「これはどうですか?」
「う~ん……友希那は?」
「私が出来るものならなんでもいいわ」
Roseliaのメンバーはファミレスにいた。
「ごめんねあこちゃん……手伝わせて…」
「気にしないでりんりん! Roseliaの問題はあこの問題でもあるんだから!」
ファミレスでドリンクを口にしながらバイトの雑誌を見ていた。
バイト探しを始めたのは数日前……
「――――――と、言うことで合宿先は無事に決まったよ」
蒼がそう言うと皆は喜んだ。
「これで合宿先は決まりね」
「そうだね~なんか楽しみだな~バンドの合宿ってさ~」
Roseliaの合宿を考え、皆で話し合い宿泊先が決まった。
「皆で合宿だよりんりん!」
「うん、そうだね」
「ですが……問題があります」
「「問題?」」
決まったが合宿に一つだけ問題があった。
「場所と日程はいいけど一つだけ……それは費用だ」
合宿先はコテージ……だから費用がかかる。
「僕の繋がりでお礼もあっていらないと言うけど、やっぱり申し訳ないから最低限は支払いと思う……皆は反対かな?」
「「…………」」
費用がかからないのはいいけどやっぱり泊まるなら気持ちに程度に支払いたくなる。
「じゃあバイトを探しますか」
……合宿費用の為にバイトをすることになったのだ……
……因みにあこは中学生だからそこのところは免除にした。
「う~ん、三人で同じところは厳しいかな?」
「確かにそうですが……バラバラだとライブに影響が……」
皆が別のバイトをするとバンド時間に影響……燐子は性格のと友希那は―――色々と……
「アタシはコンビニで人も足りてるし……う~ん」
リサは自分のバイトでクリアしていた。
「あれ? あこの知ってる人のバイトがある」
あこがなにやら知ってる人のバイト募集のを見つけた。
「知ってる人の? どんなバイト?」
リサは興味津々でバイトを見る。
「一日だけのバイトで―――えっ!?」
リサは何やら驚いた。
「今井さん静かに―――「紗夜も見てよこれ!」―――バイトで……!?」
紗夜も内容を見せられると驚いた。友希那と燐子も見る。
「このバイト……一日だけでかなりの金額ね」
一日だけでも満足のいくバイト……それは誰もが喜ぶが……
「ですがこれ…………メイドですよね」
それは一つの喫茶店だが一日だけ店員がメイド服で過ごすバイトだったのだ。
「メイド服なんて……こんなの反対です」
紗夜は真っ向から反対。
「でも紗夜、これすれば合宿費用は貰えて、練習に集中できるよ。アタシもこの日はバイトは大丈夫だし、興味があるな」
「あこの知ってる人だし、悪い店じゃないから大丈夫ですよ!」
リサは賛成で、あこのフォローした。
「そうですか……仕方ありませんが妥協します……湊さんは?」
「別にメイド服でバイトぐらい簡単だわ」
「「…………」」
友希那の発言で周りから視線が集まった。
「……何よ」
「そ、そう言えば燐子はどうかな? メイド服!」
友希那は目付きが鋭くなり、リサは燐子に話をふった。
「私……メイド服なんて……似合いませんよ…」
「「…………」」
今度は燐子に視線が集まった。
「でもりんりん! あこの知ってる人だからあこもお手伝いしてバイトするよ!」
「そう? 私も、やってみようかな?」
「ほんと! じゃああこが連絡する!」
燐子の同意を得て、五人でそこに応募する…………
数分後、あこの電話が切ると、OKのサインが出た。
「あ! 蒼さんにも知らないと……」
「!? (知らせると言うことは……私がメイド服でバイトを知ること!)」
あこが蒼に教えようとが紗夜が止める。
「宇田川さん、蒼さんに私達のバイトがメイドだと知るときっと反対します。だから喫茶店だと言いましょう」
「でもあこが知ってる―――「いいですか?」―――はい……」
