俺のドラゴンなボールが無い転生   作:DB好き

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たったの3400だぞ!! たったのなー!

 惑星ベジータが巨大隕石の衝突で無くなったとポッドからの通信で連絡を受け取った俺とターレスは、ポッドに乗ってフリーザが居そうな№79惑星フリーザに帰る事にした。

 

追跡装置あるし、逃げても無駄なら堂々と行こうぜ! っと話し合いで決まった結果だ。ターレスと話している最中はやったるわ! いざとなったら惑星爆破して自爆するか、連絡受け取る1ヵ月間で習得した太陽拳全力でやって宇宙船を略奪して逃げたるわ! っていうテンションだったけれど、ポッドのコールドスリープから目覚めて1人で考える時間になると、サイヤ人精神はすっかりなりを潜めてしまっていた。

 

 俺はそのおかげで現代日本人の精神となった。そのせいでポッドの中に居る間は頭痛が酷く気分が悪い上に、フリーザを何回か見た事があり、下手に気を読む術を会得したおかげで、フリーザに対峙するという事に実感がわいて体の震えが収まらなかった。

 

ポッドを操作して一か八か逃げようかと思い至った時には時既に遅く、惑星が月位に見える距離になってしまっていた。ここから帰還ルートから外れて遠くに行ってしまったら、どう言い訳しようにも逃げるためか反逆の意思ありだと断定されてしまう。

 

そうなればもし、フリーザが見逃してもいいという気分になっていた場合でも、やっぱり油断がならない殺してしまおうとなってしまうかもしれない。そうでなくても惑星ベジータが爆破してから1ヵ月という時間が経っているが、クウラがこの近辺にまだいる可能性がある。

 

戦闘力2だったから、フリーザの尻拭いをしたくなかったからとか色々な理由はあったかもしれないが、そもそも主人公の孫悟空だったから見逃されたのだ。

ポッドには今誰が乗っているかリアルタイムで認証されるシステムがあるので、もし俺がこのまま逃げてクウラに補足されてしまったらほぼ100%撃ち落されてしまう。

 

 

 

 詰んだかもしれない……。しかしここで殺されたとしても、ジャネンバの時にあの世とこの世が繋がる瞬間を狙い、ドラゴンボールで生き返る事にしよう。

 

 その時になったらデンデによってドラゴンボールがパワーアップして、死んでから1年間という制約は消えている筈だ。

大丈夫、Z戦士達は生き返った悪人達の処理で忙しくてドラゴンボール探しをしている俺とターレスにはノーマークになる。

 

 

 イケる、イケるぞ。俺達は殺されたとしても生き返れる! そしたら今度は俺やターレスが殺した星人達を生き返らせてもらおう。

そうだ! そして今生の両親も生んでくれた恩があるし生き返らせてもらおう。その時になったら多分俺の方が強くなっているだろう、そうなったら普通の家族のように一緒に楽しく暮らしていけるかもしれない。

 

俺は死んでも生き返るチャンスはあると前向きに考える事にし、不安な未来を考えないようにした。

 

 

着陸し、ポッドから降りるとターレスと目が合う。

 

 

「よおターレス、寂しなかったか?」

 

俺の軽口にターレスはチッと舌打ちして睨んでくる。ホンマコイツ目つき悪いな。もっとガキはガキらしく愛想良くせいや。

 

「そういうてめーはどうなんだよ? 故郷が無くなって1人で泣いてたんじゃねぇのか?」

「はぁー? アホちゃうか、なんでそないな下らない事で泣かなあかんねん」

 

……ほーっ、逆に挑発してくるとは中々ええ度胸やないか。そもそも惑星ベジータ自体に全然帰らんかったから吹っ飛ばされても何も思わんわ。

 

「お疲れ様です! ターレスさん、ビナスさん」

 

複数の星人が敬礼をして俺達を出迎える。悪い、真っ先にターレスの方に目が行ったからマジで居るの気付かんかったわ。

 

