IS.輝きを纏いて〜仮面のヒーロー〜   作:TENC

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存在しない軍事基地。

噂でそう呼ばれる場所が、世界各国に点在しているらしい。

その基地の目的は、多岐に渡るが全てを通して言える事が1つある。

 

それは、その基地全てが非合法で非道徳的な実験や研究を、行なっていると言う事だ。

 

 

 

「さてと、これで8つ目だな」

 

俺は、眼前に広がる基地を衛星情報からの地図と見合わせてから、そこが目的の場所だと確認し、迷彩を起動させ中へと侵入していく。

 

「(ここの研究は、クローンだったな)」

 

悠々と基地内の通路を歩きながら、近くに見つけた研究室のパソコンから研究データを拝借する。

データを端末に移している間、ここの研究結果の内容や状況などを片手間に確認する。

 

「(研究や実験自体は、一応成功例があるが最近は芳しく無いようだな。だが、ドイツ政府からの資金援助を受けているって事は、利用価値があるんだろうな)」

 

ここは、ドイツお抱えの秘密基地だが、それを知っているのはまぁ、政府内でもごく僅かといった所だろう。

さらに言えば、最近はISが使える男性に対して、盲目的になっているのか、当初の強化人間計画よりも内容がエゲツないものになっていた。

これを、公表すれば色々と荒れるだろうが、まずこの基地が知られてないから、他の国の。特に先進国とかは、自分たちも怪しまれないか気が気じゃなくなって、どうなるか分かった物じゃないから、まくのは、もう少し後で良いだろう。

 

「(ISコアの研究なんかもやってたのか。いや、こう言う所だからこそか……)」

 

ISコアの構造や仕組みは、未だ解明されてないブラックボックスと言われている。

こう言う、研究所なら国が公に出来ないような研究とか実験を出来るから、非難を浴びそうな事はここのような汚い場所が、役立つのだろう。

 

「(さて、ここの用事も終わったし。本題に戻るか……)」

 

部屋を出た俺は、そこまで小さい基地では無いが、人気の少ない通路を歩きながら、先程のパソコンから得たこの基地の地図を見て、散策を再開する。

 

「(警備員?)」

 

角を曲がったところで、武装した警備員らしき男が、2人並んで歩いていた。

もしかしたら、見つかるだろうがその際には殺るしかない。

 

俺は、両手に銃を構えて背後から静かに2人の男に接近する。

背後に近づいた瞬間に、それぞれの頭にに銃を突きつけて、2人になけ聞こえるように声を出す。

 

「声を出すな」

 

「「!!」」

 

2人は、俺に反応しそうになったが、頭に当たる銃口の感覚に大人しく俺に従った。

俺が確認できる範囲でなら、勝手な真似は出来ないだろうが、念には念を入れて警告しておく。

 

「通信を切れ、切ったら床に置け」

 

警備員2人は、案外大人しく胸元からトランシーバを取るとしゃがむようにして床に置く。

床に置いたのを確認した後、俺は目的地へと案内するように告げる。

 

「第3研究室まで案内しろ。その間、勝手な事は許さん」

 

そう告げると、男たち2人は歩き出した。

一応、銃を下げるがこちらを振り返ろうとした反応見せた瞬間にまた突きつけて、こちらが反応出来ると言うことを示しておく。

少し歩いたところで、男たちが曲がった辺りで、俺はこの2人の頭を撃ち抜いた。

 

「(はぁ、肉壁役に持ってこうかと思ったが、流石に良い訓練がされてやがる。仕方ない、そのまま行くか)」

 

基地の地図を俺は持っているので、誰かの案内を必要とする程では無いから、目的地とは逆の方へ案内しようとしたコイツらは、用済みとして始末しておく。

堂々と侵入しているが、数で責められた俺も勝てるとは思っていないので、念のための防御用に使ったが、盾になる前に要らなくなるとは思わなかった。

 

「(さて、本当なら解除してから行くんだが、なんかヤケに人が居ない。となると、色々とやってるな」

 

「ご名答!流石と言うべきかな?()()()()

 

「サーモグラフィーを使った熱センサーか………」

 

「ああ!そうだとも!お前が、ここのような施設の情報を盗んでいるのは、既に察知済みだ」

 

「はぁ、面倒だ………」

 

迷彩を解き、こちらに向かって胡散臭くそう告げる白衣の男がを見ながら、これからどうしようかと考える。

 

「それで、俺をどうするつもりだ?」

 

「簡単だ。他の基地の情報を私たちに渡して、ここで死ぬか。抵抗せずに死ぬかだ」

 

「結局殺す気か……」

 

「当たり前だ!貴様のように、ここの存在を知った者は皆殺す決まりだからな」

 

偉そうに語る男は、手を上に上がるとその背後から、さっき殺った2人と同じように武装した集団が銃を構えて現れた。

その光景に俺は、思わずため息が出る。

 

「悪いが、その全てを遠慮させてもらうわ」

 

「ならば、死ねぇ!!」

 

男の怒号と同時に、武装集団が銃の引き金を引く。

 

「はぁ………いくぞ」

 

俺は、手元から目玉のような物を取り出して、トリガーを押す。

 

「変身」

 

 

 

 

 

「はぁ、ここもハズレだったか………」

 

重要情報を確認した俺は、今回もハズレだった事に落胆しながら、眼下の燃え上がる基地を尻目に、帰る準備を整える。

 

「まぁ、まだ基地はあるから、少しずつ片付けていくか」

 

しかし、まさか他国で情報を交換してるのは流石に頭が悪かった。

次からは、もっと気をつけて行こう。

 

そう心に決めて、(鋼刃)は闇夜に姿を消した。

 




前回話したように明日から一週間投稿を休ませてもらいます。
一週間ご、楽しみにしていて下さい。

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