Roseliaと雇われサポート   作:ニックネームは忍者

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今回は少し無理矢理なところがありますが暖かい目でお願いします。






第八章 双子の姉妹……双子のギタリスト

 

 

 

 

『あなた達……Roseliaにすべてを賭ける覚悟はある?』

 

 

初ライブの時に友希那に言われたことを紗夜は考えていた。

 

「……」

 

紗夜はギターを背負っている右手を固めた。

 

『こちらこそよろしくお願いします、氷川さん』

 

「(大丈夫……私は―――)」

 

今は気にせず、練習に集中する紗夜であった。

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あっ紗夜ちゃんいらっしゃい、この間のライブすごかったね!」

 

CiRCLEにてRoseliaは練習がある。紗夜は受付でまりなに会う。

 

「ほら雑誌に記事も載ってるよ! メンバーの皆、もう知ってる?」

「あぁ…そういえばカメラを持った方が何人かいらしてましたね」

「すごいよね~初ライブなのに―――」

 

まりなが話してる中、紗夜はこの前見たポスターが目に映る。

 

「……!」

 

「―――紗夜ちゃん? どうしたの?」

 

まりなは紗夜はポスターを見ていることに気付く。

 

「この写真写り、そんなに悪くないと思うけど」

「……いえ…あの……そのバンドって……」

 

紗夜は表情を崩さないように貼ってあるポスターのバンドの事を聞く。

 

「ああこれね! Pastel✽Palette っていって……なんかこの前デビューしたバンド? グループ?って言えばいいのかな? アイドルだかバンドだかわかんないけどなんか結構面白いんだよね―――ん?」

 

まりなは何かに気づいた。

 

「そういえばギターの子……紗夜ちゃんに似―――」

「――――――! わ…たし…練習がありますから……これで」

 

紗夜は早足に歩いていく。

 

「……紗夜ちゃん?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「まりなさん、今日も宜しくお願いします」

 

紗夜が見えなくなった同時に蒼が来た。

 

「響鬼君、こちらこそいつもありがとうございます」

「さっき氷川さんがいましたけど、何かありました?」

「う~ん……響鬼君から見て紗夜ちゃんどう思う」

 

蒼はどうしてそんなこと? と思ったが質問に答えた。

 

「氷川さんですか……ギターでいい音色で弾いてますね」

 

特に意味はないが、まりなは頭を抱えた。

 

「あらら……紗夜ちゃん、何か一人で思い詰める子だから響鬼君、何かあったら力になってね」

 

蒼はRoseliaの雇われサポート……勿論紗夜にも負担を減らすつもりでいた。

 

「わかりました、自分なりに努力します…………Pastel✽Paletteですか」

 

蒼はPastel✽Paletteのポスターを見る。

 

「ん? 響鬼君も知ってるの?」

「……初ライブの時、バイトでいました」

「へぇ~そうなんだ~なんでもするんだね」

「そうですね(バイト以前に会っているんだが……頑張っているんだな)」

 

あの時のPastel✽Paletteの事は正直知らなかった……だけど初ライブの日の“出来事”で知った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『いつか蒼さんに伝えます!!』

 

 

 

「(以外に近い先、ライブは見れるかもな……ん? ギターの子……)」

 

……あの日は大変で色々あったのだ。ふと蒼はポスターにギターの人を見ていた。

 

「(そっくり? いや、似ている……もしかして―――)」

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ、響鬼君! ギターは……持ってこないの?」

「……今日は特に必要ありませんよ。何かあればレンタルします」

 

それだけ言うと、早足で離れた。

 

「私としては響鬼君の方が心配だけどね……最後に演奏したのはいつだったけ……」

 

まりなの呟きは誰も聞こえなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「でねっその時もりんりんがあこの攻撃から守ってくれて……りんりんはカッコイイんだよっゲームでも!」

「あこの向こう見ずはリアルもゲームも変わらずなんだね」

 

