ユニバースが違うシャンフロ   作:蛇ヤミー

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硬梨菜先生がイベントリアでヒロインちゃん誕生日ネタ入れるまでは、ヒロインちゃんの誕生日の範囲内ですよね!? ね!?
広義の誕生日。

……唐突に浮かんだので書きました。

若干サンラクさん誕生日ネタの続きの雰囲気を出してます。


二次創作ですので、色々多少は大目に見ていただけると幸いです。


サイガ−0 ifルート 誕生日(楽玲)

 

 朝、今日も途中で玲さんと偶然遭遇したので、そのまま一緒に登校していた。

 

 というか、一緒に登校するのがほぼ日常になってきてるな。

 

 たまに玲さんがいない時もあるけど、何となく物足りない気がするくらいだ。

 毎回違う場所で遭遇するのも面白い偶然だし。

 

 いつものようにシャンフロメインの話題で盛り上がっていたが、ふと前に岩巻さんに聞いたことを思い出した。

 

「あ、そうだ玲さん」

「はい?」

 

「今度の土曜日、確か誕生日だったよね? 何か欲しいものとかある? プレゼントするよ」

「ぷれょっ!? あ、な、うぇ」

 

「あー、誕生日のことなら岩巻さんに聞いたんだ。ほら、前に俺の誕生日にプレゼントくれたでしょ。だから玲さんの誕生日にはお返しの意味も込めてプレゼントしようかなって思っててさ」

 

「そ、そそそうでし……あ、いえその、ええと、そんな、わざわざプレッ、プレゼントなんて……!」

 

 

 

「さすがにそうはいかないって、玲さんにはほんと色々世話になってるしさ。……んー……まあ物以外でもいいけど……例えばそうだな……俺の事を好きに使ってくれてもかまわない権利、とか?」

 

 

 

「――……………………むぇ……? えぇぇぇぇっ!? あ、あああああああああのその、それはそのえと……!」

 

 

 

「玲さん結構シャンフロやりこんでるし、なんかの面倒な素材集めの周回でも、厄介なクエストの助っ人でも、何でも手を貸すよ? ほんと好きにパシって(使って)もらっていいしさ」

 

 

「…………ふぇ? …………あ……ああぁあぁあ……っ! そういう……そ、そうですよね……!」

 

 

 シャンフロガチ勢の玲さんであれば、必要な物を集めるのに人ではあった方がいいと思い、そう言ったのがだが、なんか違う風に取られたか……?

 

 あ、いやそうか。いつも情報隠して逃げ回ってるから、そういうことしないイメージ持たれてるのか。

 

 

 

「いや、あれさ。こんなこと外道連中の前だと恐ろしくて言えないけど、玲さんなら信用できるからさ」

 

 

「んきゅっ………………!」

 

「? 玲さん?」

「何でもないです大丈夫でふ」

 

「そ、そう……?」

 

 

「………………えっと……あの、それって……」

 

 

「ん?」

 

 

 

 ~~~~~~~~

 

 

「……なんですって? 買い物を、一緒に……?」

 

「そうですね。ゲーム内じゃなくて、リアルででも大丈夫か聞かれたんで、二つ返事で答えました。……なんでも玲さんのお爺さんに釣り具をプレゼントしたいらしいんですけど、自分ではわからないからって。……うちは父親が釣りバカなんで」

 

「それは……玲ちゃんから言い出したのね!?」

 

「え、あ、はい」

「……よく言ったわ玲ちゃん、とうとう自ら口に出せるようになったのね……!」

 

 岩巻さんは急に食い気味出来たかと思えば、今度は何かを呟きだした。

 なんだなんだ?

 

「? 岩巻さん?」

「なんでもないわ。……それより楽郎君」

 

「なんですか?」

「まさかとは思うけど、それで誕生日を済ませようだなんて考えてないわよね」

 

「もちろんっすわ」

「それを聞いて安心したわ! 誕生日をそれだけで終わらせるとか乙女ゲーでもありえないものね!」

 

 確かにラブクロックでも誕生日イベをミスったら即ピザったんだよな……。

 

「理想はその買い物の間にこっそり玲ちゃんへのプレゼントを用意しておくことね。もちろんずっと一緒に行動するわけだから難易度は高いけれど」

 

「いや、ちゃんと考えますよ。玲さんには世話になってますし」

 

「…………そ。ならいいわ。ちゃんと喜ばせなさいよ?」

「うす」

 

 

