ユニバースが違うシャンフロ   作:蛇ヤミー

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京極ifです。

ええ、あれだけ書かないと言っていたそれです。
でも仕方ないと思いませんか?


天がやれって言ったんですよ。

だからわたしは悪くない。


あ、それと二次創作ですので(ry


京ティメットifルート 可能性の方向(楽京)

「さて……長屋まで来たわけだが……」

 

 幕末――辻斬・協奏曲・オンラインのリスポン地点。

 銭鳴の言葉を信じるなら、まだこのあたりにいるとは思うんだが……。

 

「ふふふ、僕をリスキルしようなんて甘い考えは捨てたほうがいいよ!」

 

「……あーいたっぽいな」

 

 聞き覚えのある声でのイキリが耳に入り、その場に急ぐ。

 ほっとくとなんか調子乗ってまた天誅されそう。

 

 

「おうこら京ティメット」

「あ、サンラク」

 

「あ、じゃねーよ……自分で場所指定しておいて、何してるんですかねぇ!?」

「う……いや、その……ちょっと隙を突かれてしまってね……」

 

「いやさっき銭鳴に会ったから状況は聞いたわ」

「そうか……ではすまないがサンラク、少し待っててほしい……今から銭鳴さんを……」

 

 そう言いながら刀を鳴らす京極だったが、残念お前が向かおうとしている先に銭鳴はいない。

 

「や、銭鳴はさっき天誅してきたから」

 

「え…………サンラク、まさか僕の敵討ち――」

 

「あいつ俺に吹雪狩トレインしてきやがった……」

「ああそう」

 

 

「それより、話あるってなんだよ。わざわざ幕末指定してきやがって」

「いや、別に大した用じゃなかったんだ。最近サンラクが幕末に来ないから……」

 

 結局それかよ。

 とはいえ最近インしてなかったのも事実だからなぁ。

 

「まあ、最近のはさして好みの刀が手に入るイベントでもなかったしな。次のイベントは参加すりゃいいんだろ」

 

「おお、そうこなくちゃ。楽しみだねぇ……サンラクゥ……」

 

「はいはい。……で? 用は」

「ああ、それなんだけど――――」

 

 

 

 

 

 

「ふぅ……荷物持ち助かったよ、楽郎」

「ん? こんぐらいはかまわんけどさ。今日は割と暇な日だったしな」

 

 京極が関西から越してきて数日。

 わざわざ幕末に呼び出されてまでされた用というのは、少し家具小物を揃えたいということで付き添いだった。

 

「つかああいう部屋ってある程度備え付けのとかあんじゃねーの? それと自分の部屋から持ってきてのとか」

「んー……一応ありはするけど最小限だから、食器とかの小物は自分で揃えなきゃダメみたいでね。それと、持ってきたものも多少はあるんだけど……なにぶん部屋が和室なものでね。洋室に置くと妙に浮くんだ」

 

「あーなるほどな……」

 そういえば斉賀さんの家にお邪魔した時も部屋は和室だった。

 こいつの実家もあんな感じなんだろうか。

 

「つか、家電とか買わなくてもいいのか? また何かあった時ように」

 

「………………楽郎、勘違いのないように言っておくけども、僕は自炊出来るの。この前のは慣れない電子レンジだったことと……少しアレンジを加えるのも面白いかもと思っただけで……」

 

「で、ウッカリ知らずにアルミホイルを入れたままレンジ使ったわけだ」

 

「くっ……! よくテレビでレンジ使うときアルミホイル使ってたりしたから……!」

「それオーブンじゃね? まあ、怪我とかなくて何よりだけども」

 

 マジで下手したら火事になりかねないぞ、それ。

 

「まさか引っ越して最初の買い物が電子レンジだとは思わなかった……」

「俺も引っ越してきて初日の友達と家で飯食うとは思わなかったわ」

 

「……それは感謝してる」

 

 気まずそうに顔をそむける京極に少し笑う。

 

「くくっ、まあ困ったら頼れって言った直後だったしな。あれは即座に頼ることを選択した京極さんのナイス判断っすわぁ!」

「くぅっ……! リアルでも容赦なく小馬鹿にしてくるなぁ……!」

 

「こればかりは自己責任だわ」

「何も言い返せない……!」

 

