IS.輝きを纏いて〜仮面のヒーロー〜   作:TENC

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「俺は、皇鋼刃(すめらぎこうは)。よろしく」

 

三枝倫太郎(さえぐさりんたろう)だよ。よろしくね」

 

「ああ、よろしく。それで、そっちが……」

 

「………織斑一夏」

 

「おう!よろしくな」

 

学園初日が終わり、放課後、せっかくの男同士なのだから、知り合っておこうと思ったら、向こうの方から織斑一夏を連れて話しかけてくれた。

鋼刃は、なんか胡散臭い雰囲気があるけど、楽しげに会話をする倫太郎の感じから悪い奴じゃ無いんだろう。

一夏も受け答えはしっかりとしてくれるから、正直ホッとした。

その後は、俺も近くにいた新太郎と一緒に名乗り返して、呼び方とかこれからどうしようかといった風に話していると、教室に山田先生が入って来た。

 

「良かった。皆さんまだ居ましたか。渡し忘れていたモノがありました」

 

少し、息が上がった山田先生から渡されたのはそれぞれ番号が書かれたホテルのカギ見たいな鍵だった。

 

「先生。コレは?」

 

「皆さんの寮の部屋の鍵ですよ?」

 

「あ、あー、成る程そう言うことか………」

 

「あのー、荷物とかってどうしたら良いんですか?」

 

その場にいた全員が、状況をある程度察すると、慣れたように対応する。

山田先生も俺たちの雰囲気を見て感じたようで、申し訳なさそうに答えてくれた。

 

「寮監室に配送済みですので、それぞれで受け取ってください。すいません。伝達が遅れてしまって」

 

「いえ、大丈夫です。なったのならしょうが無いので」

 

取り敢えず、各々の部屋に今日は帰って、どんな感じだったかは明日の朝にでも聞くとする。

 

「それじゃあ、行くか」

 

「そだな」

 

そう軽く言い合い、それぞれの荷物をまとめて学生寮まで向かう。

 

 

 

 

 

「ここか……」

 

(新太郎)は、自分の鍵の番号と確認して見つけた自分の部屋の前に突っ立っていた。

正直言うならば、俺は所謂転生者なんだが、死因とかは知らないし気づいたらこの世界に居たし、何となく前世の記憶を持ってるだけだから、正直他の人より少し人生経験が多いだけなのだ。

 

「1人部屋とかだったら、嬉しいな」

 

取り敢えず、誰か居たら困るからノックをする。

反応がない。どうやら、1人部屋っぽい。

 

「良かったと言えば良かったな」

 

そう思い、部屋へと入る。

そして、そのままベッドに倒れこんで俺は眠りについたのだった。

 

 

 

「す、すいません……」

 

「い、いや、気にしなくても大丈夫だよ。お互いが悪かった事だから………」

 

「はい……」

 

()が、部屋に着いた時ノックをすると少し小さかったけど、返事があったから、一言言って中に入ると風呂上がりの姿の少女と鉢合わせたのだ。

その後、男の俺に驚いた彼女の爽快なビンタが俺の右頬を吹き飛ばしたのは、言うまでもないか。

 

 

「ま、まさか、男の方と同室だとは思わなくて、すいません」

 

「俺も一言言えば良かったですね。すいません。それより、貴女は?」

 

「わ、私は更識簪(さらしきかんざし)。苗字で呼ばれるのは好きじゃないから、簪で構わない」

 

「そうか。一応俺も「知ってるから大丈夫だよ」なら、俺も允で構わない。よろしくな簪」

 

「う、うん」

 

ちょっと、気弱そうな感じだけど、余り面倒な性格じゃなくて助かった。

 

 

 

 

「むふー、いっちーの料理はやっぱりおいしー」

 

「……そうか」

 

(一夏)は、同室となった昔馴染みの布仏本音(のほとけほんね)の要望で、簡単なモノを作っていた。

正直、こんな俺なんかと関わるだけで、面倒になるのに、鋼刃達も、本音も懲りないと言うか。

頑固者と言うか。

 

「んー?どうしたのー?」

 

「いや、なんでもないさ……」

 

俺もアイツらみたいに、いや、そんな事は無いな。

 

 

 

 

 

「どうだった?他の子達は」

 

「良い奴らだったさ」

 

「ふふ、良い顔してるよ鋼刃」

 

「こんな顔もしたくはなるさ。ああいう、面白いオーラの奴は中々会えないんだからな」

 

(鋼刃)は、同室の奴が誰か()()()()()()()何の躊躇もなく中に入り、荷解きをしていたら、風呂上がりの真白唯華(ましろゆいか)が、凭れ掛かりながら、話しかけてきた。

 

「ねぇ、本当にこの世界に居るの?残党」

 

「ああ、居るだろうな。じゃなきゃ、俺や倫太郎が呼び出されねぇから」

 

「倫太郎は、どうしてるの?」

 

「1人部屋を勝ち取って、喜んでたよ。まぁ、俺もお前と一緒だから、嬉しいけどよ」

 

「あら、嬉しいな」

 

その後は、特になにがあった訳もなく次の日の朝を迎えた。

 

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