Roseliaと雇われサポート   作:ニックネームは忍者

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題名でわかると思いますが……映画『Venom』の物語をRoseliaと絡ませた話になります。

注意! 映画『Venom』を観てない方は観ることを勧めます。後、原作の設定とは違いはあります。

バンドリとヴェノムは合わない方は『戻る』で……………………










読まれる方に一言…………所々省略と一つにまとめたので短いです……それだけです。








記念作品IF『ヴェノム』

 

 

 

――――――火を消した……まさか、こうなるとはな……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ひとつのロケットが宇宙へと旅立つ……長い時間を終えて地球に降りる時に爆発が起きた。

 

大気圏に入るときに、爆発が起き、破片の一つが別の方へと落ちていく。

 

「今日の星は綺麗だな」

 

響鬼蒼、本日のRoselia雇われサポートを終えて今は簡易式望遠鏡で星空を眺めていた。

 

「? ……何だ?」

 

一つの光が見えたが段々近付いてきた。

 

「―――隕石?」

 

そんなことを呟いていると近付いて来て、蒼を通り過ごして、落下していった。

 

「…………」

 

蒼は気になって走り出した。

 

「これは……」

 

落下してきた物は燃えていた。蒼は上着を脱いで、火を消していた。

 

「(わからないけど火を消さないと!)」

 

全く火が消えず、焦って蹴ると風に乗って、火が消えて、物は転がった。

 

走って、正体を見る。

 

「四角い箱……何かが入っていた?」

 

物は四角い黒い箱で火が消えている。

 

「さっきの蹴りで穴が空いてる」

 

蹴りの衝撃で小さな穴が空いている。中身を見ると空だった。

 

「生き物がいたとか……ありえないな」

 

蒼は箱をそのままにして、望遠鏡の側に戻る。

 

「明日も早いし、帰るか。夜ふかししてると紗夜に怒られるからな」

 

蒼は簡易式望遠鏡をケースに閉まって歩き始める。

 

 

 

 

 

 

 

 

『………………』

 

そこに黒いアメーバのような生き物が望遠鏡の鞄の中に入った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「流れ星? でも落ちてきて……気のせいよね」

 

氷川紗夜も蒼が見た物を見ていた。

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

「……ん?」

 

蒼は家に帰って眠った。そして目が覚めた。

 

「寒いな……あれ? 僕窓開けたっけ」

 

部屋の窓が空いている。ベットから起き上がり、窓を閉める。

 

「おっと、紗夜から借りたCD返さないと」

 

部屋にあるCDラジオからディスクを取り出して、ケースに戻す。そして鞄に入れて、チャックを閉じる。そのままベットに向かう。

 

「……?」

 

何か音が聞こえ、その方向を向くと望遠鏡のケースが少し開いていた。

 

蒼はケースを閉じる。どうしてかため息が出る。

 

「…………寝る―――『よぉ

』―――え?」

 

窓の方から声がして蒼は窓見る、窓が少し開いて……

 

 

……そこに黒い顔があった。

 

「…………」

 

黒い細胞で出来た顔、口元は鋭い無数の牙……そして目は白く異形の目であった。

 

 

 

『―――相棒』

 

口元を微笑むが恐ろしい顔……正に最悪な“悪”が現れた。

 

「――――――」

 

蒼が答える前に悪は蒼の顔を目掛けて牙を向けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「―――ッ!」

 

蒼は目が覚めた。そして上半身を起こして周りを見る。

 

「夢……夢、だよな」

 

黒い悪に襲われた……冷静に考えれば非現実的、あり得ないことだと知る。

 

「疲れが溜まったのかな」

 

ここ最近は悩んだりすることが多い、頼ればいいがメンバーには音楽の事に集中してほしいかったから。

 

「……?」

 

蒼は時計を見る。

 

「ヤバイ……急げ…」

 

蒼は制服と鞄を持って、急ぐ。

 

 

 

 

…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

蒼は気付いていない……窓が少し開いていた、事を……

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

「遅いですね……」

 

氷川紗夜は響鬼蒼を待っていた。いつも待ち合わせ場所は蒼が何故か一番で今日は紗夜が先に着いた。

 

「何かあったのでしょうか……でも―――」

 

ふと、昨日は星空を見に行ったのを思い出す。何かあったのかただの寝坊なのかと考えてしまう。

 

「すまない紗夜! 遅れた!」

 

蒼は走ってきた。紗夜は少し驚いている。走って遅れる蒼が珍しかったのだ。

 

「おはようございます蒼さん」

「おはよう紗夜、少し寝坊してさ」

 

走ったせいか顔から汗が出ていた。

 

「寝坊でも連絡してもらえばいいですのに……」

 

そう言いながら紗夜はハンカチを取り出して、顔の汗を拭き始める。

 

「さ、紗夜?」

「動かないでください……連絡もしなかった罰です」

 

罰と言うより、ご褒美だと思ったが口にはしなかった。紗夜の顔は少し赤く、蒼も赤くなっていた。

 

「……もういいですよ」

「あ、あぁ……ありがとう紗夜……」

「…………」

「…………」

 

どうしてか黙る二人……すれ違っているのか通じあっているのか……。

 

「早く行きましょう、遅れてしまいます」

「うん、行こうか」

 

その時、一台のスポーツカーがもうスピードで走ってくる。それは二人の側に近付いてきた。

 

「!!」

「え―――」

 

蒼が紗夜の手を握って、蒼の胸板に頭を当てて、ホールド……抱き締められる形になる。

 

「…………」

 

蒼はスポーツカーを睨んでいた。

 

「……蒼、さん?」

「……あ、すまない…」

 

蒼も我に返り、今の状況を理解した。

 

「とにかく学校に行こう……」

「そ、そうですね……」

 

蒼は焦りながら離れた、そのまま学校に向かう。

 

「(蒼さん……何かいつもと違う……気のせい?)」

 

紗夜は違和感を感じた。

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

「何……見つからないだと? 」

 

「はい、ただいま探し―――「さっさと探せ!!」はいっ!!」

 

とある会社の駐車場で学生服を身に付けて部下に叱りつける男……

 

「全く………」

 

車に乗り、運転手に合図を送り、車を出す。そして鞄からヘッドフォンを着ける。

 

「あぁ……素晴らしい歌だRoselia…………特に氷川紗夜さん」

 

とある企業の息子はロケットの事で怒っていたが音楽でストレスを減らしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「蒼さん……何かありましたか?」

「え……僕がどうかしたかな?」

 

CiRCLEに向かっている二人、学校での出来事を話す。

 

「いえ……戸山さんと一緒に歌い出して、丸山さんと発音練習したり、 弦巻さんと一緒にダンスバトルしたり、Afterglowの方々と商店街活性化計画など ……正直変ですよ 」

「あはは……なんか急におかしくなるんだよね」

 

 

