Roseliaと雇われサポート   作:ニックネームは忍者

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漫画の方を読んだ方はわかると思いますが読んでない人がこれを読んでもわかるのか考えてますね……題名で展開が何となくわかると思いますが第五章です。










第五章 人見知り少女はキーボーディスト

 

 

 

 

「あれから一週間……たったんだな」

 

キーボード担当を探して一週間……ライブの日付は近付くがキーボーディストは見つからなかった。

 

 

「どうしよう……キーボードできる人、全然見つからないよね…」

「短期間にこの4人が集まったことの方が異常よ。私は妥協してまでメンバーを揃えたくない」

「そうね……下手なものを聴かせるよりはいっそ居ない方がマシかもしれない…」

 

「オリジナル曲はキーボードが必要な曲で作ったよな」

 

 

 

「……でもそれってさ、せっかく作った曲をベストな状態で聴かせられないってことだよね」

 

 

 

「気が引けるが一週間前進できず、かなり危機的状況だな」

 

 

「「………………」」

 

蒼の言葉に皆は状況を理解した。

 

「ちょっと待って! アタシ友達多いから音楽の経験とか関係なしに知り合いに電話してみる!」

「じゃああこも! 『自分達だけの頂点』……『あこだけの』カッコイイやりたいもん!」

 

リサとあこはいち早く携帯電話連絡を取り始めた。

 

「あこ、ちょっといいか?」

「? どうしたんですか蒼さん?」

 

 

そんな中、蒼はあこに話し掛けた。

 

「……連絡をとってほしい人がいる」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「(やっぱり何度弾いてもあこちゃん達の演奏と合わせると、すごく楽しい)」

 

この日も燐子は一人、ピアノを弾いていた。

 

「ふぅ…………もうこんな時間? また熱中しちゃった……?」

 

時間は夜7時……帰ってきて、ピアノのに熱中した燐子。その時、電話が鳴る。

 

「あこちゃん?」

 

着信相手はあこからであった。

 

「もしもし、あこちゃん?」

 

『りんりん助けてぇー! キーボードが見つからなくてライブが出来ないの!』

「え…………」

 

蒼が連絡をとってほしい人は燐子だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「キーボードが見つからない?」

 

『りんりんの知り合いにいない? キーボード弾ける人! ピアノでもいいんだっ! ……でも、上手い人じゃないとバンドに入れないんだけど…』

 

「あ……そっか…そう、だよね」

 

燐子はバンドを真剣に音楽をやって来ていた。燐子は一人、部屋で弾いていただけ……自分が入ってもそれは良い話ではなかった。

 

『りんりん? そうだよねってことは誰か知っているの?』

「えっ……わ、わたし…」

 

『この前会った蒼さん覚えてる? 蒼さんがりんりんに連絡してほしいって言うから連絡したけど』

「え……響鬼さん、から?」

 

蒼と初めて会った時、ピアノを弾ける事を理解したことを思い出す。

 

 

『とにかくね、めちゃくちゃ上手い人がいたらあこに教えて……』

 

「――ける……」

『? りんりん?』

「ひ……弾ける……わたし、弾けるの!!」

『…………ええっ!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、蒼達は燐子を待っていた。待ち時間より少し早く、紗夜は蒼に話し掛ける。

 

「響鬼さんは白金さんとは知り合いだったのですか」

「前にも話したけど話すのはあの日が初めてだよ」

 

前とは紗夜と友希那が組んだ日の事……Circleに向かうときに話していたが蒼に違和感があった。

 

 

 

『それは――――行きながら話すよ。それじゃあ邪魔したね、あこと……』

『あ、白金燐子…です』

『…………それじゃあ白金さん、今度は倒れないようにね。氷川さん、行こうかな』

『はい……失礼します』

 

 

 

 

 

「……あの時の響鬼さんは何処か誤魔化した所がありました。間違っていたらすみません」

「いや、確かに白金さんのことは知っていたよ。幼い頃、いくつかピアノコンクールの賞を取ってい事は……話すのはあの時が初めてだったけどね」

「そうなんですか……私も同じクラスで少しだけ賞の事は知っていましたが、響鬼さんはピアノもしていたのですか?」

「それは……白金さんが来たからまた今度ね」

 

 

蒼の言う通り、燐子が歩いてくる。あこが手を振る。

 

 

