ゼロの使い魔×ポケットモンスター 仮題名『メタモン物語』 作:蜜柑ブタ
タルブ戦での重要なイベントなのでどうするか悩みに悩んだ結果、こうしました。
このネタでのメタモンは、ポケモン世界のメタモンです。タルブ近隣のメタモンではありません。
メタモンは、キュルケから見せられた宝の地図を見て、思い立つ。
この宝の地図で素晴らしい宝を見つけてくれば、ルイズが喜んでくれるのではないかと。
そう……簡単に考えてしまった。
そして、現在……とっても後悔している。
「メタモンちゃ~ん、コレに化けてみて。」
「ひ、ひひひひひ、卑猥過ぎるぞ! ツェルプストー!」
「あ~ら、経験の無い男だったのね、あんた。」
キュルケが提案した宝探しに、なぜかギーシュ、そしてキュルケに付き合わされたタバサ、そしてシエスタがいた。
「そ、その前にだね! 君が持って来た地図だが…、これが本当にブリーシンガメルなのかい?」
「……さあね。」
「目をそらすな! やっぱり詐欺られたんだ!」
「あとからノリノリで来たくせにうるさいわね~。」
「いくらなんでも酷すぎるだろ! これで、7件目だぞ! あぁ…、こんなことなら、モンモランシーとデートのひとつでも…。」
「ふられたくせに、よく言うわよ。」
「いいや! 僕はまだ…。」
「あれだけ人の目のあるところで、盛大に二股がバレて二人共にふられたくせに?」
「うぐ!」
痛いところを突かれ、ギーシュは、ガクーンと膝と手をついたのだった。
メタモンは、哀れむようにギーシュを見てから、タバサに助けを求めるように目を向けたが、タバサは、手元の本に目線を落としていて全然こっちを見てくれない。
シエスタを見ると、シエスタは、料理中。さすが貴族の子供が通う学院のメイドだけあり、キュルケが見せた卑猥な…ナニかを見ても動じないし、止めようとしない。
キュルケとギーシュが言い合っている間にせめて隠れようと思ったが、途端に軟体の体の端っこをキュルケに掴まれて。
「何処に行くの?」
っとキュルケに捕まり、逆戻り……。
やっぱり、行くんじゃなかった……。っと後悔しても後の祭りである。
ただ…、ルイズにとても似合う、ふさわしい宝をあげたかっただけなのに…。
「みなさ~ん、ごはんできましたよ~!」
そこに、シエスタが食事が出来たことを伝えに来た。
メタモンは、シエスタの故郷名物・ヨシェナヴェを食べながら、帰りたい…っとつい呟いた。
「次。次よ、コレで最後だから、泣かないで。」
気がつけば泣いていたらしい。
そしてキュルケが地図を広げた。
「竜の衣! これよ!」
「えっ?」
するとシエスタが反応した。
「あら? どうしたの? もしかして知ってるの?」
「し、知ってるもなにも…、竜の衣は、私の故郷の村にありますから…。」
「なんですってー!」
意外な接点であった。
これは、もしかした当たりか?っとメタモンが希望を持ったが…。
「でも…。」
「なによ? 問題でもあるの?」
「あの…宝と呼べるのかどうか…微妙でして…。私の曾祖父が残した物で…。」
「つまり、平民が残した宝ということかね? それは、期待できないな…。」
「申し訳ありません…。」
「でも、見るだけ見ましょうよ。ここまで来たんだし。で、あなたの故郷ってどこ?」
「タルブです。ラ・ロシェールの先にあります。」
「タバサ。頼むわよ。」
キュルケが言うと、タバサは、ヤレヤレと言った様子でため息を吐いた。
「あっ。もしかしたら、メタモンの故郷かもしれませんね。」
「えっ? どういうことかしら?」
「私の故郷のタルブも近隣の森でしか見たことがないんですよ。だから、学院で見た時はすごく驚きました。」