紗夜の言う通り、蒼はいつも違う行動をしていた。蒼も「僕、どうなっているんだ」と、呟いていた。

 

 

 

 

 

 

「…………私とじゃ…駄目ですか…」

「え……もう一度いいかな?」

「なんでもありません」

 

蒼は聞き取れなかった。そのままライブハウスへと向かう。

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「すまない、今日は失礼するよ……お疲れ様…」

 

ライブハウスで練習している中、蒼は一時間たっていないのに帰る。

 

「紗夜、蒼はどうかしたの?」

「……正直わかりません」

「う~ん……人格変わってなかった?」

「あ~いきなり『凄い! ここはいい!』とか『悪くない……惜しい場所だ』とか言ってました」

「でも……大丈夫でしょうか…途中から倒れそうでしたよ」

 

帰る時もふらつきながら歩いていく蒼。

 

「「…………」」

 

蒼が居なくなるとメンバーは何かがなくなった感じになる。

 

「アタシ達って蒼に頼ってばっかりじゃない?」

「こうして集まったのも…蒼さんのお陰です」

「何だか蒼さんって、自分の事を後回して……あこ、気づかなかった」

 

「…………」

 

学校でも生徒会……放課後はRoseliaの雇われサポート……蒼がこれまで自分の事をしていたのを見たことない。

 

「(私、蒼さんに何かしたのかしら)」

 

蒼がギターを再び弾かせることを感謝されていたがRoseliaの活動は蒼を頼ってばかりでいた。

 

「確かに私達は蒼に頼りきっているわ……私達も蒼の為に何かしてあげないと…」

 

友希那の言葉に頷く。メンバーもそうだが紗夜は心配になっていく。

 

「紗夜、蒼を送っていったら」

「!? 今井さん何を言っているのですか」

「紗夜……あなたも音が時々変よ。帰って休んでちょうだい……蒼一人で帰らせるのも心配だわ」

 

メンバーに後押しされ、蒼を追い掛けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

蒼は朝から変だと気付き考えていた。

 

「(さっきから変だ……頭から何か囁いてくるような…まるで―――)」

 

『悪魔でも取りつかれたか?』

 

「誰だ!」

「きゃ――――――すみません」

 

後ろを振り向くと紗夜が立っており、蒼の声に驚く、そして謝っていた。

 

「紗夜!? すまない、驚かせたな」

「い、いえ……大丈夫ですか?」

「あぁ……大丈夫だ。それじゃあ……」

 

正直大丈夫じゃないが紗夜に負担をかけたくない蒼。

 

「待ってください! 蒼さん!」

 

紗夜は蒼の手を掴む。

 

「紗夜……僕は大丈夫だ」

「私は、あなたが心配です……何かあったのなら私が―――「大丈夫だと言っている!」―――ッ!?」

 

蒼の声と目付きが紗夜を襲った。

 

「紗夜は……ギターの事やRoseliaの事を大事にすればいいんだ」

「あ…………」

 

蒼も自分が何をしたのか理解した。

 

「…………」

 

紗夜の目が段々と赤くなっていく。

 

「さ―――」

 

名前を呼ぶ前に紗夜は走り出した。

 

「――――――」

 

蒼は追いかける事も出来たがそうしなかった。

 

紗夜は悪くない。紗夜自信やRoseliaの事を大事にしてる同時に蒼の事も大事に心配していた。その事を蒼はわかっていた。

 

「…………」

 

自分は最低な男だなと感じた。そして今は“酷い人”なのだから……

 

振り返り、家へと向かう。

 

―――!

 

「いってぇな……おい兄ちゃん、何処を歩いているんだ?」

「…………」

 

がらの悪い男と肩とぶつかった。男は四人いた。

 

「悪いことは言わねぇ……出すもんだしな」

 

笑いながら蒼に近付く。

 

「(今なら……いいよな)おい」

「あ? なんだ?」

 

蒼は顔を下に向く。

 

「喰らうぞッ!」

 

蒼の目は白い異形の目、口元は鋭い無数の牙を見せながら言った。

 

「「ひっ!?」」

 

男達は恐ろしい物を見て「まじかよ!」、「化け物だ!」とか言いながら逃げたした。

 

「何だ今の……僕は何なんだよ…」

 

『俺は俺だよ』

「え……」

 

周りを見るが誰もいなかった。

 

「……もう、寝よ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次の日、蒼と紗夜は話をしなかった……できなかった。

 

「(僕から話せば、よかったのにな)」

 

蒼から話せば済むことなのにそれが出来なかった。

 

「おい、兄ちゃん……ちょっと来いよ」

「……」

 

放課後の帰り道、昨日のチンピラが数を引き連れてやって来た。誰もいない廃工場に連れてこられた。

 

「昨日の手品の仕返しだ、悪く思うなよ」

「…………」

 

蒼は売られた喧嘩を買った。数はあるが一人ずつ倒していく、倒していくが背中から鉄パイプで叩かれた。

 

「―――!!」

 

それからは袋叩きされた。パイプでも殴られ、手足、肩が折れていた。

 

「(凄く痛いのに感覚がなくなってきたな)」

 

意識が段々となくなっていく。

 

「(死ぬのかな―――謝れなかったな)」

 

蒼は目を閉じる。

 

『かっこ悪い…かっこ悪いぞ』

「(誰……)」

 

声が聞こえる、蒼は意識で答える。

 

『お前、かっこ悪いぞ』

「(……別にいい……僕は酷い人だから…)」

『―――なら、俺がやる』

「(え……)」

 

自分ではわからないが蒼の身体は黒いアメーバに細胞に染まっていく。

 

 

「おいなんだよ!」

「どうなっているんだ!」

 

蒼の身体は傷だらけだが染まっていくにつれて、治っていく。

 

全身が黒くなり、立ち上がる。背も伸びた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『さて……』

 

白い異形の目がチンピラ達を睨み、鋭い無数の牙が横に広がる。

 

『……そろそろ喰らう時間だ』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ…はぁ……僕は一体……」

 

蒼は歩いている。意識が戻ると怪我が治っており、チンピラが誰もいなく、覚えているのは喰らっていたこと……。

 

「僕……何をしたんだ」

 

そして人気が無い壁際で腰を下ろすと声が聞こえた。

 

『俺じゃない、俺達だ』

 

蒼の左手から黒いアメーバが出てくる。形を変えて、顔が現れる。

 

「―――何者、だ」

『俺はヴェノムだ』

「ヴェノム……僕は人を喰ったのか」

『いや……俺だ、燃料補給だから仕方ない。これから俺とお前は一緒の存在』

「目的は?」

『この星の侵略だな』

「そうか……その為に僕の身体も乗っとるのか」

 

蒼は現実を受け入れていた。もう何が出ても驚かなかった。

 

『そうだな―――とりあえずこのままでいる』

「…………」

 

以外な答えで黙ってしまう。

 

