目が覚めたらダークライ。そしてトレーナーは可愛い女の子。   作:ただのポケモン好き

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43話 メロエッタ

 メロエッタ。幻のポケモンで目撃例は少ない。まず一生に一度会えるかどうかのポケモンだ。そんなポケモンがこの場にいる。

 

「メロ~! メロ!(ダークライだ! 初めて見た)

「……ナンダ?」

「メロロロロロロ!(どんな鳴き声かと気になったけど、まさかの人語!)」

 

 それからメロエッタは僕の周りを飛んでジロジロと観察する。

 

「メロ……メロ!(ダク、ダークとか鳴いてたらカッコ悪いもんね。うん!)」

 

 なんだ……このやかましいポケモンは……どうすればいいんだろうか。

 

「ねぇメア。このメロエッタ。放っておいても離れそうにないけど、私はどうしたらいいのかしら? ダークホールで眠らせるのも心が痛むというか……」

「うん。分かる。逃げてくれたり戦ってくれたりしたら攻撃も出来るんだけど、こうも親しげにされると調子が狂うよね」

「メロ?(もしかしてあなたにはトレーナーがいるの?)」

「アア……」

「メロロ!(あ! メアちゃん見つけた!)」

 

 そしてメロエッタはメアの方にすり寄っていく。今の言動は一体どういうことだろうか? まるでメアと顔見知りのような言い方。少なくともメロエッタはメアを知っているみたいだが……

 それに対してメアは困惑する。メアは数秒経ってから、とりあえずボールを出しえみる。でも投げる気はなさそうだ。

 

「メロエッタ。ねぇ私と一緒にアイドルをやらない?」

「メロ!(ボールは嫌い!)」

 

 小さな足でボールを弾くメロエッタ。どうやらモンスターボールに入る気はないようだ。まぁさすがに簡単にゲットは出来ないだろうな。そのうち放っておいたらどっかに行くだろうな。うん。

 

「そっか……変なこと言ってごめんね?」

「メロ?(どうして謝るの?)」

「だって急に変なこと言ったから……まだ私のことなにも知らないのに「うん!」とは言えないよね……」

「メロ!(違うよ!)」

 

 メロエッタは身振り手振りで否定する。それに対して少しだけメアが驚きを見せた。

 

「メロ~メロ!(別にメアとアイドルをするのは良いんだよ。ただボールに入りたくないの!)」

「えっと……ボールが嫌いってこと?」

「メロ!(うん!)」

 

 ボール嫌いのポケモン。それは少し怖いな。ボールに入らないということはその人のポケモンだと証明する手段がない。つまりいきなりボールを投げられて『メロエッタ! ゲットだぜ!』と言われても文句の一つも言えないわけだ。つまりなにかあった際にメアがメロエッタを守ることが出来なくなる。

 

「……ナナ。どうすればいい?」

「困ったわね……ボールに入れられないってことはポケモンが危険に迫った時に対処出来ないということ。いざという時はボールに戻して守ることが出来る……」

「そうなんだよね……ナナはどうやってダークライをボールに入れたの?」

「自分から寄ってきて入ってくれたわよ。なんでも私が大切な人に似てるからって理由で……」

「え! ナナがダークライを捕まえたのってそんな経緯だったの!」

「そうよ」

「てっきり激闘の末にゲットかと……」

 

 そんな話を聞いてるとメロエッタが怖くなったのかそっ~と動いて先程自分で弾いたボールに触れて入った。カランカランと揺れてカチッと音が鳴って入った。あれ? これってもしかしてメロエッタゲットになるのか? こんなに呆気なくゲット?

