本当は頭に浮かんでるキャラの分全員書いてから投稿しようと思ってましたが、今後、他の作者さん達が同じ設定で、良作を書いてくださることを考えると、ハードルが上がって私が投稿しづらくなる気がしたので……。
出来てるのをとりあえず出します!
楽郎君が
彼は勢いのままに、大方の予想を覆して、とうとう決勝戦までコマを進めていた。
相手は数年前にも激闘の末、惜しくも敗れた相手、全米一位、シルヴィア・ゴールドバーグ。
今その戦いの火ぶたが切って落とされようとしていた。
そして私は――。
「いやー……! どうなるか、本当に見ものですね! ゲストで女優の天音永遠さんはいかがお考えですか!? 確か
その世界大会の決勝を放送するテレビ番組のゲストとして呼ばれていた。
未だ正体を隠して戦い続ける
なので少しでも
「そうですねぇ、私はゲームには疎い方なので一概には言えませんが、
「なるほど! 下馬評ではかなりシルヴィア・ゴールドバーグさんが有利と出てますが、やはり彼と直接話したことのある人は皆、何かをやってくれると信じているようですね。しかし、君付けとは天音さんは彼と仲がよろしいので?」
「ええ、彼とは仲良くさせてもらってますよ?」
付き合ってそこそこ経つ程度にはね?
「そうなんですか! ではもしや、正体――――」
「さあ、そろそろはじまりますよ」
少し面倒そうに言うのは、この場において私以外に全てを知っている人物。
カッツォ君――魚臣慧。
ちなみにカッツォ君もこの場に解説兼ゲストとして呼ばれていた。
カッツォ君は一回戦で運悪くテンションの上がった楽郎君に敗退していたこともあり、その後楽郎君の試合のたびに解説として起用されていた。
もちろん敗退してしまったとは言え、プロゲーマーとしての実力を買っての抜擢だとは思うけど、顔隠しの正体を知っているからこそ言えるようなコメントを期待してるというのも少なくないと思う。
カッツォ君の言葉に、司会者の目がモニターにくぎ付けになる。
私は小声でカッツォ君に告げる。
「サンキューね。根掘り葉掘り聞かれるのはちょっと面倒だったんだよねぇ」
「だと思った。つか珍しく迂闊な発言するからじゃん。いっつも信じられないくらい巧妙に隠すのに」
「うーん……もしかしたら私もちょっとテンション上がってるのかも。楽郎君のカッコいいとこ見れるから」
「まさかの惚気。こんなところでやめてくれます?」
「僻みかな? 万年優柔不断受け魚君」
「酷い罵倒を受けた。……ま、俺もあのサンラクがこんなとこにまで来るなんて思ってなかったら、若干テンションは上がってるけどさ」
ここでゲームスタートのカウントダウンが始まる。
3
「ふふ、カッツォ君もやられるくらいだからね」
2
「うるさいよ。……で? 実際の所、天下のペンシルゴンさんはどちらが勝つとお考えで?」
1
「そんなの……
GAMESTART
そこから始まる一進一退の攻防、かつての戦いを彷彿とさせるデッドヒート。
当たり前のように第三ラウンドまで勝負はもつれ込み……。
――そして、長いラウンドを制したのは――
『EスポーツGH:C世界大会、優勝は…………パンプキンヘッドッ!
――――ワァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ…………!!
会場と同じようにスタジオも大盛り上がり、カッツォ君ですら大きくガッツポーズをとっていた。
途中もしかしてシルヴィを応援してるのかなって思ってたけど、そういう訳でもなかったんだね。
私も同様に歓声を上げて喜んでいる風に見せていた。
いや、ほんとに私も喜んではいるんだけど、なまじ信じ切ってたせいで、やっぱりって言う気持ちが出てきちゃった。
そうこうしている間にシルヴィとの挨拶を終えて、インタビュアーが
『ではヒーローインタビューです!
『ありがとうございます!』
『かつての戦いを彷彿とさせるいい戦いでした!』
『はは、まああん時は負けましたんで、リベンジできてよかったですね!』
『今この気持ちを誰に伝えたいですか?』
『ああ、それね……ちょっと待ってて!』
『へ?』
そう言って勢いよくお面を脱ぎだし……って何やってんの楽郎君!?