「そうか……君はまた、人を喰らうのか」

『あぁ多分な……だが、お前の行動によっては生かしてやる』

「そうか……取引か」

『そう取引だ……宜しく相棒』

 

ヴェノムは無数の牙を剥き出して、笑っている。蒼は苦笑いで返す。

 

「まさか、こうなるとはな(すまない紗夜、皆……僕はもう悪魔と契約をしたようだ)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「―――反応がありました……いかがいたします?」

「捕獲しろ……傭兵でも呼んで捕まえさせろ、金なら出す」

「わかりました」

 

 

企業の方でも動き出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次の日、屋上……

 

「学校では大人しくしてくれるんだな」

『暴れた方がいい?』

「いや……」

 

朝から食欲がなく、昼はパンひとつ食べ、蒼はヴェノムと話していた。

 

『相棒、何か悩んでいるのか』

「……何だよ急に」

『俺はお前を知ったからだよ』

「だったら別に聞かなくてもいいだろ」

『俺なら話は聞けるぜ』

「…………」

 

そして蒼に近付く紗夜。

 

「あの、蒼さん」

「紗夜……」

 

話さい日は短いが二人にとっては長かった。

 

「蒼さん、私―――」

「…………」

 

蒼は黙っているが紗夜は驚いている。理由は蒼が泣いていた。瞳から一滴の涙が落ちていた。

 

「―――!?」

「蒼さんっ!」

 

蒼は逃げ出した……とにかく人目のつかない場所に行く。

 

『……大丈夫か相棒』

「今だけは黙っていてくれ……頼む」

『……わかった』

 

ヴェノムは黙った……放課後まで静かにしていた。

 

 

 

 

 

 

 

……放課後、紗夜は蒼に声をかけようとしたが担任によって止められる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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『よかったのか相棒』

「何がだヴェノム」

 

放課後、一人で帰る蒼。

 

『嬢ちゃんの事だ……よかったのか』

「僕は酷い人だ……だから会わない」

『……相棒、俺が思うに―――』

 

「すまない、君を捕獲しに来たんだ」

 

周りには外国人の男囲んでいた。

 

「…………」

 

蒼は逃げる。捕まえようとした男はカウンター返しで突破する。

 

そして、あの廃工場へと逃げる。

 

「さぁ、逃げ場はないぞ」

 

蒼は振り返らない。

 

「ヴェノム……」

『何だ』

「喰らうぞ!!」

 

蒼が叫ぶと変身して男達を殴り倒す。ほんの数秒で床に倒れ、腕を広げ、顔を上にあげた。

 

『―――!!』

 

雄叫びをあげた。

 

『…………』

 

そして、一人の男の首を掴んで食べようとするが……

 

「蒼……さん?」

「……紗夜…」

 

変身を解いた蒼……紗夜は恐ろしい物を見た顔になっていた。

 

「紗夜…これは―――」

「ッ!?」

 

蒼が一歩近付くと紗夜は下がった。

 

「(―――そうだよな、こんなの見たら恐ろしいよな……なら)」

 

蒼はこのまま逃げ出すしかない、このばをさろうとするが……

 

「ま、待ってください!」

 

紗夜は蒼を止めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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あの時、湊さんに言われて、私は蒼さんを追い掛けた。帰り道もそうだがずっと蒼さんに頼りきっていた。 だから後ろから声をかけようとした。

 

「誰だ!」

「きゃ――――――すみません」

 

私は驚いた。蒼さんが凄い敵意のある声でこっちを振り向いた。

 

「紗夜!? すまない、驚かせたな」

「い、いえ……大丈夫ですか?」

「あぁ……大丈夫だ。それじゃあ……」

 

私だと知って、蒼さんは敵意を無くす。安心したかと思ったら直ぐに離れようとした。私は咄嗟に手を掴んだ。

 

「待ってください! 蒼さん!」

 

このまま手を離したら蒼さんは何処かに消えてしまうと思ったから……

 

「紗夜……僕は大丈夫だ」

「私は、あなたが心配です……何かあったのなら私が―――「大丈夫だと言っている!」―――ッ!?」

 

私は蒼さんの負担を減らせればよかった。

 

「紗夜は……ギターの事やRoseliaの事を大事にすればいいんだ」

「あ…………」

 

ギターとRoseliaも大事だが今は心配をしていた……負担を減らせればよかったのに…

 

「…………」

 

私は涙を出ていた。

 

「さ―――」

 

私は走り出した……私はその場に居られなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ…はぁ…はぁ…」

 

気がついたら家の部屋に居た。

 

「…………」

 

私はベットに倒れて、泣いていた。

 

「おねーちゃん、大丈夫?」

「日菜……」

 

日菜が部屋に入っていた。いつもなら怒っていたが今はそんなことしなかった。

 

「お姉ちゃん……」

 

日菜は紗夜の頭を撫でた。

 

「大丈夫……おねーちゃんなら大丈夫だよ」

「日菜……うぅ…」

 

日菜の胸に頭を当てて、私は泣いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

次の日、私は蒼さんと話せなかった。昨日の事があったから距離を置いてしまった。 Roseliaの練習帰り、白金さんが私に話し掛けた。

 

「氷川さん、大丈夫ですか……」

「白金さん」

 

放課後まで蒼さんと話さなかったからか練習でも違和感があったのか白金さんにはわかっていた。

 

「明日は休んでください…皆には私が伝えます」

「ありがとうございます、白金さん」

 

白金さんと別れて、私は夜空を見る。

 

「…………」

 

 

 

 

 

 

月が雲によって消えてゆく光景が、月が喰われていくように見えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次の日、私は蒼さんに会う為、屋上に来ていた。蒼さんは一人、屋上からの景色を眺めていた。近づくが声が聞こえてきた。

 

 

「……何だよ急に」

 

「だったら別に聞かなくてもいいだろ」

 

「…………」

 

 

まだ、遠くて声は聴こえないけど、独り言には見えなかった。

 

「あの、蒼さん」

「紗夜……」

 

せっかく声をかけたのに私は黙ってしまった。けど私は黙ってはいけなかった。

 

「蒼さん、私―――」

「…………」

 

私は話すと決めていたのに言葉を失う……何故なら蒼さんの目からは一滴の涙が見えたから……

 

「―――!?」

「蒼さんっ!」

 

私は声をあげたが蒼さんは逃げ出した……探したが結局見つからなかった……午後の授業ではいつもの姿だが私にはそれが心配だった。

 

「蒼―――」

「氷川さん、少しよろしいですか」

「…………」

 

……放課後、私は蒼さんに声をかけようとしたが担任によって止められた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そのあと、私は急いで用件を済まして蒼さんを追い掛けた。正直、間に合わないと思いましたが後ろ姿を見つけたが……

 

「知り合いの……方?」

 

蒼さんが走っていた。複数の外国人に追いかけられながら……

 

「追いかけないと」

 