「ああ、お疲れさん」

「……お-、リブー、コクーダ、パローお疲れー。何時も通りまずは治療カプセルに入るから手配頼むわ」

「そう言うと思いまして既にご用意させて頂いております!」

 

 気ぃ利くやん自分達ー、俺は礼を言うと小走りをして向かう。挨拶は基本中の基本、そして名前を覚えるのは基本や。勿論治療室に行く時にすれ違う人にも挨拶をする。

 

名前を知らなくても挨拶をキッチリやれば印象は段違いに良くなるしな。前世の社会人経験はこの異星人でも通用していて嬉しいわ。

 

 別に仲良くせんでも良かったけれど……瀕死で帰って来た、もしくは何か事故があった場合は助けられる優先順位が低くなってまうからな。

実際それで俺も死にかけの体で帰って来た時は優先して助けられたからな。まぁ後回しにされたもう名前も覚えていない偉そうな異星人はあの世に行ってもうたけれど。

 

 

 俺は治療室に入ると技術者に操作を頼んで、さっさと裸になってカプセルの中に入ってマスクを付ける。それにしても脱衣所無いんかい、ロリコンおったら襲われるやんけ。

 

技術者がパネルを操作して緑色の液体が浸されて行き、俺は目を瞑って治療に専念をする。そして頭の中ではターレスと戦っていた時を思い出しながら、どうやればもっとうまく戦えていたかシミュレートする。

 

 そうこうしている間に俺はいつの間にか寝てしまい、目覚める頃には体は完治していた。周りを見るとターレスは既にカプセルから出ていて椅子に座ってこっちを見ていた。

 

俺はポッドから出ると用意されていた新しい戦闘服に着替えながら、ターレスに軽口言う。

 

 

「おい、何を凝視しとんねん。俺が可愛いからって欲情して俺の事襲うなよ?」

「はぁ? お前鏡って知ってるか? 使ったことが無さそうだから言うけどよ、自分の姿を見れる便利な道具なんだぜ?」

「何やと?」

 

 

ほれ、とターレスは机にあった手鏡は渡してくる。つい受け取り見ると、切れ長の目で瞳が大きく二重、濡れているが鎖骨まで黒髪がある幼女が居た。

 

可愛ええやんけ。ってかサイヤ人の女は皆顔面偏差値高いから俺も可愛いのは約束されとるやん。それをこいつは…………キレそう。今なら超サイヤ人になれるんちゃうか。

 

俺が怒りに震えていると不敵な笑いをしながらターレスが口を開く。ホンマこいつ悪そうな顔が似合うわ。

 

 

 

「おいビナス、それはそうとフリーザ様が生き残っているサイヤ人は外に出ろってさ。直々にお話があるそうだぜ?」

「ほ-、んじゃあ行こか」

 

 ついに来たか。全滅させるのか、それとも生かして利用するのかどっちだ? 全滅させるつもりならやってやろうやんけ、戦闘力53万がどれほどのもんか少し体験してからこの惑星に向けて全力の気弾を放ったるわ。

 

恐怖は感じるけれど割合が低いな、フリーザを目の前にしてへんからか? ワクワクしている気持ちの方が勝ってるな。

 

まぁ、気分はこれでええやろ。あんまりビビってるのが態度に出るとフリーザにうざいなコイツって思われるかもしれへんからな。

 

 俺とターレスは道中無言で歩いて行き集合場所に着いた。そこにはラディッツやベジータ、ナッパに……名前は知らんけれど後5人の大人のサイヤ人がいるな。

 

ベジータと目が合ったから軽く挨拶をすると鼻でフンと返事をしやがった。お前の口は鼻に付いとんかコラ! 熱々のタコ焼き入れんぞ!!

