プロポーズ話のオーラスですね。
ヒロインちゃんのポジション的には、前にツイッターでアンケートした結果の、顔隠しのマネジメントになってます。
ちゃんとした玲ちゃん書いたのは初なので、何とかご容赦を。
後、二次創(ry
大学卒業後、以前から誘われていたというプロゲーマーの世界に行く楽郎君に、半ば強引にマネージャーとしてついていった。
正体不明の顔隠し、そのマネージャーとして。
「あ、
「あ、お疲れ様です……でもSPじゃなくてマネージャーなので……」
Eスポーツ世界大会の会場、
現場で応援したい気持ちもあるけど、仕事もあるし何より落ち着いて応援したかった。
その途中で警備の方に挨拶されたのはいいけれど、また勘違いされてしまった……。
プロとしてデビューする前までも人気があり、正体を知りたいと思う人は少なくなかったけれど、プロになって多くの人の前に立つことが増えるにつれ、より過激に正体を知ろうとする人も現れ始めた。
ある時、乱暴かつ強引にカボチャのお面をはぎ取ろうとした人がいて、不意を突かれた楽郎君も対応できずにいたとき……その、つい私が……ええ、はい……。
それ以降、私は
ただのマネージャーなのに……。
控室に入り、モニターをつける。
楽郎君はいいコンディションで試合に臨めてるみたい……。
これなら……
「楽郎君……頑張ってください……!!」
思わず拳を握りしめながら口に出してしまった。
すると端末にメッセージが届いていることに気付く。
「……天音さん……?」
鉛筆騎士王:ハロー、玲ちゃん!
サイガ‐0:えっと、突然どうされたんですか……?
鉛筆騎士王:ん? あの鉄砲玉の試合なのに、玲ちゃんの方が気負ってないかなって思ってさ
サイガ‐0:えっと……
鉛筆騎士王:おっと図星かな? 心配しなくてもあのアホは目いっぱい楽しむだけだし、こっちもあの変態機動を楽しんどけばいいよ!
サイガ‐0:そう……ですね……
届いたメッセージを見てつくづく思う。
天音さんや魚臣さんとの繋がりみたいな、昔ながらの信頼し合える関係は羨ましいなと。
私は楽郎君の試合だと言うのにまるで自分の事のように緊張していたのに、天音さんはいつも通りに楽郎君を見ていた。
「……羨ましいなぁ……」
とそんなことを思っていると、再びメッセージが。
鉛筆騎士王:おっと、今
鉛筆騎士王:もし私達とサンラク君の関係を羨んでたりするなら、違うからね?
サイガ‐0:えっ
な、何でわかったんでしょう……。
鉛筆騎士王:私たちはまあ、多少は信頼みたいなものもあるけど、それ以上にそこまで深く関わらないからいいの
鉛筆騎士王:気安い関係って言うのかな? 具体的に言うと、今回の試合にサンラク君が負けたとしても、私たちはさんざん大笑いした後、嫌と言うほど煽り倒すつもりだけどさ
サイガ‐0:そ、それはいかがなものかと……
鉛筆騎士王:でも玲ちゃんは一緒に悔しがってあげられるでしょ?
鉛筆騎士王:その関係性の違いはすごく大きいってちゃんと理解しなきゃダメだよ
サイガ‐0:天音さん……
鉛筆騎士王:まあ噂の美人SPちゃんとしては、サンラク君の正体以外に、サンラク君のハートも守りたいって気持ちはわかるけどね!
サイガ‐0:ハ、ハートもって……というか、私はSPではなくてマネージャーで
サイガ‐0:………………あの、噂の美人SPって何ですか……?
鉛筆騎士王:え、知らないの? プロゲーマー
鉛筆騎士王:どっかの週刊誌には美人SP特集組んでるところもあるみたいだったし
「…………」
なんというか、噂に尾ひれが……。
鉛筆騎士王:これはこれは、何とも面白いことになってるみたいだねぇ
鉛筆騎士王:まあ有名税みたいなものと思っておきなよ!
