俺のドラゴンなボールが無い転生   作:DB好き

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俺のドラゴンボールが無い無いしてる

 死んで二次元の世界に転生する――、そんな事が起きるのは小説の世界だけだと思っていたけれど本当にあるとはたまげた。

しかもドラゴンボールの世界だとはねぇ……。テンプレ通りこれまたサイヤ人と来たもんだ。神様と会っていないけれど。

 

何でドラゴンボールの世界かわかったかというと尻に違和感あるなと思って見たら、藻がくっついていててきたねぇなと思ってたら自在に動かせて感覚があるし、謎の液体越しから見えるおっさんが尻尾着けて変なコスプレって言うかフリーザ軍のプロテクターしてるし。

 

その時頭大丈夫か? とか思ったのは内緒だ……。横に居た美人なお姉さんも尻尾が付いていた。感情によってフリフリしている姿は可愛くてエロかった。ごちそうさまです。

 

どこかで見たことあるなぁと働かない頭でボーッと見ていたら、おっさんが何か変な機械を俺にかざして

 

「おお、戦闘力1500か! やはりエリートの娘だな!」

 

って言った瞬間に「え? これもしかしてドラゴンボールの世界?」って何となく分かってしまった。それにしても既にラディッツと互角とかたまげたなぁ。ん? ってか今なんて言った? 娘? ……まっ、まさか俺は股間を見る。

 

そこにはヘソの下から尻まで装着している排泄物を処理するため機械があった。

 

おい、これじゃあ確かめる事できないじゃあないか。俺の勘違いかもしれないしこのカプセルから出るまで我慢するしかない。

この年齢じゃあエロイ事考えても勃起するの無理だろうし……、んー今の状態って疑似EDって事になんのかな? 勃たせようとしても勃つ事は出来ないんだからそうなのかな? あ、なんか眠くなってきた……。

 

俺は下らない事を考えながら眠りにつくのだった。

 

 

 

 

それから何年か経って保育カプセルから出て、真っ先に確認したのは己の股間の如何様だ。そこにはなんと俺の大事な一星球と二星球が無かった。

 

ち、ちくしょーーーー!! あれほど恋人に可愛がって貰っていた俺のドラゴンボールが無いなんて! 俺はショックの余り両手に向かって思わず呟いてしまった。

 

「すまない。突然恋人と永遠の別れになってしまうなんて」

 

涙目で見る本妻と愛人はどことなく哀しみのオーラを放っていた。うんうん、お前等も哀しいよな……。ふと見上げると、出してくれた女の人がなんだこいつ? みたいな顔してたから笑顔で返しておいた。

 

低い身長から見るそのインナーってエロイなしかし。誘ってんのか、おい!?

 

まぁ、それはそれとして今原作としての時間軸はどんなもんだと何日か掛けて調べたらベジータと同い年だった。

 

それにしてもベジータって本当にクソ生意気なクソガキやな。何やねんあの超上から目線の話し方は! その内人を見下しすぎてのけぞりながら話すんちゃうか? ボコられるから口に出さへんけれどな! 

 

 

あれ? ベジータと同い年って事はサイヤ人編の時の俺の年齢は30~35位か? 俺いい歳こいて惑星爆破して厨二病夜露死苦で「オーホッホッホ綺麗な花火ですね」何て言いたくねぇぞ! ん? あっ、これフリーザ言ってるわ。

 

知らず知らずにずっと年上のフリーザをディスってもうたな、まぁええわ。ともかくもっと遅く生まれたかったわ! ……いや、それだと惑星爆破されるからあかんのか。 

 

……せや! 困った時の神龍おるやんけ! 永遠に若いままの全盛期の姿でいたいって願ったろ! ついでに戦闘力の伸びも全盛期でっておまけで言ったろ! 俺はそう思い、機嫌良く鼻歌をしながら自室に帰ろうとすると色黒のツンツン頭が俺の前に立ちふさがった。

 

「おい、男女。どこ行く気だ? 俺達は惑星リャーシーに行けって命令されただろうが」

「男女止めろや。俺にはビナスって名前があんだよターレス……ってか本気で忘れてたわ。それじゃあ付いてこいターレス」

「……忘れてた癖に付いて来いってお前おかしいだろ」

 

 眉をしかめて反論するターレスに俺はさらに挑発してやろうかなと思ってしまう。今生合わして30超えるのにこんな落ち着かないなんてやっぱりサイヤ人の肉体に精神が引っ張られてるのかな? かなり喧嘩っ早くなってるし、一日に数時間以上は体動かしてないと落ち着かないし。

 

「気にすんなよタレ僧」

「タレ僧って言うんじゃねえよ! リャーシー星人の前にぶっ殺されてぇのか!?」

「いいねぇ、リャーシー星を征服したらまた手合わせやろうじゃん」

「へっ、上等だぜ男女。今度こそ俺が勝って今までの事を土下座させて謝らせてやる!」

 

売り文句に買い文句で俺達はヅカヅカと歩きながらポッドに乗り込む。あぁ、これもサイヤ人の性かぁ。生前喧嘩や格闘技なんてやった事なく、尚且つ精神年齢30超えなのにこの態度よ。

 

子供相手に何言ってるんだよ、とちょっと自己嫌悪になりながらポッドの背もたれに体を預けて今生の親の事を思った。

 

「それにしてもサイヤ人の親ってマジでどうなってんだよ。親権放棄ってレベルじゃねーぞ」

 

映画のブロリーの中ではギネやバーダック、パラガスは子供を想っていたが他の親は違っていた。一般的なサイヤ人の親は放っておいて強くなってれば良し、死んでたらそこまでの奴だったんだろうっていう超ドライな感じだった。

 

 まぁ、俺も人の子ですから両親が恋しいので会いに行ったら「成長したなビナス」って言ってくれて嬉しかった。

 

ここまではいいんだ、ここまでは……その後は「戦闘力いくつだ? 近いなら俺かコイツと戦おうぜ」だもん。違う、そうじゃないって思ったわ。

 

その後は段々と疎遠になっていって、今じゃあバッタリ会ったら挨拶する程度ですわ。サイヤ人の本能を抑えられず一回戦った事あったけれど……。手加減しろよな、マジで。

 

両手足折られた上でボコボコにされて死の恐怖で泣いて命乞いしたの前世合わせて初めてだわ。

 

でもその時の事思い出してもうちょっと戦えれたんじゃないかなと後悔している自分がいる。そう考えると大分サイヤ人してるな。それに侵略した後にターレスと戦えると考えると笑みが深くなる。

 

俺はコールドスリープにスイッチを入れてその時を楽しみにしながら眠るのだった。

 

 

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