あこは紗夜の覇気に恐れ、蒼には喫茶店だと伝えた……
そして当日……
「皆さん着替えましたか?」
紗夜の言葉に皆は着替え終わった。
「これがメイド服ね……動きづらいわ」
「おぉ~友希那似合ってるじゃん!」
友希那は動きづらそうに歩き、リサは以外にノリノリに着こなしていた。
「りんりんスッゴく似合ってるよ!」
「そう? ……これがメイド服かぁ……」
あこは皆とは違い、あこ専用のメイド服で可愛い服。燐子も二人と同じメイド服で見た目通りで似合っていた。
「…………」
紗夜もメイド服を着ているのだが……そこに店長が来た。
「皆着替えたね? あこちゃんの言ってた通り皆可愛いわ!」
「……あの、店長」
「ん? どうかした? ……えっと~氷川さん?」
紗夜は怪訝そうに店長に質問する。
「……なぜ私だけミニスカートなのですか?」
紗夜のメイド服だけはスカートが短くミニスカート……素足にはオーバーニーソックスを履いていた。
「そのメイド服のロングが三つしかなくて……は氷川さんにはピッタリだからよ!」
「ですが……「特別手当でバイトをプラスよ! お願い!」……仕方ありません、バイトをお願いしたので全うします」
「よし! 一日頑張ろう!」
店長と店員達が準備をしてるフロアの手伝いに向かった。
「はぁ……」
紗夜はため息を出した。
「紗夜、大丈夫?」
「湊さん……合宿の為なので励みます」
「でもアタシも似合ってると思うよ!」
リサもそうだが周りから褒められるが嬉しくならなかった。
「そう言えば蒼さんは?」
「う~ん、特に予定がないから家で休んでるじゃない?」
「……蒼さんがいなくてよかったです」
蒼が場所をきいてこなかった事に落ち着く紗夜。
「氷川さん……それは危ないフラグですよ」
「え……フラグ?」
「おぉ……りんりんがそれを言うと当たるんでよ」
「いやまさか……ほんとですか?」
紗夜が確認しようとするが……
「皆! そろそろ時間だから来てね~」
店長の呼び出しに話が止まった。
「バイトも全力で行くわよ」
「ちょ、友希那!? なんか違うせっていだよ!」
友希那が歩きだし、リサはついていく。
「紗夜さん! りんりん! 頑張りましょう!」
「あ、あこちゃん! ……氷川さん、も頑張りましょう!」
「……はい、合宿の為に」
五人はバンド活動の為、バイトが始まった……。
――――――――――――――――――
「(今日は皆でバイトか)」
蒼は一人、色々な店が並ぶ通りを歩いていた。
「(確か喫茶店って言っていたけど……場所だけは教えてくれなかったな)」
教えてくれないところが不思議であったが、皆同じところとあこの知人だから任せることにした。
「(さて……どうしようか)」
家にいてもよかったが、いつもバンド活動の事ばかりで、外に出ることにした。
そして、前の信号が赤になったので歩道に止まる。そしてチラシ配りをしてる人からチラシを渡される。
「よかったらお店に来てください!」
「ありがとうございます(なんのチラシかな……メイド喫茶?)」
チラシの内容は『本日限定“頂点のメイド”現る』と書いてあった。
「(メイド……メイドか…)」
同じ学校のクラスの友人からは『メイド服ってのは男のロマン! つまりだ……メイド喫茶最高!』と、言っていた。
「(僕にはよくわからない言葉だったな。割引券つき……行く宛もないし、行ってみるか)」
蒼はチラシに書いてある地図を見ながら歩き出した。
――――――――――――――――――
「う~ん……氷川さんは少し固いかな?」
「固い……ですか…」
バイトが始まり、それぞれが働いていた。
リサはレジで会計をして、あこが客を席まで案内して、燐子が食器を運んでいる。友希那は皿洗いをして、紗夜は注文を受けたわっていたが……紗夜の仕事は文句がなく完璧だが笑顔がなく、固かった。
