味方からも敵からもヤベー奴扱いされた指揮官達のいるドルフロ   作:ホワイトアクア

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今回ドルフロ要素が薄くて申し訳無い……ちょっとだけ言い訳させてくれ……。
本来、この新キャラに限ってはマイクラみたいなクラフト出来る能力で良いかなって、初めてこのシリーズを投稿した段階では考えていたんだ……ただ、ドラクエビルダーズとかを見て「あ、これマイクラと同じみたいで使えそう」と思い、真っ先にストーリー全部見通してはポコポコ建築する人とかクリエーターのお姉さんのを見てしまったんや……本来の元ネタですら出てねぇし……詰め込み過ぎた。

とにかく、最後辺りで本来書くべき内容書けるかも……繋げるまでの話が長かったんや(白目)


Q.これはシスコンですか? A.いいえ、ただの建築テロリストです GSh-18「中だよ!」

 新たな住居で過ごし始め、修復と同時に必要な過程をしておいた後、ネザーゲート用の秘密の部屋を作り、ネザーへと向かった。相変わらずネザーは地獄みたいに暑苦しく、一歩間違えればロストするのは間違い無かった。

 今回は現実でのネザーと夢の世界で過ごしていた際のネザーまでの道を見付けるべく、道を整備しながらブロックとトロッコの線路を敷いていく。ネザーは特に足場が悪い性なのか、妙に歩き辛い面もあって、歩くよりかはトロッコで駆け抜けた方が得策だった。

 

「って、思った程近かったな」

 

 案外、そんな遠くという距離でも無かったので、現実から夢の世界へと繋げるレールは簡単に敷かれ、確認ついでに飛び込むとそこはあの時と同じ光景が見えていた。これならば大丈夫だろうと確信し、自宅に戻っては更に秘密にして隠す様にレッドストーン回路を用いた仕掛けを作り、完全に他からの侵入を防いだ。たまにネザーから豚のゾンビとかが入って来るので、そっちの意味でも防衛は必要だろう。

 

 彼がその場所に越してから1週間。E.L.I.D.の襲撃も無ければ、襲い掛かって来る輩も無く平和に過ごしていたその日の夜、彼はまた違う夢を見た。いや、この場合も正直夢と言い切ってしまって良いのか迷ったが。

 

「んぁ……?何処だここ?」

 

 目が覚めて周りが見えたのは、一面草原が広がってはいたのだが、何だか妙な感じがした。というのも、一瞬にして見えたのは四角いブロックなのだが、モンスターと思わしきものはブロックではなく、普通にそこらに居る生物と変わらない姿をしていたのだ。

 

「え?何ここ……あの世界じゃないの?」

「あ、誰か居ますね。おーい!」

「ん?」

 

 すると、遠くから一人の女性がやって来た。いかにも外国人の様だが、変わった服装にゴーグル、後はハンマーなんかを持っていた。この時点で彼は何となくだが1つの予感が頭の中に過った。

 

「生き残りの人ですね!今、町を復興させているんですけど、力になってくれませんか?」

「待って、色々待って。いきなり言われても何の事だか分からないし、そもそもアンタ達の事情さえ知らないぞ。というか、ここ何処?」

「ここはメルキドという場所なのですが、今はもう滅んでしまいました」

 

 目の前の女性である「クリエーターのお姉さん」こと通称クリ姉が言うには、この世界はかつて竜王という魔王がアレフガルドの姫を浚い、勇者の血を引く者が姫を助けるべく、世界を旅しながら竜王を倒しに行ったとか何とか。その際に竜王がある問い掛けをしたらしい。どういう問い掛けだったのかは知らないが、少なくとも散々人々に迷惑を掛けた以上碌な内容ではないと思うので、いいえと答えて倒すべきだったのだろう。しかし、勇者は最後の最後で裏切ったという話である。

