味方からも敵からもヤベー奴扱いされた指揮官達のいるドルフロ 作:ホワイトアクア
で、気分転換にネタ探しに新しい動画を見た。
「勇者のくせになまいきだVR」
→閃いた。
「HELLTAKER」
→閃いた。
「サイレントスコープ」
→閃いた。
「FF:U」
→閃いた。
閃き湧き過ぎィ!!ちなみに勇なまVRで声ついたの驚いた……何、魔王はギルガメッシュで、ムスメはG36とMG5の人なの?短くも豪華やん……。
なお、HELLTAKERは皆可愛いが、個人的にはルシファー、ケルベロス、モデウスがいっぱいちゅき。
「ん?元の身体の修理が終わるまで代わりの身体で暫く待って欲しいだって?」
「そうなんです。404の皆さんには支障をきたす可能性がありますが……」
その日は珍しく前線には行かず、戦術人形のみで戦闘に行かせる事にしておいたグレイ達。
散々暴れ回った理由もあってか、このままでは戦術人形全員の腕が鈍ってしまうなんて事も有り得たので、今後は活躍出来る機会を増やそうかと考えていた。
「で、今回の任務には404で対応していたが……少し相手が悪かったのか、それなりに被弾したと」
「ただ、UMP40さんは少ない傷で済んだ方なので、そっちの方が先に回復すると思います」
「そうか。報告ご苦労さん」
一言言った後、カリーナはペコリと頭を下げてから執務室を出た。こりゃちょっと参ったな、と悩むグレイ。腕を鈍らせない為にも何か出来る事は無いだろうか。
「暫く修行の旅みたいなのやってみる?強化週間って事で」
「今の時期で旅に出たいなんて馬鹿いるか。グリフィンから離れた場所だと汚染されてる地域もあるぞ。そこまで行かせられるか」
「じゃあ、俺達が練習相手になるとか?」
「何人かぶっ飛ばされそうな光景が目に見える……後、弾が当たらないとかのオチで」
「ドーピングはどうだ?」
「ステータスカンストさせたら銃要らないだろ……これ以上ヘリアンさんみたいな必要な犠牲生んでどうする」
「筋肉ェ……」
戦術人形ムキムキ計画……聞くだけでも暑苦しい地獄絵図なりそうだ。そんな風に話し合っていたら、404の修理が完了した連絡が届いた。すると、同時に扉をノックする音が。
「指揮官、404小隊只今帰投したわ」
「うん、入って良いよ」
聞こえて来たのはHK416の声だった。確認を取った後、扉が開くとそこには……。
「………え?」
「え、ちょ……マジで?」
「代わりの身体とは言ってたが……これがその代わりなのか?」
目の前に見えたのは、なんと小さくなったUMP45、UMP9、G11、HK416の姿が。逆に軽傷で済ませたUMP40は苦笑いを浮かべていた。
「え、なぁにこれぇ」
「ロリっ子になっていただと……?」
「お前、こんなのが趣味だったのか。このロリコン」
「さも俺がロリが趣味みたいな言い方すんな。出会った当初からずっと子供みたいにふわっとした表情だったじゃねぇか。今更何言ってんだ」
「あ~、指揮官そんな風に私達を見てたんだ?ちょっとショック~」
「そう言われてもなぁ……」
わざと傷付いた様なフリをする45にグレイは言葉に詰まる。大体思い出しても大人という様な振る舞いが感じられない。45の場合はからかったり、時折暗殺者みたいに鋭い目をするから何とも言えない感じで、9は犬みたいにはしゃぐ辺りで可愛いとかに極振りしているだろうし、G11はだらしないの一点突破で大人っぽさの欠片が1つも無く、HK416は頼りになっているものの、必ず完璧にならなくてはいけないという心情に駆られている為、何処か無理をしていそうな雰囲気がある。それが原因でこっちとしても気が気じゃない様に思えるのだ。精々落ち着いた雰囲気のあるUMP40だけが大人っぽいと言えるか。
「ほぇ~、ものの見事にチビッ子だな。しかも、ご丁寧にランドセルみたいなモンまであるし。これ考えた奴って変態だろ」
「だとしても、アサルトライフルを背負う小学生が居て堪るか。ぅゎょぅι゛ょっょぃの一言だぞ」
「こんな怖い小学生とかヤダ」
