味方からも敵からもヤベー奴扱いされた指揮官達のいるドルフロ 作:ホワイトアクア
見返した時、「え、嘘ぉ!?」と思いましたよ。そんでもって、あのテンションでハイポーション作ったのも頷けるし、たった1日か2日でチャンネル登録を20万超えるとかヤバい……それだけ古参での伝説がヤバかったという事か……(白目)
MDRのメンタルが折れて、次はRFBとKSGの番がやって来た。絶対的な強者相手に勝負挑むなど愚の骨頂。だが、こんな所で諦めてはゲーマーの名が廃る。勇気を振り絞り、RFBが堂々と挑戦する意志を見せた。
「や、やるじゃない指揮官……だけど、MDRはあくまでも慣れていなかったからああなっちゃったのよ!ここは長年の経験を積み重ねた私が相手になるわ!」
「そうか。話は分かったけど、何のゲームで競うんだ?」
「そうね……シューティングなんてどうかしら?縦でも横でも、或いはガンシューティングなんてのもあるけど、どうする?」
「君に任せた」
よっしゃ!勝った!と内心嬉しがるRFB。特にガンシューティングなんてのは戦術人形からすればお手の物。日頃から銃を扱ってる上に、鍛練を欠かさずにやっている身としては充分有利な条件だろう。それを踏まえて彼女が選んだゲームが―――
「『ザ・警察官』……しかも、アーケード版か」
ガンシューティングなんて鷹山からすれば程遠い位に無縁。良くてもグレイとエル、フランが得意とするだろう。早速RFBがプレイして見ると、アーケードの設定通りに敵が現れたら指定されている部分を狙い撃ち、攻撃が来たらしゃがんで避けるという本格的な動きをしていた。まあ、元々そんな風にして動くゲームという前提なのだが。ちなみに機体はザックがわざわざ探しては直したとか何とか。
「流石、戦術人形って言った所か。正確に撃ってはノーミス、ノー誤射、ノーダメをキープしてやがる」
「そんな風に言うと、まるでこの日の為に強くなって来たって言ってる様な気がしてならないんだが……」
彼女の性格上、戦場でもゲーム感覚なのでどうにもならないだろう。そうこう話している内にRFBがゲームをクリアし、結果は7分位まで掛かった。
「さあ、今度は指揮官の番よ!」
「オッス、お願いしまーす」
反射神経も要求されるこのゲームでは、一瞬でも油断すると時間のロスとなる。だが、鷹山には避けるという概念など不必要だった。何故なら……。
「やっぱりか……」
「だと思った」
「お ま た せ」
「海外よ、これが日本の警察だ」
見ると、RFBとは比べ物にならない程より正確で、より早く敵を撃ち抜いていた。反撃など一切起こさせない勢いで無駄なく動き、各ステージのボス相手も1発で仕留めていた。これには見ていたRFBもギョッと度肝を抜かされ、5分丁度切れるか切れない辺りでクリアしてしまった。
「嘘……でしょ……?」
「クリアしちまったモンは仕方無いし。で、どうする?まだ続けるか?」
「………」
RFBは悟った。恐らく他のゲームでやったとしても、確実に負けると。MDRと対戦していた所を見る限り、まるで高速演算でもしているかの様な正確な動きを越える事など出来やしないのだと絶望した。すると、これまで黙っていたKSGが喋る。
「まだ終わりじゃありません。指揮官、今度は一人ではなく3人纏めて相手して下さい」
「KSG……?」
「このまま私が挑んでも勝負にはならないでしょう。ならば、ここは3人で攻めるべきだと思います。対応機種によっては四人対戦用のゲームとかあったりした筈ですよね?ですから、次のゲームは私達チームで挑めば多少は勝つ確率というのも……」
「………へぇ、そいつは良い事聞いちゃったなぁ……それならワンチャンでリベンジ出来る!私を怒らせた事を後悔させてやんよ!」
「負けっぱなしってのも悔しいわね。けど、ハンデには丁度良いわ。指揮官、次の勝負で必ず貴方をフルボッコにさせてやるんだから!」
さっきまで落ち込んでいたMDRも復活し、RFBにもやる気が戻る。ついには手段すら問わなくなった彼女達だが、どんなにズルいと思われようが、各々が一度も鷹山に勝てない以上はこうするしか方法が無かった。
「で、次はどんなゲームかしら?あ、言っておくけど自分の得意範囲として選ぶのは禁止だからね。対等に勝負出来ないわ」
「釘差された……そこまでしないって。逆にお前等の方にチート授けてでもかかって来いってレベルだから厳しくねぇよ」
呟いた後にスッとゲームを取り出す鷹山。手に持っていたのは「カービィのエアライド」というゲームで、これもまた友情崩壊ゲームに繋がり兼ねないヤバい代物だった。ただし、今回はチートを使って鷹山の機体だけを最低値とザコ機体とし、RFB達は能力値カンストでドラグーンとハイドラを使うのが許された。余りの一人は得意とする機体を選択して貰い、デスマッチで勝負という形に。