 ~~~~~~~~

 

 

 買い物当日。

 

 各自昼飯を食べて、午後から行動しようと言うことになっていたのだが、今回は誕生日プレゼントも兼ねているので、玲さんを待たせないように、早めについて近くで食べてから待ち合わせ場所に向かおうと思い、早く着くように家を出る。

 

 ……ん、なんかこれ前にもあったような。

 そうだ、確かJGEの時も同じようなことして。

 

 

「「あ」」

 

 

 ちょうど到着したらしい玲さんと、また待ち合わせのニ時間近く前に遭遇した。

 

「あ……えっと、こんにちは……」

 

「あれ、今回はイマキタトコロデスって言わなくていいの?」

 

「りゃ、らくろおくん!?」

 

 おっと……JGEの時、到着と同時に鉢合わせたのにそれを言われたことを思い出し、ちょっと思い出し笑いしそうになったのでつい口から出てしまった。

 

「あ、あああのときはその色々と私の中でも予定と狂った言いますかもっと気の利いたことを言いたかったといいますかって……ら、楽郎君、もしかしてまたおちょくってませんか!?」

 

「ハハハハハハ」

「もう……!」

 

「ごめんて。……で、もしかして、というかたぶん間違いなくお昼まだだよね?」

「あ、その……はい」

 やはり玲さんも早めに来て時間をつぶす算段だったらしい。

 

 前もそうだが、どうにも行動が合うと言うか……もしかして、初めてシャンフロでフレンドになった時、行動パターンが似てるから、俺の行動が読まれてたんだろうか。

 

「ま、じゃあ俺もまだだし、少し早いけどお昼行こっか」

「ひゃ、はい……!!」

 

 

 

「あ、それと、今日の服もいいね。似合ってると思う」

 

「くきゅっ……………………楽郎君も似合ってます、す、ススステキダトオモイマス」

 

 

 お、今回はロードが短い。それに一言付け足しもあり。

 と言うか最近は発作自体が起こることも減ってきた。

 

 なんとなく嬉しい気がするのは何故だ。

 

 

 

 

「……まあここが安牌だな」

 

 待ち合わせ場所をわかりやすいようにJGEの時と同じ、駅にしたものだから、食べる場所も自然と前回と同じカフェになった。

 その時、まさかの同じ店員のおばちゃんに対応してもらったので、またデートだなんだとイジられたのは割愛する。

 

 

 

 

 

 

 

「――これなんていいんじゃないかな。これからのシーズンはこのルアーがお勧めだって父さんが言ってたわ。それに新作らしいから、多分玲さんのお爺さんもまだ持ってないと思うってさ」

「そうなんですね……! 助かります!!」

 

 当初の目的たる釣り具はすんなり見つかった。

 前日中々帰ってこない父親にしびれを切らして電話して聞いた甲斐があったというものだ。

 

 確か前に話したときはルアーフィッシングを始めたばかりみたいなことを言っていたので、そのあたりも一応確認しておいた。

 

 ちなみに釣りキチは案の定一人釣りに出かけていたわ。

 

 

「えっと楽郎君、この後なんですけど……」

「あ、そうそう玲さん、この後まだ時間ある?」

「ほひゅぇ?」

 

 

「ちょっとだけ付き合ってほしいんだけど」

 

「付…………は、はい! どこへでも!!」

 

 

 そのまま玲さんと一緒に少し歩く。

 

 結局事前にプレゼントを買っておくのではなく、当日選ぼうと思っていた。

 