「あっりんりん、いたー!」

「あこちゃん…」

「もーっピアノ弾けたなんて超ー驚きだよっ! 何年もつきあってるのに全然知らなかったぁ!」

 

あこと燐子は何度も遊んでいたがピアノを弾いていた事は知らなかったようだ。

 

「あこちゃん……ごめんなさい…伝える機会が…」

「あっ違うの! 悲しいとかじゃなくてビックリしただけだよ?」

 

あこの事を知っている人から見ればかなりの常識がある友人と見た。リサは燐子に話し掛ける。

 

「この子が燐子ちゃん? あこの友達って言うから似たよーなタイプの子を想像していたけど…」

「りんりんはすっごいんだよっ! ネトゲでは無敵なんだからっ!」

「ゲ、ゲームの話は……あんまり……」

 

控えめな人だと知ったがゲームの事は蒼も驚く。

 

「(以外にゲームはするんだな)申し訳ない白金さん、僕の中ではキーボードは白金さんしか浮かばなかったから」

「いえ……あの響鬼、さんは―――」

「すまないが時間が惜しい……友希那、お願い」

 

燐子は蒼に何かきこうとしたが先に用件を友希那に任せた。

 

「音楽の話は聞きたいわ。燐子さん課題曲はあなたのレベルに合ってた?」

「わ、わたし……動画…と…………その…たくさん、一緒に…」

 

「動画? 演奏レベルを確認したいのだけれど……それは難しかったという意味?」

 

「白金さん、同じクラスだけどこうして話すのは初めてね。有名なピアノコンクールで受賞歴もあると聞いたことがあります」

「……コンクールは…小さい頃の……話で、わたしはただ……(この人達と演奏したいって……その気持ちだけで来てしまったけど――)」

 

「…………」

 

紗夜はあこに小声で話し掛けた。

 

「宇田川さん、本当に大丈夫なんでしょうね?」

「! りんりんはあこの戦友で大大大親友ですっ! だからあこはぜったい大丈夫って信じてますっ!」

「でも演奏しているのは見たこともないんでしょう?」

「なくても信じてますっ!」

 

あこの自信はどこから来るのかわからないが蒼が言うので友希那は気になった。

 

「……オーディションはあこの時と同じで1曲だけよ。それでダメなら帰ってもらうから」

「はいっ!頑張りますっ!」

「あこ、頑張るのはあんたじゃないでしょ?」

 

あこのボケにリサが突っ込む。蒼ほ燐子に言う。

 

「白金さん、応援してるよ」

「はい……わたし…がんばり……ます…」

 

その声は小さかった。

 

「…………期待に応えてくれることを祈ってるわ」

 

流石に誰もが不安になっていたが、あこと蒼は普通になっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「白金さん……いいですか?」

「…………」

 

楽器の準備をして、紗夜は燐子に確認をするが燐子は黙っていた。

 

「白金さん?」

「……は、はいっ!」

 

持ち一度声をかけて燐子は答える。そして演奏が始まるが最初のタイミングがずれて遅れていく。

 

「(時間の無駄だわ……)皆―――」

「すまない皆! 少しストップ!」

 

友希那が止める前に蒼が先に止めた。そして燐子の方に近付いた。

 

「響鬼、さん……わたし……」

「落ち着いて白金さん、深呼吸して」

「え……」

「大丈夫だから深呼吸をゆっくりして、ゆっくりだよ」

「は、はい……」

 

蒼の言葉に燐子を落ち着かせて深呼吸をさせる。最初は少し荒れていたが次第におとなしくなっている。

 

「落ち着いたかな?」

「はい……ありがとう……ございます…」

「うん…………すまない友希那、もう一度頼む」

 

蒼は友希那にお願いをする。蒼は真剣だった。

 

「…………わかったわ、これが最後よ」

 

蒼は席に着いて紗夜を見て、頷いた。

 

「いきますよ白金さん、いいですか?」

「は、はいっ!」

 

そして再び演奏が始まる。

 

 

 

 

 

 

 

 

「―――! (すごい、さっきのと全然―――それに動画と合わせるよりも……この子……何なの?)」

 

最初はがっかりしたが今は別人のように友希那は驚く。

 

「(やっぱりんりんは無敵だねっ!)」

 

あこも本当は焦っていたが元気になっていく。

 

 

 

 

「(私……このキーボードに引き寄せられて……? いえ違う、この感覚!)」

 

