闇夜も異世界から来るそうですよ?   作:R0

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プロローグです。


異世界召喚直前

とある岩山でできた孤島に多くの男女がいた。その孤島には激しい戦闘の跡が残っており、彼らにも幾多の汚れや傷があった。その中で1、2を争う程の怪我を負っている青年が上空の()()()()()()()()()()()()()()()()()から視線をずらし、自分と同じように酷い怪我を負っている少年に話しかけた。

 

「沢田綱吉」

 

青年、光城輝夜に呼ばれた少年、沢田綱吉もといツナは輝夜の言葉に嫌な予感をしながらも耳を傾けた。

 

「頼みがあるんだが、()()()()()()()()()()()()()?」

 

「え!?ちょっと、お兄ちゃん!!どういうことなの!?」

 

輝夜の言葉に彼の妹の光城明聖は詰め寄った。今、この地球では“神々サイキョウ(最強・最恐・最凶)の邪神”と呼ばれる邪神、ロヴィーノの謀略により滅亡の危機に陥っていた。その手段が巨大な隕石を地球に落とすというものだった。しかも、その隕石には特殊な炎を纏わせており、破壊するのも困難な状況だった。そんな中、輝夜から自分に策があると言った。そして、その次に言った言葉が先程のものだった。

 

「まさか………輝夜。お前、()()()なのか?」

 

輝夜の言葉の意味を理解したツナが輝夜に尋ねた。それに対して、輝夜は無言の肯定をした。それを聞き、ツナや明聖は猛烈に反対した。しかし、輝夜の覚悟は本物であり、決して揺るがなかった。

 

「俺は、()()()()()この地球を滅ぼしたくないんだ!!!」

 

『ッ!?』 

 

基本、他のことには興味を持たない輝夜が全力で戦う唯一の理由、それは明聖だった。輝夜は明聖を守るためなら、どんな手段も使う。矛盾しているが、その代償で多くの犠牲や世界が滅ぶことになっても、別に構わないと本気で思っている。それが、明聖の望むことではなくて、独り善がりの行動だったとわかっていてもだ。そして、今、輝夜は自分の命を代償に地球を、いや、明聖を守ろうとしているのだ。

 

「………明聖」

 

「!?」 

 

すると輝夜は茫然自失になっていた明聖に近づいて、しゃがみ込み、抱きしめた。

 

「明聖。俺はお前を泣かせてばかりのダメ兄貴だ。だけど、そんな俺でもお前にはっきりと言えることがある」

 

そう言うと、輝夜は優しく、微笑んで、静かに囁いた。

 

「俺はお前のことを愛している。初めて、会ったあの日から」

 

「!?お兄ちゃん………」 

 

そう言われて、茫然自失だった明聖は正気に戻って、明聖の目から涙が流れた。そして、明聖も輝夜に抱きついた。

 

「酷いよ………。いつも、いつも、大事なことには私を置いていって…………」

 

「……………あぁ」 

 

「私………ずっと、………そんなの………嫌だったのよ………」

 

「……………あぁ」 

 

「ずっと、ずっと、………悲しかったのよ………」

 

「……………あぁ」 

 

「それなのに、そんなこと言われたら、嫌いになれないよ…………」

 

「……………」

 

「私も大好きだよ…………、お兄ちゃん…………」

 

「…………あぁ」 

 

明聖が話し掛けて、輝夜は相槌をうった。

 

「どうしても、いっちゃうの?」 

 

「あぁ、これをできるのはもう俺だけだからな」 

 

「お兄ちゃんって、頑固だからね…………。………でも、悔しいよ………。私はオリジナルの光の炎を持っているのに………。何もできないなんて…………!!!」

 

「……………」

 

「がんばって………」

 

「あぁ………」

 

輝夜と明聖の話し合いが終わると、2人は離れて、輝夜は立ち上がり、明聖に背を向けた。

 

「輝夜…………」

 

まだ、納得のできない、ツナが言葉をかけようとしたが、ツナの家庭教師(カテキョー)であるリボーンが止めた。 

 

「諦めろ、ツナ。こいつの覚悟は固い。明聖で止められなかったなら、俺らには無理だぞ」

 

「でも!!!」

 

どうしても、諦めきれないツナに輝夜が声をかけた。

 

「1度、お前を殺した男によく気にかけてくれるな」

 

「そんなことは関係ないよ!!!輝夜!!!お前が死んだら――――――!!!」

 

「そんなお前なら明聖を任せられる。俺はそう思ったんだ」

 

「…………えっ?」

 

輝夜の言葉にツナは間抜けな声が出た。

 

「お前を殺した俺をお前は気にかけてくれている。そんな器のでかいお前なら、明聖を守ってくれる」

 

「そんな!!!俺はダメツナだし………」

 

輝夜がいきなり安心しきっている顔でそう言われて、ツナは輝夜を説得することも忘れて自分を卑下するようなことを言い始めた。

 

「お前は自分のことを過小評価しすぎだ。お前はマフィアのボスになりたくないみたいだが、お前ならこの腐った世界をいい方向に変えられる。俺は本気でそう思っている」

 

「輝夜……」

 

輝夜の言葉にツナは何も言えなかった。そして、ツナも説得を諦めたのだった。

 

「ドレイク!!」

 

輝夜は匣から自分の相棒の“漆黒ドラゴン(ドラゴーネ・ネーロ・コルヴィーノ)”のドレイクを呼び出し、隕石を破壊するための爆弾として、満身創痍ながらも体内に膨大な炎を残しているロヴィーノを掴み、ドレイクに乗って、隕石に突っ込んだ。

 

輝夜は自分の武器である巨大なガンブレードに光と闇の炎を融合してできた純白の炎を纏わせた。

 

そして、隕石に近づくと、輝夜の頭の中で様々な走馬灯が流れた。そして、過去を振り替えるのを終えると、輝夜はガンブレードをロヴィーノごと隕石に突き立てた。

 

「(父さん……、母さん……。今、そっちに行くよ……)

龍王の角(コルナ・ディ・レ・ドラゴーネ) 光と闇の奇跡(インフィニート・ミラクロ)”!!!」

 

輝夜の技により、ロヴィーノの炎が暴走し暴発が起き、その誘爆により隕石は大爆発した。そして、輝夜とドレイクはその爆発による爆炎に巻き込まれた。

 

…………かと思われたが輝夜たちが爆炎に巻き込まれる前にどこから出てきたのか、『光城輝夜殿』と書かれていたが現れた。輝夜たちは気がついておらず、すると、勝手にその手紙が開き、いきなり光り出して、その光は輝夜たちを爆炎よりも早く包み込んだ。

 

そして、その場には3つのリングだけ残して、輝夜たちはその場から消えた。




このキャラのこんな話を書いてほしいというものがありましたら、活動報告やメッセージでどんどん送ってください。(書けるかどうか、わかりませんが……)

もしくは、リボキセの番外編のロヴィーノ編https://syosetu.org/novel/117384/102.html
にも書いたとおり、リボキセの設定を使いたい場合は別に使って構いませんので。
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