ゼロの使い魔×ポケットモンスター 仮題名『メタモン物語』 作:蜜柑ブタ
メタモンは、性別無いし、そもそも人間じゃないので原作と違って惚れ薬でラリッたルイズには魅了されないし、むしろ心配してるだけ。
困ったことになった。
ルイズがモンモランシーが作った惚れ薬を盛ったワインを飲んでしまった。
惚れ薬効果で最初に見た相手に恋をしてしまうソレで、メタモンを見てしまいメタモンに恋してしまったルイズ。
幸いだったかどうかは分からないが、メタモンは人間じゃ無い、そして性別が無い、なので普通の男ならイチコロだろう恋したルイズの可愛さとか魅力は客観的に分析して見ることは出来ても誘惑されることはなかった。
とりあえず……この状態のルイズを他の男に見せるわけにはいかない!っと、まずメタモンは考え、あの後肩に担いで寮の部屋にルイズを放り込んで扉をロック。
次に惚れ薬の解除方法を聞き出すべく追っかけてきてくれていたモンモランシーに話を聞く。
そもそも惚れ薬は製造を禁止されている魔法の薬であるため、作ったことが発覚すれば当然だが制作者であるモンモランシー自身が罰を受けることになる。なので禁止されている魔法などを取り締まる司法関係に発覚する前になんとかしたいところなのだ。だからすぐに解決策を言ってくれた。
惚れ薬の解除薬。これでないと惚れ薬効果を消せないそうだ。だが問題なのはそれを作るための材料だ。どうやらモンモランシーは、惚れ薬を作る段階で資金を使い果たしており、解除薬に必要な材料を揃えられないと言う。
惚れ薬の効果は永遠には持続しないが、長くても一年単位だとか……。
メタモンは、頭を抱え、その場にへたり込んだ。
こういうのをなんというか? 黒歴史? たしかそんな言い方が出来るだろうか? ルイズが正気に戻った時のダメージを考えると早く戻してやらないといけないと思うが現実は厳しい。
人間じゃ無い自分になんか恋したなんて記憶が残ってたら大変だ!っと、メタモンは考えている。(※メタモン主観)
しかし、現実は厳しい。このあと約束していたモンモランシーが来ないので探しに来たギーシュが来て事情説明をし(ついでにギーシュとモンモランシーは仲直りした)、なんとか材料を揃えていったのだが…、最後の必要な材料である水の精霊の涙というのだが、これの入荷が絶望的状態らしい。
メタモンは焦るが、ギーシュも気が気じゃない。なにせ今回の件が発覚すればモンモランシーが牢屋行きなのだから、せっかく仲を取り戻せた彼女を失いたくないギーシュとしてはなんとかしたいが彼もモンモランシーも二人とも家が貧乏貴族。そして入荷未定の材料。
「ラグドリアン湖で何かあったのかしら…?」
どうやらラグドリアン湖という湖にその水の精霊がいるらしく、ソレから取れる材料らしい。
そこでメタモンは考えつく。材料の在処が分かっているならやるべきことはひとつだと。
メタモンは、すぐにその湖に行こうと言い出すが、二人は渋い顔。
なにか問題があるのかと聞くと、水の精霊は滅多に姿を現わさず、そして怒らせると大変なことになるほど強いのだとか。
だがそれでもメタモンは、引くわけにはいかないと行くことを強く主張。
「メタモンくん…、君って奴はなんて主人想いなんだ…。」
ギーシュが感動していた。
「どうだろう? モンモランシー。ここまで来たらやるしかないんじゃないかい?」
「わ、私も行けってことですの?」
「そもそも原因は僕らにある。ルイズにも非があるとは言え、そもそもの発端は僕にあるし、そして惚れ薬を作ったのは君だ。このままだと異常事態に周りが気づくのも時間の問題であるし、それに入荷未定の物を待つよりよっぽど確実じゃないかい?」
「……分かったわ。」
ギーシュの説得に、渋々モンモランシーは承諾したのだった。
「けど…期待はしないでね?」
モンモランシーは、メタモンを見てそう念を押したのだった。メタモン的にはルイズさえ元に戻ってくれればそれでよかったので頷いた。
そうして目的が決まればあとは準備。
ルイズを放っておくわけにはいかないので、ルイズも連れて行く。
そして準備が整った一行はラグドリアン湖を目指した。
***
ラグドリアン湖。
そこは、随一の美しさを誇る名所なのだそうだ。これは、行く途中で聞いた話だ。
その湖の底に、水の精霊達が住まい、その水の精霊と交わした誓い約束…誓約は決して破られないと言われている。水の精霊そのものが滅多に姿を現わさないため本当かどうかは分からないそうだが。
まあそれはさておきラグドリアン湖に到着。
だが…様子がおかしいとモンモランシーが言った。
近くの村が水没していた。ここまで水位は高くないはずだと言っている。言われてそちらを見れば確かに建物が水没していた。
するとその村の村人らしき老人がやってきて、自分達にたいし水の精霊の件を解決しに来てくれたのかと聞いてきた。
モンモランシーが違うと言うと、それはそれは残念そうに項垂れた。そして老人は、2年前あたりくらいから水位が上がっててきていて、なんとかしてもらいたいと領主や王家にも頼んだらしいがアルビオンの件でそれどころではなくまったく話にならないのだとかと、上の者達は下の者達である自分達の生活がどれほど苦しい状況下も考えないと愚痴るだけ愚痴り去って行った。
メタモンは、気の毒だとは思ったが、自分達は別の目的があってきたのでどうしようもないと思った。
「メタモ~ン。」
『ルイズ。早く治してあげるからね。』
ルイズに変身している自分の背中からギューギュー抱きついてくるルイズを宥めつつメタモンはそう言った。
モンモランシーが自身の使い魔であるカエルのロビンに水の精霊を連れてきて欲しいと頼み。あとは、待つ。
やがて湖面が波打ち、水が徐々に浮き上がるように蠢き、モンモランシーの形を取った。
モンモランシーが交渉を始める。
しかし、水の精霊から返ってきたのは……。断るという無情な言葉。
『そ、そこをなんとか! なんでもするから、なんでもするから!』
『単なる者よ、ならば、条件がある。』
メタモンが軟体になってルイズの腕から逃れ、ルイズに変身して必死に祈るように頼むと、意外な言葉が返ってきた。
『我に仇をなす者共を退治せよ。そうすれば、我が一部を分け与えん。』
『?』
どういうことっとメタモンがモンモランシーとギーシュの方を見ると、二人はつまり今現在進行形でこの水の精霊に害を与えている者達がいる、だからその相手を退治すれば水の精霊の涙をくれるということだっと言った。
それなら話が早い!っとメタモンは快諾。ギーシュは、さすが主人想いっと感動し、モンモランシーは喧嘩は嫌いっと愚痴っていた。
そうして、夜にいつも来るというその厄介者達を退治するべく湖の畔で待つことにした。
惚れ薬が終わったら……、あー、屍ウェールズ編か。
さてどう展開させるか。