見た目は可愛いのに、背負ってる銃の性で別の恐怖感マシマシである。そして、ナチュラルに45の頭を撫でるグレイだが、背中からピョーンと9が抱き着いて来る。
「指揮官!だっこして!だっこ!」
「子供かお前は……」
「あ~ら、別に減るものじゃないから良いじゃん。将来、もしも子供が出来た際に慣れておく為の練習だと思えば気が楽だと思うけど」
「子供ねぇ……出来たとしても、ネグレストだったりモンスターペアレントにならない様に気を付けるしか無いだろうけど……」
現実的に考えると一番そうなって欲しくない未来でもある。甘やかし過ぎても、厳し過ぎても駄目。子育てというのは匙加減一つで大きく変わるので、その辺りは難しい所だ。
「って、俺は一体何を考えているんだ……」
「頑張ってね、パパ」
「頑張れよ、パパ」
「女子はともかく、男子は人の事言えねぇからな?」
不意に将来を考えていたグレイだったが、顔に出ていたのか鷹山と45にからかわれた。とは言え、グレイが反論した通りお前等も恋人作っているんだからな?と人の事は言えないのである。そんな中で40だけは何だかぼんやりと考え事をしていた。
「パパ、かぁ……じゃあ、子供じゃないあたいはママのポジションになるのかな?なんちゃって……。」
「は?(威圧)」
「ガキが……舐めてると潰すぞ……」
「幾ら40姉でも言って良い事と悪い事ってあるよね?」
「グレイ指揮官の正妻になるのは完璧たる私よ。スキンの少ない貴女が妻だなんてとんだ笑い話だわ」
「何でぇ!?何で皆してボロクソに言うんだよ!?良いじゃんかよ!あたいだって小っちゃい子供になりたかったよ!抱っこでもお姫様抱っこでも抱き着いたりもしたかったよ!」
切実な悲しみが40に襲い掛かる。軽い気持ちで言っただけなのに凄まじくも鋭い言葉のカウンターに思わず涙が出そうになる。というより、最早欲望とかが駄々洩れである。
よしよしと40を宥めている間に鷹山達も仮に自分達が同じ立場ならばどうしようかと考え始めた。
「ケンジは子供が出来た際には病院を継がせる方向で行きたいか?」
「そうしたいのは山々だが……出来る事なら将来どうしたいか話し合ってから決めたい。叶えたい夢があるならば、それを優先的にさせてやりたいさ」
「俺は出来ようが出来なかろうがどうでも良いが、出来たとしても俺みたいに間違った道に進んで欲しくないがな」
「皆さんちゃんとしっかりした将来考えているんですね……俺なんて漠然としてあんまり思い付きませんよ。ちなみに鷹山さんはどう考えています?」
話の矛先が鷹山に向けられ、鷹山は少しだけ考えた後スッと答えた。
「子供が出来たら、やっぱりここは英才教育とかそんな感じでカンストまで賢くさせちゃう?」
「おい馬鹿止めろ。お前のは内容によっては割と冗談とかで済まされないレベルになるぞ」
「えー、そんな事無いってばー」
「ていうか、カンストって何よ……」
「四角いブロックが転がって来る精神と時の部屋みたいな場所でひたすら頑張っていたら、何時の間にかIQが999になってたんだよ」
それだけで頭が良くなるの!?というか何処そこ!?とHK416の声が響く。終わるまでずっとそんな事を続けているとかかなりシュールな光景だろう。出て来るブロックも恐らく色んな意味で疲れそうな予感がするが。
が、ぶっちゃけそんなのはどうでも良いのだ。その理由は……。
「テストの解答が白紙だったり、絵を描いてたりしただけとか、そんなオチじゃないだろうな?」
「そ……そんな事、無いよ……(目逸らし)」
「鷹山こっちを見ろ。動揺隠し切れてないぞ」
仲間から図星を突かれては戸惑ってる鷹山の珍しい姿が垣間見た瞬間である。個人的には鷹山が書いたとされるテストの解答がどんなものだったのか気になっていた。すると……。
「こんな事もあろうかと、鷹山のテスト持ってるぞ」
「ちょ、何で持ってんだよグレイ!?」
あろうことか、まさかのグレイが鷹山のテストの解答用紙を持っていた宣言。そんなモノを一体何で持っていたんだと問い掛けたら―――
