Roseliaと雇われサポート   作:ニックネームは忍者

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少し遅れました、すみません。次も急ぎます。










第七章 青い薔薇……その名は―――

「(はぁ……明日はついにライブかぁ…)」

 

 

燐子がメンバーに加わり、壁をなくす件が終わり、練習を続けた。日が流れ、ライブ前日になった。

 

 

 

『大丈夫と言いたい所だが……実際は聴かせないと評価は出来ないぞ』

 

「(蒼……アタシは不安しか残らないよ)」

 

蒼の言う通り、ライブで伝えないと評価は出来ない。だがリサは不安がある。

 

 

 

 

「リサちーうちのおねーちゃんとバンド組んだってほんとー?」

 

リサの側に同じ学年の氷川日菜がいた。

 

 

「えっおねーちゃんって…あっ……そっか! ヒナって双子だったっけ…ってもしかして―――」

 

氷川紗夜と氷川日菜は双子。紗夜が姉で日菜が妹。違いは少しの身長と髪型くらい。

 

 

 

「そ! 氷川紗夜があたしのおねーちゃん! あたしには何も話してくれないからさーいろいろ教えてほしいーなっ」

「? いいけど……なんで紗夜はヒナに話さないの?」

 

リサに聞くのもいいが姉妹の方が自然である日菜にリサは言う。

 

「んー……まぁいいじゃんそれは……それよりバンドをしてる時のおねーちゃんってどんな感じ? ……楽しそう? 嬉しそう?」

「え? うーん……いつもと変わらないんじゃないかなぁ…?」

 

余り考えた事は無いが紗夜はいつも通り。と言うより、まだそんなに日はたってもいなかった。

 

「そうなんだ……後一ついいかな?」

「ん?」

 

日菜は不思議な……困った顔をする。

 

「お姉ちゃん弾き方変えた?」

「弾き方……ギターの?」

「うん……前は何て言うか棘があったけど今は減ったって言うのかな」

 

リサは考えた……そんなに詳しく見ていないが何となくわかった。

 

「教えてくれた人じゃないのかな」

「教えてくれた人?」

「アタシの幼馴染みなんだけどね、ギターが弾けて、紗夜に教えていたみたいだよ」

「ふ~ん……そうなんだ…」

 

日菜の表情が暗くなった。

 

「ヒナ?」

「なんでもない、ありがとねリサちー」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「でね、紗夜の妹がアタシのクラスメイトだったの! 世間って狭いね」

「そうね」

「あ、ところでバンド名って決まった?」

「いえ…まだ」

「そっかぁ着いたら……こういうのって初めてだから難しいよね……?」

「…………」

 

友希那は立ち止まり、花屋を見る。リサも花屋を見ると青い薔薇があった。

 

「ん? 珍しーね青いバラなんて」

 

「そうなんです、珍しくって綺麗ですよね! 涼やかに見える青いバラですけど『不可能を成し遂げる』って情熱的な花言葉があるんですよ」

 

店員が花言葉を言うと友希那は感じた。

 

「……! そのバラください」

「え、友希那?」

 

友希那の行動にリサは驚く。

 

「……何か掴めた気がする」

「お?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ついにこの日が来たねっ! このボード見て元気出して!」

 

あこは手は今日のライブのポスターの方に向ける。

 

「あこ達のバンド名だよっ!」

 

『 Roselia 』

 

 

その名を見て、メンバーは明るくなる。

 

「……そっか、友希那は色々考えてたけどこれにしたんだ!」

「よーしっ! Roselia初ライブ! 行くぞー! おーっ!! 」

「……っ! ぉー……」

「…………」

 

あこの言葉は小さい声で燐子だけが答えた。リサは何やら黙っていた。

 

「……ってあれぇ? りんりんだけじゃなくて、まさかのリサ姉も緊張?」

「……!? し、してないしてないよ!」

 

リサは否定していた。たがそれはまるわかりだ。

 

「ダンスの大会でも一緒にステージ出してるじゃん? あはははは……(はぁ……とか言って参ったな、めちゃくちゃ緊張してるじゃんアタシ……)」

 

『リサは昔から緊張しているな……大丈夫だ皆がいるさ』

 

「(蒼……)」

 

パンッ!