少し遅れて私は追い掛けた。

 

 

 

 

 

 

 

・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

見失ってしまったが私なりに追いかけた。

 

「……?」

 

何かの雄叫びが聴こえた。

 

「動物? 犬の鳴き声には聴こえませんが―――」

 

『…………』

 

私は見た。全身黒い人型の何かが、男性の首をつかんで食べようとする光景を……そして、私はどうしてか言った。

 

「蒼……さん?」

「……紗夜…」

 

黒い何かが少し縮んで姿を見せてきた。その正体は蒼……私は恐ろしくなってしまった。

 

「紗夜…これは―――」

「ッ!?」

 

蒼さんが近付いてきたが私は後ろに下がった。

 

「(蒼さんがどうして……)」

 

私は考えた。まだわからないけど蒼さんに何かが起きた。そのせいでこの姿になり、一人にしてしまった。

 

 

「(私がもっとしっかりしていれば蒼さんは怖い思いをしなくてすんだのに……)」

 

辛い思いをさせて後悔していると、蒼さんは逃げようとしていた。

 

「ま、待ってください!」

 

今、去ってしまったら蒼さんには二度と会えないと思い、私は声をあげた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「蒼さん……早くこの場所から離れましょう」

「…………」

「大丈夫です、私は怖くありません」

「…………」

 

紗夜は蒼に近付く。蒼は紗夜を置いて、去ろうとするが……

 

『相棒、もう暗くなる。こんな場所に嬢ちゃんを一人にするのか? 相棒が去ったら嬢ちゃん探すぞ……今は家まで送るのが、男の役目だぞ』

「…………家に、帰ろうか……紗夜」

「……はい」

 

蒼が歩き出して、紗夜も付いていく。

 

『俺を見ても恐れないとは……いい嬢ちゃんだな相棒』

「黙っていろ」

「え……」

 

蒼の突然の言葉に紗夜は暗くした。

 

「ち、ちがう! 紗夜には言ってない……独り言なんだ!」

「そ、そうですか…」

 

紗夜は安心した。

 

『(あれから相棒を心配していたんだな嬢ちゃんは……)』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『相棒』

「……」

 

『ドラマの面白いよな』

「…………」

 

『♪~♪~♪~♪♪』

「(その鼻歌でTVで流れる音はやめてくれ……以外に上手いがこの場に合わない)」

 

『相棒が嬢ちゃんと喋らないからだろ? 』

「…………」

『それに悲しいぞ相棒。俺にはわかる』

「(何が言いたいんだ)」

 

蒼と紗夜は帰り道を歩いているがずっと黙っている。二人は近くで歩いてるのに遠くに思えてきた。

 

『俺ならアドバイスは出来るぞ』

「(……紗夜は心配していた)」

『そうだな』

 

「(皆や紗夜は僕の事を思っていたのに僕がそれを話さないでいた)」

『確かにな』

 

「(僕が素直にならないのが原因だった)」

『お前が悪いな』

「…………」

蒼はヴェノムは毒舌だと感じた。

 

『だがな相棒……俺が思うのに“酷い人”じゃねぇよ』

「(僕は―――)」

 

『今なら謝れるぞ』

「…………」

 

毒舌だか素直だった。

 

『ここなら邪魔が入らないし、もう二度と謝れないかも知れないぞ、相棒』

「……」

 

『お前の素直になれば嬢ちゃんも素直になるかもな』

「(…………そうだな)紗夜」

 

蒼は立ち止まり、紗夜を見る。紗夜も蒼を見つめた。

 

「すまない、紗夜」

 

蒼は頭を下げた。

 

「え……」

「僕は周りからは凄いとか誉められているが実際は臆病で弱虫だ」

「…………」

「Roseliaがどうすれば良くなるのか考えていた……だから紗夜や皆には僕の弱いところを見せなかった……ごめん」

 

紗夜は怒っているどころか安心していた。

 

「私の方こそごめんなさい」

 

逆に紗夜が謝ってきた。

 

「紗夜……君がどうして謝るんだ」

「私はずっと蒼さんを頼っていました。皆さんも頼っていました」

「……」

「ずっと頼っていたせいか頼りきっていました……そして蒼さんが悩んだりしていたことに気づきませんでした」

「僕は……」

 

「蒼さんは“酷い人”じゃありません……これからも私達は蒼さんを頼ります。だから蒼さんもRoseliaを頼ってください」

「……」

 

 

蒼は紗夜の気持ちを受け取った。

 

「こちらこそよろしく……紗夜」

 

『(感謝する嬢ちゃん)』

「(ありがとうヴェノム……お陰で仲直りできた)」

『気にするな、相棒』

 

 

仲直りが出来た二人。紗夜は鞄を開ける。

 

「…………」

 

けど、待た閉めた。

 

「……?」

『相棒、甘い匂いがする。嬢ちゃんは何かを渡そうとしたな』

「(甘い匂い)紗夜、もしかしてクッキー作ったのか」

「え……どうして」

「あ、甘い匂いがした……かな」

 

正直解らなかったが誤魔化した。

 

「あの……これを」

 

紗夜鞄からクッキーを出す。出したがひびで割れていた。

 

「こんなの駄目ですよね……また今度―――」

 

蒼はクッキーが入った袋を奪い取り、袋を開けて一枚口の中に入れる。

 

「……久し振りにまともな食事を食べたな」

「蒼さん、今まで何を食べいたんですか」

『脂肪酸が多い味を喰っていたからこれは美味いな』

「……食べ物を食べていました」

「?」

 

世の中には知らない方が良いこともある。

 

『上手いな! これ』

「きゃっ!?」

「おいヴェノム!」

 

蒼の左肩からヴェノムの顔が出てきた。

 

『嬢ちゃん、これは何だ』

「え…と、クッキーです」

「突然出てくるな、驚くだろ」

『この嬢ちゃんは大丈夫だと判断した』

 

驚いていたが紗夜は落ち着いてくる。

 

「蒼さんが……変になったのはヴェノムさんが来たからですか」

「まぁ……色々あったから」

『俺と適合するのに副作用があったからな』

 

色々あったが紗夜はヴェノムの存在を知った。

 

「明日、皆に話すよ」

「え、大丈夫ですか……」

「皆には嘘をつきたくないから……それに拒絶したらそれで構わないから」

『大丈夫だ相棒、俺達は俺達だ』

 

「ヴェノムが言っても説得力ないぞ」

『だがな、相棒には嬢ちゃんが居るのを忘れるなよ』

 

「わかっているさ……いいか紗夜」

「……皆さんはわかってくれますから」

「ありがとう紗夜」

 

明日は皆に話すことを決意した蒼だった。

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「心配かけてすみませんでした」

 

ライブハウスで蒼は謝った。以外に皆は何も言わないどころか謝っていた。

 

「それと皆に話さないといけないことがある…………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヴェノムの事を話したが皆は信じなかった。

