の3周年まで、後5日。
リクエスト返し第二弾です。
次は、夏目氏ifです。
マイナーなので割と放置してた楽恵でしたが、続きをリクエスト頂いたので書きました。
これ書いてる時が一番、キャラこれでいいんだっけ……ってなります……!
二次創作ですので、ご配慮おねが(ry
「やった!!」
爆薬分隊のトレーニングルームにある機体。そこから出て、私は思い切り喜ぶ。
今日のGH:Cでの対戦で、ケイから大きく勝ち越しをもぎ取れたのだ。
「あーくそーやられた……まさか勝手知ったるメグ相手に十戦中七敗もするなんて……」
「ふふ、今日は調子がよかったのかしら! ここしばらくケイには勝ててなかったから本当に嬉しいわ!」
「うーん、調子が良かったというより、なんというかメグの動きを全く読み切れなかったのが敗因かな………………なんかさ、今日のメグ――――」
「………………へ?」
~~~~~~~~
「むー………………」
オフの日のお昼。私は今、目の前にいる男の子の顔を観察している。
「ええと……どうか……されたんでしょうか、メグさん」
私の目の前で困惑した顔をしてるのは、最近会うことの増えた友人、陽務楽郎君。
今日も私のおすすめのハンバーガー屋さんで一緒に食事をしていた。
「どうかしたっていうかね……うーん……」
「えっと、俺なんかしましたかね」
「ああ、そういう訳じゃない……と思うわ」
「不安を残す言い方」
「なんというかね……私、この前ケイ相手に結構勝ちをもぎ取ったの。十戦七勝くらい」
「おお、すごいじゃないですか。少し前はあんまり勝ててないって言ってましたよね」
「うん……そうなんだけどね……」
私の言い淀みに気づいたのか、楽郎君は首を傾げで不思議そうに聞いてくる。
「にしては、変な反応ですね」
「…………対戦が終わった後に、ケイに言われたのよ――時々、動きが
「……俺?」
「そ。まあ確かに、最近あなたに練習付き合ってもらうことも多かったし、あなたの動きを参考にすることもあったから、そういうことがあってもおかしくはないんだけどね?」
「じゃあなんでそんな、釈然としてない顔を」
「なんでって……」
私のゲームスタイルは、割と他人の影響を受けやすい。
今まで私が続けてきたスタイルだって、魚臣慧の戦い方を大いに参考にしたもの。
陰で劣化魚臣慧だなんて言われてるのも知ってるし、それを承知でそのスタイルと貫いてきた。
日本のトッププロゲーマーのスタイルを参考にしているのだから、たとえ劣化だとしても一定の強さは保っていたし、それはたぶん間違いではなかったと思う。
でも、私のゲームスタイルにケイの影響を受けたのは、強さが理由じゃない。
憧れの相手だから、好きな相手だからこそ、よく観察して自分の動きに取り入れることが出来てた。
そうやって私はケイの隣に並ぼうとしていたの。
でも今、私のスタイルに大きな影響を与えているのは、私が追いかけていたケイではなくて――――。
「…………秘密」
「ええっ!?」
「さて、今日は天気もいいし残りはテイクアウトして外で食べましょうか」
「えっ、マジで秘密のまま行くつもり」
「ほら、行くわよ楽郎君。ああ、後一応テイクアウト用に追加で摘まめるものも買っておきましょう」
「え、ポテトはもう……」
~~~~~~~~
あの店で軽くつまめるものと言ったらポテトくらいなので、それをもってピクニックがてら近くの公園へ。
とはいえある程度お腹は満たしてきたので、本当に軽くだけ購入。
「……摘まめるにしては量ありすぎではないですかね」
「そう? これくらいイケるわよ」
「…………うす」
何やら微妙な顔をされてしまった。
「というか、メグさん」
「なにかしら」
「いつもあの店かトレーニングルームでしか会ってなかったですけど、今日はいいんですか? メグさん今日あんま変装してないというか……」
「……たまにはいいかなと思ったのよ」
