令和→大正→令和を生きる 作:キメ学は良いぞ
平成に産まれて令和を迎えたけど、令和を迎えて1年経つ前に死んだぞ。
死んだと思ったら明治に産まれてたぞ。
明治に産まれて大正を迎えたけど、大正を迎えて数年経ってから死んだぞ。前世も今世も20歳越えられないってなんでだ。
「で、今度はまた令和?」
中高一貫のであるキメツ学園。今日はその入学式だ。中学校は普通の公立だったけど親の都合で引っ越したため、1番近いこの学校を選ぶ事にした。持ち上がり組と外部入学組で派閥が別れるんだろうなと思いつつ、自分には関係ない事だと思いそのまま受験したのだ。普通に受かった。人生何度目だと思ってる?我3度目だぞ。
前前世も前世も20歳超えられなかったとはいえ、累計すれば50年近くは生きてるんだから最早達観し始めてる。精神年齢?永遠の16歳だけど?ごめんなさい調子に乗りました。いや今の私高校1年生だから間違いではないんだけど。
正門を潜り、校舎前に向かった。玄関横の壁には大きな紙が貼られていて、そこに全員分のクラスが記載されていた。端の方に自分の名前を見つけて筍組だということを覚える。ていうか数字でもアルファベットでもなく筍て。茸組もあるんだけどなんでそうなった?ていうかキノコってそんな字で書くの知らなかったからググッた。
ワラワラしている同級生達から離れて下駄箱に向かい、靴を履き替えて教室に向かう。案内図がわかりやすい位置にあって助かった。
階段を登って4階へ。1年生は最上階になることが多いのを知ってはいたけど、やっぱり登るのが面倒くさい。エレベーター欲しい。教室に着くと10人ほど既に座っていたけど、特に挨拶することも無く黒板の前に立つ。
やっぱりというかなんというか、名前の順だから私の席は窓際の1番後ろだった。正直、1番後ろ以外は有り得ないと思ってるし。
「運勢って書いて【んんせい】って読むの?凄いね!んから始まる名字なんて初めて見た!あ、ごめんねいきなり!私山口!山口美希!簡単でしょ?」
「あー、えっと、運勢瑠璃です。名字言い難いから、瑠璃でいいよ」
「・・・テストの時とか書くの大変そうだね、画数多いし!よろしくねー!瑠璃って呼ぶね!」
「じゃあ山ちゃんね、よろしく山ちゃん」
「まさかの名字!いやいいんだけどさー」
「名前だとミッキーになるよ」
「それダメなやつ」
山口と運勢で席が前後だったため、一緒に席まで向かった。最初の朝の会が始まる時間までまだまだ時間があったから、登校途中に買った雑誌を開く。山ちゃんとも話してるけど最新話気になるし・・・。
「瑠璃ってジャムプ読むんだねー」
「うん。普通のジャムプもヤングジャムプもジャムプCC(サークル)も読むよ」
前前世と名前が変わっているものの、面白い漫画が掲載されているのは変わらないし今世でも愛読している。前世には無かったから、今世ではオタクに拍車がかかってしまった。漫画最高!オタク最高!レッツオタクライフ!
「(瑠璃は、前世のこと覚えてないのかな・・・)」
「え、え、死んだ?私の推し死んだ?え?」
「(まあ、なんか楽しそうだし覚えてなくてもいいか)明確に死んだ描写無いし、生きてる可能性まだあるよ!希望持って!」
「山ちゃんんんんんんん!!!」
山口美希ちゃん、炭治郎を刀鍛冶の里に連れていく時に出てきたあの隠の女の子のつもりです。前世で仲が良かった設定。
あの子の名前知りたいなー・・・。