 

「蒼さんが言っていることは本当です」

 

紗夜も言うが後人押しだった。

 

「……証拠を見せてくれるなら信じるわ」

「わかった」

 

友希那の言う証拠で蒼はヴェノムを見せる。ヴェノムは蒼から離れて、アメーバ状態で床に着地して顔を出す。

 

『やぁ、俺はヴェノムだよ』

 

白い異形の目と無数の鋭いキバ、舌を出しながら微笑むヴェノム。

 

燐子は怯えて、あこは目をかがやかせて、リサは顔色が悪くなって、友希那は―――

 

「ネズミには見えない……猫耳をつければ……」

 

―――無反応だった。

 

それから色々あり、皆と仲良くなっていった。

 

 

 

『俺もRoseliaのファンになったぜ』

「……ヴェノムは苦手なのはあるのか?」

『俺は火は苦手だ……相棒のお陰で音楽の楽しみが出来た』

「だがヴェノム……その姿で喜んでも恐怖しかでないよ」

 

アメーバの状態でくねくねしてる姿は不気味に見えた。

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

「いい……いいよ……Roseliaは素晴らしい 」

 

学生服の男は豪華な椅子に座りながら音楽を聴いていた。

 

「あぁ……氷川紗夜さん……君は―――「失礼します」……なにかな?」

 

男は気分が悪くなる。

 

「傭兵チームがやられました」

「なんだと……」

「雇った傭兵も恐れをなして逃げ出しました」

「…………」

「私も辞表を出します」

「なに……」

「最後に見つけた報告書です……失礼します」

 

部下は部屋から出ていった。

 

「……」

 

男は報告書の封筒を開けた。

 

「……」

 

男は紙を見つめるとクシャクシャにした。

 

……詳細の写真に蒼と紗夜の親しげな写真であった。

 

 

「くそが! くそが! くそがー!!」

 

男は拳を机にぶつける。

 

「何だよ! ロケットが成功するかと思ったら失敗して、奴を発見できたと思ったら何故Roseliaの氷川紗夜さんと……!!」

 

椅子を蹴る。

 

「せっかく、最後のロケットもあるのに―――『おい』―――え」

 

入り口を見ると、グレーののアメーバが近付いてきて、顔が出てきた。

 

『ロケットはあるんだな』

「あ、あぁ……」

 

男は恐れながらもアメーバと会話していた。

 

『なら、俺と手を組め……そうすればあの男も殺せて、その女も手に出来るぞ』

「! …………いいだろう。だがまだ調整がかかる……構わないか?」

「……いいだろう」

 

男はアメーバに触れて、適合した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「(Roseliaも順調、蒼さんも元通り……てっ言うと変ですが、ヴェノムさんが来てから蒼さん、素直になりました)」

 

最初は難しいところがあったがヴェノムはRoseliaにとけ込んでいた。友希那には苦手らしい。

 

「(私も素直に―――)」

「Roseliaの氷川紗夜さんですね」

 

一人の男が紗夜に話し掛けた。同い年か年上に見えた。

 

「はい、そうですが……」

「実はRoseliaのファンです。特にあなた……氷川紗夜さんのファンです!」

「そうですか、ありがとうございます」

 

いきなりで困っているが紗夜は冷静だった。

 

「突然ですがあなたの事が好きです! お友達からでもいいです!!」

「え、と……」

 

熱意が伝わったがそれでも紗夜は返答に困る。

 

「もしかして響鬼蒼と言う男ですか」

「え―――」

「あの男がいいのですか」

「私は……」

 

男はため息を出す。

 

「あなたを拐います」

「―――!?」

 

目の前の男が突然、グレーの細胞を出す。そして姿が変わる。

 

「ヴェノム……さん?」

『ほぅヴェノムを知っているか……当然だな』

「あな、たは……」

『悪いが来てもらうぞ』

 

紗夜の鞄とギターケースが地面に落ちた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

帰り、蒼は一人歩いていた。

 

『今日もよかったぞRoselia』

「そうだな……ヴェノム、本日の曲は?」

『Rだな』

「かしこまりました……好きだね」

『お前も好きだろ相棒』

 

家に帰って、Roseliaの曲を聴いているヴェノムは『R』がお気に入りになった。

 

「僕は―――」

 

蒼の言葉が止まる。何故なら上から何か落ちてくるのが見えた。

 

「ヴェノム!」

『あいよ!』

 

蒼は腕を伸ばして鞄とギターケースをつかんで引き寄せた。

 

「間違いない……紗夜のだ……何故?」

「氷川紗夜さんは拐ったよ」

 

蒼の前に学生服の男が現れた。

 

「お前―――」

「まあ待ちたまえ、決着なら違う場所でな……また会おうヴェノム」

 

男は走りだし、近くに止めてあったバイクで走り出した。

 

「ヴェノム」

『……なんだ?』

「行くぞ」

『まずは落ち着け相棒……奴の事や話さいといけないことがある』

 

蒼は冷静に考えた。

 

「……そうだな、奴に勝てない」

『そうだ相棒……ギターと鞄を家に置いて行きながら話すか』

「居場所はわかるのか」

『匂いでわかるさ……奴の名はライオットだ』

 

紗夜の鞄とギターを家に置いて、変身して走り出す。そして話を聞いた。

 

「(君はいいのか、仲間を裏切ることになるぞ)」

『ここが俺の居場所だ。それに嬢ちゃんを拐うとは倍返しにしてやるよ』

「(なら行こうヴェノム!)」

 

ヴェノムは走り出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「まさか……海を越えていたんだな」

『ライオットと俺ならこのくらいへっちゃらだ』

 

気がついたら海を越えて孤島に着いた。島には施設があり、ロケット打ち上げ状態になっていた。

 

施設を見下ろせる山に蒼は立つ。

 

「ヴェノム、ずっと気になっていたことがあるんだ」

『何だ?』

「侵略に来た君の何が変えたんだ?」

 

ヴェノムは答えずに蒼の姿を変える。

 

『お前達が俺を変えたんだよ』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「(ありがとうヴェノム……お陰で仲直りできた)」

 

「貴方のお陰よヴェノム……猫達もお礼を言っているわ」

 

「ヴェノムさん……ありがとうございます」

 

「アタシ、ヴェノムは怖いけど、嫌いじゃないよ!」

 

「すごいすごいっ! 超かっこいいー!まるで漆黒の―――」

 

「私……ヴェノムさん、が…………優しいのを知ってますから…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『(喰らう側が喰らわらる側になっちまったな)行くぞ相棒!』

「あぁ! (絶対に紗夜を助け出す!)」

ヴェノムは山を下り出す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

紗夜は手錠で捕まっていた。

 

「どうしてこんなことを……」

「君のファンで愛してるからだよ」

 

ロケットの広いフロアで会話をしていた。

 

