恋をしたありふれた職業は世界最強   作:見た目は子供、素顔は厨二

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初めましてorお久! 見た目は子供、素顔は厨二です!
此度は綺麗なハジメさんを心がけた作品です。
原作とはまた違った感じでハジメくんが最強となるお話です。
宜しくです!

※ここから前から私を知ってる人への謝罪とか諸々。
すみませんが、ありふれ×FGOとか紳士なハジメさんとか全然終わってませんがこっちを書いていきます。
あちらのは…少し書けなくなりました。
最初の方は少し戦闘描写とかに困ってただ更新日が伸びていただけだったのですが…
何の、とは言いませんが、あるアニメにて深いダメージを負いまして。
…あまりものショッキングでありふれ×FGOとか紳士ハジメさんとか書けなくなるレベルの酷さでした。
…ハー○マン、何処行った?
まあ、また書く気になったら書きます。
身勝手でゴメンね(テヘ)


序章:【最弱】の覚悟
オープニング、分岐点


 少年は走る。走る。ただただ走り続ける。

 

 それは背後から近づく強大な陰、ベヒモスから逃れる為である。きっと一度追いつかれて仕舞えば、少年に命は無いだろう。

 

 少年はこの世界において貧弱だ。下手を打てばそこらの子供にさえも負ける。これは天が下した覆しようも無い事実。そもそもこんな場所にいたのがおかしいとまで言える。

 

 少年の横を駆け抜ける炎の槍や風の刃は、微々ながらもベヒモスの突進の勢いを削いでいた。少年には無かった才能。そんな少年が先程まで最前線で立っていたというのだから何とも不思議な話だ。

 

 命の危機に晒されたが故なのだろうか。少年は逃避気味にそんな事を思いながらも、自嘲するかのように笑った。

 

 だが階層を登る階段まで残るは数メートル。ベヒモスからの距離もある程度取れている。迷宮の魔物は特定の階層でしか活動しないとされている為、そこまで逃れられれば助かったも同然だ。

 

 それが眼前であるというのだから、少年は少しばかり安堵した。そして警戒がふっと一瞬解けた。

 

「ここに焼撃を求む。“火球”」

 

 だがふと様々な詠唱に紛れ、そんな声が少しばかり遅れて少年の耳に届いた時だった。目の前の炎の弾丸に目が行ったのは。

 

(…あれ? この魔法、このままじゃ僕にーー)

 

 疲弊しきった脳を使いながらも、少年は何とか左足を踏み込んで右へと半身ほど逃れる。疲れ切っていたが、“火球”の進路上からは逃れた。

 

 そう、少年は勘違いした。

 

 ーーゴォウゥッ!!

 

 次の瞬間、己の横腹を穿つような衝撃が襲いかかってきた。赤色が左目へと映り込んだかと思うと視界は揺れ、いつのまにか天井がその視界には入っていた。

 

 少年は倒れていた。しかも左横腹を焼かれて。

 

 それを遅れながらも理解し、その原因が先程避けようとした“火球”であることも何となく悟った。

 

『ーーォオオオオオオオ!!!』

 

 だがそれ以上の思考は背後から聞こえる狂乱したかのような雄叫びが許さなかった。

 

 胸の内に原始的な恐怖が深く刻み込まれる。逃れようとすれど、腹が焼かれている今、それが叶うことはない。痛覚と恐怖が己の体を嘘のように縛り付ける。

 

 しかも先程の衝撃で少年は思った以上に吹き飛ばされていた。しかもクラスメイト達から、階段から突き離される方向に。クラスメイト達は死に迫られる少年に警告などを叫ぶものの、助けに向かう気配は無い。そもそも彼らの殆どと少年は良好な友好関係というものを築いてはいない。

 

(ああ…みんなに反感買ってたツケがここに来て、回ってきたか)

 

 そう思って少年は腕を前へと伸ばす。そんな事をしても生き逃れられる筈などない。しかし、それでも一秒でも一瞬でも長く生きてやる、と少年は足掻く。

 