 

「ほらほらいくよー! 時間ぎりぎり! あの二人に怒られちゃう!」

 

自信で頬を叩いて、気合いをつけたリサだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「1分35秒の遅刻よ」

「そんなに固くなるな友希那、皆も緊張していたんだろ?」

 

部屋には友希那、紗夜、蒼がいた。紗夜はギターのメンテナンスをしていた。

 

「ごっごめんごめん! おーっ! って気合い入れていたからさ~二人とも一緒にやりたかったなっ」

「馴れ合いはやめて…気持ちの整理は個人で済ませてきてもらわないと困るわ」

「うんっ大丈夫だって! それくらいちゃんとできてるよっ」

 

だがリサは思う。

 

「(本当かなアタシ……ベースをやらなくなったのだって友希那と釣り合わないと思ったからで……)」

 

人見知りなりも気合いが入っていた。

 

「わたし……も、みなさんと演奏するって…決めたから……が、がんばりますっ!」

「音で証明をお願いね」

 

「(バンドで技術が足りないのはアタシだけ…)」

 

「ん? (リサ?)」

「(でもやるしかない)」

 

リサの表情は普通だが蒼にはそれが変だった。

 

「リサ、大丈夫か?」

「勿論!(結果を出して友希那の隣にいるんだ……!)」

「(昔と違うよな)皆、大丈夫?」

 

昔と違ってリサは成長してる……ふと、蒼は考えた。

 

「(僕は変わったのかな)あこも大丈夫か」

 

あこにも確認するが平気だった。

 

「Roseliaの闇のドラマー! あこもがんばりますっ!」

 

「 Roseliaって、響きがカッコイイ…」

「名前が気に入ってくれて何よりだよ燐」

 

「そういえば何でバンド名がRoseliaなんですか?」

「薔薇のRoseaと椿のCamelliaからとったわ。特に青い薔薇…………そんなイメージだったかしら」

 

紗夜は名前の意味を友希那にきいた。

 

「(青い薔薇……)」

 

燐子は花言葉を思い出す。

 

 

花言葉は『不可能を成し遂げる』だと……

 

 

「…………」

 

蒼はライブポスターを見つめていた。

 

「響鬼さん? どうかしましたか?」

「なんでもないよ……色々なグループがいると思ってね」

 

蒼ほそれだけ言うと、あこのドラムのメンテを始める。

 

「(響鬼さんの目線はRoseliaの下を見ていました……Glitter*Green……確かそのバンドは―――)」

 

「紗夜? メンテは終わったかしら」

「はい……いつでも弾ける状態です(今はライブに集中しましょう)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ライブは盛り上がっていた。

 

「高校生でこのレベル! Roselia……」

 

「この子達話題になりますよ! トップ狙えるかも!」

 

「今までどこのスカウトも受けなかったのに……友希那はこのバンドが組みたかったのか…?」

 

 

 

 

 

 

「ラスト聴いてください……『BLACK SHOUT』」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「(もっとみてみてっ! Roseliaって超カッコイイでしょっ!)」

 

「(一人の時よりずっと上手く弾ける……!)」

 

「(あんなに緊張してたのに……わたし…すごく…楽しんでる!)」

 

「(この前よりもっと『音』に引き寄せられる!)」

 

「(……行けるかもしれない……このバンドなら!)」

 

ライブは盛り上がっていた。

 

「いいライブだ……」

 

端から見てる蒼はそう感じた。ギターを弾いている紗夜を見る。

 

「(初めて会った時は正直困ったが……いい音色だな)」

 

自分のギター教えるのは苦手だが思い出すといい時間でもあった。

 

「……まさかこうなるとは思わなかったな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ライブ後、出口……

 

「すっごかったよね~! ライブハウス出たらキャーとて! 初めてのライブでもうファンができちゃったっ!」

 

あこが喜んでいる。紗夜が注意する。

 

「あれくらいで騒がないでちょうだい……私達が目指しているのは――――――!?」

 

紗夜は入り口の壁に張ってあるポスターを見た。

 

「氷川さん? ……大丈夫か?」

「あ……響鬼さん、いえ…なんでもありません」

 

明らかに紗夜の様子は変だった……そして思いだす。

 

「(今の表情……僕がギターを弾いた後の顔だ……どうして―――)」

 

「それにしてもお腹減ったよぉ~」

「ドラムは特に全身使うからね~あっ! じゃあさー初ライブ記念にみんなでファミレス行っちゃう?」

 

リサのファミレス案にあこと燐子も喜んでいた。

 

「「…………」」

 

一方、友希那と紗夜は行かないオーラだ。

 

「バンドに必要なのは技術と目標に対する揺るがない意思だけだわ。他のものなんていら―――」

「わかったわかった! でもさっ! 今のアタシ達には技術と揺るがない意思を維持するためには活力が必要だと思うんですけど~♪」

「諦めろ友希那、こうなるとリサは止められないぞ」

「蒼……わかったわよ、紗夜もいいかしら」

「えぇ、構いませんよ」

 

蒼の言葉があったのか友希那は観念してリサは喜んでいた。

 

「……さてと、僕は失礼するよ」

「え……響鬼さん、来ないのですか?」

 

蒼が一人帰ろうとすると燐子が止めた。

 

