ユニバースが違うシャンフロ   作:蛇ヤミー

41 / 53
色々あったものの、ちまちま書いてたルスモルが出来たので投稿です。

かなり突貫なので、若干不安は残りますが、いつものように二次創作と言うことでご容赦を……。


鹿尾野葉(モルド)×佐備夏蓮(ルスト)
ルスモルifルート お化け屋敷にて(錆黴)


 最近、クラスでからかわれることが極端に減った。

 高校に入ってから、夏蓮と一緒にいると「バカップル」とか「新婚夫婦」とかよく言われたのに。

 

 中学の時もチラホラ言われていたけど、高校に入って本当に増えた気がしてた。

 正直あまりいい気分ではなかったけれど、まあ、夏蓮は可愛いからそれも仕方ないとは思っていたけど……。

 

「なんでだろう」

「さあ、無いなら別に気にしなくてもいい」

 昼休み、お弁当を一緒に食べながら夏蓮に聞くとさして興味なさげに言われてしまった。

「まあ、だよね」

 

「それより葉、明日はネフホロで新機体の素材持ちネフィリムが出る。朝一アプデ終了と共に狩る」

「いや明日も学校だから」

「アプデ終了が六時、家を七時半に出れば、ギリギリいける」

「ダーメ。ちゃんと顔洗ってご飯食べたりしなくちゃ」

「はぁ、葉は分かってない」

「はいはい。とにかく明日帰ってきてから」

「……仕方がない」

「まったく……」

 

 そんな会話をしていると、夏蓮の友達から声がかかった。

「かーびや! ちょっと夏蓮借りていい?」

 

「いやなんで僕に聞くのさー」

「そう。私の許可を得るべき」

「許可も何も元々昼休みに時間頂戴って言ってたでしょー」

「そうだったの?」

「……そうだったっけ」

 あー……これは朝からネフホロの事で頭がいっぱいだったな……。

 

「行って来たら?」

「待って。食べ終わってから行く」

「早めにねぇー」

 

 

 

 

 放課後、今日は部活の助っ人もなかったので、夏蓮と一緒に帰る。

「そういえば昼の話ってなんだったの?」

「ああ、これ」

 そう言って取り出したのは遊園地のチケットだった。

 

「? ……どういうこと?」

「今年の文化祭ではお化け屋敷をやりたいから、色んなお化け屋敷をリサーチしてるから手伝ってって」

「なんでまた夏蓮に」

 

「このチケットの期限が近いけど皆予定がある…………それと、私があまり驚かなさそうだからレポートに向いてそう、だって」

「あはは……」

 夏蓮は表に出にくいだけで、普通にお化け屋敷怖がるタイプなんだけどね。

 

「仕方がない。今週末一緒に行くから」

「え、僕も?」

「葉は遊園地に女の子一人でいけと」

「それもそうか……わかった」

「………………」

 

 

 

 

 

 

 

 そして週末。

 家が隣なのにわざわざ待ち合わせするのも変なので、夏蓮を迎えに行く。

 と、チャイムを押す前に本人が出てきた。

 

「あ、流石に起きてたね……て、え、可愛い」

 

 ドアを開けたのは、見た事のない服を着た夏蓮だった。

 心なしかどこかドヤ顔だ。

 

「いや、じゃなくて……夏蓮ってそんな服持ってたっけ?」

 僕の記憶にはない服だらけだけど。

 

「買った。天音永遠セレクション」

「え! もしかして本人に選んでもらったの!?」

 

 この前のイベントでお互いの顔を知ることになった僕たち。

 でもまさかその流れで、カリスマモデル本人にコーディネートしてもらうなんて。

 

「それってかなり贅沢なんじゃない……?」

「しかも天音永遠ネームにより安くしてもらった」

 

「ガッツリ利用してる……」

 だからグループチャットで夏蓮も外道よりに見られるんだよ……。

「それはそれで楽しい」

「まあ、ルス……夏蓮がそれでいいなら」

「今、旅狼の話してたから私をルストと呼びかけた……モルドする」

「ちょっとぉ!」

「ちなみに最近サイガさんも使い出した」

「うそぉっ!!」

「モルドする」

 

 

 

 

 

 

 

「遊園地……久しぶりに来たけど、あいかわらずチープな」

「ちょ、夏蓮! しっ!」

 

「どうぞ……見て行ってください……ね……?」

 受付のお姉さんがおどろおどろしく案内している。

 

「さて……ついたね、お化け屋敷……」

「まずはノルマ達成。その後はついでに遊びまくる」

 とは言ったものの、目の前には、失礼ながらこの遊園地のランクをはるかに超えるクオリティのAR技術をふんだんに活用した最先端お化け屋敷があった。

 

「なんでここだけこんなに発達してるの……?」

「だからこそ見てくるよう頼まれた」

「……行くしかないかぁ」

 

「ふふ、どうぞ……ごゆっくり……」

 

 

 

 おどろおどろしいBGMが流れる中、僕たちはゆっくり歩いて行く。

 一応、道順をたどって、最初に持たされたお札を所定の位置に置いて戻ってくると言った、ゲーム性のあるタイプのお化け屋敷。

 ただ、AR技術が凄すぎて、今屋敷にいるのか、墓地にいるのかわからなくなってくるほどだ。

「というか……この技術、最近発表になったばかりの奴じゃない……?」

「気合が入りすぎている」

 

 会話をしつつ、恐怖を紛らわせていると、激しい音と共に何かが横をよぎる。

「――――ッ!!」

「ヒッ! ……はっ!」

 ――ガッ!