 しかし何と残酷な事か。つい目の前にて踏み込まれた怪物の足が目の端に見えた。あまりもの衝撃で少年の体が少し浮かぶ。空中ではどれだけ腕を伸ばそうが意味がない。一ミリさえも前に進めない。少年はその命が尽きるその時、足掻く事を許されなかった。

 

 目の前に見えたのはベヒモスの固有魔法により炎を纏った鋭き角。これを自分が一度食らってしまったならばきっと、生きて帰る保証は何処にも無いだろう。

 

 すると時が逆流するように今までの自分の軌跡が頭の中、凄まじい速度で流れ始める。どれもが地球にいた頃の思い出だ。

 

 これが走馬灯か、とぼんやりとした感情で少年はその記憶の激流に身を委ねた。

 

 母とアシスタントさんに自分の書いた絵を見てもらい、散々なまでにダメ出しを食らった小学生の頃。父とゲームのバグ修正に追われ、土日の殆どを奪われた中学生の頃。高校生になっても未だに子供扱いしてくる両親であったが、それでもきっと一人っ子というのもあり、人一倍に愛を注いでくれていただろう。

 

(父さん、母さん…ごめん。先に行く)

 

 自分が死んで悲しむのは精々そのぐらいだろう。いや、一応母のアシさんとか父の部下の人たちは少しは泣いてくれるかも。そう思いながらも、少年はやはり自嘲するように唇の端を上げた。

 

 そして走馬灯の果てに浮遊したつい先日の光景。窓から覗く月光の下に約束した少年の数少ない印象的な光景。

 

 その記憶の中にいた少女は今、どんな顔をしているのか。少年はふとそんなことを思案した。

 

 しかしそれこそが最後の思考だとばかりに、ついに灼熱と成した角がコンマ数秒の箇所まで到達していた。ここまで来るとなると熱波が己の皮膚を焼く。左脇腹の火傷が共鳴するようにズキズキと悲鳴を上げ、少年の顔が苦痛に歪む。

 

 しかしその時ーー

 

「“縛煌鎖”!!」

 

 鈴のような声と共に、天からの救いとでも言うように、少年の体を温かな感触が包んだ。

 

 そして少年の体が引かれる。つい先ほどまで目の前にあった灼熱一色の光景は遠くへと離れて行く。それがなんだか分からず少年は呆然とするばかりだ。

 

 やがて引き寄せられる感覚がなくなり、体を包んでいたものがふっと光子となり消える。すると目の前につい先ほど幻視した少女がそこにはいた。

 

「白崎…さん?」

「そうだよ! 大丈夫だよ! すぐに治癒するから! 絶対に、絶対にハジメ君を守るから!」

 

 少女はこれ以上なく必死だった。その黒真珠のような瞳から溢れるのは涙なのか。何故、少女が泣いているのか。少年は困惑に駆られたが、それ以上に胸が熱くなった。

 

「香織! 南雲は無事か!? なら早くここから逃げるぞ!」

「坊主は俺が背負おう。…よくやった、坊主、白崎」

「逃げるわよ! 香織!」

「う、うん! メルドさん、お願いします!」

「任せておけ!」

 

 鼓動の高鳴りが気になるものの、少年は安堵した。死の眼前から何とか救われたのだと、それをようやく認識して。そうして直ぐに訪れたまどろみに少年は争う余地もなく従った。

 

 ただ、少年は何故か眠る寸前に思った。悔しさや恥ずかしさと共に。

 

 ーー強くなりたい、と。




と、言うわけでみんな思いつきそうであまり書かれていない(少なくとも私はそういうイメージ)綺麗なハジメくんが主人公の小説です!
清々しいまでのアンチ・ヘイト(原作には絶対にない展開のことを指す)ですがご容赦を!
厨二なハジメくんが好きな人にはあまりオススメしません。
が、わたしはこれが今書きたい(素直)

再・ヒロイン投票

  • 香織オンリー
  • 香織&優花
  • 原作通りのキャラハーレム
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