藤丸立香は鬼殺の剣士!   作:如月 刹那

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お久しぶりです。また新しい小説に手をつけました(白目)。鬼滅の刃にかなりハマってしまい、漫画全巻+ファンブックに小説と揃えてしまいました。アニメも追っています。

他の小説の進捗ですが、ぐだアナはまだ時間がかかりそうです。バカテスですが、今のところ凍結解除は予定しておりません。けもフレRですが、時間が空いたせいで頭に練りこんでた設定を忘れました。すみません。正直色々ありすぎてけもフレRは離れていました。

さてあらすじにも書いてある通りですが、現在pixivにて違うFGO×鬼滅の刃の作品を投稿しております。興味があればそちらも覗いて頂けるとありがたいです。ダイヤという名前で投稿しており、推しである善逸が活躍する予定であります。

では、どうぞごゆっくりしていってください。



追憶編
零話 Fate/return


 

時代は大正。人々は鬼と言う存在に脅かされ、涙をする者は決して少なくなかった。そして、その鬼を狩る鬼殺隊と呼ばれる、政府には非公認の組織がいた。そこに所属する2名の男女が先程任務を終え、会話をしていた。

 

———ただし、女性の方は顔に青筋を浮かべて、ニコニコしながらも目が笑っていない憤怒の表情をしているが。

 

「私、言いましたよね?自分の身を大切にしてくださいと。貴方の耳は飾りなんですか?」

 

「その……反省はものすごくしています。助けないとって思ったら、体が勝手に動きまして……」

 

「確かに立香のそういうところは素晴らしいと思いますよ。そのおかげで鬼に襲われた人は助けられましたから。ですが、立香は身を呈して庇いましたよね?貴方なら、受け流すことも出来たと思いますが?」

 

「しのぶは俺のことを過大評価しすぎだよ。それに腕を少し怪我したくらいだから大丈夫!」

 

その言葉を言った瞬間に女性———胡蝶しのぶのブチっと音と同時に堪忍袋の尾が切れた。

 

「ふふっ。貴方という人は本当に……!」

 

しのぶは拳をブンブンと振りかぶる。その行動に男性———藤丸立香は、顔を引きつらせて青くしていく。

 

「ヒェ……。ちょっと待っ……」

 

「待つわけないでしょ!」

 

森の中に一筋の悲鳴と怒声が鳴り響き、2羽の鴉が飛び立った。

 

 

 

 

 

俺の名前は藤丸立香。極々普通の一般人!

 

……って言いたいところなんだけど、そうともいかない。俺は前世の記憶があったり、鬼を滅する為の組織に属したりしている。

 

前世の話を話すと長くなってしまうから、俺は世界を救う為に色々な英雄の力を借りて、旅をしたとだけ言っておく。そして全てが終わり、なんだかんだで人生を謳歌して、円満にその生を終えたはずだった。

 

次に目を覚ました時には、俺は2度目の人生を迎えていた。

 

 

 

 

 

 

藤丸立香はとある村の、平凡な家族の元に生まれた子供だった。裕福でも貧困でもなく、生きていくのには不自由もなく、暖かく優しい両親の元で育てられた。

 

他の村人達も優しく接してくれて、その影響を受けたのか立香自身も他人に手を差し伸べられ、色々な人と仲良くなれるような人柄へと成長を遂げていく。

 

いつまでもこんな生活が続くと、自分が大人になった時は両親に親孝行したいと、子供ながらに思いを馳せていた。

 

 

 

 

 

———しかし、その平和は突如として引き裂かれた。

 

 

 

 

 

満月が光り輝く夜に、地獄のような光景が広がる。村の人々は切り裂かれ、潰され、喰われていく。所々から悲鳴が上がり、血が飛び散る。立香は両親と共に家に立て篭もり、立香は襖に隠れるように言われた。

 

「絶対出てきちゃダメだ!」「大人しく隠れておくのよ!」

 

そんな声が立香の耳に届く。その言いつけを守り、立香は襖の奥へと隠れる。

 

しばらくしてドアを破壊するような音が響く。

 

 

 

 

 

なにかをきりさくおとがきこえる。

 

りょうしんのひめいがきこえる。

 

ぐちゃぐちゃときたなくたべるようなおとがきこえる。

 

 

 

 

 

「お父さん……?お母さん……?」

 

音が聞こえてこなくなって、立香は襖の中からか細い声を出して、両親を求めた。だが、襖から出てきた立香に待っていたのは非情な現実が広がるだけ。

 

———両親の亡骸がそこには横たわっていた。

 

血が飛び散り、臓物は荒らされ、二人の目からは光が失われていた。もう二度と、あの暖かい表情を浮かべる両親はどこにもいなく、立香は泣き崩れる。

 

「あぁ…………うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

その声に反応するように、まだ家の中にいたこの惨状を引き起こした生物がドスドスと音を鳴らし、立香の方に歩いてくる。

 

「なんだぁ?まだ家の中に人間がいたのか。チッ、ガキじゃねぇか。ガキなんか喰っても大した栄養にならねぇんだよ」

 

その声に立香はビクッと身体を跳ね上げる。立香は大慌てで駆け出して、逃走を開始する。

 

「逃すのも面倒だな。とっとと喰っちまうか」

 

鬼は立香のことを栄養としか見ておらず、面倒臭そうに立香を追いかける。立香はまだ子供である。鬼が追いつくのにさほどの時間はいらない。

 

立香は部屋の一つに転がり込む様に入っていく。その部屋に立香の目を引くものがあった。

 

(あれは刀……?こんなもの家にあったけ……?)