「少しの笑顔……スマイルを出せばお客様も喜ばれるから!」
「わかりました……やってみます」
それから笑顔を出しているつもりが固くなっていたのだ。
「氷川さん大丈夫ですか?」
「白金さん……私はどうして固くなってしまうでしょうか」
「……私は最初は皿洗いをしてました」
燐子は最初皿洗いをしてた。友希那が食器を運んでいたが色々あって燐子と変わった。
「私も人前に出るのは苦手です……でも私は皆さんと合宿に行きたい……もっとバンドをしたい……氷川さんも同じ気持ちだと思います」
燐子は苦手な事を頑張っている。バンドの気持ちも同じ……紗夜は気づかされた。
「私も白金さんと同じ気持ちです。少し力が入りすぎていました……ありがとうございます」
「いえ……蒼さんが来れば落ち着きますか?」
「えっ!? 何故……蒼さんの名前が―――接客に戻ります」
突然蒼の名前を出されて紗夜は焦ったが入り口の方に向かった。
「氷川さん、大丈夫でしょうか…」
「(ふぅ……まずは落ち着いて……)」
紗夜は深呼吸して落ち着かせた。
「(次のお客様が来たら笑顔に笑顔に……? 笑顔…どうすれば笑顔に?)」
紗夜はどうすれば笑顔になるのか考え始めた。
「(私にとっての笑顔……)」
どうすれば笑顔なのか考えていると燐子に言われた事を思い出した。
「(……私にとっての笑顔は―――)」
ガチャ……
数秒前……
「ここか……」
蒼はチラシの地図を見ながら目的地に着いた。ビルの二階で階段を昇る。そして扉の前に立つ。
「(メイド喫茶も初めて入るんだな)」
蒼は扉に手をかける。
「(でもメイド服って僕はわから―――)」
ガチャ
「お帰りなさいませご主人様♡!!」
頭にカチューシャ、服装はメイド服(ミニスカートでオーバーニーソックスを履いている)の素敵な笑顔で前に立っていた。
「・・・・・・」
この日、僕はメイドを知りました。
「お客様は―――蒼……さん?」
紗夜は来店しに来た客が蒼だと知る。
「はい……えっと……紗夜、さん?」
蒼はどうしてか確認した。
「あれ? 蒼じゃん! どうしてここに?」
「蒼さん!? りんりん! 友希那さーん! 蒼さんが来ましたよー!」
リサとあこが蒼に気づいた。
「(二人どころか皆がいる。それに今日は―――)……バイトの日でしたね……紗夜、さん」
「はい……あの、話を聞いてくれますか?」
お互い、とりあえず話し合う……。
・・・
「なるほど……まさか、こうなるとはな…」
「すみません蒼さん……喫茶店だと嘘をついてしまい……」
二人は喫茶店の休憩室で話をしていた。
「別に僕は怒っていないよ……でも驚いたな」
「驚いた……とは?」
「皆がメイド喫茶でバイトもそうだが、紗夜がメイド服を着るのに驚いた」
「……に、似合わないですか」
紗夜の表情は暗くなる。
「い、いや全然! むしろ似合ってる所か似合ってます!」
「こ、言葉が変ですよ蒼さん」
蒼のおかしな言葉なのか嬉しいのか表情が明るくなった。
「でも、……皆が楽しくバイト見られて僕は良かったよ」
「それは……そうですね」
紗夜も大変な時間でもあったが思い出すと楽しんでいる自分もいたと気づいた。
「それでは私は仕事に戻ります」
「うん……僕も―――「今は少し混んでいるので少し待っていて下さい……呼びに戻りますから」……わかったよ紗夜」
紗夜は休憩室から出た……その数秒後店長が来た。
――――――――――――――――――
「(はぁ……蒼さんが来るとは思いませんでした…)」
今までとは違う気持ちで笑顔を出した相手が蒼であり、メイド服姿で見られてしまった。
「(変な笑顔だったでしょうか……服装や髪も―――って! 考えている所が違います!)……?」
気持ちを切り替えていると、店内に違和感があった。
「あの……こ、困ります」
