俺のドラゴンなボールが無い転生   作:DB好き

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体もってくれよ! 30倍だーー!!

 ナッツ星の侵略から8年が経って25歳。この年齢になるとアレやね、アレアレ。持て余すのよ、アレが。性欲がよぉ、時々爆発しそうになるんよぉ~。ネットで売春サイト見てもちょっとちゃうやろってのばっかりやねん。

 

 地球人感覚でアプールとか、キュイみたいな女星人はちょっとなぁ~。誰か居らんのかな? こういう時は原作でも思い返してみるか……。チチは悟空の嫁、ブルマは王子の嫁。18号はクリリンの嫁、ランチ……、ランチは天津飯の嫁。あれ? ランチって天津飯と結婚してたっけ? まぁ、ええわ。天津飯の事好きって言ってたからスルーやな。

 

 天津飯言うたら太陽拳、黒歴史の排球拳、鳩尾にいいのを食らったら関西弁になる、分裂する四身の拳……。お? 自分が4人って事は? イケるやん!! 自分で言うのも何やけれど、俺って目の前に居ったら土下座してお願いするレベルのマジ美女。最近は風呂上がりの自分の姿を鏡で見て襲いてぇって思う位やからな。

 

 気の強そうな切れ長の目、薄い赤髪、165cmの背、程良く鍛えられた体で6パックの腹筋。胸は詳しく調べたおかげで知ったFカップ。そんな奴が3人も目の前に居たら……? 狼になるやろうがぃい、アオーーーーーーン!!! 

 

 

 

 

 

 

 あ、冷静に考えたら中身俺やねんな。あかんわ、意識すると前世の俺の姿がダブって、獰猛で狼な気分が可愛いチワワになって性欲がプルップル震えとるわ。

うん、普通に無理やわ……………………………………って、うわっ!? 自分で自分を振ってめっちゃショック受けててビックリした!! 

 

 

 

 あかんあかん、気分を変えて続きや続き! 後はえーっと、ビーデルは悟飯の嫁。パンは……あかんし、ブラもあかんな。俺ロリコンやないし。他は誰居たっけ?

 

 ――あ! ザンギャ居るやんけ!

 

 ええなザンギャ、登場時は敵やから何してもええって事やろ? 戦う所も無人の建物が舞台やから連れ込んでOKって事かっ! エロイなーザンギャは、無自覚に俺を誘っとるやろこれ……絶対襲ったんねん。

 

 確かザンギャって東西南北の界王が力を合わせて封印したんやったな。ほんで1人でも死んでしもうたら、封印が解けるって代物やった筈……。あ~、はよ死なんかな界王。事が済んだらドラゴンボールで生き返らせるから俺がやったろうかな?

 

 あっ、でもアカンわ! ザンギャ今の俺より遙かに強いわ! 時系列で考えたらセルが自爆で北の界王が死んだから封印が解けたんやったな。ほんじゃあ、俺今よりむっちゃ強ならんとアカンな。後は誰居ったっけなー……、ファイターズの21号や! ドチャエロの21号が居ったな!

 

 しもたー、あのエロの権化を忘れとったわー。あいつランチみたいに2重人格やから、あーしてこーしたら2度おいしいって事やな。ええぞー、悪に攻められるのもよし。善で無知っクスやれるのもよし! 最高やんけ! でもザンギャより強いから今はまだ手が出せんけれど、善ならチョロそうやし言いくるめたらワンチャンあるか?

 

 

 それと21号は精神年齢10歳やったっけ? 

 

 

 …………ふぅー、しゃーーーないなぁホンマ。俺が教えてあげるしかないんやろうな。勉強部屋で2人きりで手取り足取り……その体がどんだけけしからんか大人の俺が指導するしかないやんけ。世話が焼けるわホンマ! やべっ、想像したら涎出てきた。

 

 

「おい、ビナス。お前も仕事しろよ」

 

 

 まっ、今はとにかく2人、もしくは3人を抑えつけるために強くなるのが先決やな。ここは多分超時空と劇場版時空が一緒になってるから、ゲームも「おい! 聞いてるのか!?」……何やねんな人が壮大で崇高で偉大な考え事しとる時に、もー。俺性欲が溜まると妄想の女相手に色々と考え事するから気づかへんかったわ。

 

 

 

 

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「何やターレス。何か用?」

 

 岩場に体育座りをしているビナスが優しく微笑む。

 

「何か用? じゃねぇよ。最近の侵略を俺にばっかりさせやがって……、お前もやれよ」

 