鉛筆騎士王:それより、そろそろ始まるみたいだよ
その言葉に私は端末からモニターへと視線を移す。
「……いよいよ」
――GAMESTART
そのアナウンスが会場に響き渡る。
そこから始まる一進一退の攻防。
楽郎君が様々なゲームで培った技術を駆使して闘い、シルヴィアさんが今までの経験を全て乗せて戦う。
と、楽郎君が使うカースドプリズンが、独特の動きをする。
「あ」
『ワオ! 今の何!?
『ハハァッ!! 斉賀流護身術だよ!! 優秀な先生がいるもんでな!!』
「流石楽郎君」
あの技は少し難しかったから練習ではなかなかうまく出来なかったけど、ぶっつけで成功させるなんて。
その後も激しい攻防は続き――――そして――――。
『EスポーツGH:C世界大会、優勝は…………パンプキンヘッドッ!
――――ワァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ…………!!
「か、かった……!」
初めて楽郎君が
シルヴィアさんだってそれは何度かは敗れたことはあるけれど、こういった大舞台では無敗を誇っていたのに……。
ああ、負けたシルヴィアさんもとても楽しそうにしている。
それほどいい試合だったってことなんでしょうか。
そしてその後、すぐにインタビューが始まる。
『おめでとうございます!!
『ありがとうございます!!』
『見事な戦いっぷりでした!!』
『まあ、あの時の雪辱を果たせたってとこですかね!』
『あの伝説の一戦ですね! 当時リアルタイムで見ていたので、感動もひとしおでした!!』
『ありがとうございます! 俺としても喜びでいっぱいですわ!』
『やはりそうですか!
『そっすね……俺の大事な人ですかね!』
『大事な人!? と、言いますと』
『一応、この会場にいるはいるんですけど……ああそうだ、すみませんちょっと電話かけますね!』
『え!? ちょ、え!?』
「え、楽郎君……?」
インタビューの途中に突然そんなことを言い出して、そのままジャックのお面を……ええぇぇ!?
「ら、らららら楽郎君!? なんで外して……!?」
『えぇ!?
私もインタビュアーも、会場もどよめきが起きている中、楽郎君は特に気に留めず、徐に電話をかけだし。
――Pipipipipipipipipi!
「ひゃんっ!!」
モニターに映る楽郎君と連動するように、控室の電話も鳴り響いて……。
私はそのまま、恐る恐る電話を取ると。
『ああよかった。控室にいるって言ってたけどいなかったらどうしようかと思ってた!』
「ら、らくろうくん! あの! 今インタビュー中では!!」
『あ、見ててくれた? そうそうインタビュー中にかけてる!』
「ど、どうしてそんな……あ! そ、その前に、優勝おめでとうございます!!」
……って違う! 確かに大事なことだけど、もっと違う事を……!
『ありがとう! とにかく最初は玲さんに喜びを伝えたくてさ!!』
「え、あ、ありがとうございます……ってそ、そのためだけにわざわざインタビュー中に電話を!?」
『んー……それだけ、ではないな……。玲さん、聞いてくれ!』
「え? は、はい」
『斉賀玲さん! この賞金で指輪買って帰るので俺と結婚してくれー!!』
「へぅぇえっ!? け! ……けっ!! ………………――――――えぇっ!?」
『はは! なんかそのラグも久しぶりな気がする!』
た、確かにお付き合いする前は、緊張でよく固まってしまいましたけど……そうじゃなくて!!