 

刀自体は他の人に見せてもらったことがある。しかし、その見たことある刀とは違うし、この家にあると言う話も両親から聞いたことはない。

 

立香は刀の方に歩み寄り、それを手に取った(・・・・・)。それと同時に、立香を狙う鬼が追いついてきた。

 

「刀か、それ?お前みたいなガキンチョがそんなもんでどうにかできると思っているのか?」

 

下卑た笑みを浮かべながら、鬼はジリジリと立香の方に近づいてくる。立香は恐怖に耐えられなくなり、腰を抜かした。当然ながら、子供である立香は刀を扱ったことはない。扱い方も知るはずがない。

 

(大丈夫よ)

 

そんな声が直接脳内に入ってくる。立香は更に襲いかかる未知の現象に体を震わした。

 

(安心して。私は、いつでも貴方の味方だから。とりあえず貴方の身体を借りるわね。負担はかけないように心掛けるわ)

 

安心させるように語りかけてくるその口調に、どこか懐かしい感じを覚えて、立香は次第と身体の震えが止まった。そして、体が軽くなる。

 

(さあ、両儀の狭間に消えなさい)

 

立香の視界は別のナニカに染まっていく。立香の青い瞳が『  』となり、赤い輝きが増す。その瞳が視つめる先は、そこら中に死の線が飛び交い、鬼の方を見据えた。瞬間、立香の身体は鬼の前から消えた。

 

「あぁ?」

 

立香は鬼の背後に立ち、刀を鞘に収める。鬼がそんな声を出した時には、既に事切れている。体から頭が転がり落ちて、そのまま灰の様に消えていった。

 

(これが限界ね……。ごめんなさい、マスター。無茶をさせちゃって)

 

その声を最後に、立香の意識は深い闇の底へと潜らせた。

 

 

 

 

 

「酷い有り様ね……」

 

胡蝶カナエは鎹鴉が案内した村に到着した。とある村が鬼に襲われていると言う伝令を聞き、足を走らせたのだ。しかし、到着した時には既に村は壊滅状態であり、生存者は絶望的と判断を下した。

 

(私がもう少し早く来ていたら……ごめんなさい)

 

カナエ自身は鬼殺隊となって日が浅い。それでも間に合わなかったのは自分の未熟さ故だと、自身を責めた。カナエは死んでいった人達に心の中で手を合わせ、村の中を探索する。

 

(……おかしいわね)

 

村の中からは鬼の気配がしない。既にここを去ったのだろうか。しかし時間的にはまだ鬼は村の中にいてもいいはずだ。

 

(鬼の血鬼術かもしれない。警戒しないと)

 

気を張り詰めながら歩みを進めていくカナエ。そして、並び立つ家の一つから人の気配がした。生存者の気配にカナエは少しだけ気を軽くした。

 

(でも鬼が人の気配に成りすましているかもしれない。気配を消して、いつでも刀を抜けるように……)

 

カナエは気配を消してしゃがみながら家の中へと入っていく。気配のする方向へとゆっくりと近づいていき、一つの部屋へと行き当たる。

カナエは入り口の前に隠れ、部屋の中を覗き込む。

 

そこには1人の子供が刀を抱え込みながら、身体を丸めて眠っていた。その様子にカナエは驚き、すぐさま駆け寄った。

生きていることを確認し、優しく包み込むように抱きしめた。

 

「よかった……!1人でも生きていてくれて……!」

 

カナエが抱きしめると立香は泣きそうな声で、朧げに目を空けながら寝言を言った。

 

「お母さん……?」

 

「っ……!!」

 

その言葉にカナエの心は酷く痛んだ。自分がもっと早く来ていれば。そんな後悔ばかりが自身の胸を蝕む。恐らく年は自分の妹と同じくらいだろうに。そんな子が1人生き残った。

 

「ごめんね。私は貴方のお母さんじゃないわ」

 

カナエは立香の頭を撫でながら、聞こえているかは分からないその問いに答えた。すると、ほぼ意識がないはずの立香からはっきりと返事が返ってくる。

 

「この子はそのことを分かっているわ。どうかこの子のことをお願いね」

 

カナエは困惑の表紙を浮かべた。

 

どういうことだろうか?この子は確かに眠っている。なのにこうもはっきりと返事が返ってきたことに違和感を感じた。

 

しかし、この子は鬼ではない。それは分かる。だからカナエは今すぐ立香を放り出すという選択をすることはなかった。

それにその声は慈愛が籠っているかのような声音で、自身の呼吸の思い出すような花の匂いに包まれる感覚が身体を包んだ。

 

カナエは寝ている立香を抱き抱えて、そのまま家を後にする。立香が抱きしめている刀や、既に鬼が討伐されていたことに疑問を感じながら。

 

 

 

 

 

———これが藤丸立香の新たな人生の始まりである。




ここまでの閲覧ありがとうございます!さて改めまして、お久しぶりの方はお久しぶりです。初めましての方は初めまして。如月刹那です。

前書きでも書いた通り完全に鬼滅の刃にハマってしまい、pixivに投稿しているもの共に勢いで書いています。私の推しは善逸としのぶさんですが、pixivの方では善逸、こちらではしのぶさんが活躍するような内容を書いていきたいなと思っております。

それにしてもufoが描くアニメ版鬼滅の刃はとても綺麗ですね。呼吸の表現が素晴らしいと思います。しのぶさんとても可愛いですハイ。

まあこんなもの書かずに先に更新するものしろやって人もいるかもしれませんが、そこは筆が乗るかなのでご了承下さい。マジで私の頭の中の皇女がサボっている。

誤字脱字などがあれば報告して頂けると幸いです!質問も随時受け付けているので何か聞きたいことがあれば、どうぞ送ってください!

では、ここまで読んで頂きありがとうございました!次回も見て頂けると嬉しいです!
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