「つかそれより、これで買いたいものは終わりか? 思ったより少なめだが」

「ん……そうだね。本当は二、三回繰り返せばわた……僕だけでも大丈夫だったんだけど、せっかく手伝ってくれるなら一辺に買ってしまおうと思っただけだからね」

 

「ほーん……つか今は一人称「僕」なんだな」

 

 前に話したときは自然と「私」を使ってたので、今も言い直したのを聞いて少し気になってしまった。

 

「うーん……まあ普段は「僕」だしね。ただなんでかたまに楽郎と話していると「私」と言いそうになってさ」

「ゲームではそんなことないんだけどな」

 

「そういえばそうだね」

 

「……たしか龍宮院富嶽……氏に、剣道するときは私を使えって言われてた……だっけ?」

 

 

「正確には「女として剣を握る事を恥じてはならない、剣が曇る」だね。だから剣道をしているときは、自分を女と意識したうえで剣を握っているのさ。……ま、一種の心構えみたいなものだけどね」

 

「ふーん……」

 

 

 …………ん? 待てよ、だったらたまに「私」って一人称が出るのって――。

 

 

「ともかく、今日は世話になったね……何か奢らせてくれ」

「――ん? おお……いや、いやいや、流石に自分で払うわ」

 

「なに。気をつかわなくてもいいさ! 一人暮らしと言っても、家賃や光熱費は親が払ってくれてるし、お小遣いも沢山もらってる。今日はお礼なんだからね」

 

 それ自信満々に言うことじゃなくねえか?

 

「……あんま無駄遣いすんなよ?」

「まあ、他に使い道もないし、食ぐらいは多少お金かけてもいいかなって」

 

 あー、確かに趣味の部分をシャンフロと幕末だけに集中してる京極なら、他に金の使い道もないのも確かか……。

 

「じゃあ、まあ今回は奢らせていただきやす……!」

 

 

 

 

 

 京極の荷物を一旦家に置き、再び町に出る。

 

「何がいいかな」

 

 そう言いながらフラフラしていると、見たことのあるピアスが前から歩いてきた。

 向こうも俺を発見したらしく、手を挙げて声をかけてくる。

 

「おお、楽郎! 奇遇だな!」

「……どちら様で」

 

「いちいち小ネタ挟んでくんじゃねぇよ!」

「へいへい……雑ピはなんだ、ポエムのネタ探しの帰りか?」

 

「お前最近そのネタと俺を絡めすぎだぞ!!」

「違うのか?」

 

「…………………………そうだけど」

 

 あってんのかい。

 

「楽郎は何してんだよ。後、そっちは……他のクラスの奴か?」

 

「ん、今日は買い物に付き合ってこの後飯に行くんだが……つかなんで他のクラスの奴だよ……」

「は?」

 

 雑ピが不思議そうな顔をし、京極がそれをクスクスと笑いながら声をかける。

 

「やあ」

 

「? ………………え、あ……! りゅ、龍宮院さん!? え!? は!? なんで楽郎と!?」

「いや気付くの遅ぇよ」

 

「いやいやいやいや……てか、え……? なん……え?」

「なんだよ」

 

「い、や……なんで楽郎と龍宮院さんが……」

「あー……ゲーム繋がりと、引っ越し先が俺ん家と近かったから、その流れでちとな」

 

「え、おま、それって……つ、つきあってとか……」

 

 雑ピは何を勘違いしているのか、恐る恐るといった感じで聞いてきた。

 それを聞き俺は呆れ、京極は吹き出した。

 

「……はぁ……お前そういう考えばっかだな……」

「いやだってよ!」

 

 

「ふふ、君は面白いことを言うね。まあ、楽郎とは悪友的なところはあるけど恋人ではないよ」

 

 

「そ、そうなんですね……」

「なんで敬語だよ」

 

 

「ま、今のところは……だけどさ。ね? 楽郎?」

 

 

「っ!?!?」

 

「おうこら京極、なんで一考の余地あるみたいな言い方すんだよ。こいつアホだから鵜呑みにするぞ」

 

「ははは、冗談だよ冗談」

「は、はあ……」

 

 ホントにわかってんのかこいつ……。

 

「とりあえず腹減ったから、俺らはもう行くぞ」

「え、あ、おう」

 

「じゃ、また学校で」

「は、はい」

 

 

 

 最後まで京極に敬語が抜けなかったなあいつ。

 まあ、明日変に騒ぎ立てなきゃなんでもいいんだけどさ。

 