「あ…あこちゃんを……守ってくれるのは、お姉さんの方が……」

「あーっ! 巴ね、確かにあれは男前だ!」

 

三人の会話は楽しい……が、いつもなら紗夜が注意しているが……

 

「…………」

「(やはり変だ)氷川さん、どうかしたか?」

「え? 私がなにか?」

 

黙っている紗夜に蒼は声をかけるが紗夜は気づいていない。

 

「蒼の言う通り変よ、こういう時、いつもなら私より先にあなたが音楽以外の話をやめさせると思って」

 

友希那も同じ事を言う。三人の会話は盛り上がる。

 

「おねーちゃんのドラムはこうどーんって! ばーん!!」

「あははっ! いっつもその説明だね! 『どーん! ばーん!!』」

 

「私は―――」

「紗夜?」

「氷川さん?」

 

この時、紗夜の表情が暗くなる。

 

「コンディションが良くないなら今日は帰……」

「い、いえ…大丈夫……ただ少しこの休憩が終わるまで頭を冷やさせて…」

 

そう言っているが誰もが心配する。

 

「つい最近まで一緒にお風呂入ってたんでしょー?」

「!? そう……なの…?」

「えっ? そうだよ? みんなはそうじゃないの?」

 

人は皆、それぞれだがあこの家庭は珍しい方。

 

「いや~どうかな? アタシは妹がいないからなぁ」

「わたしも…いないから…」

 

蒼はまりなから言われた事を思い出す。

 

「氷川さん、何か悩んでいるなら―――」

「ふんっ! 二人ともおねーちゃんがいないからわかんないんだよっ! おねーちゃんってのはねずーっと一番カッコイイ妹のあこがれなのっ!」

「……っ!」

 

「―――氷川さん?」

 

あこの言葉に紗夜が反応したことに気づく。

 

 

 

 

 

 

「ちょっとちょっと友希那カッコイイはどこ行っちゃったの?」

 

「一番カッコイイのはおねーちゃんだけど超超超カッコイイのは友希那さ―――」

「……っ! いい加減してよ!!」

 

「「!?」」

 

 

 

 

 

 

一つの部屋に紗夜の言葉が響く。

 

 

 

 

 

 

「お姉ちゃんお姉ちゃんってなんなのよ!」

 

 

 

 

紗夜は叫んだ……

 

 

 

 

 

「憧れられる方がどれだけ負担に感じてるか…わかってないくせに!!」

 

 

 

 

それは悲鳴のように……

 

 

 

 

 

「なんでも真似して! 自分の意思はないの!?」

 

 

 

痛みを言葉にして…

 

 

 

「姉がすることがすべてなら自分なんて要らないじゃない!」

 

……泣いていた。

 

 

「……紗夜…それってもしかしてヒナのこと?」

「……? …ヒナ?」

「(ヒナ?)」

 

リサが『ヒナ』の言葉を言う。友希那も初耳で蒼も今知った。

 

「―――っ!! 私……」

 

紗夜も自分が何を言ったのか理解する。

 

 

 

 

「あ……あこ…また…………紗夜さん、ごめん……なさい…」

 

あこが謝っているが友希那の表情も暗くなる。

 

「(紗夜も私と同じ……何か後ろで暗い理由で音楽をやっているの?)紗夜……どんな事情があるか知らないけど、Roseliaに私情を持ち込まないで。それに……あなたは今日演奏にも集中できていなかった……帰ってちょうだい」

「―――!」

 

紗夜はギターを片付けた。

 

「……返す言葉もないわ、お先に失礼します。迷惑かけて…ごめんなさい」

 

紗夜は部屋から出ていく。

 

「あ……どうしよう…あこ、紗夜さんの嫌なこと言っちゃったんだよね…?」

「うちの学校にさの双子の妹がいるんだよ。氷川日菜って……聞いたことない?」

「あ……ずっとテストで1位って有名な人…!」

 