 皮肉にも、勇者がやって来た行動は全て無駄となり、世界は滅びた。多少人々は生き残っているものの、知恵と物を作るという概念が消し去られ、町を復興するどころか料理すら出来ない状況にまで危機が迫っていた。しかし、精霊ルビスに導かれたクリ姉だけは物を作る事が出来るビルダーとして復興する事が出来たという。世界の復興を目指しながらも襲い来る魔物達の軍勢に立ち向かいながらも、次第に人々も増え始めたとか。

 

(んー?じゃあ、俺の場合は何なんだろうな……)

 

 自分に関しては竜王の影響も無く、普通に何か作れた。少しだけ持っていた木の原木となるブロックをクラフトすると、作業台が完成し、そこから素材を必要の数だけクラフトすると色々な道具とかが作れた。これには隣で見ていたクリ姉もおおはしゃぎ。

 聞けば、クリ姉は何故この世界に来たのかは不明だが、自分はかつてハンター、族長、村長、院長の経験があったとか。そこまで来ると、アンタ一人だけで出来るんじゃね?とツッコミを入れたかったが、敢えて言わなかった。

 

(まあ、あても無いし……こればかりは仕方無いか)

「そう言えば、貴方のお名前は何ですか?」

「あ、悪い。俺は「クラウス・ウェンジェンス」。長いからクラウスって呼んでくれても良い」

 

 当然ながらこれは偽名。しかし、本名でもあるのだ。少しでも名前だけは変えておこうと予め彼は考えていたのだ。

 そして、クリ姉と一緒に町を復興する日々が続いた。アレフガルドと呼ばれた世界は夢の世界とはまた別物とも言える世界でもあった。クラフト能力もまた別物だった。

 

「マジか……四角いブロックはあると言えばあるが、溶鉱炉とか鍛冶屋とか四角いって訳じゃないんだな……」

 

 夢の世界だと殆どの物体は四角かったものの、アレフガルドの場合は案外丸みがある物まで作れていた。更に、特殊な並べ方でアイテムを生成する概念は無く、指定されたアイテムが揃えば作れるという超生易しい楽な方法で道具とかが生み出されるそうだ。

 ただし、素材を入手するまでもが大変だったり、自分で作らないと意味が無かったりする。それでも、住民に作り方のレシピさえ教えれば、住民はそれに倣って作ってくれるという……住民ですらビルダーという事も有り得るのだ。

 

「じゃあ、俺も試しに何か作ってみるか」

 

 クラウスも初めてのクラフトに挑戦ついでに実験。それぞれの違う世界における物を作る力が果たして互いの世界にも反映されるかどうかの検証だ。

 アレフガルドでは「まほうの玉」という爆弾があり、それには「ばくだんいし」を3つ、「鉄のインゴット」が1つ、最後に「ひも」が一本必要とされる。同じく、夢の世界においても鉄インゴットという存在がある為、これも使えるとクラウスは考えた。

 結果として、違う世界同士の鉄インゴットを入れ替えても大して問題は無く作成が出来た。また、TNTブロックをアレフガルドの作業台で作ってみようと試した結果、そっちで普通にTNTブロックが作れたのであった。他にも着火させて爆破実験を行ったり、或いは別の爆発物を作ったりするなど試行錯誤を何度もやってみたが……。

 

「うん、大体行けるなコレ」

 

 そう確信した所で、彼の本領が発揮。次々と色々な道具を作り出したのであった。

 当然、世界の復興も忘れてはいけないが、それを邪魔しようと魔王軍が攻めてやって来る。その為にも頑丈な扉や防壁は作らねばならなかった。

 

「これをこうして……こうだ!」

「あ、あの……クラウスさん……私、頑丈な扉と防壁をお願いしたんですけど……これは一体何ですか……?」

「アサルトドアーとデモンズウォール」

 

 「あれれー、おかしいぞー(白目)」と何故か頼まれた物が物騒になって進化する町のセキュリティ。そして、いざ攻め込んで来た時にはクラウスが問答無用で最前線に。そして―――

 

「おら、ペンシルロケットでも喰らってろ」

『ギャーッ!!』

 

 小型サイズのロケット爆弾を発射させ、襲い来る軍勢に圧倒的な火力で葬るクラウス。他にもダイナマイトとかヤバい位に火力マシマシのTNTブロックとかを投げては爆破させての連続。