よし、これだったら絶対勝てる!というかそろそろ勝たせてくれ!と心の中で荒ぶる彼女達。このゲームではステータスの差によって勝利が大きく分かれるのだが、これだけ強くして貰わないと鷹山に勝てるのは一生無理だと焦っていたのだ。せめてこれだけは勝ちたいと真剣な表情で勝負に挑むのだか……。
「では、スタート」
「オラァ!死ねぇ指揮官ッ!」
―――スカッ。
「ちょ、今の避けるの!?くそっ、逃がさないっての!」
開始早々MDRが突撃して来たが、攻撃される瞬間を読んでいたのかスッと躱す鷹山。そして、乱数調整で降って来るアイテムを使って少しずつダメージを与えて行く。当然、最優先で無敵キャンディーを拾っては爆弾やゴルドーを使って広範囲に相手の逃げ道を塞いで行く。
「あ、ちょ、待って!何か地味にダメージ蓄積されてヤバいんだけど!」
「攻撃が当たらない……!?何で!?」
「あ、死んだ……けど、まだ時間はある……!」
「どうした、かかって来いよ。俺を倒すんだろ?」
「3人に勝てるわけないだろ!!」
「馬鹿野郎お前俺は勝つぞお前!!(天下無双)」
必死になって攻撃を続行する彼女達だったが、反対に鷹山も少しずつスコアを伸ばして行く。鷹山のプレイを見てみると、大体は攻撃用のアイテムを全部取得しているのが確認出来る。
しかも、どんなに攻撃して挑もうにも逆に鷹山の攻撃に巻き込まれてダウンする連続。これの繰り返しで一勝取れないまま、ついにはタイムアップしてしまった。まあ、デスマッチの制限時間が1分30秒なので、短い間でならこの程度だ。気付かない内に終わってしまったのかRFB達の表情も真っ青に。
「そ、そんな……」
「ま……負けたの……?嘘だ……」
「スマブラ……いや、きっと挑んでも負けるのでしょう……ええ、分かっていましたとも……」
「そんじゃ、約束通り罰ゲームな。罰ゲームは……クソゲーかクソ映画を見ながらハイポーション飲むってのはどう?」
「「「うわあああああああああああああああ!!!!」」」
ガチの死刑宣告を受けたかの様な絶望感を見せる3人。よりにもよって何故そんなクソとクソを掛け合わせた酷いものをチョイスしてしまったのかと。そして、後日……。
「はい、という事でハイポーションを作って行きたいと思いまーす。調理するのは私ことグレイと鉄血の嫌がらせが大好きなアルケミストとドリーマーが送り致します」
「フフフ、呼び出されたと思ったらこんな面白いのに招待されるなんてね」
「アーカイブでも見たが、本当にするつもりか?絶対死ぬだろ」
「そうじゃないと罰ゲームにならんし。じゃあ、とりあえず作ろうぜ」
3人に送る罰ゲームが決まったので、早速例のハイポーション作りが始まった。
一体何だそれはと気になった者や、今後の嫌がらせとかイタズラで使えそうかもしれないから見ておこうとする者までグレイのハイポーション作りを見に来た戦術人形がチラホラと。
一応今回の罰ゲームという事でRFB達も来ていて、逃げない様に縄で縛り付けられていた。彼女達からすれば今回飲まされるモノがアレなので、気が気じゃないのは確かである。
「では、早速作って行きましょう。用意するのはもう知っての通りですが、エナジードリンク系です。レッドブルを始めとし、精力剤とかも投入します。お好みでハーブとか入れるのも良いでしょう」
「もうこの段階でヤバい。お好みで済ますレベルじゃない」
「これ、全部混ぜるの?」
「イエス。ついでに煮込みます」
分量だとか目安だとかそれすらも必要とせず、全部ドバッと混ぜる悪魔の所業。エナジードリンク特有の色が強引に混ざり合い、変色して緑だったり黄色だったり……最終的には最悪な茶色へと劇的に変化を遂げていた。
「うぇっ……凄く汚い色になって来た……臭いも最悪だ……」
「こんな不味そうなモノを飲むの……?本当にコレ飲めるのかしら……」
隣でその様子を観察していたアルケミストとドリーマーですら引き気味だった。これを罰ゲームという題目で飲まされる彼女達の姿を想像すると自分じゃなくて良かったとホッと一安心した。
それだけならば良かったかもしれないが……振り返るとグレイだけじゃなく、鷹山達も何かを投入していた。カプセルの様なものや正露丸みたいに黒い物体みたいなのを入れて煮込んでいた。しかも、もう1つ用意した鍋の中には大量のハーブを入れた後に水を入れてからこちらもまた煮込みを始めていた。それとは別にケンジの方は漢方薬を大量に使い、フラスコを使ってまでのガチな仕込みを行っていた。もう作る全員が材料を全部投下するという時点で嫌な予感は増していた。
「この最悪な臭い……間違い無く嘔吐魔法ゲロガの力だ……」
数分後にはオレンジジュースに似た何かの様な飲み物、ハーブだらけの深緑色をしたナニカと、冒涜的な茶色のドリンクと、綺麗な水色なのに怪しさ満点のポーションと、メープルシロップに近い不気味な物体が出来上がった。出来上がった代物を見て「う、うわぁ……」と全員が真っ青になっていた。