「あ、ああああの! らく、楽郎君! 結婚って、結婚ですか……!?」
『うんそう、俺と結婚してほしいんだ!』
「あ……あ……!!」
『玲さん……?』
「ご、ごめんなさい、嬉しくて、涙が……!」
『あー……泣かせちゃってごめんな? でもどうしても伝えたかったんだ!』
「はい…………はい……!」
『それで玲さん……返事、聞かせてほしいんだけど』
「あ……はい! 喜んで!!」
『ヨシッ!! あー! 緊張した!! 何だったらさっきのシルヴィアとの試合より緊張した!!』
「……もう、楽郎君ってば……」
『あ、そうだ……結婚するんだから、互いに呼び方も変えないとな』
「え……?」
『……こほん……玲』
「~~~~っ!! ら、楽郎君、今!!」
『えー? 楽郎君? 違うって。ほらほら、玲も。結婚するんだからさ』
「あ……えっと………………あ、あなた……?」
『ッ!? ――――――――』
「え!? 何か間違えましたか!?」
『いや! 違う! 俺の想定を超えてただけ!! …………そうか、そうだよな……そうなるよな……ちょっと想定外のカウンター食らった……』
「あ、えと……」
『あーごめんごめん! とりあえず伝えたいことは伝えたし、いったん切るね…………それじゃ、また後で……』
「は、はい……後で……」
楽郎君からの電話が切れる。
モニターからは今の公開プロポーズで割れんばかりの歓声が聞こえてきてる。
私は未だにドキドキが抑えられない……。
「ゆめ……じゃない……」
私の呟きに答えるように、端末は先ほどからずっといろんな人からのメッセージを受信し続けている。
一体どれほどボンヤリしていたのか、気が付くと控室のドアの前が騒がしくなっていた。
……あ、も、もしかして……。
「玲!!」
「あ、ら、らら楽郎君!」
ど、どうしよう……顔が熱い! 楽郎君の顔が見れない!!
しかもさっきのままでまた名前を呼び捨て!
私が照れで俯いてしまっているのを気にせず楽郎君は近づいてきて。
――ガバッ!!
「~~ッ!?!?」
だ、だきしめ!? は、はう……!
「いやーなんとか押し通した! 勝てて良かった!」
「そ、そそその、ら、らく、楽郎君……!!」
「えー? さっきみたいに呼んでくれてもいいって。てか大丈夫?」
そういって楽郎君は私の顔を覗きこもうとして。
「まっ……!! ………………――――」
思わず顔を隠して固まってしまった。
「どうしよう、恋人が付き合う前に戻ってしまったようだ」
「ご、ごめんなさい! その、て、照れくさくて……」
「わかってるって。でもさ、もう一回くらい玲に祝われたいなぁ」
「あ…………えと」
「うん」
「優勝おめでとうございます…………あなたっ!」
「ありがとう、玲」
楽郎君は私の言葉にとても嬉しそうに笑った。
……そうだ……私、この人と結婚するんだ……。
そう、改めて幸せを実感していると、楽郎君はポンと手を叩いて楽しそうに言う。
「それじゃあ、帰りに指輪見に行こう!」
「ふえぇ!? い、今からですか!?」
「そうそう、言ったじゃん、賞金で指輪買って帰るって」
「そ、そうでした……」
私は慌てて撤収の準備をする。
ボンヤリしすぎて何も手を付けてなかった……。
楽郎君も手伝ってくれて、あらかた準備が終わった時、楽郎君から声をかけられる。
「ああそうだ」
「はい?」
「玲、愛してるよ。……これからよろしくな?」
「~~~~ッ! はい! よろしくお願いします! ……わ、私も、愛してます!」
おまけ
「そ、その、プロポーズは受けましたし、婚約者という事になるとは思うんですけど、えと……まだ、その……あ、あなた呼びは、早い気がするんです、けど」
「ああ、それ? ほんとはあの時、ただ名前を呼び捨てにしてもらおうとしてただけだったり」
「……えっ!? あぁ!? そういう……!!」
「ははは、だけどまあ、玲にあなたって呼んでもらえて嬉しかったわ」
「うぅ…………」
アンケート結果のお陰で、ラストに実際に会うとかまで書けました。
あのエモ過ぎた妄想を何とか3人分書き上げることができてよかったです……!
流石にそれぞれちょっと被った所もありましたが、なるべくそれぞれの色を出せるように頑張りました。
だいぶかかってしまいました……まあ度々ガラルに旅行してたので、そこはご容赦を……
次はどうしようかなと考え中です。
書いてから長い事放置してる楽恵の続きか
ボツった筈が気がつけば書いてあった楽京か
構想だけ練ってある芋鰹(恵慧)か
ツイッター発の小学生時代の話を始める楽紅か
途中まで書いたけど先にプロポーズ仕上げようと放置した楽玲か
書きたいの多すぎだ
そんな時間はないぞ