 もしかしたら事前に買っておいた方が、スマートだったのかもしれないが、直接本人の好みを探りつつの方がいいだろうと思い、当日プレゼントを買うことにしていた。

 

 店自体は瑠美にも手伝ってもらって、良さげなところを見繕ってあったし。

 

 で、店に入って数分、色々見て回っている。

 

「うーん……(かんざし)風の普段使い出来る髪飾りってところか……これいいかもな。玲さんこういうの好き?」

 

「え? あ、えと私はあまりそういったものは持ってませんが、可愛らしいデザインで、いいと、思います……けど……えと」

 

「そかそか。……色は……玲さんだったら、どっちの色が好み?」

 

「えぇっ!? ええと、私なら……こちら、ですかね」

 ふむ、玲さんは青い方を選んだか。

 

 

 玲さんを連れて入ったのは着物専門店……とまではいかない、若者が気軽に入りやすい店を目指した感じの和風の雑貨屋。

 店内客もほぼほぼ女性で、俺一人なら確実に入れない店だ。

 

 

 一応玲さんに確認すると、斎賀家では長年の付き合いがある老舗の着物屋のものを使ってるということで、こういう店にはなかなか来ないらしい。

 

 

「ありがとう。じゃあこっちにするね」

「え? え? え?」

 

 玲さんが選んだ方を手にレジに向かう。

 

 

「これ、お願いします」

「かしこまりました。ご自宅用ですか?」

 

「いいえ、プレゼントなのでラッピングお願いします」

 

 俺がそういうと、店員さんはチラリと玲さんを確認。

 

「……ああ! はい! かしこまりました! …………お待たせいたしました!」

「ありがとうございます」

 

「いえ、頑張ってくださいね。……ありがとうございました!!」

 

 

 頑張ってください……店員さんが正しく察せているかは置いといて、とりあえずプレゼントは手に入った。

 

 

 後は渡すだけだが……この場で渡すのもなんか変か。

 

 

 

「玲さん、ちょっと歩かない?」

 

「にぇっ!? あああの、ひゃい……」

 

 

 ~~~~~~~~

 

 

 店から出て少し歩くと、ちょうど公園に差し掛かった。

 

「おお、桜結構いい感じに咲いてるね」

 

「そ、そうですね……………………あ、あの!」

「ん?」

 

 立ち止まって桜を見上げていると、玲さんがおずおずと尋ねてきた。

 

「あの……それ、その……どうされるんですか……?」

 

 そう言って、玲さんは先ほど買ったプレゼント包みを指さす。

 うーん、わからないもんかな。

 

 

 

「はい、玲さん。プレゼント」

 

 

「ほょっ……!? むぇ!?」

 

 

 何が何だかわかってない様子の玲さんは、そのままプレゼントを受け取る。

 絶賛混乱中であろう玲さんに説明を兼ねて、話を続ける。

 

 

「というか、そもそもの目的だったのに、肝心なことまだ言ってなかったね」

「か、肝心なこと……ですか……?」

 

 

 

「うん。玲さん……ちょっと遅くなっちゃったけど、誕生日おめでとう」

 

 

「あ……」

 

 

「いやぁまあ、まさか予定が合うのが玲さんの誕生日から一週間以上先になるとは思わず、こんな遅くなってしまい……申し訳ない」

「いえ、いえいえいえいえいえいえそんな!!」

 

 

「でもちゃんと祝えてよかった。玲さんには世話になってるしね」

 

「ら、楽郎君…………」

 

 

 

 

 

 

 

「じゃあ、改めて……お誕生日おめでとう、玲さん」

 

 

「は、はい…………! ありがとうございます……!!」

 

 

 




本当に遅くなってごめんなさい……ヒロインちゃん……。



スランプなりに頑張りました。
ほんとはヒロインちゃん、少し勇気出させ過ぎたかと思いましたが、そこ気にしてたら何もできんなと思いまして。
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