IS.輝きを纏いて〜仮面のヒーロー〜   作:TENC

47 / 52
風邪気味で小説なんて書くもんじゃ無いけど、書くしかオラにはない!


R.46p

(鋼刃)が、二度目の人生を歩んだ場所は弱肉強食。弱い奴から淘汰され、強い奴らが、生き残る。正に、そんな世界だった。

 

俺の周りには、多種多様な転生特典を持った超人達。そして、幾千年と積み重ねられた技術を使う現世人。

けど、俺にはそんな何か強大な力なんてモノは無かった。合ったのは、誰よりも悪知恵が働く程度の頭と現代的な技術に、前世からの持ち越した知識のみ。

それだけでは、俺は世界を生き延びていくには困難だった。

 

だから、俺は自分を顧みない事に決めた。

 

それで、俺が負けないのなら構わない。

 

 

 

 

デッドエンドアームズ!終焉・オン・ザ・ロード!!

 

「なんだよ……あの、アームズは……」

 

「いや、ここでやんじゃねぇよ!」

 

()が、鋼刃の聞いたことのないアームズに呆気に取られていたら、新太郎が、オーロラカーテンで訓練室に全員を移動させる。

アリーナのようになっている訓練室の上で、始まった2人の対決を見ながら、俺は落ち着いた様子の唯香さんと倫太郎の方を向くと、倫太郎が、俺の気持ちを察したように語り出した。

 

「允たちは気付いてるだろうけど、アレは鋼刃が自分で生み出したアームズだよ」

 

「やっぱり。だが、アレは」

 

「そうだね。多分、俺たちが変身するライダーの中でも、あのダークキバなんて目じゃないレベルで危険だよ」

 

「ちょっと、待ってください!一夏は、危険な状態なんですか!?」

 

何気なく告げられた倫太郎の言葉に、簪を含め俺たち以外の人物が、こちらに確認を取る。

そういえば言っていなかった。

 

「一夏が変身しているライダーの名前は『ダークキバ』アレは資格の無い者が変身すればそれだけで死ぬし、生半可な状態じゃ生命力を吸い取られて死ぬ。その代わりかなり強力な力得る。まぁ、簡単に言えばこんな感じだよ」

 

「じゃあ、鋼刃の奴も死に関わるの?」

 

「いや、アイツのは違う」

 

シャルロットの疑問に倫太郎が返すが、答えは地面にヘタレこんでいた唯香さんが、ポツポツと語り出した。

 

「………デッドエンドアームズ。それは、簡単に言えば、零落白夜のようなシロモノよ……。でも、激しい出力と充填を半永久的につづけているから、使い勝手は上よ」

 

「ただ、人の身ではまともに耐えられないほどのエネルギーを使い続ければ、その身体はいずれ消えるわ」

 

「消える……でも、それって死ぬってことじゃ無いの?」

 

俺や新太郎は、何となく分かり始めているが、よく分かっていない鈴の純粋な疑問に、唯香さんは辛い笑顔を向けながら返した。

 

「死んでしまっても、魂ってのは消えないの。でも、“アレ”は皇鋼刃を消すの。魂もろとも、鋼刃の権能を」

 

「それじゃあ!」

 

「鋼刃が居なくなったようなモノよ。私はそんなの耐えられない。だから、私はあの力を封印したの。でも……!」

 

「鋼刃は、頭がキレるからね。身代わりを用意してたのさ」

 

鋼刃ならやりそうだ。

多分、鋼刃は自分の命に対する優先度が極端に低い上に、唯香さんみたいな大切な人の優先度が極端に高いのだろう。だから、そんな人達から反感を買おうと、守るために犠牲にするのを厭わない。

なんとも、俺たちなんかよりも仮面ライダーしている。

 

「取り敢えず、貴方達2人は覚えておきなさい」

 

「はいはい。分かったよ」

 

そんな、暗い空気の中意識を対決へと向ける。

 

 

 

 

 

硬い。装甲が硬い。防御が硬い。拳が硬い。パンチやキック、ザンバットソードで攻撃を加えても、イマイチ手応えを感じない。

そんな(一夏)の頭の中に、2世の声が響く。

 

『奴の特徴は、性能と自身の技術を合わせた前衛攻撃だ。少しでも手を緩めたら、押し込められるぞ』

 

「わかっ、てる!」

 

「まだまだ行くぞ!」

 

デッドエンドスカッシュ!