 この光景にクリ姉は唖然と見続けるしか無かった。ちなみに、剣とか作れば良いじゃんという話なのだが……彼曰く「敵をチマチマ殺るよりかは木端微塵に跡形も無くなるまで殺る方が早いだろ」と言いながら怖い笑みを浮かべていた程だった。

 これが理由な為でもあったのか、テロリストとかボマーとかそういう名称となり、以降も次々の大陸でその無双っぷりを見せつけた。

 

 尚、クラウスが現れた事はルビスにとっては予想外でもあり好機でもあった。クリ姉と一緒に復興する様子を見届けていて、最終的にクラウスは敵でないと安心していた。

 だが、最後のラダトームにおいてルビスが「あなた達は勇者ではありません。竜王を倒すことはあなた達の役割ではないのです」と言ったらしいのだが……。

 

「だったら、巻き込まれた俺は何だ?散々好き勝手に言いながら、何時やって来るのか分からない勇者を延々と待てなんて言われて待てるか。もう面倒だから竜王殺す。折角新天地で新生活始めようってのに、何時の間にか流れに流れて、最後の最後でコレか!ふざけんな!」

 

 と言い切ってしまってはルビスはぐうの音も出ずに押し黙ってしまった。そのまま竜王の居る城へとカチコミしに行った二人は玉座の間で竜王と対峙。

 

「よくぞ来た、クラウスとクリ姉よ。わしが王の中の王、竜王―――」

「煩い、黙れ。さっさと殺されて死ね」

「グワーッ!?」

「か、開幕早々容赦無し……!」

 

 「テメェの話は長ぇから、早く家に帰らせろ」と、要約という名の爆弾の嵐。途中で「せ、世界の半分と引き換えに……わしの味方にならんか……?」とプルプルしながら死屍累々な声で呟いていたが、それも即座に断った。

 そして、巨大な竜と化して襲い掛かって来るも、クラウスは余裕な笑みを浮かべながらこう呟いたのだ……。

 

「じゃあ、テメェをこのメテオシャワーTNTとかスカッターボムとか使ったらどーなるだろうなァ!!」

 

 取り出したのはある意味使ってはいけないTNTブロック。正直、クリ姉はクラウスがうっかり大陸ごと爆破するんじゃないかと不安になっていたが、その不安は見事に的中。

 爆発したかと思えば空から隕石が落ちては爆発し、果てにはここに居る城や周辺の大地を抉り出すかの様に巨大な爆発が炸裂。伝説の剣とかよりも圧倒的な威力に竜王は苦しみ、殆ど瀕死の状態で追いやられていた。

 だがしかし、現実は非情である。無慈悲にも追撃するが如くペンシルロケット20を発射。明らかにオーバーキルだった為、竜王はあっさりと倒され、世界に平和が戻ってしまったのである。

 

「ろ、ロトの剣の意味は……」

「別に魔法でもダメージ通ってるなら、爆破したって問題無いだろ?」

「えぇ……(困惑)」

 

 アレフガルドは二人のビルダーによって守られたのであった。

 

 

 

 

 

 無事に世界に平和が戻ったが、クラウスに限っては元の世界に戻れないのが不満だった為、語り掛けてきたルビスに向けてドスの利いた声で元の世界に戻せと言って何とか戻れたそうだ。

 その際、クリ姉が行かないで欲しいと泣きながらでも止められたのでどうしようかと渋った。本来ならばクリ姉も消える筈の運命でもあったが、そこでルビスがささやかなご褒美をくれた。

 クリ姉に限っては思いっ切り好きなだけ建築したり、立てたりして良いという特別な島を貰った。対してクラウスは元の世界とアレフガルドとの世界を繋げてあげるという凄い事をしてくれたとか。ただ、出来るならばネザーゲートで繋げても良かったんじゃないか?と今更に思ったが、この際深い事は気にしない方向にした。

 

「漸く家に帰れたわ……」

 