 ジト目でビナスを睨み、気弾を撃ちながビナスに抗議するが、ターレスの苛立ちの矛先はビナスではない。それはビナスも分かっているので落ち着いた反応を示す。

 

「いやいやいや、相手弱すぎやから手伝うまでもないやん」

「弱すぎて歯ごたえが無いから代われって事だよ」

 

 そう、2人は未だ超サイヤ人にはなれないとは言え、戦闘力は神精樹の実を食べているおかげで400万を超えている。そして侵略する星々の1番の使い手は戦闘力3000がいい所で、2人にとっては赤子同然で退屈するのも無理はない。

その上気を読む力の範囲が惑星1つ覆う位あるので、わざわざ敵が居る所まで行かずにその場で気弾で狙い撃つだけで事足りるのだ。

 

 

 ビナスは大きく欠伸をし、くるりと体を半回転してから軽く両手を上げて仰向けに寝る。岩場が少し丸く、体が反ってしまう形なのでビナスの胸は強調される。そして顔を横に向けて流し目で見ながら優しく囁くように言葉を紡ぐ。

 

「頼むわ、ターレス。今回も1人で頑張ってやっといて。帰ったらまた美味いもん作ったるから……な?」

 

 ビナスのその扇情的な姿と言葉の質にターレスはゴクリと生唾を飲みながら「チッ、わぁーったよ」とわざとぶっきらぼうに答え、引き続き気弾を撃つ事に集中する。

 

 

 時折、ビナスの事が気になってしまって力加減を間違えながら――。

 

 

 

 

 

 侵略が終わり、2人はいつも通り緑や資源が極力少ない所で戦闘訓練と、ターレスが大猿になっても出来るだけ長く理性が保てるようにする訓練をする。そして戦闘力8000であったなら掛かったであろう時間調節した後に侵略が完了したという報告と、映像をポッドの装置で本拠地に送信し、同時に休暇届けを出す。その後の帰りは生物や植物がほぼ無い状態の星に立ち寄って神精樹の実を植える。

 

 ただし、ただ植えて待つだけでは無い。ビナスは苗床となる惑星に一工夫と、ターレスは濃縮還元をする為の石の鍋と火の用意、味を良くするための調味料を用意し、更に強大な戦闘力だからこそ出来る人力遠心分離機を作成しながら樹が育つのを待つのだ。

 

 

 手に入れた当初は何も手を加えずに熟れた実を食べるだけだった。しかし、それだと200~800前後位にしかならなかったし味も良くなかった。そして何度か神精樹を植えたある日、雀の涙程しか上がらぬ戦闘力に、ターレスは焦れてビナスに侵略した惑星の方の土壌が良いから植えようと相談を持ちかけた。

 

だが、ビナスは否定する。

 

「確かにカスみたいな惑星に植えるよりかはええやろうな。でもな、そうすると俺達は仕事が出来へんとフリーザに思われてしもうて、派遣される回数減ってまうやんけ」

 

 と、至極全うで納得が出来る返答をしたので、ターレスはビナスに悪い物でも拾い食いしたのか? それもとも熱でもあるのか? と尋ねた。それを聞いたビナスは悪役のような三段笑いをした後、ターレスに殴り掛かっていつも通りの喧嘩へと発展した。

 

 その後、お互いボロボロになって気分が落ち着いた頃にビナスから「分ける事も出来るなら、与える事も出来るから安心せぇよ」と含みのある事言って神精樹の実を植えた後、ビナスは地に手を当てて気を送り込む。

 

 

 別の次元で悟空は神精樹の元気……気を利用して元気玉を作ってターレスを撃ち倒した。ならば逆も出来るのも通りである。ただし、これには緻密な気のコントロールが必要であり、加減を間違えてしまえば惑星自体が崩壊してしまう。赤子の頃から訓練をしていたビナスだからこそ可能な技術だ。

 

 そして実が成って食べると5000以上の力が上昇して2人は破顔する……が、すぐにその表情は険しいものになる。何故なら目の前に広がる実の数は軽く40を超えているからだ。いくら大食いのサイヤ人と言っても味が良くないものをこれだけ食べたくは無い……というのが本音だ。

 

 その日は実を数個ほど袋に入れ、後は事務的に食べて惑星を去った。そして本拠地に帰った2人は目で合図をした後にそれぞれ行動に移る。ビナスは実の調理法を模索し、ターレスは実に合う調味料を買い漁った。

 