これを飲んだら最後、甘いのか辛いのかしょっぱいのか分からない味覚の崩壊が起き、まるで塩酸でも飲んでいる様な舌が焼ける位の痛さを感じるという。
「ちなみにクソゲーは「コンボイの謎」と「デスクリムゾン」。後は四八(仮)とか太平洋の嵐とかやらせる。映画は予告通りデビルマン見せるつもりだが、実写映画のスーパーマリオとかメタルマンとか何やら面白そうな雰囲気がしたからそっちも採用した」
「おいマジか」
クソゲーよりも個人的にその映画が気になった。特に実写版スーパーマリオ。そして、いよいよ彼女達にそれを飲ませながらゲームをプレイし、映画を見るという一種の拷問が始まり……。
「おまたせ!ハイポーションしかなかったんだけどいいかな?」
「良くない!!そんな汚物みたいなモノを飲ませないで!!」
「ほらほら、しっかり飲まなきゃ駄目だよ…………ねッ!!」
「うごぉっ……!?がぁっ……んんっ……………ゔぉ゙っ゙ぇ゙!!!!」
―――都合により、表現を変更してお送りしています……。
「うぇぇ……マズい……」
「さあ、元気になった所でクソゲーを始めようか!」
「もう嫌だぁ……」
それからずっと終わるまでやらされたクソゲーとクソ映画ばかりをずっと見ていた彼女達はこれ以上誹謗中傷はしないと約束した。そうでないとあの地獄を再び味わう羽目になるのだから……。
今回割と苦労した……何故なら実際にハイポーションの動画を見たり、TASの動画とかを見たりして細かい所まで書こうとしたけど……やはり続かんね。
・ザ・警察官
元々はアーケードゲームで登場したんだけど、後に1だけプレステ版で登場。2は機体だけ出たんだけど、ゲーム機に移植される事は無かった。残念。そして、これをTASでやるとトンデモない事に。「抵抗は止めて速やかに投降しなさい(バーン)」と言っておきながら真っ先に撃つというのはどうなんだ……?しかも、超スピードでノーミス&ノー誤射だし(白目)
・デスマッチ
元は「化け物の群れに放り込まれるTASさん」。カービィのエアライドでデスマッチという勝負がある。基本、これはシティトライアルで能力を上げてからの勝負となるが、今回は逆チートという事でCPU3人のステータスをカンストにし、その内の二人はハイドラとドラグーンにした。そんな化物揃いの場所でも普通にTASさん死ななかった……やべぇ。ちなみに逆バージョンとして実機でプレイしてみたというのもあるが、やはり勝てる要素はゼロだった。開始早々周囲からボコられている時点で既に終わってた。
・3人に勝てるわけないだろ!!/馬鹿野郎お前俺は勝つぞお前!!(天下無双)
文字通りTASでならやってくれましたが。
・スマブラ
現時点でTASが対応してるのは3DSまでだったか……?しかしながら、スマブラTASの大半はヤバい動きをして敵をボコしている光景が……ましてやX世代での亜空の使者ではダメージブーストは当たり前に使ってた。その内、鷹山もコレ使うが。
・嘔吐魔法ゲロガ
ハイポーションを飲んだら絶対こうなる摂理。本来は馬犬さんだけでハイポーションは終わる……かと思いきや、真っ当に綺麗な色を作り出したり、何だか奇抜な方法で作り出されたり、綺麗に作った人と馬犬さんの両方に感化されて作り上げてしまった人が居た……これらを含めてポーション四天王と呼ばれる様になってしまった。しかも、馬犬さんに限ってはマックシェイクにして作っちゃったりしたし、2018年頃にそれを受け継いでしまった人が出てしまった……こうして伝説は後世へと語り継がれる……(白目)
・コンボイの謎
開始2秒で死ぬクソゲー。実際に有野課長もやったというが、これまでの中で一番最速のクソゲーだったという。しかもその程度では終わらず、まだまだ出るわ出るわ鬼畜な要素が。その難易度からクソゲー認定されてしまった。「私に良い考えがある」←失敗フラグ
・デスクリムゾン
「上から来るぞ!気をつけろ!」という伝説の名台詞を残したが、これでもクソゲーである。こっちの場合は理不尽もあるが、不可解な点ばかりしか無いという。ロゴがクソ邪魔。
・四八(仮)
最早伝説となる10年に一度のクソゲー。都道府県に沿った内容でシナリオが語られるのだが、何が何やら統一感が無い……本当にコレちゃんと調べたのか?と言いたくなる位に内容がスッカスカだったりしたそうだ。
・実写映画のスーパーマリオとかメタルマン
メタルマンは「本当に申し訳ない」と言ってた通りの酷さだったのだが、私からして見ればマリオの方が別の意味でインパクトが。ヒロインがピーチじゃなくてまさかのデイジーだし、クッパはまさかの人間だし……とにかくツッコミ要素が多かった。なお、正式名称は「スーパーマリオ 魔界帝国の女神」。