「君達の曲は素晴らしい、惚れ惚れする音楽に君のギターは完璧すぎる」

「…………」

「だから君に恋をした……だけどふられた。彼によってね」

 

親しげな写真を見せる。

 

「蒼さん……」

「……彼もそろそろ来たようだな」

 

モニターをつけるとヴェノムが走っていた。

 

「さて―――」

 

男はライオットに変身する。

 

『―――最期通告だぞヴェノム』

 

フロアからから出ていく。

 

「蒼さん、ヴェノムさん……私は信じてます」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ヴェノム、勝ち目はあるのか」

『正直ない、アイツは刃物だ』

 

走りながら二人は会話をしていた。

 

『だが奴の計画は阻止してやるさ』

「そうか……でも負けるつもりはないよなヴェノム」

『当たり前だ!』

 

ヴェノムは大きくジャンプをして施設に入った。ロケットの方へと走っていくが目の前にライオットが降りてきた。

 

『ヴェノム、ロケットに乗れ! 今なら許してやる』

『断る、この星を喰わさせはしない!』

『ではここでくたばるがいい!!』

 

黒いヴェノムとグレーのライオットは肉弾戦を繰り広げた。ライオットは強いがヴェノムは負けずにいた。

 

『なるほど、強力な宿主だな』

『当たり前だ、相棒は強い』

『希少な存在だ……だが、経験不足だ!』

 

ライオットの右手が鎌に変わり、左手が鉄球に変わる

 

「マジかよ」

『言ったろ、刃物だってな!』

 

ヴェノムの左手から盾を出す。守りながら戦うが不利だった。

 

「(何かないのか……!) ヴェノム! あれだ!」

『……なるほどな、ケジメをつけろよ』

「わかっている!」

 

ヴェノムは逃げる、ライオットは追い掛ける。そしてヴェノムは赤いドラムを持ち上げて投げた。ライオットはドラムを切ったが爆発が起きた。ライオットが炎

に包まれたがヴェノムにも爆風が来た。

 

「ヴェノム、離れろ!」

『すまない』

 

ヴェノムは離れ、蒼は地面にぶつかる。軽い火傷と痛みがあるが立ち上がる。前にはふらつきながらも歩いている男がいた。

 

「(考えていることは同じか)本当の勝負はここからだよな!」

「……当たり前だ!」

 

男同士の喧嘩が始まる。殴り蹴られ、蒼は追い詰められた。

 

「拳はこちらが上だったね……」

「そう、だな……」

 

蒼はまだ諦めていなかった。

 

「拳ならな!!」

「う―――」

 

蒼は頭衝きをする。男はふらついていた。蒼はそのまま押し出し、顔面パンチする。男はゆっくりと後ろに下がる……その先は下へと道がない。

 

「悪く思うなよ」

「あ―――」

 

男は落ちていった。

 

「ヴェノム……いや、先ずは紗夜を―――ッ!!」

 

ロケットの方に向かおうとしたら背中から突き刺された。蒼の胸には刃物が突き出ていた。

 

「ぁ―――」

 

刃物を刺されたまま横に倒れる。

 

『ふん……』

 

落ちた男はライオットになっていた。ライオットは蒼の頭を掴む。

 

『お前はクズだな』

 

そう吐いて、ライオットはロケットへと向かっていく。

 

「(クズか……当然だな)」

 

口元から血が流れてきた。するとアメーバのヴェノムが来た。

 

『…………』

 

ヴェノムは蒼に触れる。傷を治すつもりが出来なかった。

 

『すまない相棒……俺の能力では―――』

「気に、しないで……僕はもう…助からない……」

『…………』

 

ヴェノムの再生能力を使っても蒼は助からなかった。

 

「だけど、ひとつだけ……紗夜を、助けてほしい…彼女だけでも…」

『……わかった』

 

ヴェノムは蒼を包み、変身する。

 

「(僕のことは気にしないで、紗夜を頼む……最後にあり、が―――)」

『…………』

 

ヴェノムは下を向く。

 

『……お礼ぐらい自分で言えよ、相棒』

 

ヴェノムは牙を噛み締めて、上を上げて、ロケットを睨む。

 

『本当のクズを教えてやるよライオットッ!!』

 

胸に刺さった刃物を抜き取り、ヴェノムは走った。

 

 

一人の少女が涙を流す。

 

「蒼さん……そんな…」

 

映像では蒼が倒れた所で消えていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて氷川紗夜さん、ロケットを打ち上げて仲間を連れてきましょう!」

 

男はロケットに乗り、手を上に上げながら話していた。

 

「…………」

「さぁ氷川紗夜さん、共に―――」

 

『悪いが嬢ちゃんは渡さない。』

 

ドアが開き、ヴェノムが入ってきた。

 

「ヴェノムさん!」

「死に損ないが……」

『喰われるのはお前だ!』

 

ヴェノムはジャンプし手に持ってる刃物を男に降り下ろす。

 

『お前もクズだ!』

 

ライオットとヴェノムは再び戦う……だがヴェノムは蒼を失い、力が半分になっていた。

 

『相棒は死んだ貴様はただの負け犬だ!』

『ぐっ!』

 

ライオットの鉄球が当たり、鎌で切られる。

 

『安心しろ……貴様を殺して、女は俺が幸せにしてやるよ』

『―――!!』

 

もう一度攻撃しようとしたらヴェノムはライオットの腕を掴む、そして動けなくした。

 

『バカナ……貴様に力があるはずが―――』

『お前は俺と相棒を怒らせた……だから負けた』

『奴は、もう―――』

 

蒼は死んだ……確かにライオットが殺したが……

 

『怒らせたのはお前だが、叩き起こしたのは嬢ちゃんだな』

 

ヴェノムは紗夜を見る。紗夜の瞳は涙に染まっていた。

 

『乙女の涙は万能薬って所だな』

『なんだと…』

『「さぁ、けりをつけるぞ」』

 

二人はライオットを追い詰める。ライオットを動けなくした。

 

『う、裏切り者!』

『いい人生と旅をなッ!! 相棒、一言いってやれ』

 

ヴェノムの顔がめくられ、蒼の顔が現れた。

 

「酷い面だな……ヴェノムの方がイケメンだな」

 

それだけ言って、ヴェノムに戻す。

 

『俺もクズだからな……お前は負けた』

 

紗夜に近付き、鎖を壊す。後は蒼に任せる。

 

「蒼さん!」

「紗夜! とにかく逃げるぞ!」

 

 

気がつくとロケットは上がっている。

 

『相棒! 奴の武器を持って窓に飛べ!』

「あぁ!」

 

左手で紗夜を抱きしめ、右手だけヴェノムになり、刃物を掴む。窓に向かって突き破る。そのまま下へと落ちるが刃物をロケットのエンジンに向けて投げた。

 

突き刺さり、数秒後には爆発が起きた。

 

「不味いな……」

 

