目が覚めたらダークライ。そしてトレーナーは可愛い女の子。 作:ただのポケモン好き
レジアイスの捕獲を終えた。それは瞬く間に話題になり、ノエルの名前はデトワール地方に大きく伝わることになる。ノエルはそんな中で新聞を読んでいた。もちろん自分のペースではない。
「仮想戦闘祭でダークライを連れた少女が大活躍……か」
見ていたのはナナのページだ。ノエルが新聞を読む時はナナのことが書かれている時だけだ。ノエルはその一面を切って、手帳に貼って保存する。
「ナナちゃん。随分とすごい活躍だね~でもメアちゃんの方が話題になってるよね」
「そっちはどうでもいいです」
ノエルだってメアが気にならないわけではない。ただメアが話題になることは当たり前だし、珍しいわけではないというだけの話だ。ただ注目することではないという話だ。
そんな時にノエルの元にハガキを加えたポッポが飛んでくる。ポッポはノエルの足元に手紙を落とすとどこかに去っていく。
「今の時代に紙の手紙?」
「そっちの方が旅をしている感じがしますから」
メグのツッコミに対して一言だけ返す。ノエルは手紙を拾う。差出人は見なくても分かる。メアからだ。入ってたのはメアとナナの二人の写真が数枚と普通の手紙。それを見てノエルは頬を緩める。
「なんだって?」
「ナナの自慢話が九割。それとレジアイスのことを少し褒めてくれただけです」
「それにしては嬉しそうだね」
「……そういうものですよ」
そしてノエルは電話を取り出してボルノに連絡する。メアから手紙が来たことから、自分がレジアイスを捕獲したこと。ナナも元気にやっているみたいだということ。そしてボルノからは近々ゴォー団のアジトに国際警察が襲撃するから手を貸してほしいという連絡。そんなことを数分だけ話して電話を切る。
「ナナも力をつけてる。俺も負けていられねぇな」
「とりあえず私は教えることは全て教えた。もうノエルは私の弟子を卒業するわけだけど、これからどうするの?」
「そうですね……とりあえずボルノが困ってるようなのでそっちに行こうかなと思います。それが終わったらポケモン探しの旅ですかね」
「なるほど。ポケモン探しならドラゴンポケモンとかどう? ドラゴンタイプのポケモンは強いから絶対にノエルの力になれるよ!」
「そうですね。それならフカマルでも探してみようと思います」
「おお! ドラゴンタイプで真っ先にガブリアスを選ぶか!」
「それじゃあ私は放浪の旅に戻るよ。またね!」
「今までありがとうございました!」
そしてメグはトゲキッスを出してどこかに飛んでいく。遥か上空で静かに呟く。
「ゴォー団掃討戦……まぁ私も話はきてるし、ノエルにも声はかかるだろうから早ければ三日後に合流かな。でもその前に」
メグはトゲキッスを飛ばしてシノノタウンへと向かう。これから行われるゴォー団掃討戦。恐らく多くのジムリーダーや四天王。それにベテラントレーナーにも声がかかるはずだ。しかし殆どのトレーナーは参加しない。なぜなら優れたトレーナーであるほど自分のポケモンを危険に晒したくないから。だから国際警察は時に強引な手を使ってでも強引に参加させようとする。その手は恐らくナナにも届くはずだ。だから……
「キンラン。いる?」
「いるわよ」
メグはキンランの元訪ねる。今は少しでも戦力が欲しい。ノエルも参加するだろう。だからなにかあった時に師としてノエルを守れるように。
「ゴォー団掃討戦の話を見た?」
「ええ。最悪ね。カナタがいればすぐに終わった話だというのに……」
「それでキンランはどうするの?」
「参加するしかないでしょ。あの話は間違いなくナナの元にもかかる。下手したらお父さん絡みのことで脅迫に近いことをされて断れない状態になっていてもおかしくない。だから私はなにかあった時にナナを守れるように傍にいたいわね。若い芽は摘ませたくないもの」
そしてキンランは静かにぼやく。ナナに声がかかるのは私をおびき寄せるためという意味もあるのでしょうけど……と。国際警察としてもキンランの手をなんとか借りたい状況なのだ。
「それでお願いなのだけど……メグもゴォー団掃討戦に参加してくれないかしら? 私はナナを守るために出来る限りのことをしておきたいの」
「もちろん! というより私はキンランに参加してとお願いをするために来たから」
「ああ……ノエルね。彼はいつ私のジムに来るのかしら?」
「いま手持ちが四体だから……六体になったら来るんじゃないかな?」
「そう……しかしレジアイスなんて随分と厄介なポケモンを加えてくれたわね」
「もしかしてキンラン。勝つ自信ないの?」
「まさか。ただ絶対に勝てると言い切れないだけよ。レジアイス。野生でも桁違いの強さだった。それにトレーナーが加わったら……考えただけで恐ろしいわ」
「そうだね」
「はぁ……エレキフィールドで対策が出来るダークライが恋しいわ」
「それよりも私達もフルバトルしようよ!」
「いいわよ。でも負けたらって泣かないでね?」
「そっちこそ!」
そして人知れず四天王とジムリーダーのバトルが行われた。ゴォー団掃討戦は多くのトレーナ-を巻き込んだ大規模なものになるだろう。そんな戦いにナナ達は巻き込まれようとしていた……