「へ~。そうなの? メタモンちゃん。」
しかし、メタモンは、違う違うと首を振った。
「えっ? 違うの?」
「えっ?」
シエスタがキョトンとした。
ルイズが召喚したメタモンにとって、タルブ近隣は……故郷ではなかったのだ。
しかし、それを説明する気もなかったし、説明したところで信じてもらえるとも思ってなかったので今まで黙っていたのだ。
そんなこんなで、タルブ村。
そして、メタモンが知っている赤い門のようなもの…鳥居を超えた先に、竜の衣と呼ばれている物が奉納されていた。
メタモンは、それを見て驚く。
それは、戦闘機と呼ばれる飛行機の一種だったからだ。
メタモンがもといた世界でも一部でしか見られない、出番がほとんど無い人間が作った兵器で、空を飛ぶことができる機械だ。
ルイズの姿に早変わりしたメタモンが、戦闘機をペタペタと触る。
ガンダールヴの解析能力で調べたところ、故障箇所はない。
だが……、肝心の燃料が空っぽだった。
「何よコレ? 鉄の塊? こんなののどこが竜の衣よ?」
「ヤレヤレ、やっぱりガセネタじゃないか。」
「私の曾祖父が、コレに乗ってタルブに来たと言われているんです。本当かどうか分かりませんが…。」
「これが空を? 冗談でしょ?」
『燃料が…空っぽだから…。』
「あら? メタモンちゃん分かるの?」
「あっ! 曾祖父の遺言で、これのことが分かる人が現れたらコレをその人に譲れって言われてるんです。メタモンさん…、いりますか?」
シエスタが聞くと、メタモンは、ウンウンと頷いた。
「だが、どうやって持って帰るんだい?」
ギーシュの言葉にメタモンは、あっ!と声を漏らし、俯いた。
しかし諦めきれず、戦闘機の車輪部分を掴んで引っ張る。
「もう…メタモンちゃんたら…。仕方ないわねぇ。」
「おいおい、まさか…。」
「あんたも協力しなさい。グラモン元帥の息子さん。」
「僕もかい?」
「竜騎士隊を連れてきて、運んでもらいましょう。請求先は……。」
「まさか…僕らが?」
「んなわけないでしょ。さすがにそんな大請求が来たら実家から絶縁されるわ。コレ見せたら絶対大金を出す心当たりがあるのよ。」
「?」
そうして、ギーシュの父親のコネで借りた竜騎士隊に、戦闘機を学院に運んで貰ったのだった。
そして、心当たりがあるとキュルケが言った人物を呼んで見せたところ、キュルケの思った通り大興奮して、請求を肩代わりしてくれたのだった。
コルベールが……。
「メタモン!」
帰るなり怒鳴られ、メタモンは萎縮した。
ルイズに何も言わずにサプライズのつもりで勝手に出てしまったのだ、怒られて当然だ。
「バカバカ! もうどこに行ってたのよ! こんなわけの分からない物がお土産のつもり?」
ルイズに怒られながら、メタモンは、縮こまりながら頷いた。
「もう……。急にいなくならないでよ…。」
すると急にしおらしくなったルイズの声が、泣きそうに震えた物になった。
その後、メタモンが必死にルイズを慰め、ルイズが泣き止むまで数分ほどかかった。
ルイズが泣き止んだ後、メタモンは、ルイズにコレが空を飛ぶことができる機械だと説明したが信じて貰えず、コルベールと協力して、錬金で必死に大量の燃料を作ることに集中したのだった。
ルイズは、そんなメタモンに、寂しさを感じ、プウッと頬を膨らませ拗ねてしまい、これまたメタモンが機嫌を取るのに苦労することになるのだった。
なぜメタモンが戦闘機を知っているのか……、まあ人間に紛れて生活するようなメタモンもいるぐらいだし、人間の世界に詳しくても不思議じゃないかなって思って…。
なお、零戦ではなく、ステルス機のような戦闘機です。
もうすぐ、戦争が始まる……。