出来に関しての判断はお任せします。
一応、このユニバースはお試しのヒロインちゃんルートです。一応。
例のごとき二次創作ですのでご容赦を。
サンラクバースデーif(楽玲)
ある日の、ちょうど日を跨いだぐらいでラビッツにいたのだが。
「よぉサンラク……ここにいたかい」
「え、あ! 兄貴! ウス」
唐突にヴァッシュの兄貴に声をかけられた。
え、なんかしたっけ。
「ふ、そう身構えることもあるめぇ。おめぇさんの大事な日だ」
「へ?」
大事な日? 特に最近目立ったイベントを起こした覚えが……あ、いや、まさか……。
「まさか、俺の」
「おう。子分の生まれた日を祝うのも、勤めってもんだろう? これは餞別だ……とっときな」
「おあ、あ、あざすっ!!」
マジかよ。
年齢確認で入れた基本データから読み取って祝ってくれてるってこと?
すげぇな……つか兄貴マジかっけぇ。
ちなみにもらったのはラビッツの店ならどこでも使える優待券……あ、エルクの所以外って書いてある……あの銭ゲバ。
「え!? サンラクサンお誕生日ですわ!? それならそうと言ってほしいですわ! はい! これどうぞ!」
一緒にいたエムルも今の兄貴の言葉で、とりあえず手に持っていたニンジンを手渡してくる。
いらないけどありがとう。
翌朝、起きると端末に数件メッセージが入っていた。
【旅狼】
ルスト:サンラク、誕生日おめでとう
ルスト:ネフホロでプレゼントがあるから今日くるように
ルスト:絶対
モルド:ルスト、それはもうプレゼントじゃなくて遊ぶことメインになってるよね?
モルド:あ、誕生日おめでとうございます! ネフホロは時間があったらでいいので
京極:誕生日おめでとうサンラク
京極:幕末においでよ……素晴らしいプレゼントあげるからさ……
どいつもこいつもろくに祝う気なくね?
つか何でこいつら俺の誕生日知ってるんだ……?
と考えていると、今度は個別にメッセージが。
秋津茜:サンラクさん! お誕生日おめでとうございます!!
秋津茜:えと、お誕生日プレゼントもご自宅の方に送らせてもらったので、ぜひ使ってください!!
添付されていた画像には、新鮮な野菜が山ほど映っていた。
え、これ送ってくれたの?
秋津茜:私が送れるのはこれくらいしかなかったので……!
秋津茜:でも、うちの畑とご近所さんからいただいたお野菜なのでおいしいです!
サンラク:ちょっとまて……いや、とりあえずありがとう
サンラク:でも何故俺の誕生日を知ってる……?
サンラク:あとお前に至っては住所まで
秋津茜:え? ペンシルゴンさんがこの前個別に皆にお知らせしてるって……
サンラク:よしわかった、全て理解した
サンラク:とにかくプレゼントありがとな? 嬉しいわ
秋津茜:はい! 喜んでもらえて私も嬉しいです!!
「さて……あの外道……」
小一時間文句を言いたいところだが、流石に学校があるのでとりあえず後回し。
後、他の面々にはいけたらいくとだけメッセージを送っておいた。
で、今に行くと瑠美から一言。
「おはよう。……あ、おめでとう」
「軽い感じでどうも」
「それプレゼントね」
瑠美が何やら大きな包みを指さす。
「でか……何これ」
「ラクレット」
「……チーズ? こんなでかいのどうしたんだよ」
「バイト先でもらった。しかも専用のヒーターも付いてる」
「マジかよ」
あいかわらずどんな貰いもんされてるんだ……。
「まあ、ありがとう……でもどうせお前も食うだろうが」
「うん」
「で……うちの両親様はどうした?」
「お母さんは部屋にこもってる。でも流石に誕生日だし出てくると思うけど。お父さんは誕生日プレゼントに大物を釣ってやるって意気込んでた」
ああ、そうですか……。
「ら……楽郎君! お、おはよう、ございます!!」
「っと、玲さん。おはよ」
今日も通学路でばったり玲さんと遭遇。
最近よく会うな……車通学やめたのかな?