その会話を蒼は聞いていた。

 

「(確信はないが『妹』に反応した。正直、どうすればいいかわからないが氷川さんを追いかけないと)すまないが僕も失礼するよ」

 

蒼の行動は皆が理解した。

 

「わかったわ……休憩時間は終わりよ。何度も言うけどRoseliaに私情は禁止、これ以上話したいならあなた達にも帰ってもらう」

「あ……はい」

 

友希那は気にせず練習を始めようとする。蒼は少し気に入らず、友希那に言う。

 

「友希那……わかっているな」

「…………」

 

珍しく怒る蒼に友希那は答えず、蒼はあこを見る。

 

「それと、あこ……巴さんは『カッコイイ』事を決して嫌っていないからな」

「蒼さん……」

 

蒼は少し微笑んだ。

 

「あの……蒼さん…」

「どうかした燐?」

「氷川さんの事……お願い、します。氷川さん学校では真面目でしっかりして……こんなこと初めて見ました…」

 

燐子も驚いているが同じ学校でクラスメイトとして紗夜を心配していた。

 

「そうか……ありがとう燐」

 

蒼は部屋から出た。

 

「(わかってるわよ蒼…私だって人のことは言えない)行くわよ―――」

 

友希那は理解し、残りは練習、蒼は紗夜を追いかけた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「氷川さん……何処に行った?」

 

CiRCLEを出た蒼は紗夜を探したがいなかった。

 

「あの場所にいるかな……急いで探さないと―――」

 

探そうとするが蒼の足が止まる。

 

「(急いでどうする……見つけてどうする……話すのは―――どうすればいい?)」

 

紗夜に何かがあった……放ってはおけず話を聞こうにもどう話すかがわからなかった。

 

「………………」

 

蒼は携帯を取り出して、操作する。

 

「――――――」

 

ためらいながらも、携帯をタップして耳に当てた。

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………」

 

紗夜は一人、頭を下に向いて公園のベンチに座っていた。周りは小さい子供達が走ったり、騒いでいるが今の紗夜には聞こえなかった。

 

「(私はどうして……今までこんなことしなかったのに……)」

 

どんな時でもギターに集中して、努力をして、今のRoseliaにたどり着いた。

 

「(皆に酷いことを言ってしまった……)」

 

私情を出さない事をしていたのにそれを出してしまった。

 

「響鬼さん……」

 

蒼の顔は驚いていた。紗夜が叫んだのは初めてで、紗夜の突然の行動に黙ってた。

 

「(日菜がギターしていたなんて……もう私は―――)」

「氷川さん、ここにいたんだね」

 

突然の声に紗夜は驚いて顔を上げると蒼が立っていた。走ったせいか顔に汗が出ていた……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……初めて出会った公園で二人はいた。

 

 

 

 

 

「隣に座ってもいいかな?」

「……はい」

 

蒼は紗夜の隣に腰を下ろす。紗夜は逃げようとも思ったが、バンドの事よりも自分を探しに来てくれた蒼に対して申し訳なくなったのだ。

 

「(少しは冷静になっている……どうするか)氷川さん、僕と話は出来るかな?」

「……」

 

紗夜は答えないが、蒼は話を続ける。

 

「勿論嫌なら言ってくれて構わない。話さなくてもいいし、帰ってくれてもいい…………でも、僕としては今の氷川さんを放ってはおけない」

「……ありがとうございます、響鬼さん……」

 

紗夜は蒼の顔を見るがすぐに目線をそらして、下を向く。

 

「…………」

 

蒼は紗夜の顔を見て、暗い表情になっていることに悩んだ。

 

「……響鬼さん」

「どうかした?」

 

悩んでいると紗夜の方から話し掛けてきた。

 

「私の演奏……どうですか?」

「氷川さんの演奏……最初の頃と比べるとかなり良くなっている。皆と演奏してる時はとても響いていた」

「…………」

「僕と出会う前からでも上手かった……かなりの努力をして、ギターを弾いていたんだね」

「努力……ですか」

「……?」

 