「え~バイトが終わってからでいいからさ~」
「それにしても君可愛いね~」
店内にある一つの席で燐子が対応していたが二人の男性にナンパされていた。
「(やはり男性は白金さんのような人がいいのでしょうか……今は白金さんを助けないと!)」
本当ならここの店員か店長に話した方がいいが店員は厨房に集中していたので紗夜は白金さんの前に立つ。
「お客様、他のお客様が困りますのでご遠慮ください」
紗夜は燐子の前に立つ。
「ちょっとせっかく―――君も可愛いね!」
「ほんとっすね~君が変わりにデートしてくれるの?」
紗夜は冷たく二人の男に言ったが、紗夜の服装のせいか今度は紗夜に集中した。
「申し訳ございませんが当店ではナンパはご遠慮ください」
「そんなこと言ってほんとは俺達を誘ってるんだろ~」
男二人はニヤニヤしていた。そして一人の男が紗夜の手首を掴んだ。
「ちょ、離し―――」
「そんな短いスカートもう俺のハートは―――イテテッ!」
「…………」
紗夜の手首を掴んでいた手を別の誰かが掴んで強く握っていた。
「あ、蒼……さん?」
「…………」
蒼が横に入ってきて男の手首を掴んできた。物凄く不愉快な顔をしていた。
「あ、兄貴! テメェ! バラバラに―――」
「バラバラに……しましょうか?」
もう一人の男が蒼にかかろうとしが蒼の目付きで男は怖じ気づいた。
「イテテ……イテテッ!」
「蒼さん! 私と白金さんは大丈夫です! 他のお店の方にも―――」
「…………」
蒼は状況を把握して、掴んでいた手を離した。
「兄貴! 大丈夫ですか!」
「おまえ! 今度遇ったら―――」
「表に出ますか? ―――バラバラに……」
「「失礼しました!!」」
男二人は逃げ出し、蒼は黙っていた。
「二人は大丈夫?」
「は、はい大丈夫です」
「私も大丈夫です……ありがとうございます」
二人も大丈夫だと確認した。
「二人とも大丈夫!? ごめんなさい、怖い思いをさせて……」
店長も遅れて来た。蒼は店長に話し掛けた。
「店長、先程の話を受けます」
「え!? ほんと! じゃあ準備するわね!」
店長は走って裏へ行った。
「あんな店長でも人を引き寄せる人望があるんだよな」
「蒼さん、店長が言っていた話とは?」
紗夜は気になって蒼に聞いた。
「あ~……それは―――「蒼く~ん準備できたよ~」―――すぐに戻るから待ってて」
蒼も裏へと向かった。
「あの、氷川さん私のせいでごめんなさい」
燐子はさっきのことに謝っていた。紗夜は気にせず燐子に言う。
「私は気にしてませんよ白金さん。私も人の事は言えません」
「そうですか……蒼さんが来たとき、氷川さん凄く安心してましたよ」
「え……私、そんな顔してました?」
「はい」
蒼が男の手首を掴んでいるとき、燐子は紗夜の顔を見ていた。その時の紗夜の顔は安心していた。
「………」
「でも蒼さんどうして店長と行ったのでしょうか?」
燐子は蒼はどうして店長と裏に行ったのかが気になった。店長がどうして喜んでいるのかが不思議であった。
「確かにどうして……」
「蒼!? どうしたのその格好!」
「凄いです! カッコいいですよ蒼さん!!」
リサとあこが何かに驚く声が響いた。その方向からも客が盛り上がっていた。
「何かあったのでしょうか?」
「行ってみますか」
二人も声の方へと向かった。
――――――――――――――――――
「なかなか似合ってるじゃない蒼」
「そうか……着る前から思ったが動きにくいな」
蒼は執事服を着ていた。その姿を見た友希那は蒼を褒めていた。
「蒼までバイトするなんて思わなかったわ」
「バイトと言うか、なんと言うか……」
「雇われ執事よ!」
「「…………」」
店長の言葉に皆が納得した。
「とりあえずだ……僕もバイトもするなら、よろしくお願いいたします」
結局蒼もバイトをすることになり、その後も無事にバイトをした……
