俺の周りには、多種多様な転生特典を持った超人達。そして、幾千年と積み重ねられた技術を使う現世人。
けど、俺にはそんな何か強大な力なんてモノは無かった。合ったのは、誰よりも悪知恵が働く程度の頭と現代的な技術に、前世からの持ち越した知識のみ。
それだけでは、俺は世界を生き延びていくには困難だった。
だから、俺は自分を顧みない事に決めた。
それで、俺が負けないのなら構わない。
『デッドエンドアームズ!終焉・オン・ザ・ロード!!』
「なんだよ……あの、アームズは……」
「いや、ここでやんじゃねぇよ!」
アリーナのようになっている訓練室の上で、始まった2人の対決を見ながら、俺は落ち着いた様子の唯香さんと倫太郎の方を向くと、倫太郎が、俺の気持ちを察したように語り出した。
「允たちは気付いてるだろうけど、アレは鋼刃が自分で生み出したアームズだよ」
「やっぱり。だが、アレは」
「そうだね。多分、俺たちが変身するライダーの中でも、あのダークキバなんて目じゃないレベルで危険だよ」
「ちょっと、待ってください!一夏は、危険な状態なんですか!?」
何気なく告げられた倫太郎の言葉に、簪を含め俺たち以外の人物が、こちらに確認を取る。
そういえば言っていなかった。
「一夏が変身しているライダーの名前は『ダークキバ』アレは資格の無い者が変身すればそれだけで死ぬし、生半可な状態じゃ生命力を吸い取られて死ぬ。その代わりかなり強力な力得る。まぁ、簡単に言えばこんな感じだよ」
「じゃあ、鋼刃の奴も死に関わるの?」
「いや、アイツのは違う」
シャルロットの疑問に倫太郎が返すが、答えは地面にヘタレこんでいた唯香さんが、ポツポツと語り出した。
「………デッドエンドアームズ。それは、簡単に言えば、零落白夜のようなシロモノよ……。でも、激しい出力と充填を半永久的につづけているから、使い勝手は上よ」
「ただ、人の身ではまともに耐えられないほどのエネルギーを使い続ければ、その身体はいずれ消えるわ」
「消える……でも、それって死ぬってことじゃ無いの?」
俺や新太郎は、何となく分かり始めているが、よく分かっていない鈴の純粋な疑問に、唯香さんは辛い笑顔を向けながら返した。
「死んでしまっても、魂ってのは消えないの。でも、“アレ”は皇鋼刃を消すの。魂もろとも、鋼刃の権能を」
「それじゃあ!」
「鋼刃が居なくなったようなモノよ。私はそんなの耐えられない。だから、私はあの力を封印したの。でも……!」
「鋼刃は、頭がキレるからね。身代わりを用意してたのさ」
鋼刃ならやりそうだ。
多分、鋼刃は自分の命に対する優先度が極端に低い上に、唯香さんみたいな大切な人の優先度が極端に高いのだろう。だから、そんな人達から反感を買おうと、守るために犠牲にするのを厭わない。
なんとも、俺たちなんかよりも仮面ライダーしている。
「取り敢えず、貴方達2人は覚えておきなさい」
「はいはい。分かったよ」
そんな、暗い空気の中意識を対決へと向ける。
硬い。装甲が硬い。防御が硬い。拳が硬い。パンチやキック、ザンバットソードで攻撃を加えても、イマイチ手応えを感じない。
そんな
『奴の特徴は、性能と自身の技術を合わせた前衛攻撃だ。少しでも手を緩めたら、押し込められるぞ』
「わかっ、てる!」
「まだまだ行くぞ!」
『デッドエンドスカッシュ!』
「これならぁ!」
『ウェイク・アップ』
カッティングブレードを倒して、必殺技を発動する鋼刃に合わせて、俺も2世に笛を吹かせて、必殺技を発動する。
紋章を展開して、ぶつけようと思い前に突き出すが、鋼刃の手に持つ大剣が、紋章を紙切れのように叩っ斬る。
そして、そのまま俺に迫ってくるブレードを間一髪の所で避ける。
「なんだよ……アレ」
『アレが、奴の能力“概念無視”の攻撃だ。簡単に言えば、防御無視だな』
「んなの、見てたら分かるわ………」
「これは、倫太郎みたいな奴に対抗する為に開発したアームズなんでな。多少の理不尽は考慮してくれよ!」
「それは、意味がちげぇ……ッ!」
ガンッと思いその大剣をなんとかザンバットソードで受け止める。だが、防御系の能力が今を成さないとなると、攻撃を受け止めるのは得策じゃ無い。
俺はすぐ様、横にズラしながら距離を取る。
「今の俺に取れるのは一つだ」
『面白い。やってみろ』
「言われなくともやってやらぁ……!」
俺は覚悟を決めて、前へと走り出した。
これから、やる事を鈴とかが見れば何か言って来そうだけど、そんなのは無視だ。
迫りくる一夏を、ソードバスターで受け止める。
『ウェイク・アップ』
「自分もろとも行く気か!」
「お互い楽に死ねないんだ!変わらないだろ!」
何とも不死身らしい戦法だ。だが、その程度では、俺は止められない。
『デッドエンドオーレ!』
「はあぁぁあ!!」
「ぐがぁあ!!!」
カッティングブレードを二回倒し、デッドエンドオーレによって、赤黒いオーラを纏ったソードバスターを、ザンバットソードごと一夏をぶった斬る。
だが、流石は魔皇剣だ。能力を使って無かったが、ヒビすらも入らない。そして、地面に倒れる一夏を見て、俺はソードバスターを投げ捨て、カッティングブレードを3回倒す。
『デッドエンドスパーキング!』
「トドメだ」
立ち上がろうとする一夏に対して、俺は軽く前に飛び上がり後ろ回し蹴りを撃ち込む。
「がああぁぁああ!!!!!!」
その一撃をモロに受けた一夏は、訓練室の壁に叩きつけられて、変身が解除される。
「先ずは…………一つ………ッ!」
デッドエンドアームズの設定を少し
仮面ライダー バロン デッドエンドアームズ
変身者:皇 鋼刃
スペック
パンチ力:24t
キック力:30t
ジャンプ力:ひと跳び52m
走力:100mを4.1秒
武器:ソードバスター
ソードプリンガーが、三回りほど肥大化した大剣。
禁断と禁忌のロックシードであるリンゴロックシードもヨモツヘグリロックシードを装着して変身するアームズ。
強力な2つのロックシードを使用しているため、絶大な力を手に入れた代わりに、その代償は約2倍にまで増加している。
生命力の上昇と生命力の吸収により、半永続的に戦闘力を向上出来るが、そのエネルギーに人の身は勿論、オーバーロードの身体でも耐えうるには困難な程にまで上昇する。
特異な存在である鋼刃が変身したことで、特殊能力を獲得し、概念無視の攻撃が可能となった。
その存在が持つ能力を無視して、ダメージを与えられるこの能力もまた、反動によるダメージを負うが、何処を攻撃するかも選べるため弱点のみを狙う事も可能となる。
参考までにどうぞ。
因みにオリジナルフォームは、もう一事考えてるけど、出せるのだろうか……