正直鉛筆分はひな形が出来てたので書こうと思えば割とすぐ書けはしたんですが、少々羽に気を取られてサボってました。
後は鉛筆を取り扱ってるわりには外道も闇も少ないので少々投稿悩みまして。
二次創作ですので、矛盾等はご容赦ください。
修正可能な矛盾は頑張ります。
学校も終わり、いよいよ今日は待ちに待った新作のクソゲーが発売となるわけだ。
が、唐突に雑ピが話しかけてきた。
「楽郎! 今日お前これからどうすんだ?」
「あん? いつも通りいきつけのゲームショップに顔出してゲーム三昧だが」
「またかー……たまには遊ぶのもアリじゃね!?」
遊ぶったって、さしていつもとやる事は変わりないわ。
しかも多少多めに宿題出てたし。
つーか。
「だからゲームやるって言ってんだろうが」
「っかぁー! お前は……! 高校生なんだから、男女でキャッキャウフフとこう……だろ!!」
「お前もろくに想像できてねぇじゃねぇか! つかそんなこと言いながらお前の新作まだ出会えぬ相手への切ないポエムだったじゃん。つまり相手いないじゃん」
「んなぁっ!? またお前は勝手に……!」
「何回も言うようだけど読まれたくないなら広げたまま便所行くなよ」
まあ内容は割とグッとくる感じで悪くなかったけども。
「……それはそれとして! だからこそ!! クラスの皆で楽しくワイワイやろうって誘いに来たんだよ!」
「ああ……それを言いに来たのか。悪いけどこの後色々とやる事があってな。新作ゲームと時期的なイベントが各ゲーム待ってるからな」
特に今回の幕末イベ報酬はぜひ手に入れておきたく。
「そんなつれないこと言うなよぉ!!」
「そうそう、今日みたいないい天気の日に部屋にこもるのはよくないと思うな? 楽郎君?」
「………………は?」
今、最近よく聞く、それでいてこの場で聞くはずのない声が聞こえた気がするんだが。
「え? あの……」
唐突な割り込みに困惑する雑ピの声をよそに、割り込みの方を向くと。
「ハロー楽郎君♪」
「は?」
そこに立っていたのは俺の冷たい視線もなんのそのと言った表情で、妙にニコニコしている天音永遠だった。
また絶妙に本人とバレないメイクをしてるけど。
「あ、ゴメンね? 割り込みしちゃって! 楽郎君のお友達? なんかお誘いしてたみたいだけど、今日の楽郎君は私が貰っちゃうから!」
「え、あ、えと……楽郎の……」
「……フフ、楽郎君の……何だろうねぇ……?」
「は?」
「もしかして、楽郎の恋び……」
「おっと、それ以上は言わない事! これでも私と楽郎君は秘密の関係だからね? それじゃ、私たちは行くね。タクシー待たせちゃってるし」
「は?」
戸惑いと困惑と混乱の俺を引きづるように永遠が引っ張っていく。
後ろで雑ピが「裏切り者……」と言わんばかりの視線を送ってきているのは分かる。
「……は?」
~~~~~~~~
「……で? ちゃんと説明してくれるんだろうなぁ……外道鉛筆さんよぉ」
「こっちでそう呼ばないでもらえますぅ? まあせっかく私がオフだし遊びに行こうってお誘いだね! 明日からまた忙しくなりそうだからね」
「お誘いと言うか拉致だったけど」
「強制連行しないと楽郎君来ないでしょ?」
「はぁ……まあいいや……何、オフ会みたいなことすんの? カッツォとかもいる感じ?」
「いやいや、カッツォ君はあれで人気者だからね。最近は特にいろんな番組に引っ張りだこだよ」
あー……またシルヴィアに勝った件か。
「ま、今日は楽郎君と二人だね」
「……二人? 俺と?」
「そう。君と私の二人」
「…………どこで何する気だ?」
「どこで何すると思ってるのさ。普通にご飯食べようって話だよ。というかデートしよってこと。ちゃんとお姉さんが奢ってあげるからさ?」
「……何を企んでる?」
「疑い深いなぁ。別に何も企んでないって」
そうは言うが、こいつからアプローチかけてきたときは、ほとんど厄介事だった気がするんだが……。
「まあ、少ない可能性にかけてみるか」
「どれだけ信用ないのさ私」
「自分の胸に聞け」
「何のことかわかんないって」
「即答!?」
ったく……何考えてやがるのか……いや、待てよ? 明日から忙しいって言ってたな…………ということは……。
「とりあえず荷物だけ置きたいから一回家に寄らせろコラ」
「しょうがないなぁ……高くつくよ?」
「家にいったん寄ってくれと言う小さな願いでも高くつくってか。クソゲーかよ」
「まあ本当は、お店の予約時間まで結構時間余裕あるんだけどね? なにせディナーだし」
「いよいよ学校終わりに拉致った意味がわからん」