通学中は変わらずシャンフロの近況で盛り上がっていると、一度会話が止まり、玲さんは二、三度ほど深呼吸してから意を決したように再び話し始めた。
「………………あ、あの!!」
「え、うん」
「お…………お誕生、日!!」
「ん? ああ、玲さんも鉛筆からなんか言われた口? あいつロクでもない事しかしないからな」
「え、ペンシルゴンさん……?」
「朝起きたら旅狼のメンバーからメッセ入ってるしビビったわ。っとそうそう! 誕生日と言えばシャンフロ内で日を跨いだ瞬間にまさかのヴァイス・アッシュに誕生日を祝われるまさかの事態が!」
「え、NPCにですか……?」
「そう! めちゃめちゃ驚いた……」
「そ、そうですか……えと」
「あっと……学校ついちゃったね」
「あ! ……………………」
「じゃ、また」
「……あ、はい…………」
こうして玲さんとわかれる。
……何か玲さんちょっとしょんぼりしてた……?
放課後、今日はこの後ネフホロと幕末に顔を出さないといけないので、ロックロールには寄らずに帰った。
家に帰ると何やら荷物が二つほど届いている。
「一つは……
邪神の後に圧倒的恐怖持ってくるのズルいよね……。
部屋に入り、まずは怖い方から処理しようと言う事で、恐る恐る箱を開ける。
中はまるで空間が違うかのように暗く、中が見えづらくなっているが、どうやらライオット・ブラッドが各種入っているように見える。
深呼吸を一つして、一つ一つ取り出していく。
一本、また一本……。
繰り返していくうちに何か妙だと気付く。
箱の大きさと出てくる本数が合わない気がする……。
いや、考えるな。とりあえず取り出すことに集中しろ。
こうして出てきたのは、無印五本、アンデッド五本、バックドラフト五本、クァンタム五本、トゥナイト五本、そしてリボルブランタン十本だった。
「……………………いや、俺が箱の目測を誤っただけだな! 部屋まで片手で持ってきた気がするけど、あれだ、火事場の馬鹿力とかそういうのだな!!」
自分に言い聞かせるように言うと、最後に手紙が入っていたのに気付く。
『
今後の活躍を我が社一同楽しみにさせていただいております。
PS・送る際に使った箱はすぐに処分されることをお勧めします。
ガトリングドラム社 日本支部より 』
「……………………」
何も言わずに箱を早々に畳んだのは言うまでもない。
なんで誕生日知ってるんだよ…………。
自らの恐怖を打ち払うように鉛筆から届いている小箱を開ける。
中に入っていたのは、奴のブロマイドと、包みに入った本と思われる物。
するとタイミングよく外道グループに通知が来る。
【原初の外道】
鉛筆騎士王:ハローサンラク君! お誕生日おめでとう!
鉛筆騎士王:プレゼント届いた?
サンラク:いらねぇ、超いらねぇ
鉛筆騎士王:えー? 私のブロマイドはレアものだよ?
サンラク:むしろなぜ喜ぶと思った
鉛筆騎士王:じゃあもう一つの『○○×魚臣 慧の特選集』(魔境の民作)は?
サンラク:それは嬉しい、ありがとう
オイカッツォ:鉛筆からサンラクへの連絡になんで俺も巻き込まれてるのかと思ったらそういう事か
オイカッツォ:ちくしょう!
サンラク:今度読み上げるな?
鉛筆騎士王:楽しみだね!
オイカッツォ:ちくしょう!
オイカッツォ:……ああもう……とりあえず、俺からも誕生日おめでとうサンラク
サンラク:ああ、どうもどうも
サンラク:つかペンシルゴンてめぇ、人の個人情報ばら撒いてんじゃねーよ!
サンラク:どこで知った!?
鉛筆騎士王:え? 瑠美ちゃんに聞いた
サンラク:ああもう! あいついいように使われ始めてる!!
鉛筆騎士王:まあまあいいじゃないかサンラク君
鉛筆騎士王:君だって祝われて嫌な訳じゃないでしょ?
サンラク:まあ、そうなんだけど……
オイカッツォ:俺からは便秘のコスチュームアイテムだから、今夜あたり顔出せよな
サンラク:お前もかよ
鉛筆騎士王:というかカッツォ君今のセリフかなりギリギリだねぇ
オイカッツォ:…………
サンラク:すげぇ顔見なくてもハイライト消えてるってなんとなくわかるわ
サンラク:…………後、ペンシルゴン……お前旅狼以外に俺の情報流してないよな……?