「(この感じ……同じだ! 初めて四人で演ったときと……!)」

 

紗夜とリサもあの時と同じ感覚になる。

 

 

「(――――――いい歌だな……)」

 

 

蒼は友希那の方を見ると、友希那は楽しそうに歌っていた。燐子も弾いている時の顔が笑顔になっていた。

 

 

 

 

 

 

「(楽しい……一人よりぜんぜん……楽しい…もっと弾きたい……わたし、もっと弾きたい!)」

 

 

初めての演奏が初めてじゃない演奏になった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして演奏が終わり、誰もが口を開かなかったが、あこが一番に開く。

 

 

「なんか…すごかった……四人より…」

 

「私は問題ないと思いました。湊さんの意見は?」

「……なぜ? こんなこと何度も……おかしいわ…」

 

一回だけ……たった一回だけで友希那が求めている音が揃っていたからだ。

 

「それって……こんなによかったのにダメってこと? な、なんでですかっ!?」

 

あこは叫んだ。誤解があるため蒼は言う。

 

「違うぞあこ……友希那、誤解を招く言葉に聞こえるぞ」

「そうね……演奏に問題ないわ。技術も表現力も合格よ、ぜひ加入してほしい」

「……あ……」

 

合格の言葉に燐子は言葉を失うがそれは嬉しい事である。

 

「や、やったぁー!! やっぱりりんりんはすごい! 最強だよっ! この短い期間でノーミスだったもんねっ!」

「あ、ありがとう……」

 

あこは燐子に抱きつく、燐子も笑っている。

 

「よかったよ白金さん。正直驚いているが……もしかして弾いていたとか?」

 

「あ、はい……家で……動画と一緒に…何度も弾いていたから…」

「あ! あこがあげた練習動画のこと? あれで練習してたんだ」

 

燐子は頷いた。蒼の質問に皆が納得する。

 

「(だがここまでとは……ある意味恐ろしいな)」

 

「なるほど……妙に一体感があったとは思いましたが……」

「いいわ……あこ、燐子さん……それとリサ、あなた達も含めて…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…………一度この五人でライブに出る」

 

友希那の言葉通り決心はしたが燐子だけは違う…………驚いていた。

 

「ラ……ライブ…?」

「やったねー! ……燐子ちゃん…じゃなくて燐子っ! これからよろしくね!」

「…………」

 

リサは挨拶するが燐子はオロオロしていた。

 

「……ってどうしたの? 慌てて…なんか顔色悪いよ?」

 

燐子の顔色が悪く、どうしたのだろうと考えると蒼が口を開く。

 

「…………まさかと思うがあこ……白金さんに説明したか?」

「したよっ! バンドしよって! スタジオであこ達と一緒にキーボード弾きに来てって!」

「う~ん、あこ……その説明じゃあ……」

 

リサの言う通り、説明不足。蒼は手を頭に当てた。

 

「(僕のミスだな)白金さん、何となくわかると思うが……」

「わたし……そこまで、考えて…」

 

「それならもう帰って」

 

燐子もわかってきたがいきなり言われて困る。そんな常態で友希那は冷たく言う。

 

「どんなに力があってもやる気のない人に割く時間はないの……他のキーボードを探すだけよ」

「ゆ、友希那さ―――」

 

「……っ! わ、わたし……! …………きたい」

 

あこが止めるよりも燐子は声を上げながら出した。蒼達どころかあこも驚く。

 

「り、りんりんの大きな声…初めて……」

 

「わ、わたし……みなさんと…弾きたい……ですっ! が、がんばます…お願いします!!」

 

 

燐子なりに声を出した。声と熱意を受け取り、友希那は答えた。

 

「そう……燐子、その気持ちをライブに見せてもらうわ」

 

「は……はいっ!」

 

友希那の言葉に五人は微笑んだ。蒼も燐子に言った。

 

 

「白金さん、これからよろしくお願いします」

「あ、はい……こちら、こそ…」

 

燐子はオドオドしながら頭を下げた。

 

「(やっぱり距離感があるな)まぁ、こうなるよな」

「え……」

「いや……重たい物や機材や設定やら頼っていいから、失礼」

「あ……」

 

蒼は控えめな燐子だけど、あこや女子メンバーがいるから任せるのだった。

 

 

 

 

 

 

 








……次回は白金燐子をメインにした“お話”にします。すぐに本編に戻りますのでお待ちを……



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