 

 

それにしてもこの人数は……フリーザが殺そっかな思うかもしれんな。

 

 

 

 

 

 俺がどういうタイミングで逃げるか惑星を爆破するか考えていると、大きい気が複数近づいてくるのを感じてターレスの方を見ると、緊張した顔をしながら冷や汗を流していた。

 

コイツのこういう顔見るのは初めてやな、俺も緊張はしとるけれど何か楽しくなってきとるわ。もしかして恐怖でおかしなっとるんかな?

まぁええわ、取りあえず目線を落してフリーザの姿が見える前に跪く準備をしておく。目がまともに合うと睨んでしまうかもしれんからな。

 

 

 

 

そして誰かがフリーザ様……と呟くと皆一斉に跪く。横にいるのは気の大きさ的にザーボンとドドリアだな、今の時点では2人にどうあがいても勝てそうにないな。

 

 

 

 

「皆さん、お集まりご苦労様です……。この度は貴方達サイヤ人の故郷である惑星ベジータが巨大隕石によって消滅してしまい真に残念に思います」

 

フリーザが心にも無い事を言い出し、俺は少し笑いそうになった。危なっ、笑ったら注目されて何で笑ったか理由聞かれるやん。

それにしてもこの気の大きさが53万か……、覚えておこう。いいねぇ、強くなってナメック星で戦う日が楽しみで仕方ないな。

 

 

 

 ? フリーザが黙ったままやな、俺は視線を落したままだから正確な事はわからへんけれど、コツコツと固い音がするから指で自分の乗っているポッドを叩いとるな。

そう言えば聞いた事があるな、指でトントンとする何か叩くのはストレスを感じとるって。

 

それに気に少し乱れを感じるな、どうしようか少し迷っとるな。来るか? 来てもそれはそれで楽しみやな。

 

 

「……ふむ、まぁいいでしょう。生き残った貴方達はベジータ王子をリーダーとし、引き続き私のために働いてもらおうと思っています。なあに、悪いようにはしませんよ」

『ははっ!! かしこまりました!』

 

 

皆で偽りの忠誠を誓う。それはフリーザも分かっているが最強の自分ならどうにでも出来ると思っとるな。スーパーサイヤ人やゴッドはただの下らない伝説と判断した結果の油断やな。 

 

フリーザが立ち去り、皆がバラけていく。ベジータを見ると、少し笑みを浮かべながらナッパとラディッツを連れてどこかへと行ってしまった。

 

 

 

いよしっ! 生き残ったで。これで戦闘力を隠したまま強くなってナメック星で決着付けたるわ。俺はそう思い、フリーザのせいで昂ぶった気持ちを抑えるためにターレスに手合わせの誘いをした。

 

 ターレスは冷や汗を拭いながら俺を見てギョッとしていた。何やねんな……。

 

「お前さ、本当に馬鹿なのか?」

「は!? 何でいきなり貶されなあかんねん。お前喧嘩売っとんのか? ええぞ、高値で買い取ったるわ!」

「ふぅーっ……、お前が羨ましいぜ」

 

 

 ……何やねんこいつ、変な奴やな。馬鹿って言って喧嘩売ったり、羨ましいって言ったり。やっぱツンデレか? 今ツンかデレかどっちかにするか決めとけよ、感情の整理に忙しいやんけ。

 

 

俺とターレスはまた無言のまま訓練場に行き、手合わせの前の戦闘力を計る事にした。

 

 

ん? 何でこいつ戦闘力2600なっとるねん。あ、俺にボコボコにされて復活したからやわ。さすがサイヤ人の特性やな、だったらあんま自覚無いけれど俺の戦闘力も上がっとるやろうな~。

 

具体的には5000位なっちゃってるかな? うへへへへへ。

 

「んじゃあターレス! 俺の戦闘力はいくつだ!?」

「………だ」

 

ボソボソ言うたら聞こえへんやんけ!

 

「何ー!? よく聞こえんぞー!!」

 

 

 

 

 

 

 

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