 元の世界に戻れたので、これで一安心したクラウス。幸い、これまで学んで来た知識は現実世界の方でも活かせる事が出来たので、このままクラフトしながら自室の模様替えとかを済ませておいた。

 家具も無ければ電気も台所も何にも無かった部屋に家具が一通り自分の手で作っては揃ったのである。それ以外では周辺を軽く整地しながら畑を耕しては食糧を確保。

 違う世界での交流もあった事により、これでクラウスが一人寂しく過ごせる日々は無くなったとも言えただろう。ただ、逆にクラウスは毎日クリ姉の元に来なければいけない事になった。というのも……。

 

「おーい、クリ姉大丈夫?」

「あ、クラウスさん。見て下さい!今日も信者の人達がいっぱい溢れてますよー!」

「クリ姉、それ人じゃなくて十字架の墓標だから。信者じゃないからね」

 

 クリ姉が病んだのである。心と精神の方で。

 最初は何時か賑わって帰って来るだろう人々の事を思い、たった一人で島中を町いっぱいに作り上げたクリ姉だったが……長年ずっと孤独に作り上げてしまった故の反動か、その寂しさで押し潰されそうになった彼女の心は壊れてしまい、幻覚を見る様になってしまったのである。

 これまで復興の際に見て来た人間の数の合計もざっと50程度とかそこ等しか居なかったのを覚えている。しかし、何年経とうにも現実はそう甘く無く、何時まで経っても人が来ない現状に彼女は心を病んでしまったのだ。要するに「がっこうぐらし」のあの子と同じ感じ。

 

「えへへ……今日も道という道をズビャーッと敷いて、「ハンマーとオリハルコン教団」の信者を増やしましょー!」

「はーい、クリ姉お薬だよー」

「うぴゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっ!!キモティイイイイイ!!しゅごいきもひぃれふぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!」

「……毎回思うけど、感度3000倍とかふしぎなくすりって訳じゃないよな……?何か危ないとしか言えない……」

 

 ある意味、精神が壊れていると言えば壊れているが……それでもまだマトモに話せるだけまだマシだとは思うだろう。

 精神を病んだ以上、彼女を支えるのは自分しか居なかった為、クラフトして作った「せかいじゅの薬」という精神安定剤をこうして飲ませないといけなかった。

 彼女が壊れてしまって以降、彼女の発言にどれだけ何を言ってるんだお前は!?というツッコミを何度入れたのだろうか。とにかく、ただひたすらに建物やら道やらを延々と立てなきゃいけないという使命感を懸けだされた彼女には誰かのストッパーが必要となっていた。

 

「はあ……早くクリ姉に限っては幸せを見つけて貰いたいもんだな……」

 

 クリ姉の容態が安定したのを見ながらも、元の世界で一息入れたクラウス。正直な話、どの世界であろうとも苦労というカルマからは逃れられないのだろう。

 ほんの少しでも彼女の心を癒せるのなら、どうしたら良いのだろうかと考えていた。せめて何か物を送ったら喜ぶだろうかと頭の中で思考が駆け巡る。

 

「……決めた。最近忙しかったと思うし、ケーキの一つ位なら大丈夫かな」

 

 甘いモノの代表とも言えるケーキでも買ってあげようかと思っていたが、無一文だったのを思い出す。少し何処かで働きながらでもお金を稼ごうと家を出てから町をうろうろしていると……。

 

「ん……?」

 

 ふと、誰かが居る様な気配を感じた。周囲を見渡すと、一つの物陰でうっすらと座り込んでいる少女が一人そこに居た。

 その少女は貧相とまでは行かないが、綺麗なピンク色の服を着ては少しだけ痩せ細っていた。このご時世だから貧困が生まれるのも無理は無いだろう。何よりもE.L.I.D.による感染という驚異がある以上は平和に暮らせそうにないのだから。

 しかし、かと言って見捨てるなんて事には出来なかったのか、クラウスは彼女に声を掛けた。

 

「大丈夫か?」

「……っ!」

「あ、いや、別に不審者だとかそういう理由じゃない。ただ、さっきからそこでずっと俯きながら座っていたもんだから、ちょっと心配になってな」

 

