IS.輝きを纏いて〜仮面のヒーロー〜   作:TENC

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遅れましたーーー!!!!


R.6p

「うっわ、一組以外の連中も来てるよ」

 

「だろうな。話題性のある奴に飛びつかない現代人は殆ど居ないからな」

 

「尚更、嫌になって来た」

 

「どうにかしなきゃいけねぇとか、面倒だわ……」

 

代表決定戦の当日となった今日。

織斑先生とかが居る管制室で、()たちはアリーナの雰囲気をモニター越しに見ては、口々に好きに語った。

 

俺や新太郎は、普通に面倒なようにしているが、鋼刃や倫太郎はとても飽き飽きしたような感じで、何と言うか纏っているオーラが違う。

まぁ、オーラが違うと言えば、端に居る一夏の雰囲気も、いつもよりも違うように感じる。

 

あとは、ここには居ないオルコットと織斑秋十の2人だが、まぁ、どちらも自尊心の塊みたいな感じだし、この程度の事で慌てたりとか、呑まれたりとかは、しないだろ。

 

「試合の内容を説明する。形式は、数が多いが総当たりで行う。最初は、オルコットと織斑兄の試合だったのだが、織斑兄の専用機が遅れている。その為、お前たちが先に出てくれ」

 

成る程。ここは、原作の一夏通りって訳か。

けど、直ぐに決まる気はしないので、端にに居る一夏も呼び、こう言う時の一番の方法で決める。

 

「「「「「最初は、グー!じゃんけん、ポン!」」」」」

 

古より伝わる伝家の宝刀、じゃんけんで!

 

 

 

 

 

「クッソが、何で最初からやらなきゃいけないんだよ……」

 

言い出しっぺの法則とはよく言ったものだ。

まさか、俺の一人負けだとは。

 

「はぁ、勝てる気がしない。やるだけの事をやれるか?」

 

訓練機で今回の対戦に合わせて用意された確か、第二世代型のISだったか、打鉄を装着しながら独り言ちる。

基本装備しかない上に、向こうはイギリス代表候補生でしかも専用機持ちらしいから、万に1つも勝ち目を見出せないが、ちょっとはびっくりさせるぐらいは、頑張ってみよう。

 

 

 

「………勝敗ってどうなってたっけ?」

 

「上から、オルコット、倫太郎、織斑秋十、一夏、新太郎、允、(鋼刃)の順で、あと一勝ずつ残ってるな」

 

オルコット 5-0

 

倫太郎 4-1

 

織斑秋十 2-2

 

一夏 3-2

 

新太郎 0-4

 

允 1-4

 

鋼刃 0-5

 

うん。改めて見直しても相変わらず酷い戦績だ。

テキトーに流しすぎた感は否めないが、次の相手がオルコットってのが、尚更やる気が削がれる。

 

「唯華は見てないないの?今更だけど」

 

「ああ、用事でな」

 

「ふーん」

 

ここで、アイツが声援でもかけてくれたら、やる気も爆上がりなんだけどな。

朝っぱらから、こんな下らない事に付き合わされてるから、ただでさえ朝が苦手で、気分が上がらないのに追い打ちをかけるが如く、面倒である。

 

「あ、新太郎負けたねぇ」

 

「まぁ、相手は素人感がねぇからな」

 

「口だけじゃないから、尚更厄介だよ。そんな事より、君の番だよ鋼刃」

 

「ああ、やってくるさ」

 

ここで、もし勝った場合は倫太郎が成績的に並ぶ訳だがアイツなら、多分そうなれば手を抜くだろうし、結局はオルコットの優勝だな。

 

そう考えながら、出現の準備をしていたら、件の唯華から通話か掛かってきた。

 

『やっほー。どう?って、聞くまでも無いんだけどね』

 

「……なんだ、来てるのか?」

 

『今さっきね。まぁ、結果は概ね予想通りだけど』

 

「嫌いになったか?」

 

正直に言えば、唯華に胸を張って見せれるような結果では無い。だからと言って、今更覆る訳では無い。

そう、少し暗い気分で返すと、唯華はいつもの調子で言い返してきた。

 

『ううん。そんな、訳ないじゃん。私は、貴方を本当に愛してる。だから、貴方がどんな人かってのも分かってる。だけど、1つだけお願いを聞いて?』

 

「………なんだ」

 

『勝って』

 

唯華は、少し強い口調でそう短く伝えてきた。

 

 

 

 

 

「最後は、貴方ですか。さぁ、さっさと、してください。もう結果は見えてるでしょうが」

 

アリーナに出ると、オルコットが心底面倒そうにそう宣言して来た。まぁ、それもそうだろう。

ほとんどの試合を瞬殺。唯一善戦したと言えるのは、倫太郎と一夏ぐらい。それに、なんかこの2人と戦った後から、少しだけ雰囲気が違う。

 

まぁ、そんな事はどうでも良い。

 

そして、試合開始のランプが点灯し始める。

それと同時に俺は、手に持つブレードを構えて、オルコットに告げる。

 

「2つ。俺がこの場で、勝利を求める理由がある」

 

「……舐めていますの?」

 

「いや?1つは、惨敗中だから1つは勝っても良いだろうって事と」

 

もうそろそろで、試合が始まる。

全神経を集中させて、言葉を繋ぐ。

 

「惚れた女に勝って来いって、言われたらやるしかねぇだろ!!!!」

 

試合開始と同時に、スラスターを添加して加速する。

 

「くっ!ですが、その程度の速さ!」

 

「なら、これならどうだ!」

 

スラスターを偏差的に添加して、緩急をつけた機動を描く。

それを利用し、こちらに向けられた攻撃を避ける。

 

「なら、これは、どうですの!?」

 

こちらの動きに驚きはしたものの、落ち着いて次の手を使ってきた。出てきた、ビットの攻撃を避けながら、加速をやめない。

スラスターの異常報告を受けるがそんな事は知った事かと、もう片手に出した小銃で、迎撃しながら、オルコットの懐へと一気に接近する。

 

「ですが、ブルー・ティアーズはもう2つありましてよ!」

 

「ああ、忘れてねぇよ!」

 

全てのスラスターを瞬時に添加。一瞬だけの高速移動で、ミサイルを交わして、まずは手に持つブレードでオルコットのライフルを切り裂き、そのままの流れで、逆袈裟斬りをする。

 

《シールドエンプティー。勝者、皇鋼刃》

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