 月日が経つにつれておいしくなっていく神精樹の実に嬉しく思う反面、この数はどうにかならないのかと新たな工夫を施した。それが数をどうにかする濃縮還元と、量をどうにかする戦闘力が増える成分とその他を分けるための人力遠心分離機だ。

      

 2年掛けたこの方法により水分が少なく、味が薄く渋いリンゴのような実を40個以上食べなければならなかったのを、味を改善させた上で200㎖飲むだけまでに減らし、更に気を送り込む技術も上達したので、神精樹が耐えられる限界まで出来るようになり、1つの惑星につき10万~20万の戦闘力が上昇した。

 

そして今回も…………。

 

 

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 俺はブンブンと神精樹のジュース、略して神ジュースが入った岩をジャイアントスイングで振り回す、空中に居るターレスをボーッとデカい根っこに座って見る。傍から見るとアホみたいやな、俺もさっきやったから言わんけれど……。

 

 しばらくするとセットしてあったタイマーが鳴り、ターレスが降りて来てしっかり塞いであった蓋を取る。そこには上が比重が軽い水分の下に、戦闘力を上げる成分に分離している神ジュースが見えた。

 

 俺は水分を捨てて神ジュースをコップに入れてターレスに渡し、ぺたん座り……俗に言う女の子座りをし、顔を上げて口を開く。この体勢が1番人から飲ませて貰うの楽やわ。

 

 

 神精樹の実を食べた時って、筋肉に電気を流した時みたいに収縮すんねんな。そのせいで顔のすぐ近くで実を握り潰してもうた上に汁が目に入って「目がぁーっ!! 目がぁーっ!!」って涙止まらなくて10分位呻いたわ。玉ねぎの30倍位しみたわ! 界王拳じゃないんやぞ!

 

 

 ターレスめぇ……、俺が食うまで黙って見ときやがってぇ。こういうんはお前の役目やろうが!

 

「ほらほら、ターレス。早よ飲ませてーな」

「…………ああ、ほらよ」

 

 零さんように気を使いながら少しずつ口に含み、すぐに飲みたい欲求を我慢しながらコップから口を離して飲み込む。

 

 

 

 キターーーーーーーーっ! これこれ、達成感や他人に勝った高揚感を合わして数倍にしたこの感覚! 病み付きになるでこんなん! 気ん持ちひぃぃぃいい! 俺は今、究極のパワーを手に入れたのだーっ!! 毎回思っとるけどな!

 

「ふぅーーー、最高の気分やわホンマ。んじゃあ今度はお前の番な」

 

 俺は膝を叩いて寝転がるようターレスに催促をする……が、ターレスは「自分で飲む」って言って空のコップに残りの神ジュースを入れて勢いよく口に入れた後、乱暴にコップを捨ててから飲みおった。

 

 何やねん、人がせーっかく親切心で鼻に入らんよう飲ましてやろうと思ったのに。まっ、ええわ。

 

「じゃあ、帰るぞビナス」

「おうよ」

 

 そして俺達は残りの神ジュースをビンに入れ、ポッドを呼び出して惑星から去る準備をした。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 の前に、ちょっとムカツクからこいつの尻尾握ったろ!

 

「……あ? 何だよ?」

「お? 尻尾の弱点無くしてるやん」

 

 ターレスは盛大に溜息をついて「いつまでも弱点残しておくバカがいるかよ」とぶっきらぼうに答えた。おい、ラディッツをディスんなよ。まぁ、俺も5歳までには克服したけどな。あのたまにある、体が寝てるけれど脳が起きてる時の力が入らない感覚に似とんねん。それが面白くて寝る時ずっと握ってたからな。

 

「そういうお前はどうなんだ……よっ」

「うひぃ!? 止めろや、くすぐったいねんアホー」

 

 でも、他人に触られるとこしょばいねん。くっそ、面白がって触りやがってぇ。脇腹くすぐったるわ!