「蒼さん! 帰るんですか!」

「あこ……こう言うのほ女の子同士の方がいいんだ。メンバー同士が―――「響鬼さんもメンバーですよ」―――氷川さん」

 

女子同士の提案をしたが紗夜が蒼をメンバーと言う。

 

「紗夜の言う通りよ。蒼は私たちを支えてくれたマネージャーよ」

「友希那買い被りすぎだ……僕はただの雇われだよ」

 

友希那も同じように言われるが蒼はただのお手伝いの人と言う。

 

「なら蒼はRoseliaの“雇われサポート”でメンバーの一人よ」

「…………」

 

友希那は当然のように言う。

 

「それに蒼のサポートに文句はないわ。あこのツインペダルの調整もやってくれたでしょ」

「そうですよ! バネの交換しなくてもネジやボルトの調整で前より踏みやすくなったんだから!」

「あれは……いい音色を出すからだよ」

 

蒼の評価に文句はなかった。

 

「蒼! こんな可愛い五人と食事が出来るのよ! ありがたく思いなさい!」

「……」

 

リサも蒼に肩をぶつかながら言う。

 

「響鬼さん、私からもお願いします」

「氷川さん……わかりました、ファミレス行きますか」

 

紗夜のお願いか蒼も行くことにした。

 

「リサ」

「ん? 何」

「……可愛くなったな」

「え!?」

 

蒼は特に意味はなく言う。リサは顔が赤くなる。

 

「何故赤くなる」

「それは……とにかくファミレスにいこう!」

 

リサは走ってファミレスへと向かった。

 

「氷川さん、僕は―――」

「…………」

 

紗夜に質問しようとしたら何故か怒っている顔になる。

 

「響鬼さん」

「はい……」

「響鬼さんが言うと誤解を招くので控えるように」

「わかりました…」

 

紗夜は歩いていく。蒼は追いかけて、メンバーも続いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「(どうして私はあんな態度を……)」

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あはははっ! お腹いたい! あこもっかい! もっ回リクエスト」

「……この…闇のドラムスティックから何かが……アレして…我がドラムを叩しき時…魔界への扉が開かれる! 出でよ!『BLACK SHOUT』!」

 

あこの発言にリサが大爆笑していた。

 

「(ファミリーレストラン…普段来ないけど…楽しい…)」

 

燐子は小さく拍手をしていた。

 

「ほらーっ友希那も紗夜も! 初ライブなんだからさ! 二人も何か話して話してー?」

 

三人は盛り上がっているが友希那と紗夜ほ黙っていた。

 

「……湊さんがこんなところに来るのは意外てした。私はこういった得ないの知れない添加物系のメニューは受け付けませんので」

「(あれ? 二人でファーストフード行った時、結構な量を―――)でもこの前、僕と燐がお昼の時に食べ―――」

「…………」ギロリ

 

紗夜の睨み付けに蒼は黙る。フライドポテトの事なのか二人で食事の事なのかは謎……

 

 

 

「私だって普段来ないわ……リサ、私がしたいのは音楽の話だけよ」

「同感ね」

 

さすがに真面目すぎるので蒼は言う。

 

「少し固いぞ、簡単に演奏の話をしたらどうだ」

 

蒼はドリンクを飲みながら言う。友希那も考え、言う。

 

「……今日の演奏はとてもよかった。今井さん、あなた上手くなったと思う」

「…………! あ、ありがとう」

「リサ姉ガチで照れた~!」

「うるさいよ!」

 

からかうかあこにリサは怒っていた。

 

「この短期間でRoseliaのレベルは確実に上がったわ。あこ、燐子あなた達もよ」

「「!!」」

 

友希那からの誉め言葉に嬉しくなる。

 

「だから本当にこの6人で本格的に活動するならあなた達にもそろそろ目標教える」

「……!( 友希那)」

 

あこと燐子はわからない顔だ。

 

「そうですね私はそのために湊さんと組みましたから、確かにここで意思を確認をするべきだわ」

「FUTURE WORLD FES.の出場権を掴むために次のコンテストで上位3位以内に入ること。その為にこのバンドには極限までレベルを上げてもらう」

「確かにな(とうとうここまで来たか)」

 

最初の頃に言っていた事が今まさに近付いていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「音楽以外の事をする時間はないと思って、ついてこれなくなった人にはその時点で抜けて貰うから」

「ふゅーちゃー……」

「わーるど……ふぇす……?」

 

いまいちわからない二人には後で教えることにした。

 

「あなた達……Roseliaにすべてを賭ける覚悟はある?」

 

Roseliaの目標は一つ……だが、これは“ほんの始まりに”過ぎなかった…。

 

 

 

 

 

 

 

 

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