ゼロの使い魔×ポケットモンスター  仮題名『メタモン物語』   作:蜜柑ブタ

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魅惑の妖精亭編。



メタモンの姿をどうするか考えた末、ルイズをベースにして、ちょっと弄られた美少女顔にしました。


メタモンとルイズのアルバイト

 

 ルイズが魅惑の妖精亭の給仕をするウェイトレスの格好になって更衣室から出てくると。

「う~ん、やっぱもうちょっと目尻を下げて~、そうそう、でもって眉毛は~…。」

 スカロンがメタモンの造形を弄っていた。

 ベースはルイズなのだが、それだとルイズと被ってしまうのでということで、粘土みたいに少し弄っているのである。

 見た相手をそのままに姿形を変えるメタモンからしたらはた迷惑だが、働かせて貰う条件なので受け入れている。

「は~い、このままキープね! この形を覚えておくのよ。」

『…むぅ…。』

 メタモンの顔が引きつっている。あんな顔見たことない。まるで全身がつってしまったような、そういう顔だ。耐えきれずルイズをベースにした美少女顔が忽ち溶けるように崩れる。

「あん、ダメよ。私思うのよね~、メタモンって生き物はもっと変身能力を磨くべきよって。だって、同じ姿だといずれバレるじゃない。人間に溶け込むなら誰にも似てない顔とか身体にしないと!」

『顔が…つった…。』

「無理しちゃダメよ、メタモン。」

 ルイズが見かねて助けに入ろうとする。

「あらルイズちゃん、似合ってるわよぉ! 可愛いわ!」

「メタモンに無理させないでください。」

「ダメよ。これも一種の特訓だと思ってやらなきゃ。場合によっては相手をコピーするだけじゃやってられないこともあるでしょうしね。」

「でも…。」

『ルイズ…、ボク頑張る。』

「メタモン。」

 メタモンは、フーッと息を吸って吐き、意を決して変身。先ほどスカロンに形作られた顔になる。

「あらま! 飲み込みが早い子ね。タルブの親戚の話じゃ、人慣れしたメタモンでも相手を真似するのが手一杯っぽいのに。」

「なのに無茶なことをさせたの!?」

「あとは、笑顔よ! これ重要! さっ、やってごらんなさい。」

 スカロンに言われるままメタモンは、すんごい引きつった笑みを浮かべた。さすがに形をキープするのがやっとらしい。

「う~~ん、これはちょっと店の奥で鏡を前に練習するしかないわね。お店を開けるのは夜だからそれまで頑張りなさい。」

『…うん。』

「メタモン! 無理しちゃダメって言ってるでしょ!」

『だいじょうぶ!』

「メタモン!」

『だいじょうぶだもん!』

「もう…。」

 断固としてだいじょうぶだと言うメタモンの様子に、ルイズはこれ以上なにも言えなかった。

 ルイズは、心の中で。

 どうしちゃったの、メタモン? あなたそんな頑固だったっけ?っとモヤモヤした。

 そして、奥の部屋で鏡を前に笑顔の練習をするメタモン。それを部屋の外からヒヤヒヤと見守るルイズ。

「ルイズちゃ~ん、あなたも接客の練習しなきゃいけないわよ?」

「えっ! わ、私も…?」

「当たり前じゃな~い。なんのためにうちの店の格好させたと思ってるの?」

「こ、こんな小っ恥ずかしい格好させたと思ったら……。」

 魅惑の妖精亭は、給仕をする女の子達がきわどい格好をしていることを売りとしている宿だった。

 その後、スカロンが店員達を集め今日のミーティング。そしてメタモンとルイズの紹介。もちろんルイズが貴族だということは秘密だ。

 メタモンは、にっこにこだ。しかもまったく違和感のない自然な笑顔だ。ルイズが基本ベースの顔立ちとはいえ、スカロンに多少弄られ、化粧を軽くしたその顔はルイズをベースにしたとは思えない別人の美少女となっている。可愛い系、美人系と揃っている女性店員達から見ても笑顔のおかげで好印象だったようだ。

 そして開店時間となり、いざ、仕事。

 メタモンは、他の女の子達の仕事ぶりを見て動きをコピー、これにより新人とは思えない動きでスイスイと仕事をこなした。一方でルイズは……。

「なにしやがる、このガキ!」

「人の尻に触ったでしょ! この変態!」

 早々に客と喧嘩勃発。そして給仕の仕事が追いつかず、そして料理を落としたり、ひっくり返したりもして迷惑を掛けてしまった。

 こうなることはスカロン側も見越しており、ルイズを給仕から外し、速やかに客に謝罪。ルイズは、服を着替えさせられ、エプロンを付けられ裏方に回された。だが皿洗いを公爵令嬢が出来るわけがなく、この後店が終わるまでに十数枚と割ってしまったのだった。

 結局、メタモンの頑張って稼いだ今日の給料は、ルイズが皿を割ったり迷惑を掛けた分のお金でほとんど引かれてしまった。

 店が終わったあと、スカロンから与えられた部屋を掃除してなんとか寝られるようにした。

「疲れたわ…。」

 ルイズは、ため息を吐いた。肉体労働などしない令嬢であるルイズには、本当にキツいことであった。

 ふと見ると、メタモンが床にベタ~と伸びるように広がっていた。目をバッテンにして。

「め、メタモン!? だいじょうぶ!?」

 ルイズが慌ててメタモンに触る。メタモンは、小さく呻き…、お腹すいた…っと言った。

「ああ、そうよね、ご飯まだだったわね! 今から持ってくるわ!」

 ルイズが慌てていると、屋根裏部屋の戸が叩かれた。

「ごめんね~、これ賄いだけど食べて。」

 スカロンが店の賄い料理を持ってきてくれた。

 受け取ったルイズは、店で出す料理で出た屑野菜と肉の欠片とお米を煮込んだ料理(リゾットみたいなの)をスプーンですくって、メタモンの口に突っ込んだ。

 モグモグと咀嚼し、飲み込んだメタモンは、少し元気が出たのか広がっていた身体が少し戻った。

「私の分も食べて良いわよ。」

『ダメ。ルイズも食べるの。』

「今日はかなり無理したんでしょ? いいから食べなさい。」

 しかし、直後、ルイズの腹が鳴った。ルイズは、カーッと赤面した。

『ホラ。』

「うぅ…、分かったわよ、もう…。」

 全然格好がつかずルイズは、シュンッと落ち込んだ。

「私…、かっこ悪いわね…。」

『?』

「聞かなかったことにして…。」

 ルイズのぼやきに首を傾げたメタモン。ルイズは、慌てて首を振った。

 

 

 




メタモンは、外見を相手そっくりに出来るけど、オリジナルの姿にはなれないかな?
なのでスカロンがルイズに変身しているメタモンをちょっと弄って顔をちょっとだけ変えさせてみて、そこに軽く化粧。
全身整形じゃないからそこまで負担は無いけど、顔がつっちゃってって感じです。でも練習して慣れましたって感じです。
人間社会に入り込むメタモンがいるぐらいだし、多少のオリジナル性も入れられたりして?

このネタのルイズは、原作みたいにワガママじゃなく、けれど令嬢として育ったため一般職の仕事ができるわけもなく…。けれど、メタモンをメッチャ労る。無理をさせている自覚があるだけに。
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