「びっくりした」

「……僕も」

 思い出した。

 そういえば夏蓮は驚くと八つ当たり気味に手が出るタイプだった。

 とっさにガードできてよかった……。

 

 その後も幾度となく襲い掛かってくるお化け屋敷の洗礼。

 

「――――!!」

「よっ!」

 ――ガッ!

 

「――――ッ!」

「おっと……!」

 ――ガシッ!

 

「――――ッ!!」

 ――ドスッ!

「いてっ」

 

「――――ッ! ――――ッ!!」

 ――ゴスッ! ゴスッ!

「うっ! うっ!!」

 

「――――ッ!? ――!!」

 ――ゴスゴスッ!!

「あぐっ、フェイントやめて」

 

 

 

 

 所要時間は大体、二十分くらい。

 何とか終わった……。

 

「ありがとうございましたー!」

 元気。

 出口の受付の人は入り口の人とは真逆のテンション……。

 この人お化け屋敷でやられた人見て喜んでる気がする……。

 

 

 

「「はぁ……」」

 

「思ったより怖かった」

「思ったよりガードできなかった」

 

 精神的に少し疲れたのと、ちょうどお昼時だったので、レストランで一休み。

 

「それで夏蓮、ちゃんと報告纏まりそう?」

「問題ない。臨場感たっぷりの報告をしてみせる」

「それならいいけど……この後どうする?」

「ん、チープだけど懐かしいし色々乗っていく」

「わかった」

 

「その前に」

「ああ、これでしょ? どうぞ、結構おいしいよ」

 夏蓮が僕の食べてる料理を味見したそうにしてたのは分かったので、すくってスプーンを向ける。

 

 パクッ!

 夏蓮もすぐに僕のスプーンに食らいつく。

 若干、餌付けの気分……?

 

「ん。……うん、おいしい。……こっちもおいしい」

 今度は夏蓮が僕に。

 

 パクッ!

「ん、ほんとだ美味しい……これは頑張れば家でも……」

「本当? じゃあよろしく」

「あはは……頑張るね」

 

 

 こうして僕たちは食べ終わった後、陽が暮れるまで遊園地で遊び倒した。

 

 

 

 

 

 

 

「いやー楽しかったね! こうして一日中外にいたのは久しぶりかも」

「いつもは大体途中でネフホロに戻ったから」

「と言っても今日もやるんでしょ?」

「もちろん」

 

 遊び倒して疲れているはずなのに、夏蓮の目はやる気で満ちていた。

 

「あはは……じゃ、そろそろ家に入ろっか」

「ん……あ……」

「? どうしたの?」

 

 

「…………葉、非常に申し訳ない。今気づいたんだけど」

「?」

 

 

「下、ずっと空いてたんだね」

「? ………………――ッ!!? うわっ! ほんとだ!!」

 嘘、ずっとズボンのチャックが開いていた……。

 てことは今日一日……?

「うわーうわー恥ずかしい……!」

 

「ふ…………」

「? 夏蓮……?」

 

「あはははっ! 葉、ドジ過ぎ……! 本当にモルドする……! あはははっ!!」

 

「ちょ、そんなに笑わないでよ!!」

 夏蓮は普段は感情が出にくいけど、一度スイッチが入ると止まらなくなる。

 

「あはははははっ! はは、ははは!」

「もう……ほら、近所迷惑だから、早く家入って!」

「うん……ふふふ……ふふ……葉、また明日ね」

 

「また明日。……というか、この後もう一回会うでしょ? ルスト」

「ふふ、そうだね。モルド」

 

 

 こうしてまた、いつもの日常に戻る。

 

 

 

 いつも一緒の日常に。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 おまけ

 

 

【旅狼】

 

 

ルスト:【悲報】モルド、今日一日チャック全開で過ごす

 

モルド:ちょっとルスト!!

 

サンラク:モルドする

 

鉛筆騎士王:モルドする

 

オイカッツォ:モルドする

 

京極:モルドする

 

サイガ‐0:モ、モルドします

 

モルド:皆酷すぎる!!

 

秋津茜:えと、これ私も言った方がいいですか?

 

モルド:秋津茜さんに言われると立ち直れなくなるからやめて!

 

ルスト:モルドする

 

 

 




本当はもうちょっとイチャイチャさせたかったけど、なかなかうまくいかず。
ラスト(おまけの前)に関しては、キャラ設定を見て一度書いてみようかなぁと。


この後、前日譚と言うかからかわれなくなった理由みたいなのを投稿します。

ほんとはそっちを先にあげようと思ったんですが、モブの肉づけをしすぎまして、妙にキャラが立ってしまったので、ボツ……にするのはもったいなかったので、おまけとして投稿します。

でもおまけの方が長いです。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。