努力の言葉を聞いてから紗夜は暗くなる。蒼はどうしてかわからなくなる。

 

「響鬼さん……私の話を聞いてくれますか?」

「僕で良ければ話せる範囲で話していいよ」

 

それから蒼は紗夜から話す言葉を聴いた……その話を黙って聴いた。

 

 

 

 

 

 

 

・・・

 

 

 

 

 

 

 

「(まさか……いや、話を聞いてわかってきたよ)」

 

話を聞いた蒼もわかってきた。

 

「(紗夜がどうしてギターを始めた理由……それまでの努力……そして何よりも“天才の妹”――――――日菜か……)」

 

紗夜は双子の姉妹で妹がいたのは初耳……驚いたところもあった。

 

「(妹がPastel✽Palettesのギターを……あの時はあまりメンバーを見ていなかったな)」

 

Pastel✽Palettesの初ライブは忘れもしないバイトだが正直メンバーに紗夜の妹がいたのは知らなかった。

 

「(一人はバーガーのバイト、一人は機材関係の事、一人は日本に憧れてる少女、最後は女優で―――今は忘れよ……)」

「響鬼さん? 大丈夫ですか?」

 

蒼は少し悪い思い出を思い出す……。

 

「だ、大丈夫だ……(あれは笑顔の恐怖だ)」

 

暗くなる蒼に紗夜は言う。

 

「……私の会話のせいですか」

「ち、違う! 全然! ……僕も驚いていた……」

「そうですか……」

 

蒼は必死に否定をする。それから二人は黙ってしまう。蒼は考えて言う。

 

「話してくれてありがとう……」

「はい……」

 

「僕も気づかなくてごめん」

「いえ……」

 

「辛かったよな」

「―――うん」

 

気がつくと遊んでいた子供達の姿がなく、二人だけになっていた。

 

「僕から見れば氷川さんは頑張っているよ」

「…………」

「妹がどんな人なのかは僕はわからないけど、幼い頃からずっと頑張っていた氷川さんは知ったよ」

「…………」

 

蒼しっかりと紗夜を見つめながら言う。

 

「だから氷川さん……自分を責めないで……皆も責めていないし、僕も責めていない」

「うん……うん……ッ!」

「これは僕の勝手な個人の意見だけど…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……氷川さんの演奏してる姿と音は――――――僕は好きだな……」

 

「――――――!!」

 

紗夜は泣いた……小さな声で泣いた。

 

「…………」

 

蒼の肩に紗夜の頭が当たり、腕には紗夜の両手がしがみついていた。

 

 

 

 

 

「(知らない氷川さんを知ったな……)」

 

 

…………蒼は空を見ながら呟いていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あの……すみません、私のせいで」

「気にしないで氷川さん……それと謝るのはなしだよ」

「……はい」

 

公園から離れて、紗夜を送っていく蒼……

 

 

 

 

 

 

 

……公園で泣いた紗夜とただ側にいた蒼……紗夜は落ち着いてくるとハッとして蒼から離れてハンカチで顔を拭いた。

 

「ご、ごめんなさい! 私って何をして……」

「気にしないで、それよりも落ち着いたかな?」

「……はい」

 

落ち着いているが顔と瞳は真っ赤だった。

 

「今日はもう帰ろう。調子が良くなればまた来ればいいから」

「はい……そうですね」

 

紗夜は立ち上がって、歩きだす。蒼も隣に立った。

 

「近くまで送るよ」

「い、いえ! 大丈夫です! 響鬼さんがそこまでしなくても……」

「そうでもしないと、皆に何か言われるよ。僕も心配なんだ」

「……お願いします」

 

 

 

 

 

 

……そんな形で蒼は紗夜を送っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「(今日はメンバーと響鬼さんに迷惑をかけてしまったわ……でも―――)」

 

