ゼロの使い魔×ポケットモンスター  仮題名『メタモン物語』   作:蜜柑ブタ

8 / 26
デルフリンガーとの出会い。



感想欄でのアイディアで、メタモンのルーンは、ガンダールヴにしました。


メタモンと魔法の剣

 

 メタモンは、とても賢い。

 変身能力を持つからだろうか、学習能力も高く、道具の使い方なども教えればすぐに使えるようなる。

 

「キャーー! ゴキブリーーー!」

 

 虫嫌いの生徒がゴキの出現に泣き叫んだ。

 直後、ルイズに変身しているメタモンが、その辺にあった鉛筆をナイフのごとく投げてゴキを仕留めた。

 あまりの早業にその場にいた者達はポッカーンだ。

 それを見たルイズは、思い付く。

 

 メタモンに武器を持たせたらどうだろうかと。

 

「メタモーン。城下町に行きましょう。」

 後日。虚無の日にルイズは、メタモンを連れて城下町に行くことにした。

 馬の後ろにルイズに変身したメタモンを乗せた。ただし、頭からローブを被せている。同じ姿の人間が歩いていたらそれこそ怪しまれるので念のためである。

 城下町に着くと、馬を駅に預け、ルイズはメタモンを連れて城下町を歩く。

「こっちよ、はぐれないでね。」

 ルイズは、メタモンがちゃんとついてきてるか確認しながら武器屋へ向かった。

 裏道を進んでいくと、やがてこじんまりした武器屋に着く。

 戸を開けると、カランカランと鈴が鳴った。

「らっしゃーい。おや? 貴族の奥様ですかい? うちは、まっとうな商売をさせて貰ってまさぁ。お上に目を付けられることなんざこれっぽっちもありませんよ。」

「客よ。」

「こりゃ驚いた! お貴族の奥様が武器を!」

「こっちの子が使うの。」

「こりゃおったまげた、こんな美少女が…、あれ?」

「気にしないで。」

 よく見たらルイズと顔が同じなのでそれに気づいた店主が訝しむので、ルイズはそう言った。

 メタモンは、キョロキョロと武器屋の店内を見渡していた。

「それでしたら、これなんざどうですかい?」

「あら、綺麗な剣ね。」

「そうでしょう! これは、かの高名なゲルマニアの…、あれ? お客さん?」

 しかしメタモンは、剣をチラッと見ただけでそれ以降見なかった。

 その様子を見たルイズは、怪しんだ。

「ねえ…、まさかパチモノを売りつけようって腹だったんじゃないでしょうね?」

「そ…、そんなことは!」

「怪しいわね…。あの子、目だけはすごいから。解析、分析能力は他を凌駕するのよ。」

「ぅぐ…。」

 ルイズがジトッと見ながら言うと、店主は観念したように呻いた。

 

『やいやい! たいしたぁ目ぇもってるらしいな、嬢ちゃん!』

 

「? 誰よ?」

「や、やい、デル公! 黙ってろ!」

「デル公?」

『一目でパチモンを見分けるたぁ、たいしたもんだぜ!』

 メタモンは、剣の束の中から、1本の剣を抜きだした。

 その剣は、長刀といった風貌であるが、刃部分は錆びており、お世辞にも良い見た目ではない。

 しかしメタモンは、剣を手にしてから、目をキラキラとさせている。

「それがいいの?」

 ルイズが聞くと、メタモンは、ルイズを見てウンウンと頷いた。

『おう? ……おめぇ…、こいつは驚いたぜ。使い手とはな…。しかもおめぇ…。まあいいや。俺を買いなよ。なあ。』

「いくら?」

「ひゃ、百で結構でさぁ。」

「あら、安いわね。」

『デルフリンガーってんだ、よろしくな。』

 そしてオマケで付けて貰った鞘にデルフリンガーを挿し、メタモンは、嬉しそうに嬉しそうに鞘ごと抱きしめて、鞘にほっぺをグリグリさせて笑った。

 ルイズは、正直剣についてはド素人なので分からないが、メタモンの目にはきっと素晴らしい武器として見えているのだろうっと思った。

 

 

 その晩、フリッグの舞踏会があった。

 

 

 ルイズもドレスを纏い、舞踏会会場になっている食堂の屋上に来た。

 普段から容姿の良いルイズが、いつもと違う格好で現れれば、たちまち男達がざわめく。

 自分と踊ってくださいという誘いをやんわり断りつつ、ルイズは、メタモンを探した。

「……なにしてんの?」

「あ、ミス・ヴァリエール。ほら、メタモンさん、給仕のお手伝いはもういいですから。」

 シエスタの近くでシエスタに変身して、給仕を手伝っていたメタモン。

 メタモンは、変身を解き、ルイズにそっくりの姿へと変わる。

 するとメタモンが、テーブルの上の料理を小皿に入れ、ルイズに差し出してきた。

「それが、美味しかったの?」

 そう聞くと、メタモンが笑顔でウンウンと頷いた。

「食べさせて。」

 そう言われたメタモンは、フォークでその料理を一口大にして、ルイズの口の中に入れた。

 貝とチーズの料理だった。(グラタンみたいなの)

「うん…、確かに美味しいわね。」

 するとメタモンは、ナプキンを手に、ルイズの口の端についたソースを拭き取った。

「ねえ、メタモン…。一緒に…踊りましょ。踊り方は見れば覚えるでしょ?」

 言われてメタモンは、他の生徒達が踊っているのを見た。

 少しの間見た後、ルイズに視線を戻し、ルイズの手を取った。

 メタモンは、今ルイズと同じ姿だ。だから、二人の同じ姿の少女が手を取り合って、踊っているのは実に不思議な光景であった。

 メタモンは、男性パートとしてルイズをリードし踊る。

 穏やかな音楽にノって二人は、クルクルと踊る。

 

「メタモン。」

 ルイズは、踊る最中に名前を呼んだ。

「使い魔が、あなたで、よかったわ。」

 ルイズが、少し恥ずかしそうに言うと、メタモンは、穏やかに優しく笑った。

 

 

 

 

 




原作では、土くれのフーケ討伐後にフリッグの舞踏会でしたが、今回は順番が前後。
虚無の日に城下町に行く前に土くれのフーケイベントがあったということにしました。

メタモンが、まだ武器を手に戦ってないので、オスマン達にガンダールヴのことが知られていません。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。