 

「これならぁ!」

 

『ウェイク・アップ』

 

カッティングブレードを倒して、必殺技を発動する鋼刃に合わせて、俺も2世に笛を吹かせて、必殺技を発動する。

 

紋章を展開して、ぶつけようと思い前に突き出すが、鋼刃の手に持つ大剣が、紋章を紙切れのように叩っ斬る。

そして、そのまま俺に迫ってくるブレードを間一髪の所で避ける。

 

「なんだよ……アレ」

 

『アレが、奴の能力“概念無視”の攻撃だ。簡単に言えば、防御無視だな』

 

「んなの、見てたら分かるわ………」

 

「これは、倫太郎みたいな奴に対抗する為に開発したアームズなんでな。多少の理不尽は考慮してくれよ!」

 

「それは、意味がちげぇ……ッ!」

 

ガンッと思いその大剣をなんとかザンバットソードで受け止める。だが、防御系の能力が今を成さないとなると、攻撃を受け止めるのは得策じゃ無い。

俺はすぐ様、横にズラしながら距離を取る。

 

「今の俺に取れるのは一つだ」

 

『面白い。やってみろ』

 

「言われなくともやってやらぁ……!」

 

俺は覚悟を決めて、前へと走り出した。

 

 

 

 

これから、やる事を鈴とかが見れば何か言って来そうだけど、そんなのは無視だ。

迫りくる一夏を、ソードバスターで受け止める。

 

『ウェイク・アップ』

 

「自分もろとも行く気か!」

 

「お互い楽に死ねないんだ!変わらないだろ!」

 

何とも不死身らしい戦法だ。だが、その程度では、俺は止められない。

 

デッドエンドオーレ!

 

「はあぁぁあ!!」

 

「ぐがぁあ!!!」

 

カッティングブレードを二回倒し、デッドエンドオーレによって、赤黒いオーラを纏ったソードバスターを、ザンバットソードごと一夏をぶった斬る。

だが、流石は魔皇剣だ。能力を使って無かったが、ヒビすらも入らない。そして、地面に倒れる一夏を見て、俺はソードバスターを投げ捨て、カッティングブレードを3回倒す。

 

デッドエンドスパーキング!

 

「トドメだ」

 

立ち上がろうとする一夏に対して、俺は軽く前に飛び上がり後ろ回し蹴りを撃ち込む。

 

「がああぁぁああ!!!!!!」

 

その一撃をモロに受けた一夏は、訓練室の壁に叩きつけられて、変身が解除される。

 

「先ずは…………一つ………ッ!」

 

 




デッドエンドアームズの設定を少し

仮面ライダー バロン デッドエンドアームズ
変身者:皇 鋼刃

 スペック
パンチ力:24t
キック力:30t
ジャンプ力:ひと跳び52m
走力:100mを4.1秒

武器:ソードバスター
 ソードプリンガーが、三回りほど肥大化した大剣。

 禁断と禁忌のロックシードであるリンゴロックシードもヨモツヘグリロックシードを装着して変身するアームズ。
 強力な2つのロックシードを使用しているため、絶大な力を手に入れた代わりに、その代償は約2倍にまで増加している。
 生命力の上昇と生命力の吸収により、半永続的に戦闘力を向上出来るが、そのエネルギーに人の身は勿論、オーバーロードの身体でも耐えうるには困難な程にまで上昇する。
 特異な存在である鋼刃が変身したことで、特殊能力を獲得し、概念無視の攻撃が可能となった。
 その存在が持つ能力を無視して、ダメージを与えられるこの能力もまた、反動によるダメージを負うが、何処を攻撃するかも選べるため弱点のみを狙う事も可能となる。

参考までにどうぞ。

因みにオリジナルフォームは、もう一事考えてるけど、出せるのだろうか……

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。