まあこの作品は読まれていると明言頂いたわけではないので、勝手にテンション上がってるだけの可能性も大いにありますが……。
変わらずサンラクさんの口調等が難しかったので、今回は秋津茜視点。
とは言え地の文は秋津茜も中々に難しいです……。
一応「すき焼き」の続きにはなります。一応ね。
変わらず、口調やキャラ等に違和感があったとしても、二次創作と言うことでお許しを……
学校が終わって、今日は瑠美ちゃんがバイトも撮影もない日という事で、お部屋にお邪魔させてもらってます。
そして瑠美ちゃんは真剣な顔で聞いてきます。
「さて、進捗を聞こうではないか、隠岐紅音隊員」
「は、はい! 瑠美隊長! えと、以前に言われた、もっと距離を近くというお言葉の通り、より楽郎さんの近くで接するようにしました!」
「よろしい。しかし、お兄ちゃんも最近は少し耐性が付きつつある……何とかしなくては」
「ど、どうすればいいでしょう……?」
「こうなれば我々だけでは力不足。頼りになる人に相談しよう」
「頼りになる人」
「お兄ちゃんの友人であり、ティーンの間で神とされている……そんな人物です」
「そ、そんな人が……!」
瑠美ちゃんはおもむろに携帯を取り出し……固まりました。
「? ……瑠美ちゃん?」
「うぅ……何度かお電話させてもらってるし、最近は撮影が被ることも増えてきたのに、未だに緊張する……すぅ……はぁ……大丈夫、この時間は暇だって教えてもらってる……よし!」
そして意を決したように瑠美ちゃんは電話をかけます。
これは……テレビ電話ですか?
『もしもーし、天音永遠です! ハロー瑠美ちゃん!』
「は、はい! こ、ここここここんにちわ!!」
『うーん、相変わらず瑠美ちゃんは照れ屋さんだね! それで、そっちの子が?』
「はい! 前に話した友達の紅音です! ほら、紅音……前に雑誌見せたでしょ? モデルの天音永遠様。何故かお兄ちゃんと友達みたいなの」
「え!? あ! はい! 初めましてこんにちわ! 隠岐紅音です! 雑誌とかいつも拝見してます!」
『あー……うん、思った以上にそのまんまだね……』
「?」
『なんでもないよー。
「そうなんです。なんか最近はちょっと耐えることに意地になってる感じがあって」
『あー、あれはそう言うところあるからねえ……負けず嫌いと言うかひねくれてると言うか……基本アホなんだって楽郎君』
「…………?」
「紅音?」
『どったの? 紅音ちゃん』
「あの! もしかしてですけど、ペンシ」
『おっとー! ストップだよ紅音ちゃん。多分それで正解だけど、気軽に言っていい事でもないからねー』
「あ、ごめんなさい!」
『いやいや、気にしないでいいよー』
「はい!」
声とか話し方で、たぶんペンシルゴンさんだと思ったんですけど、確かにそう言う事を軽々しく話してはいけないって楽郎さんも言ってました!
気を付けないと。
『それで続きだけど、紅音ちゃんはあいつとどうなりたいの? 大まかには聞いてるけど、お姉さんそこをはっきり聞きたいなぁなんて』
天音さんは画面の向こうで笑ってます。
その笑顔はやっぱりペンシルゴンさんと同じです。
「はい! 私は楽郎さんが好きです! お付き合いしたいと思ってます!」
『おぉー……その潔さ、楽郎君にも見せてやりたいよ』
「よく言った紅音!」
「えへへ……言い切った後ですけど、こう、改めて言うと……なんか照れちゃいますね……」
『すごい……どこから見つけてきたんだと言うくらい清純派……』
「紅音可愛い。お兄ちゃんにはもったいないくらい」
「瑠美ちゃんそんなことないよ! 楽郎さんはすごくかっこいいし優しいし面白いし、ゲームの腕前だってすごいんだよ!」
『ちょ、紅音ちゃんステイステイ』
「やめて、身内を絶賛されるのなんか恥ずかしい……!」
「あ、ごめんなさい……。でも私はそれくらい楽郎さんが好きで…………結婚したいと思うくらい好きです!」
『…………………………』
「…………………………」
「え、あ、あの……?」
「ごめんあまりの衝撃に固まってた」
『なんてまっすぐさ……危うく浄化されるところだった……紅音ちゃんはもう、それそのままサンラク君に伝えてきたらいいんじゃないかな……』
「なるほど! わかりました!!」
『……え、ちょ』
「紅音!?」
天音さんの助言を受けて、私は瑠美ちゃんの部屋を出てすぐに楽郎さんの部屋に走ります。
――コンコン
「はい?」
「失礼します!!」
「うお、紅音か……今日はどうした……?」
ちょっと勢いよくドアを開けすぎて、楽郎さんを驚かせてしまいました。
後で反省です!