「お待たせしましたお客様……本日のデザートでございます」
「…………」
時々お客は蒼の姿に見とれていた。
「? どうかなさいましたか?」
「あの……モデルさんですか?」
「モデル? ……自分はただのバイトですよ」
「そ、そうなのですか……あの、頂きます」
「はい、ゆっくり召し上がってください」
「凄い……凄いわ~頂点のメイド達と雇われ執事のお陰で今日の売り上げはとんでもないわ~」
店長は大喜び……
……
「……………………」
そんな光景を見てる紗夜は不機嫌になっていた。
「さ、紗夜? 大丈夫?」
「今井さん……」
不機嫌な顔を見られたせいかリサの顔は困っていた。
「蒼の事は今になって始まった事じゃ無いから……ね?」
「別に私は――――――バイトに集中します」
そう言って、笑顔で接客をする紗夜。
「(でもなんだろう……蒼が来てからか紗夜の固い表情が無くなってきたような……アタシもバイトに集中しよう!)」
……そんなこんなで、バイトは終了する。
「ん~コンビニのバイトよりも疲れるね~さすがメイド喫茶!」
「友希那さん! バイトはどうでした?」
「別に……普通よ」
バイトが終わり、帰り道を歩いている六人。
「店長さん、だいぶ喜んでいたね」
「えぇ、そうですね」
「皆ありがとね~今日は本当に感謝するわ!」
売り上げがかなり上がったのか喜んでいた。バイト料も夜定額よりもかなりオーバーしていた。
「これで合宿に行けるわ。明日から練習に戻るわよ」
「ラジャーです!」
「OK……それじゃあアタシ達はこっちだから、また明日ね~」
「はい、また明日」
「皆も明日に備えてゆっくり休んでね」
四人はここで別れ、紗夜と蒼は二人並んで歩く。
「蒼さんはバイトをしたことがあるのですか?」
「バイトをするのは初めてじゃないな……執事服のバイトは初めてだったけとね」
「そうですか……以前にも何か?」
蒼のバイト姿は手際がよく、紗夜は気になっていた。
「そうだな……ファースフードのバイトと一日スタントマンと喫茶店のバイトもあったな……今はどれもやっていないけどね」
「色々やっていたのですね」
「ファーストフード店でも接客じゃなくて、裏方だけどね。喫茶店はお店の子のお父さんが不調で臨時でね」
何だか懐かしいと、蒼は言う。
「それよりも紗夜……皆が持っていたその袋は―――」
「え……こ、これは……その…」
お店から出ていくとき、店長から紙袋を渡された。中身は勿論皆が着ていたメイド服……記念にと貰っていた。
「記念にいいんじゃない? 写真もそうだけど、いい思い出だ」
「はい……そうですね」
メイド服もそうだが皆で撮った記念写真は大切な一枚…………数日後、Roseliaメンバー夏休みが始まり、合宿へと向かった……。
――――――――――――――――――
『これがその写真か……初めて見たな』
「――――――」
『ん? 俺が来たのは夏休みが終わった後だから知らないんだよ』
「――――――」
『話を聞いても二人はそんなに語らないんだよ……お陰で写真探しも俺一人では見つからなかったわけだ』
「――――――」
『嬉しい顔だって? それはそうだろう……と言うか写真見てもそうだが、二人は今とそんなにかわらないだろ?』
「――――――」
『そういうことだ……俺もそろそろ帰るわ。いい写真だったしな』
「――――――」
『おう、父さんと母さんに宜しくな』
「――――――」
『さてと…………怒られる前に逃げねぇと………それにしても相棒もそうだが、いい笑顔じゃねぇか……嬢ちゃん』
―――急いで逃げたした……後で怒られて、お仕置きを受けたのは言うまでもない。
映画の予告観ましたか? 予告を観て、この話の最後に繋げました。早く観たいのですが、延期が怖いです……ほんとに……