今まで落ち着いてみていた私の度肝を抜く行動に、思わず声が出そうになる。
ずっと隠してきたのはなんだったんだと思うくらいアッサリと顔をさらした
するとスタジオのどこから電話の音が……え、どんどん近づいて……!? 瑠美ちゃん!? 何で電話!? え!? は!?
鳴り響く電話を持って駆け寄ってくる瑠美ちゃんを番組スタッフが止めに入る。
「ちょ、今生放送中!」
「それどころじゃないんです! 緊急事態です!! 永遠様にこの電話を!!」
スタジオが騒然とする中、制止を振り切るように私に電話を届けてから瑠美ちゃんははけていく。
未だ誰一人混乱が収まらないけど、とりあえずその電話に出る。
『お、出た出た。あいつにお前の近くにいるよう頼んどいてよかったわ』
その電話の声は、私の目の前でモニターに映っているそいつの声と同じで。
『とわー?』
「な、ど、何やってんの!? 楽郎君!!」
『おーさすがのお前も俺の名前普通に言うくらいにはテンパってるな。珍しくしてやった気分だ』
「そんなこと言ってる場合……ああ! 全然頭回らないんですけど! 何で今電話してるのさ!!」
『はは、聞いてくれ永遠』
「何!?」
『天音永遠! この賞金で指輪買って帰るので俺と結婚してくれー!!』
「――――――――」
どこもかしこもザワついていたはずなのに、この一言で、会場もスタジオも、全てが息をのむように静まり返った。
カッツォ君でさえ、黙って行く末を見守ると言った感じだ。
それはそうだろう、今まで正体を隠していた男が、素顔をさらしただけでも大騒ぎなのに、加えてこんな大勢の前で公開プロポーズなんて。
でも、逆に私は落ち着いてしまった。
いつも通りの、テンションが上がった楽郎君だと納得してしまった。
……ほんっと、君らしいなぁ!
そんなことを思いながら、じわじわ幸せが広がっていくのを実感してる。
だからこそ今、色んな人が見てるにもかかわらず、偽って見せていた自分ではなく、素の自分が口を開いてた。
「ふ、ふふ……あはははは! いきなり何!? なんで突然プロポーズなのさ! もー! 君はほんと……私の想像のはるか上を飛び越えていくなぁ! もう!」
笑いながら私の目から少し涙がこぼれる。
あーあ、うれし涙なんて、らしくもない。
でも今なら笑い泣きに思ってもらえるかな?
『なんだよ、知らないのか? プロポーズってのは一生記憶に残るもんにしとくべきなんだよ!』
「ふふふ……確かに、こんなの忘れられるわけないって! ……はぁ……さっきの答えだけど……ダメに決まってるでしょ」
『お?』
「指輪。勝手に買って帰るなんて許さないから。デザインは私が選ぶほうがいいに決まってるでしょ」
『……はは! 確かにそっちの方がいいか。元カリスマモデルに任せる方が安心だ』
「君のセンスはみじんも信用してないからね!」
『んだとこら!』
「あははは! ……はぁ、おっかし…………ふふ、ああそうだ、そういえばバタバタしてて言うの忘れてた」
『ん?』
「優勝、おめでとう」
『ああ、ありがとな』
そう言って楽郎君は電話を切った。
モニターを見ると、何事もなかったかのようにまたジャックのお面を被って、インタビュアーに向き直し。
『あ、待たせてすみません、今のが伝えたい人への伝えたい言葉でした』
この後、放送事故になるほどの大歓声が全てを包んだのは言うまでもないよね。
設定としては、鉛筆はモデルから女優業へ。
瑠美ちゃんは高校生モデルとしてデビューして、今回は鉛筆のツテ、及びこの後食事に行くからという理由で近くにいさせてもらったと、雑な設定……。
戦闘描写は苦手なのでカット!
後2人構想はありますが、それは旅行から帰ってきた後書き上げて投稿します!