「つか、転校してきて間もないとはいえ、わからないもんかね、まったく」

「まあ、今回は制服ではなく男みたいな格好だからね。普通に男友達と思ったんじゃないかい?」

 

 ? 確かにかなりボーイッシュな感じの服装ではあるが……。

 

 

 

「いや、普通に男っぽい格好した綺麗めの女子だろ」

 

 

 

「……? ……!?」

 

 

 ……? なんか会話が止まった。

 横を見ると、信じられないようなものを見る目をしている京極の姿。

 

「な、なんだよ……」

 

 

「い、いや………………無意識なのか…………………………びっくりした……」

 

 

 何やら小さくぶつぶつ言っているが、なんなんだ……。

 

 

 

「と、とにかく、そろそろどこか入ろうじゃないか! 楽郎は何がいい」

 

「ん? あー…………ラーメンとかでいいんじゃね?」

「ラーメンか……悪くないね!」

 

 そして手近なラーメン屋に入る。

 

「えっと、俺は魚介塩チャーシュー麺で」

「僕は…………ん? 楽郎、あれは何?」

 

「んあ?」

 

 京極が指差したのは野菜が山盛りに乗っている二狼系ラーメンの写真だった。

 

「あーここ二狼系のもあるのか……」

「あれ食べたら無料とかそういうの?」

 

「いや? ああいうラーメンだ。あれに野菜とか肉とか油とかをマシたりもする」

「そうなんだ………………」

 

 そう言ったきり、ジッとそのメニューを見る京極。

 

「………………店員さん待ってっから頼むなら頼めば?」

「え? あ、うん。そ、そうする。じゃあこれで」

 

 

 そして物が運ばれてきたのだが。

 

「…………………………」

 ――ズルズル

 

「………………ぅん…………ぅん……」

 ――ズルズル

 

「…………………………」

 

 無言でひたすら食べ進めてる……。

 いや、間違いじゃないし、ラーメン食べながら長々話すのもアレなんだけどさ。

 

 前に家で一緒に食ったときは、会話を挟みつつ食ってたと思うんだよな。

 

 

「…………うん……」

 

 …………もしかして、ハマったのか……?

 

 

 

 

 食べ終わり、店の外に出てから再び会話が戻ってくる。

 

「いやー食べたね。お腹いっぱいさ」

「そうだな…………なあ、さっきのうまかったか?」

 

「ん? んー……絶品! ってほどではなかったけど、妙に癖になるね。もしかしたらまた来るかも」

 

「…………ちゃんとした専門店が近くにあるって言ったら行くか?」

 

「え?」

 

 そう、この店は割と普通のラーメン屋だが、流行り物は何でも取り入れる店なので、普通は専門店しかないような二狼系もメニューに載せたりもする。

 けど確か近くに二狼系ラーメンの専門店もあったはずだ。

 

「専門店か……そうだね、まあそのうち気が向いたら行きたいかもしれない。とはいえ短い間で何度もラーメンに行くのもアレだしね」

「まあ、太りそうではあるな」

 

「ふっ、甘いよ楽郎……僕はこれでも剣道もしっかりやってるからね。ある程度カロリーを摂取しても相殺できるのさ」

 

「……それもそうか」

 若干フラグに聞こえたのは俺だけか?

 

 

 

 三日後

 

 

「楽郎」

「んあ?」

 

「その……この前言ってた専門店、連れてってもらえないだろうか」

「いいけど……自分で言った割にはスパン短くね?」

 

「いや、なんか昨日一昨日と夢に出てきてね」

「あー……」

 

 

 ……がっちりハマってんじゃん……。

 





なお、京極と名前を呼び合って親密にしていた楽郎君は結局尋問ルート。
最終的に、雑ピのポエムが公開される羽目になります。


今回書いたのは、天がやれって言っただけではなく、一応ひっそりやったリク返しでもあります。

ちなみに前の京極ifの時のあとがきに書いた続きは、作者様がTwitterにあげた京極話で方向性が違うとわかったので、無かったことになります。
……まああれはだいぶ適当に書いた続きだったのでいいでしょう。


ゲロ頂けたので、参考にしてる部分もあります。
少しですが。
他の話にも使えるんで、もうちょっと堪能してからTwitterでゲロ共有します。

貰ったゲロを堪能するって文字だけ見るとヤバ……。
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