紗夜は蒼の横顔を見る。いつもと変わらない表情でいた。

 

「(響鬼さんのおかげ……あの時と同じ公園で……)」

「氷川さん」

「は、はい……」

 

蒼に声をかけられ紗夜はいつも通りに戻す。

 

「日菜さ―――妹さんの事は僕には難しいと思う……だから何かあったら誰かに話せばいいと思う。僕も話は聞けるし考えられる……駄目かな?」

「い、いえ……私も一人で抱え込み過ぎました。響鬼さんは私が思っているよりも凄い人ですね」

「僕はそんな凄い人じゃないよ……僕にも悩みはあるからね」

 

人間誰もが悩みはあると蒼は言う。蒼個人にも悩みはある。

 

「そうなんですか……もうここで大丈夫です響鬼さん」

「わかった、大丈夫だと思うけど気をつけてね」

 

 

 

 

 

 

 

 

「ありがとうございます、蒼さん」

「じゃあまた―――?」

 

 

 

そこで蒼は止まった。紗夜も気づいた。

 

 

 

 

「ご、ごめんなさい! 私は何を言って……」

「…………」

 

蒼は何かを考えて言う。

 

「そう言えば名字で呼ばれるのは氷川さんだけになったね…………この際、名前で呼ぶ?」

「え……」

「同じ学年でメンバー同士になったからこの際名前で呼ぶのも活動にいい傾向だと思うんだけど……嫌なら「いえ……この際ですから名前で呼びましょう」……氷川さん?」

 

蒼も嫌ならとめておこうか言おうとしたが紗夜はとめた。

 

「確かに私達は同じ学年です。活動の為にも遠慮を無くすいい傾向かも知れません……えっと、蒼さん…」

 

名前の所だけ恥ずかしそうに紗夜は言った。

 

「じゃあ僕も紗夜さんでいいかな?」

「…………」

「紗夜さん?」

 

恥ずかしい顔から嫌な顔に変わった。

 

「せ、せっかくですので“さん”はいりません……さんをつけるのは私だけになってしまいますから」

「そう言えばそうだ……うん、これでいいかな“紗夜”」

「…………」

「紗夜?」

 

紗夜はボーとしていた……顔を真っ赤にしながら。

 

「ハッ! ……い、いえ、こちらこそよろしくお願いします“蒼さん”」

「? 僕には“さん”をつけるんだね」

 

さんをやめてほしい紗夜だが紗夜自身はさん呼びを言う。

 

「皆さんにはさんをつけているので(男性に呼び捨ては……まだ無理です)」

 

「(どうして顔を真っ赤にしておるんだろう)じゃあ紗夜、気をつけて帰ってね。それとあこの事は気にしないでね、明日になればいつも通りだから」

「はい、蒼さんも気をつけて下さい」

 

蒼は振り替えって、来た道に引き返した。

 

「…………」

 

紗夜は蒼の姿が見えなくなるまで見ていた。

 

「(帰ったら自習練しないと)」

 

紗夜は振り返って歩きだす。

 

「(日菜の事よりも今は―――)」

 

紗夜はどうしてか名前呼びになったことを喜んでいた。

「(いつから不思議な気持ちになる……でも今はギターに集中しないと)」

 

紗夜は早足に家へと向かった……

 

 

 

 

……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………………」

 

 

 

 

 

 

ダー♪ダー♪ダー♪ダッダダー♪ダッダダー♪

 

 

 

 

 

一人歩いている蒼の携帯から電話が鳴る。

 

「もしもし……うん……うん……えっ……その話はまた今度で!」

 

蒼は電話を切る。画面を真っ暗にして、画面を見つめた。

 

 

「相談に乗ってくれてありがとう……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……姉さん」

 

蒼は携帯を閉まって歩き出した。

 

 

 

 

 

 

 






お姉さんの登場……出番はいつだそうか……Pastel✽Palettesは日菜ちゃんだけかな…






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