「いや、一旦日本に戻った時に鷹山と少し遊んでた時期があってな。そこでアイツの家に遊びに行った時、偶然にもクローゼットとかの物奥にそれが入ってたの見付けた」
「黙って俺の部屋のモノをガサ入れしてたのかよ!止めろよ!」
ちょっとしたイタズラ心でも湧いたのか、きっとお茶とか菓子とか用意している間に探そうとしたのだろう。その後に何枚か見付けては鷹山の答えに笑いが止まらず、こっそりと持ち帰ろうと行動したそうだ。
「ちなみに小学校程度のテスト内容らしいが……小学生でこんな解答書くのは早々ねーよと思うけど」
「へぇ、どれどれ」
「あ、ちょ、見んな!!」
バッと全員の前で見せるグレイ。やっている事は昔の黒歴史を暴露されているのと同じ感じだ。故に正直これは止めて欲しかった気持ちがあるが、時既に遅し。
「えっと……何コレ?」
テストを見た瞬間に呟いた45。何せ殆どの内容が全く読めないナニカに変化してるのだ。例えば五十音の場合は「ぶ」に該当する部分が魔方陣だったり、「は」は縦棒を3本書いただけの扱いになっていた。最早、日本語でもなければ海外の文字でもない訳の分からない文字と化しており、しかもそれが正解扱いになっていた。
「え、何よコレ!?何でこれが正解扱い!?」
「あはは……俺も良く分からん。元々高い点数とか取り続けたら他人から恨まれたりとかした経験あったから、それを避ける為にわざと変な解答を書いたんだけど……逆効果だったな」
「こんなにも分かりやすい誤解答なのに何で合ってる扱いなのよ……」
他にも漢字は辛うじて読めそうで読めない雑な程度の酷い書き方をしているのにも関わらず、それでも丸を貰っていたりした。もっと酷いのは……。
「四角3文字に入る言葉を書け……AFN、滅びよ、酢漿草、ヒッフッハ……何コレ!?これでも正解扱いって一体何なのよ!!こんなの完璧も何も関係無いじゃない!」
「小学生とかの誤解答より酷い答えだな。寧ろここまで来ると小学生かどうか疑わしいか」
「計算問題の方は……って、全部絵ェ!?これって数式が成り立たせる様に+とか-、×とか÷とか入れて書けって問題なのに、何故絵だけで正解扱いになる!?」
「うわ、しかも滅茶苦茶上手い」
数式に当て嵌める記号を書けという問題の全部の答えが絵。当然これも丸が付いていた。上手過ぎてどう反応したら良いのか分からなくなったと同時に勉強とかの定義が全く薄くなりそうな気がしたので、鷹山の勉強は参考にならないだろうと満場一致で決まった。気持ちを切り替えようとグレイが呟く。
「もう子供の話とか勉強の話だとかそういうのは一旦止め止め。今は今後の状況について考えるべきだな。まあ、身長諸々とかを含めて小さくなっただけであって戦闘に参加出来ない……って訳じゃないが、子供と大人じゃ体力とか高低差とかその辺りが問題になるだろうな」
「そりゃ一理あるな。大人とペア組んで、市街地の敵を突き進んで、協力プレイで謎解きとかも解いて……あれ?これ何てラストオブアス?」
「世界観が何となく一緒なのが悲しいよね、仕方無いよね」
「つまりは40除いたチビッ子404小隊は羽生蛇村で生存したシホウデンシュンカイの遺伝子を引き継いだ伝説の幼兵……?」
「ハルミ・スネークですね分かります」
「何でだろう、指揮官達のせいで404のイメージがドンドン崩壊して行きそうなんだけど」
だって君達、今ロリっ子なんだもん―――その上で該当しそうな子は極僅かではあるが。
幼女は時として頭脳プレイで敵を翻弄したりし、敵の目を欺きながらも絶望的な状況から生存出来る。故にこれが伝説の幼兵と言わずと言うのなら何と言うのだろうか。その気になれば君達だって出来るかもしれない、という無茶振りが実現する可能性があるかもしれない。
「単独で侵入とかするのはともかく、もうちょっとペアで突破出来る方法とか無いの?技でも何でも良いから」
「ブラザーアタックぐらいしか今の所思い付かないけど」
「何それ!?」
「例えるならば時間猶予とミスをしない限り「君がッ死ぬまで殴るのをやめないッ!」状態になる技。ずっと俺のターンとも言う。オススメはコピーフラワーだぞ」