「まあまあ、せっかく長く入れるんだから喜んでくれてもいいんだよ? 何せ私は忙しい身だからね?」
「へいへい」
~~~~~~~~
タクシーを走らせ、連れてこられたのは、隠れ家的レストランと言ったところだった。
「ど? いい感じのお店でしょ。今日は晴れてるから景色のいい席お願いしてみた!」
「……おう……何か本当にいい感じの店だな……マジでどういう風の吹き回しだ?」
「んー……まあ、それは食事が終わってから話してあげるよ」
その後、本当に何事もなく食事は終了した。
滅茶苦茶美味かった。
食後のコーヒーが出てきたところで、ようやく本題に入る。
「で、結局何で拉致ったんだよ」
「ふっふっふ……それはね? 私明日からちょっと遠出して撮影だから、先に楽郎君に誕生日祝ってもらいたくてね?」
「は? 誕生日?」
「そそ。さあ盛大に私を祝ってくれてもいいんだよ?」
「…………おう、俺お前から
「うん、教えてない」
肩肘をつきながらニヤニヤこちらを見てくる永遠。
こいつ。
「お前な……プレゼント……」
「ふふん、心配しなくたっていいよ。私は何もプレゼントが欲しくてこんなこと言ってるんじゃないの。ちゃんと楽郎君からお祝いの言葉が欲しかっただけなんだって。……明日から関西の方で仕事だから、当日は会えそうにないしね? 後はー? 楽郎君の驚いた顔が見たかったってのもあるけどねぇ?」
「はぁ…………お前らしいというかなんというか……まあいいや。…………永遠、誕生日おめでとう」
そう言って、
「へ……?」
永遠の面くらった表情を見て、こちらもニヤニヤ仕返す。
「おうおう、どうした天下の天音永遠さんよぉ。鳩が豆鉄砲食らったような顔して、ちゃんとカリスマモデルしてもらってもいーですかー?」
とまあ煽り文までつけてやったのだが、ことのほか永遠の驚きの方が大きかったようだ。
「え、これ……え、なんで……?」
「なんでって、さっき一回家に寄った時にプレゼント持ってきておいたんだよ。あ、後さっき奢りって言ってたが、流石に払うからな」
恋人の誕生日の食事代を丸々払ってもらうんじゃ流石にメンツが立たない。
「だって、私誕生日なんて教えてない……」
「はあ? お前うちの妹が邪教徒だって忘れてないか? ……あ、これは瑠美からな」
そう言って瑠美から渡されたプレゼントも永遠に渡す。
「あ、ありがと……」
「……ほんとに珍しいな、マジで抜けてたのか? くく、面白いもん見れたわ」
「ぐぐ……この天音永遠、一生の不覚……!」
「前もんなこと言ってなかったか?」
確かラーメンの時。
「えと……開けても?」
「どーぞ」
「ボールペン……しかも結構いいやつじゃん」
「おう、お前相手に、変にアクセサリー選ぶくらいなら、普段使いできる物の方がいいと思ってな。一応、お前に会いそうなデザイン探したんだぞ?」
「…………あ……えー? 文房具つながりですかぁー?」
「ガチで鉛筆にしなかっただけましだろうが。……あ、ちなみに瑠美からは、なんかファッション系の何か送りたいみたいに思ってたみたいだけど、自分のセンスを永遠様に押し付けるのは違う……! つって悩みに悩んだ結果通販ショップのギフトカードになったみたいだ。なんかお歳暮みたいですまんな」
「いえいえ、ありがとうございます。せっかくだから今度瑠美ちゃんと撮影一緒になったら、二人で選ぶことにする」
「……そりゃ、あいつもテンパるだろうな……」
何度か会ってるはずなのに未だに緊張が取れない我が妹を思い浮かべ、苦笑いする。
「で……その、楽郎君……」
「あん?」
「その、ありがとう……大事にする」
「……おー。……っていうか、いつもみたいにしっかり使い潰してあげよう! とかそういうこと言えよ。いつもと違い過ぎて調子狂うわ」
「私のイメージが悪すぎませんかぁー? まあもらったものはしっかり使い潰しますけど!」
「結局言ったじゃねーか!」
戻ってきたいつもの会話に一通り笑いあった後。
永遠はそっと俺に近づき。
「……楽郎君」
「んだよ」
「言っとくけど、私は二人きりの時は割と甘えるタイプだからね♪」
そう言って、俺の頬に唇を押し当て、いたずらっぽく笑った。
「はぁっ!? おま、急に何を……!」
「ふっふーん♪」
「……ったく……おい永遠」
「なーにー?」
「改めて、誕生日おめでとう……ま、仕事がんばれよ」
「うん、ありがと!」
シャンフロ読者様は闇の性癖の持ちの方が多いので、闇が書けない私は諸々ホント悩む。
憧れがそのまま創作に反映されてしまうので、すぐに光を求める。
最後にもう一度、天音永遠様お誕生日おめでとうございます!!