「えっと、俺は別にいいんですけど……この辺って確か爆薬分隊のトレーニング施設あるって言ってませんでした? ってことはその……カッツォとかも近く通る可能性とかあるのでは」
楽郎君はやんわりと、気遣うように聞いてくる。
私の気持ちを知った上での言葉なのはわかるけど、何故だか今は無性にモヤついてしまった。
「いいわ、別に。相手があなただから」
「……え? それは、どういう意味で……」
思わず言い返すように出てしまったけど、本当なら良くないことだと自分でも思う。
でも、どうしてかしら。
なんとなくだけど、本当にあなたといるところをケイに見られてもかまわないと思えてしまった。
むしろ――。
「別に、これが
「酷くないですかねぇ!?」
わざとらしく大げさに、ショックを受けた顔をしながら、外道が伝染したとか言ってくる姿が面白くて、思わず笑いがこぼれる。
「今笑いませんでした!? やはりメグさんにすら外道が……おのれペンシルゴン……!」
「なんで天音さんなのよ」
「え、この前テレビで共演してませんでした?」
「見てたのね……ええ、そうね……JGEでもイベント進行がウケたみたい」
「あ……お疲れさまでした」
ほとんど何も言っていないのに察したのはいつも通りね。
「確か来週はカッツォと二人で出るらしいですね、あいつ。なんかコメントとかが妙に番組プロデューサーに気に入られたって、メッセージ来てましたよ。カッツォはめちゃくちゃ嫌そうでしたけど」
「…………そう……」
ああ、やっぱりおかしい。
嫉妬する相手を間違えてないかしら、私。
……どうして、ケイと天音さんが共演する話より、天音さんからの個人メッセージを受け取ってる楽郎君に……。
……いえ、多分……私の中ではもう、間違っていないんだと思う。
「楽郎君」
「なんですか?」
「さっき内緒にしたことを教えてあげるわ」
「お。唐突ですね。さっきの微妙な顔してた理由ですよね」
「……そうね」
さっき店内で思わず言い淀んだのは、多分どこかで認めたくない気持ちがあったから。
でも、同時に認めたい気持ちもある気がする。
だったら少しくらい行動で示さないとね。
「何度も一緒にプレーしたから大体わかるかもしれないけど、私のプレースタイルは元々、ケイを模倣したものよ」
「はい」
「それは狙って模倣した所も少しはあるけど、ほとんどは違う。憧れて、好意を抱いて、ずっと想い、見続けてきた……だからそのスタイルになったの」
「……………はあ」
何の話をしているかわからないと言った顔をしているわね。
ちゃんと説明はしてあげるわよ。
「…………でも今は…………ケイにも言われた通り、私のスタイルはあなたのものにどこか似てきている」
「……えっと?」
まだわからないといった顔かしら。
……いいえ、何かが引っかかってる感じね。
私はかまわず続ける。
「それはつまり……私の中で、ケイの影響よりもあなたの影響の方が強くなってるって事。……私が元々持ってたはずの好意や想いが、スタープレイヤーであるケイへの憧れだけになっていって、私の中の気持ちが揺らいでて……でも、それでもかまわないと思えてしまった……だからさっき、少しだけ戸惑って、言い淀んだの」
「えっと、その、それは……」
「今度は……さっきみたいに、どういう意味かまでは聞かないでよね。そこは自分で判断してもらえるかしら?」
「え……あ……はい」
「……まあ、その……そういう訳で……私は多分、自分のプレースタイルの為に、これからもあなたを見続けると思うから、よろしくお願いするわね」
「は、はい」
やんわりと、濁す形になってしまった気もするけど、今はそれでもかまわない。
どう反応していいかを模索してる楽郎君に、聞こえないように呟く。
「……一応、言っておくけど……私は知っての通り、ちょっと粘り強いからね?」
一応、構想にあった分はこれで終わりです。
今後は全く考えてないのです。
元々だいぶ攻めた二次だったのでね……。