鉛筆騎士王:当たり前じゃん、流石にそこまでしないよ
サンラク:だよな……なんでもないわ……
もしかしたらと思ったんだけどなぁ……。
外道たちとの連絡も終わって、誘われてるゲームどこから顔を出すか悩んでいると、再び通知が入る。
「今度は誰だ……と、玲さん?」
サイガ‐0:あ、あの、今時間大丈夫ですか?
サイガ‐0:もし大丈夫であれば、お時間もらえれば……!
サンラク:大丈夫だよ
サイガ‐0:で、ではその……楽郎君の家の近くの公園で、お、お待ちしてます!
あ、時間大丈夫って直接ってことか。
とりあえず言われるまま公園に向かう。
「あ…………!」
「ごめん、玲さん待たせた」
「い、いえ! だだだ大丈夫です! 今なら総理大臣をノックアウトできます!」
「そう……」
健康を知らせる術として総理大臣は必須なのか……?
「そ、それで……来てもらったのは、その……」
「うん」
「…………あ…………うぅ………………お、お誕生日、おめでとうごじゃいまひゅっ!!」
玲さんはそのままプレゼントと思われる包みを手渡してくる。
玲さんの顔がみるみる赤くなっていく。
……まあ、盛大に噛み倒したから、照れもするか……。
でもこう赤い顔でプレゼント渡されると、こっちもちょっと照れるな。
「あ、ありがとう、玲さん」
「いえ……」
「…………ええと、開けても大丈夫?」
「へぇあぃ!? ……だ、大丈夫でふ!」
そして包みを開けると。
「これは……時計?」
「は、はい! そその、岩巻さんに聞いたんですけど、楽郎君はVRで体が衰えないようにジョギングとかしてるって」
「ああ、うん」
「それで、その時に、楽郎君、時間確認するときは端末見てるって……!」
「あー……そんなことも言ったかも」
「で、ですので! あ、その時に使えるようスポーツタイプの腕時計を! その、時間を確認するとき、端末取り出すのも、えと……面倒だと思いまして!」
「確かにそれはあったな……」
「なので、実用的、合理的に必要なものとして!」
「そ、そっか……ありがとう玲さん。嬉しいよ、大切にする」
…………え、てかこれ端末と連動できるタイプで完全防塵完全防水の最新モデルじゃん……。
……本当に俺なんかが貰っていいの?
「ひゃい! その、使い潰してもらってかまいまひぇんので!!」
「いやいや大切にするって……そうだ、何だったら今度玲さんも一緒にジョギング行く?」
「みゃっ!? …………………………………………………………」
フリーズしてしまった。
「あー……嫌だったら無理には」
「いえ!! 行きます!! ぜひ!!」
「うお」
フリーズから復帰した玲さんが勢いよく迫ってくる(物理)。
玲さんもすぐに冷静になったのか、照れくさそうに一歩下がった。
「……あ、その、えと、行きます」
「……じゃあ、うん。また連絡する」
「……は、はい! また!」
「ああ玲さん!」
「はい?」
「これ、本当にありがとう。マジで嬉しいわ」
「あ…………はい!」
そうして玲さんは足取り軽く帰って行った。
「プレゼント貰ったのは俺の方なのに、玲さんの方も随分嬉しそうな笑顔だったな……」
渡せたことへの達成感かな?
……しかしさっきの笑顔といい、今まであんまり意識はしてなかったけど、雑ピ達が騒ぐ通り、やっぱり玲さんってかわいいんだよなぁ。
そんな子から誕生日プレゼント貰ったことが若干照れてきたな。
勢いでジョギングまで誘ってしまったし。
「……まあ、少し落ち着こう。玲さんは律儀で真面目な人だから、ちゃんとしたプレゼントもくれただけで他意はない、そうだろう?」
玲さんみたいな高嶺の花が、クソゲー沼にハマった男にどうこう思う事もないだろうしな。
あ、そうだ。
玲さんの誕生日の時は俺何送ろうか……俺も岩巻さんに相談してみるか……?
サンラクくん――陽務楽郎くん、誕生日おめでとう!!
ホントは蠍の話も書きたかったけど無理でした!
ヒロインちゃんの話を本格的に書くかはこの後考えます。