紗夜を抱き締めて、ロケットから脱出するが上から爆発した炎が迫ってきた。

 

「ヴェノムッ!」

『あいよっ!』

 

蒼の右腕を上に上げて盾を作り、盾から守る。

 

「くっ! (炎が身体に染み渡る……熱い!)」

 

炎には弱い……徐々に細胞が減っていく。

 

『流石に不味いな』

「わかっている(このままでは…)」

 

蒼は考えた。このままでは確実に焼かれる…………だが、助かる方法がある。

 

「ッ!?」

 

蒼を信じて側に居てくれる紗夜だけでも救える……だから―――

 

「ヴェノム!!」

 

蒼は左手で紗夜を抱えて下へと向ける。

 

「蒼さん!?」

「紗夜だけでも助ける! だから―――」

 

左手を離す、紗夜は落ちていくが手を伸ばし、腕に掴まる。

 

「紗夜! 手を離せ!」

「嫌です! 絶対……絶対にこの手は離しません!!」

 

紗夜は涙を流していた。この手を離したら蒼とは二度と会えないのだと……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……炎で盾が無くなりつつあった。

 

「ヴェノム! 紗夜だけでも助けて離させるんだ!」

『……わかった』

 

左手から別の小さい腕があらわれ、紗夜を捕まえ、いつでも離せる状態にした。

 

「蒼さんッ! 私は―――」

「ヴェノム……頼む…」

『……あいよ』

 

蒼の言葉に手を離そうとするが……

 

「ヴェノム?」

『……すまない、相棒』

 

蒼の体は紗夜の方に寄せて、くっつけさせた。

 

「ヴェノム! 何をしてる!」

「ヴェノム、さん?」

 

ヴェノムの顔が出てきて二人に向けて首を伸ばす。

 

『相棒……掴んでいる嬢ちゃんの手、離すなよ』

「何を…」

「ヴェノムさん…」

 

ヴェノムは何をしようとしているのかがわかっていた。

 

『いいか、じゃないとお前を喰らうからな! それと嬢ちゃん……こんな相棒だが宜しく頼む』

 

ヴェノムは盾をまた一度大きくして、下に降ろした。

 

『Roseliaの皆に宜しくな……ありがとう、紗夜……蒼』

 

「ヴェノムさん!」

「やめろ、ヴェノム!!」

 

二人はそのまま海へと落ちていくがヴェノムの作った盾はパラシュートのような役割をしてくれて無事に着水していく。

 

『…………』

 

ヴェノムは口を少し開けて舌を出しながら炎の中へと包まれ、消えていった……。

 

落ちた蒼と紗夜は何とか陸へと上がる。

 

「ヴェノムさん…」

「初めて名前で呼んでくれたな……相棒」

 

…………最後に見たヴェノムの顔はいつものように笑っていたが、何処か悲しい顔をしていた。

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

孤島には避難用ボートがあり、オート操縦で帰った蒼と紗夜……

 

「(あれから数日流れた……色々あったが皆にはヴェノムの事を話した)」

 

「そう……私達の歌、もっと聴かせたかったわね」

「アタシ怖かった……でもヴェノムはとても優しかった」

「あこ、もっとお話したかった」

「私も……お礼言えませんでした」

 

Roseliaの皆からもヴェノムとは友達所か蒼と同じメンバーの一人に近い存在だった。

 

「…………」

 

蒼はライブハウスに一人早く着いて、簡単なセッティングを済ませてイスに座っている。

 

「―――さん! ―――蒼さん!」

「? 紗夜か……?」

 

気がつかずにいたら紗夜が来ていた。

 

「大丈夫ですか? 入ってきてから黙って……声をかけても黙っていました」

「そうか……すまない、考えていた」

「……ヴェノムさんの事ですか?」

「…………うん、そうだね」

 

紗夜は蒼の隣のイスに腰を下ろす。蒼の心にはすっかり穴が空いたままだった。

 

「ヴェノムさんの事は気の毒です。私もそうです……でも私は前を向いています」

「紗夜?」

「ヴェノムさんが聴きたかった音をもっと届けさせます皆もそう思っているかです」

「……」

 

蒼は前に進めずにいたが紗夜は前へと進んでいる。蒼もヴェノムが残してくれたRoseliaの為に出来ることをする。

 

「そうだな、僕もヴェノムに恥ずかしい姿は見せられないな……支えてくれてありがとう紗夜」

「いえ……お礼を言いたいのは私です」

「紗夜?」

 

紗夜は何かを言いかけたが蒼には聞こえなかった……

 

……だから気付かなかった、後ろの天井から何かが落ちてきて二人に触れたことを……

 

『おいおい何辛気くせえ話してんだお二人さん』

「え……」

「ヴェノム……」

 

後ろにはアメーバの形をしたヴェノムがいた。

 

「生きていたのかヴェノム!」

「……色変わっていませんか?」

 

ヴェノムは顔を出すが全体的に前は黒かったが少し青くなっていた。

 

『俺にも色々あったんだよ……あれから数日経っているのにまだ進んでいねぇのかよ』

「?  進んでいる?」

「ちょ、何を―――」

 

するとヴェノムは蒼から離れて紗夜に話し掛ける。

 

「―――!?」

 

何を言われたのか紗夜の顔は真っ赤になっていく。

 

「どうした紗夜?」

 

蒼が声をかけるがさらに赤くなる。

 

「えっ!?」

 

紗夜が驚いたのと同時にヴェノムは蒼の身体へと入っていく。

 

「ヴェノム、紗夜に何を言ったんだ?」

『ん? それは―――』

 

「ヴェノムさんっ!」

 

紗夜は叫んだ。蒼は当然驚く。

 

『……腰抜けが』

「??」

「…………」

 

黙るヴェノムと状況を理解していない蒼と真っ赤に染まった紗夜になったこの部屋。そして扉が開く。

 

 

 

 

「お! 二人は早いね~関心関心」

「あこ参上!」

「……どうもです」

「今日も始めるわよ……」

 

メンバー全員部屋に入って、準備をしていく。

 

「おかえり……相棒」

『ただいま……蒼』

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

『ほぅ……堅物女でモテているのに告白もされず、以外に嬢ちゃん未経験で“まだ”なんだな』

「―――!?」

 

ヴェノムは触れただけで相手の情報が入ってくる。

 

「どうした紗夜?」

 

 

『言っておくが相棒はモテているのに告白もされては断っている……お前と同じ“まだ”だな』

「えっ!?」

『こんな相棒だが頑張れよ―――応援してるぜ』

 

離れ際にヴェノムは言った。

 

「 ヴェノム、紗夜に何を言ったんだ?」

『ん? それは―――』

「ヴェノムさんっ!」

 

『(怖いがいい女だな相棒)』

 

紗夜は叫んだ。蒼は当然驚く。

 