 いや、まさか! そんなわけが……

 

「あれ?」

「……入ったわね」

「入ったね」

「メロエッタゲットでいいのかしら?」

「これでもゲットしたことになるよね……多分……うん……メロエッタ……ゲット……だぜ?」

 

 困惑しながらメロエッタのボールを拾った。しかしメロエッタに引っかかる部分があるんだよな。あとで詳しく聞いてみよう。それしかないだろう。

 

「メロ! メロ? メロ?(これで問題なし! だよね? だよね?)」

「わ、ビックリした!」

「メロロロロロメロ!(とりあえずボールには入ったけど、基本的には外にいるんだからね!)」

「うん……分かったよ。ボールの中が嫌いなんだね?」

「メロ!(うん!)」

「他に嫌いなことってある?」

「メロ!(バトル!)」

 

 メロエッタが空中でシャドーボクシングをする。ボール嫌いでバトル嫌いか。これは扱い大変だな。うん……

 

「えー……バトルが嫌いなんだね? それじゃあ好きなことは」

「メロ!(歌と踊り!)」

 

 軽く歌って一回転する素振りを見せる。それに思わずメアが拍手する。

 

「嫌いなのはボールの中とバトル。そして好きなのは歌と踊りか」

「メロ!(うん!)」

「……メア。相当大変そうなポケモンを捕獲したわね」

「そうだね。でも頑張るよ!」

 

 もしかして幻のポケモンって捕まえたあとが一番大変なのか?

 いや、そんなはずは……あるかもしれない。そしてメロエッタを加えて旅を続行。そのままアメコミタウンを目指す。順調に行けば明日にはアメコミタウンに着くだろう。そして夜になり、テレポートでベアルンの家へと行き、料理を平らげる。そして天気が良いので寝袋を持って外で寝ることになった。そして僕は叩き起こされた。

 

「ねぇダークライ。起きて」

「なんだ」

 

 そう。メロエッタに。ていうか夜遅くになんだよ。昼間に話せよと思いながらメロエッタの方へと見る。

 

「やっと二人になれたね。ダークライ」

「要件なら手短に頼む」

「そんな大した用じゃないよ。ダークライはどうしてナナと旅をしてるの?」

「どういう意味だ?」

「いや、正直に言うと幻のポケモンが人のポケモンになるなんて珍しいんだよ。だって幻のポケモンはそもそもポケモンとしての成り立ちから大きく違うもの。それは幻のポケモンのあなたが一番分かってるんじゃない?」

 

 そうは言われてもな。僕の場合は特殊だ。そもそも前世が人間で気が付いたらポケモンになっていた。恐らくメロエッタの言うケースとは少し違う。

 

「そういえばダークライって今は何歳なの?」

 

 何歳?

 そう言われると難しい。人間だった時も含めると二十は超える。しかしダークライになってからという意味だと四ヶ月になるかならないか……

 

「答えたくないなら別にいいよ。ちなみに私は二ヶ月」

「年下だな……」

 

 まるで鎌かけのような質問。メロエッタはなにを探ろうとしてるのだろうか。まったく掴めない。このポケモンの狙いが分からない。もしかして良からぬことを考えてるのではないか?

 

「お前はどうしてメアのポケモンになった?」

「私は気付いた時にはこの森の中にいた。右も左も分からない中で聞こえたのは綺麗な歌声だった。それを発していたのはメア。私は偶々メアの歌を聞いたの」

「うむ……それで?」

「それから私はメアを探した。だけど途中で見失ったの。それでずっと森の中でメアを探してた。彼女の歌をまた聴きたいから」

 

 まるでメアのポケモンになるべくしてなったようだ。一言で言うなら運命的な出会いだな。もっとも僕もナナは人間だった時の恋人と瓜二つだったからナナのポケモンになったわけだが。

 

「……それで僕になにが聞きたい?」

「そうだね……まだ言っても信じてもらえないかな」

「言ってみないと分からないだろ」

「そうだね……恐らく私も貴方と同じだと思うの」

 

 その後。メロエッタから驚きの言葉が出てきた。絶対に聞くとは思っていなかた言葉。

 

「私は地球の日本という場所出身なの」

「……!」

「この反応。あなたもやっぱり同じ。あなたも前世は人間で気が付いたらポケモンになっていた類なのね。つまり私と同じ転生者なのかな?」

 

 




次回予告!(9割ネタ)
なんとメロエッタは同じ転生者だった!
二人で情報を照らし合わせていくうちにとある仮説が.......
そしてメロエッタは転生者だからということでメタ的な視点からな解説役に回されるかもしれない危険が迫っていた.......!
どうなるメロエッタ! 次回『メロエッタはエロメッタと呼ばせない』
恐らく明日の10時更新! お楽しみに!
(サブタイトルはほぼ確実に違うものになります)
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