 いきなり声を掛けられた事に少女は怯えはしたが、咄嗟の弁明によりクラウスに対する恐怖も薄れ、ゆっくりと彼女はそこに居た理由を喋り出した。

 

「おなか……すいた……」

「そうなんだ。お母さんとか居る?お母さんの方とか大丈夫だったりするかい?」

「大丈夫……だけど、私はいいから食べちゃいなさいって言ってばかりで……」

(うーん……これは母親が子供に食糧与えて、自分だけは我慢しているタイプか。良いお母さんだけど、その状況は見過ごせないな)

 

 この先、生きて行くならば自分よりも子供の方を優先するのは親の鑑として当然かもしれない。しかし、まだ幼い子供が居る中で先立たれてしまった場合、子供にはそのショックが大きいだろう。

 何とかしようと考えたが、結局クラウスはあの方法でやるしか答えが無かった。

 

「分かった。大体事情は把握したよ。それを踏まえて君に渡したいものがある」

「え……?」

「ここじゃ何だから、ちょっとついて来て欲しい。これから見せるのはちょっとした魔法みたいなものだから」

 

 そう言って、クラウスと少女は人気の無い路地裏の方へと歩いた。誰も居ない事を確認したら、いよいよ彼は懐からドンッ!とレンガ料理台を出した。

 

「これ、何……?」

「まあ、見てなって」

 

 不思議そうに見つめる少女。クラウスは何を作ろうか悩んでいたが、ここはパンとかおにぎり、小さめだが胃袋を満たすには充分な料理を次々と作り出した。穀物とか肉とか、素材を放り込んだら数秒間手を動かしては完成した料理の数々に少女はキラキラした顔をしながら見ていた。

 

「すごい……!これどうやったの……?」

「教えてあげても良いけど、あんまり人にバラしちゃいけないって事を約束出来る?」

「え?えっと……」

(大丈夫かな……?)

 

 今まで人間不信だったので、いざ小さい子にそんな事を言っても約束を守れるかどうか不安だった。ただ、アレフガルドで会ったクリ姉とかは事情が事情だったから例外となっていたが。

 少女は暫く考えながらも、勇気を振り絞って答えた。

 

「教えたい子が二人いるの……そしたら、よろこぶと思って……」

「何か理由でもあったりする?」

「ずっと何もすることがなかったから……みんなで遊んでも同じ遊びでやっててもつまんなくて……」

「そっか。ちなみにその子達はどんな暮らしをしてるのかな?」

「えっと……一人は私と同じで貧しくて、もう一人はお金持ちなんだけど……だいたい毎日勉強ばっかりでつまらないから、面白いものを見てみたいって言ってた……」

 

 そこまで聞いてクラウスは成程と納得した。友達の貧しい子に対しては多分目の前に居る少女と同じ境遇だったのだろう。

 また、金持ちの子に対しては自分と同じ境遇に立たされる可能性があるんじゃないかと思ったのだ。その家族が果たしてその子を愛してあげているのかどうかは分からないが、ずっと閉じ込められたままの人生なんて嫌だったのだろう。定められたルールに従ってばかりだと、何時しか自分と同じ様に「出来損ない」だの「お前なんて生むんじゃなかった」なんて言われるのは酷だろう。そんな事を言われるのは自分だけで良い。

 だから、せめて彼女の心を少しでも癒せるなら協力は惜しまなかった。

 

「分かった。じゃあ、その二人だけな?そんでもって、その二人にも教えるけど、絶対に人には言いふらさないって約束出来る?」

「うん!」

「よし、良い子だ」

 

 少女の頭を撫でながらも、クラウスは先程作った料理を袋の中に入れては少女に渡した。また次に会う場所とかも指定してから約束して帰り、クラウスは再び働く場所を探すのであった。ちょっとだけ、また会える日を少しだけ楽しみにしながら。




今回もネタ解説は先伸ばしで。初期段階だとクラウスは爆弾系の武器を使うのは既に考えてあったりしたので。

クリ姉の人、申し訳ありません……ホントに済みません……(白目)

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