ゼロの使い魔×ポケットモンスター 仮題名『メタモン物語』 作:蜜柑ブタ
短いです。
ルイズは、ずっと考えていた。
メタモンは、ルイズの爆発の魔法を巧みに操れる。
エクスプロージョン、と唱えており、詳細の呪文を省略している。
エクスプロージョン…。そんな呪文を、ルイズは知らない。
つまりルイズは、そんな呪文を体得した記憶も欠片もないのだ。
だが、ルイズに変身してしたメタモンは、それを使うことが出来る。
「ねえ、メタモン。あなた、どうやってその呪文を知ったの?」
メタモンに聞いてみるが、メタモンは困ったように笑うだけだった。
一目見ただけで、相手の姿形どころか、技まで真似するメタモンの目は、普通の生物とはまったく違うだろう。それは間違いない。
最近じゃ、どんな物にでも変身できる能力を知られ、コルベールが道具に変身させて、どういう細胞の構造をしているんだと目をギラギラさせていたりして……。
よくよく考えたら、変身前はとぼけたような顔をして、実は高度な進化を遂げている凄まじい生物じゃないのかと思えてくる。
コルベールが、メタモンは、軟体であるため全身の細胞が筋肉であり、骨であり、脳である可能性があると興奮気味に言っていた。もしそれが事実なら、鉱物系に変身しても生物としての能力を残しているのがすごい!っと言っていた。
だが、興奮しているコルベールに、生物学に詳しい教師が、タコも岩に似せて擬態できるので、似たようなものじゃないかとツッコミを入れていたので、くすぐられて変身が解けるのだからあくまでも擬態でしかないのかもしれないと、肩を落としていた。
しかし、変身した相手の技を見てもいないのにコピーできる点は、他の生物ではあり得ないっと研究すべき部分を見つけ再起動したのだった。
ポイントは、やはり目だろうと思われるので、抉ろうとか言い出したので、怯えたメタモンがルイズのもとへ逃げ帰ったりした。
ガタガタ震えるメタモンに、ルイズが何があったの?と聞いたら、メタモンがメモ帳に、コルベール、と汚い字で書いたので、コルベールにメタモンを貸すのは控えようと思った。
ルイズは、その夜、本塔近くで試してみることにした。
エクスプロージョン。
その呪文をメタモンが使えるなら、自分でも使えるはずだと。
周りに誰もいないことを確認し、足下にメタモンがいるのを確認してから、ルイズは、意識を集中させて杖を構えた。
「……エクスプロージョン!」
直後、杖の先から放たれたのは、小さな火球。
いつもと違う。
それは、途中で止まり、徐々に大きくなっていき、破裂した。
その爆風にルイズもメタモンも吹っ飛ばされ、
その爆発音と振動で学院中にも響いたらしく、すぐに教員達が駆けつけてきた。
教員達が見つけたのは、本塔の壁に叩き付けられ、気絶しているルイズとメタモンだった。
そして、その日の夜、本塔の宝物庫から近頃巷を騒がせている盗賊・土くれのフーケが宝を盗んだという文字が残されており、マジックアイテムのひとつ、不思議な木の実の玉が盗まれたのだった。
呪文が省略されているため、ちっちゃい爆発しか起こせなかったです。
もし、呪文全部を唱えてたら……。大事です。
次回は、土くれのフーケ編かな。