 

「ちょっ、お前も人の事言えねぇだろ!」

 

 俺とターレスはポッドが来るまでの間、悪ふざけをしながら時間を潰した。そして帰った後はお楽しみの給料がどれ位入っているかの確認作業。見ると俺の今の貯金は15億で、もうちょっとで重力装置を買える財力になっていた。

 

 でもな~、18億貯まってすぐに買うってのはあかんな。その後の生活どうすんの? ってなるし……せや、地球に行ったらフリーザと敵対するし借金したろ! でも、誰に借りよっかな-? 生活考えて4億貸してくれる奴なんて普通居らんぞ。 

 

 俺達前線の奴等は死ぬ可能性があるから金借りようと思ったら、目に見える価値がある担保が必要やからな。俺が借りれる相手って言うたら正直居らんな……、隊員達に知られる程に俺達はある意味有名って言ってたから余計貸さへんやろうなー。

 

 うーーん、あっ。居るやん1人だけ俺に喜んで貸してくれる奴がよぉ……。

 

 俺は部屋から出ると丁度ターレスも部屋から出て来て購買に向かっとる。ナイスタイミングやで! あれ? でもちょっと不機嫌な顔しとんな。

 

「チッ、あんな注意書きがあったなんて今更気付くとは……クソッ。そんな程度じゃ意味ねぇっての」

 

 ? 何独り言ぶつくさ言っとんのやろ? まっ、どうせ新発売の家電製品を買ってみたはええけど、トラブル続発って感じやろうな。分かってないなぁターレスちゃんは、家電製品の第1世代はまだまだ未成熟やから買ったらアカンねんぞ。

 

 

 そこら辺はまた今度教えといてあげようかねぇ、一応俺は精神年齢的に大人やからな。まっ、今はお金借りよ。

 

「おーいターレスどこ行くん?」

 

 ターレスは振り向き「購買で腹の足しになりそうな物を買おうと思ってな」と不機嫌な口調で話した。う~ん、これは金貸してって言う雰囲気やないけれど一応言ってみるか。

 

「あのさ、ターレスに頼み事あるんやけれどええかな?」

「頼み事? 今度は何だよ?」

「お金を4億位何も言わんと貸してくれへん?」

 

 ターレスは目を見開き「は? 4億!? 冗談じゃねぇ」と断る。ですよね~、でも俺は諦めへんぞ! ここは伝家の宝刀を抜く時が来たな、食らえ必殺の

 

「一生のお願いや! 頼む!」

「おいおい、お前の一生は50回以上あるのか? 大体4億の大金を何に…………あ~~成程な、いいぜ貸してやるよ」

 

 おぉ? よっしゃあ必殺の一生のお願いがまた効いたようやな。ターレスの雰囲気が柔らかくなったぞ! でも何で悪役みたいな笑顔しとんねん……。まっ、貸してくれるならなんでもええわ。 

 

 俺はターレスからお金を借りると早速技術部に乗り込み、超ドヤ顔でお金を渡して重力装置を作ってもらう。「2週間掛かるから気長に待ってて」と言われて俺はその日を楽しみに待った。

 

 

 

 

 そして来たでー、装置が出来上がったって言う連絡が!

 

 

 ターレスに察知されんよう夜に抜け出し、外で待機している技術部の連中と落ち合って10m位あるコンテナの荷台の上に飛び乗る。

 

 重力に他人が巻き込まれないよう安全のために、普段は誰も行かない辺鄙な所まで車に揺られる事40分。コンテナが開き、待望の装置が姿を現す。デッカ! 横2m、縦5m。下にドリルがついてて白色で統一されとる。ええやん、ええやん。オラ、ワァックワァックして来たぞ!

 

 地中に埋め込み終わり、技術部の連中が俺にサインペン位のコントローラを渡し、操作の説明をした後「じゃあ夜も遅いから帰るね」と言って帰って行った。

 

 へぇ、機械の保護のために自動で穴を埋めていくんやね。こっちで埋めないとアカンのかな? めんどくさって思ってたけど助かったわ。

 

 よし、早速起動や! 俺はつまみを回してとりあえず20倍の重さにする。

 

 

 …………あー成程なー、こういう感覚か。下に引っ張られるような感じと全身に水圧が掛かっとるようやな。面白いやんこれ、テンション上がるやん!!

 

 俺はクルクルとつまみを回していく……、ん? 回しとるけれど途中で負荷が掛かっとらんような錯覚がすんなー。何やろ? コントローラーの表示を見ると30の文字があり、もう1度つまみを回してもそれ以上の数値が上がらなかった。

 

 は? ちょい待てや。逆に回したら少なくなっていってるって事は、30以上は上がらんって事かい……。意味無いやんけこんな重力じゃあよー! 俺はすぐに帰って技術部に言いに行ったが「100倍とか300倍とかになると値段も100倍、300倍以上になるよ? それとちゃんとデータに30倍までって書いてあったでしょ」と言われ、自室に帰って確認するとちゃんと最後に書いてあった。

 

 

 クソッタレー!!! 最初に書いとくか予め言うとけや!!  


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