相手が一切反撃しないなら良いが、自分の身体が保てるのか不安になって来る404小隊。やっぱり元の身体の方が良いや、と彼女達は考えるのを止め、地道に鍛えようと心から誓った。
ただ、今回のボディはたまにならグレイに甘えたり、困らせたりするには重宝するだろうと考え、とっておこうと決めたのであった。
余談だが今回の出来事で子供になって指揮官を甘えよう困らせようというブームが殺到し、小さめのボディ欲しさに買う戦術人形が後を絶たなかったとか何とか……これのお陰でカリーナもまたウハウハと儲かる様に喜んでいたのは最早お約束となっていた。
・ヘリアンさんみたいな必要な犠牲
犠牲となったのだ……古くから続く因縁……その犠牲にな。
・なぁにこれぇ
凡骨の作った弱小デッキに向けて放った辛辣な言葉。その台詞はこのアニメだけ……かと思いきや、ZEXALの31話にて遊馬がこれを呟いた。
・ぅゎょぅι゛ょっょぃ
お前みたいな幼女が居て堪るか(震え声)
・ガキが……舐めてると潰すぞ……
というフェイクニュースネタ。しかし、この人気が急上昇してしまったのか問題の動画はチャンネルごと削除されたという……。
・四角いブロックが転がって来る精神と時の部屋みたいな場所
「Intelligent Qube」、略してI.Qから。パズルゲームではあるものの、次第にその難しさは増していく。一応人力で最後までプレイした人は居るが、TASの場合だとスタッフロールの時に発表されるIQがカンストしているのを示した。
・テストの解答が白紙だったり、絵を描いてたりした
脳を鍛える大人のDSトレーニングから。TASだと絵を描いたり、読めない文字を書いたりやりたい放題なのだが……それでも正解扱い。何故それが出来るのか解説動画も投稿されているのだが……見てもさっぱり分からない(白目)
・AFN/滅びよ/酢漿草/ヒッフッハ
もっと脳を鍛える大人のDSトレーニングでのTASから。説明についてはその動画を見た方が早いかと。特に動画投稿者がフラワーナイトガール好きなのは見てれば分かる程……後、尽きない悪魔城ネタも。ひじきなのに何故AFNなんだ……。
・羽生蛇村で生存したシホウデンシュンカイ
正確には「SIREN」に登場する四方田春海(呼び名:よもだ はるみ)の事である。作中では小学校4年生の生徒で、この子が居なければSIRENの物語が進まないor終わっていたかもしれないという中々のキーパーソンになっていた。しかしながらも、幼女にあの出来事は一番のトラウマだったかもしれない……。
・伝説の幼兵
某メタルギア並みに行動力を持ち、ステルスをしながらも敵の動きを欺き、時には罠に誘導したり攻撃したりと……子供とは思えない頭の鋭さである。最初はSIRENだけかと思ってたが、ラスアスのエリーもバイオリベ2のナタリアもこれに該当された。
・ラストオブアス
世界にゾンビが蔓延っているという点についてはドルフロと同じ。2では人間同士の戦いというのも似てたりする。
・ブラザーアタック
マリオ&ルイージRPGシリーズにおいて受け継がれて来た戦闘システムの一部。実は初期や2の方がヤバい技が満載だったという。その理由は次の解説にて。
・時間猶予とミスをしない限り「君がッ死ぬまで殴るのをやめないッ!」状態になる技
マリルイRPGの1と2では「自分がミスしない限りor時間猶予がある限り延々と攻撃が続く技」というのが少なからず存在しており、1のノックバックブロスや2のコピーフラワーではミスしない限り延々と攻撃が続き、チョッパーブロスやタイフーンブロス等の連打系はダメージを与える回数が多くなってはトンでもない事になったりする……特にコピーフラワーは次第に攻撃スピードが早くなり、最終的に入力コマンドのフレーム猶予が2Fという速さとなり、TASにやらせたら文字通り「君が死ぬまで殴るのを止めない」状態となるのだ。TASに連打系や無限系は持たせちゃ駄目だって……。