『……腰抜けが(ふ~やれやれ)』

「??」

「…………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『(あの時俺は箱の中で燃え尽きる運命だった……だが火を消してくれたよな――――――しばらく宜しくな……相棒)』

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

今日の練習は少し早めに終わる。リサがバイトがあるからだ。蒼は今後の予定と打ち合わせに少し作業をしていた。

 

「(僕の中にくっついているのはいいが、そうするなら大原則は守ってもらうぞ)」

『どんなのだ』

 

用件が済み、道を歩いていた。

 

「(喰いたい時は手当たり次第喰いまくるのは禁止)」

『ダメなのか?』

「(そうだ……一応食べなくてもいい人はいる)」

『相棒の女友達みたいな人か』

「(妙な言い方だが合っている……逆もいるだろ?)」

 

変な言い方だがヴェノム流にはわかりやすい解釈になる。

 

 

『税金泥棒だろ?』

「(変な言い方はよくない……悪い人は悪人だ)」

『同じ人もいるだろ?』

 

ヴェノム流は簡単に進まなかった。

 

「(…………とにかくルールはこれから教えていく、いいな)」

『わかった……だが違いはどう見分けるんだ?』

「(見分けるには直感や察知、ただ感じる……じゃなくて! 態度や行動でわかってくる)」

『そんなもんかね』

「(そういうものだ)」

 

 

歩いていると、犬を連れてるおじさんとすれ違う、犬が蒼になつく。

 

「可愛い犬ですね」

「ありがとうな」

 

蒼は犬の頭を撫でた。

 

『待て、犬は美味そうだ』

「(そんなことしてみろ……犬耳と猫耳の刑だぞ)」

『…………』

 

ヴェノムは黙り出す。何かを思い出して怯えていた。

 

「では失礼します」

「そうか……あんたにもピッタリな相棒がいるんだな」

「……ありがとうおじいさん」

 

二人は笑顔で手を振った。

 

「(二人に何をされたヴェノム)」

『……そんなことよりも、すぐに何か喰わないと“相棒の肝臓”がすっごくジューシーで美味そうに……見えてくる』

 

ヴェノムはグルメレポーターのように言う。

 

「(――――――そうか……リサがバイトしてるコンビニに何か買って帰ろうか)」

 

蒼はリサがバイトしてるコンビニが目に入り、早歩きをする。

 

 

 

 

 

 

 

♪~♪~♪

 

「やぁリサ」

 

リサはコンビニの制服でレジに立っていた。

 

「いらっしゃい蒼! 調子はどう?」

「特に変わったことはないよ」

「そう……なの?」

 

宇宙人に取り付かれているのに変わらないことに違和感がある。蒼はスイーツコーナーに立つ。

 

「さて、今夜はどうようなお食事をご所望ですか?」

『ポテトとプリンだ』

「はい、かしこまりました(ヴェノムもポテトが好きなんだな)」

 

 

 

 

 

 

♪~♪~♪

 

かごに必要な食材を入れているともう一人の客が入ってきた。

 

 

 

「いらっしゃい―――「金払いな」―――え……」

 

客はナイフを出して、リサの方に向ける。

 

「え……と…」

「早くしろ!」

 

入ってきた客は強盗だった。

 

『相棒、わかってきたぜ』

「そうだな」

 

蒼は物陰に隠れて、様子を見る。

 

「…………」

 

リサは目の前にナイフを向けられてオドオドしていた。

 

「遅せぇぞ!」

「は、はいっ!」

「さっさと―――」

 

強盗の握っているナイフの手が謎の黒い触手のような物に掴まり、ナイフを地面に落とさせた。

 

「な、なん―――」

 

触手の先を見ると黒い人型が歩いてきた。

 

 

『おい! 今度この店とここにいる女の子に来て泣かせてみろ、俺が八つ裂きにしてやるぜ』

「ば、バケモノ!?」

 

ヴェノムは右手で強盗の首を掴む。

 

『いや、この町のどこでも罪ない人から食い物にしたら必ず見つけ出してやるぞ!』

「ひっ!」

『そして両腕を喰って、両足を喰って、そのツラすっかり喰いちぎってやる! わかったか?』

「や、やめてくれ……」

 

強盗は怯えていた。

 

『あぁそうだった。それでお前は腕も足も顔もない肉の塊になって、お空に投げてやるよ……“キラキラドキドキなお星様”みたいな……わかったか?』

「な、なんなんだよお前は!」

 

ヴェノムの顔が皮一枚剥がれる形になり、蒼の顔が現れた。

 

「僕はただの雇われサポートだ……“僕はね”」

 

顔をヴェノムに戻した。

 

『やっぱり腹へった……』

「やめろ」

 

ヴェノムは大きく口を開ける。

 

「ひっ!」

『頂き―――』

「(ヴェノム、ストップだ)」

『何でだよ? 食べても―――』

「(リサを見てみろ)」

 

ヴェノムはリサを見る。

 

「…………」

 

強盗よりも怖いものを見た顔になっていた。

 

『一期のエンディングのサビの部分を歌っていろ……いいな?』

「…………」

 

頷くリサ……ヴェノムは触手を出して、リサの前に壁を作り、耳を塞いであげた。

 

『―――まーす!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キラキラだとか♪ 夢だとか♪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…………触手が無くなると、ヴェノムは蒼に戻っていた……強盗の姿は無かったようになっていた。

 

「ねぇ蒼……やっぱり寄生虫だよね」

「寄生虫でも僕の相棒なんだ」

「そう……なんだ」

「それじゃあまたねリサ」

「またのご来店をお待ち……してます…」

 

リサは手を降り、蒼は何も買わずにコンビニから出た。

 

『寄生虫だと! 謝れ!』

「(嫌なのか……何があった)」

『謝れ!』

「(そんなにか……そうだな、相棒に失礼だな)」

『……分かればいい』

「(妙に素直だな……どうした)」

『別に……お前らと出会えてよかったよ』

「(そうか……)」

 

蒼は胸の中で笑った。

 

「(でもこれからどうする? ヴェノムから見たら退屈な日になるかもしれないぞ)」

『何言ってるんだ、俺に言わせれば俺と相棒がいれば何でも出来て退屈にはならないさ』

 

ヴェノムは嬉そうに喋っていた。

 

「(そうか……先ずはコンビニのカメラをどうにかするか)」

 

蒼も心の奥底ではヴェノムと同じことを考えていたのかは本人のみ知る……。

 

 

 

 

 

 

 






…………読んでくださった方々ありがとうございます。私個人のヴェノムになってしまいましたが、あの映画を観ていたら書きたい初動になりました。途中他のメンバーバージョンもいけると思いましたが全員は無理ですね…………個性が強いキャラが多いです……あのヴェノムはカッコいいです、他のヒーローともコラボさせたい気持ちが強くなりました。


バンドリ×ヴェノム……他にいたら驚きです……私個人の設定を読んでいただきありがとうございます。



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