でも今は――。
「楽郎さん! 私は楽郎さんの事が大好きです! 将来は結婚してほしいと思ってます! 私は、楽郎さんのお嫁さんになりたいです!!」
「…………ッ!?? ――――ッ!!?」
「………………あ……」
助言の勢いそのままでしたが、二度目のちゃんとした告白。
言い終わって少ししてから、なんだか恥ずかしくなってきました……。
顔が熱いです。
「? ………………楽郎さん?」
楽郎さんの反応がなかったので、戸惑っているのかと思い、話しかけてみましたが、それでも楽郎さんは動きません。
「??」
「はーい失礼しまーす。ごめんねお兄ちゃん、ちょっと紅音回収していくから…………お兄ちゃん?」
私を追いかけてきた瑠美ちゃんも楽郎さんの様子に気づきました。
「…………あ、完全に固まってる……無理もないか。紅音ー、いったん戻るよー」
「え!? 楽郎さんは」
「大丈夫大丈夫、そのうち再起動するから」
「はい……」
楽郎さんは心配でしたが、瑠美ちゃんが言うなら大丈夫なので、そのまま部屋を出ました。
『あ、おかえりー』
「すみませんお待たせしました」
「あ、ほったらかしにしてごめんなさい!」
「いいよいいよ。楽郎くんどうだった?」
「フリーズしてました」
『ブフ……ッ! 今度専用の部屋立てて盛大に煽ろう……おっと、それで紅音ちゃんとしてはどうなの? 今回の感触としては』
「えと、まだちゃんとしたリアクションもらえてないですけど、自分の伝えたいことは伝えることが出来たと思います! やっぱり照れちゃましたけど」
『そっかそっかー……後はあいつ次第だねぇ』
「あ! ていうか紅音! そろそろ電車が」
「あ! そうでした!!」
『あらら、じゃあ今回はこの辺でお開きだね』
「はい! 天音さん、ありがとうございました!!」
「永遠様のお蔭で、何か紅音が一歩進んだ気がします!」
『うん、正直一歩どころじゃないくらい進んだ気がするけど……まあ、面白いからいっか! それじゃあ、またねー!』
「「はい!」」
「お兄ちゃーん。紅音帰るって」
「お、おおおおおおおう」
「おが多い」
玄関で靴を履いていると、楽郎さんがお見送りに来てくれました。
よかったです!
もう動いてます!
「あーっと、紅音」
「はい!!」
「あー……いや、またな」
楽郎さんは何かを言いたそうでした。
何でしょう。
「ヘタレ」
「ぐ……ッ!」
いつの間にか気を使って後ろの方に下がっててくれた瑠美ちゃんが何やら楽郎さんに呟いたみたいです。
よくは聞こえませんでしたが。
「紅音、えっとな、さっきのだけど……」
さっきの……えと、告白、のことですよね……?
やっぱり本人を目の前に思い返すと、私凄いこと言ってますね!
……でも立ち止まるわけにはいきません!
「楽郎さん!」
「はいぃ!?」
「あの、えと! 私、陽務紅音ってすごくいいと思います!! それじゃあお邪魔しました!!」
言い切った私は陽務さんのお家を後にしました。
わー……今私、顔真っ赤な自信あります!
……よし! 一駅くらい走って帰ろう!
「………………なあ瑠美」
「何」
「あいつ強すぎない……?」
「わかってた事でしょ。突っ走ってるあの子は本当にすごいんだから」
「ですよねぇ……!」
「ねぇ、お兄ちゃん」
「…………何だよ」
「顔、真っ赤だねぇ」
「…………当たり前だろうが……ッ」
読まれている可能性が出てきて、テンションが上がると同時に、ほんとにこれでいいのか!? というすさまじい緊張もありましたが、せっかく書いたんで投稿した次第です。
次書くとするならば、サンラクさんがイジられる話か、今度は秋津茜以外のキャラのifルートも書いてみたい気もします。
時間があればですけど……。