ユニバースが違うシャンフロ   作:蛇ヤミー

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シャングリラ・フロンティア~クソゲーハンター、神ゲーに挑まんとす~
連載3周年おめでとうございます!!!!

シャンフロ3周年! めでたいです!!

記念二次は本編カップリングを書きました!


複数カップリング
サイガ−0&ルスモル ifルート 偶発的オフ会(楽玲&錆黴)


「うーん、突発イベントにしてはよく手に入ったもんだ」

 

 隣町で海外版のライオットブラッドを無料配布するという悪魔的イベントの知らせが、いつの間にか端末の登録してあったガトリングドラム社幹部、毘沙門天さんから来ていたので、一旦恐怖心には蓋をし、とりあえず始発に飛び乗り、もらいに来た。

 

 たまに送られてくるのは、日本製のものだったので、まあ海外版が手に入るなら入手しておくべきだろうと思ったからだ。

 

 しかし、幹部からの直接の知らせだったので、確実に手に入るものかと思っていたが、どこで情報を手にしたのかかなりの人数が集っていた。

 中には見るからに合法堕ちした猛者もいたので、そこからと察せられる。

 

「その通りだよ」

 

 …………!? 今どこから声がした!?

 …………まあいい……まだ人ごみの中だからほかの人に言った言葉が偶然俺にも聞こえただけだろ…………とりあえず、オリジナルとバックドラフトを手に入れることに成功した。

 

 なかなかの争奪戦だったがな……。

 

「流石は顔隠し(ノーフェイス)だ」

 

 だからどっから声が!? しかも今度は完全に名指しだったぞ!?

 つかなんか脳内覗かれてる気がする!?

 

 

 とりあえず一刻も早くこの場から離れた方がよさそうだ。

 

 

 ~~~~~~~~

 

 

 全力疾走でその場から離れたわけだが……ここどこだ……?

 

 この辺りはなかなか来ることもなかったので土地勘が薄い。

 端末のナビに頼るか。

 

 っと、前から誰か歩いてきた……ってあれは。

 

 

「ちょ、夏蓮ほんと、引っ張んないでもらえる!?」

「遅い。今日はネフホロの新しい素体が追加の日。急いで帰るのが最適解」

「いやだって今日はいいお肉が入るって事前に言われてたし!」

 

 おー……何とも見た事のある凸凹コンビだ。

 具体的に言うと、JGEの時に早口になってたやつとオロオロしてたやつ。

 

 ルストとモルドじゃね?

 …………こんな偶然ある?

 

 

「……?」

「? 夏蓮?」

 

 おっと、ジッと見すぎたか。

 妙に怪訝な顔をされた。

 

 声をかけるかどうするか悩んでいると、モルドがぬっと前に出る。

 

「あの…………何か」

 

 と、バリバリに警戒した声色で言われた。

 もしかしたらこの前のイベント以降、早口少女がちょっと有名になったから、変に絡まれることが多かったのかもしれんな。

 

 トレンド載るくらいだし。

 で、毎回こいつが対応してたって訳か。

 

 若干強面だし、顔だけで追っ払ってそう。

 これであの気の弱そうな感じなんだから面白いって……ちょっと待て、この感じJGEの時、あの映像以外でも見た覚えが…………あ!

 

 

「思い出した……お前この前のJGEの時……」

「……ッ!」

「………………」

 

「駅で人ごみに紛れて足踏んだだろ!」

「へ? …………あ!! あの時の!? ご、ごめんなさい……!」

「ごめんなさいで済んだら、国家権力さんはいらないんじゃないんですかぁ? んー?」

「う……そんなに言う……?」

 

「後それはそれとして早口少女さんサイン貰っていいっすか?」

「ちょ、いきなり何言うんですか! 駅でのことは謝りますけど、それは失礼では……」

 

 ちょっと調子に乗りつつモルドをからかってると、ずっと無言だったルストが近づいてきた。

 

「あん? サインくれんの?」

「ちょ、夏蓮……?」

 

 

「…………サンラク?」

 

 

「へ?」

「おーよくわかったなルスト」

「え? …………え!?」

 

 

 ~~~~~~~~

 

 

「いやー悪かったな、打てば響く反応が楽しくて」

 正体バレも済んだところで、駅まで道案内してもらえることになった。

 

「悪かったなじゃないですよ! 面倒くさいのに絡まれたと思ってすごく焦ったんですから!」

「でもそのおかげでサンラクだとわかった。あの煽り方に見覚えがある」

 若干ドヤ顔を披露するルスト。

 

「で、どうする? 自己紹介とかしとく?」

 

「ん……私は佐備夏蓮、高校一年生、ルスト」

 

「ああどうも、これはご丁寧に。サンラクこと陽務楽郎です……一個上になるな」

 

「あ、あ、も、モルドで鹿尾野葉です」

 

 と、アッサリとした自己紹介の後、軽い雑談をしつつ歩く。

 しかしルスト――佐備……氏? が妙にソワソワしてる。

 

 そういやさっきネフホロの事話してたか。

「いや、別に急ぐなら無理する必要はないが……」

 

「む…………………………………………いい。中々ない偶然だから」

「おお……夏蓮がネフホロよりもネットの友達を取った……!!」

「だいぶ葛藤してたけどな」

 

「それは当たり前。と言うかサンラクは何でここにいるの。あなたは一刻も早く家に帰ってネフホロを起動すべき。そしてすぐに私の元に来るように」

 

「わーったわーった。つかリアルでサンラクはやめてくれよ」

「わかった楽郎」

 

「躊躇いねぇな佐備氏」

「佐備氏? 何その呼び方。夏蓮でいい」

「あ、じゃあ僕も葉でいいですよ」

 

「あいよ。改めてよろしくな、夏蓮、葉」

「ん」

「はい」

 

 とまあ軽く自己紹介を済ませ歩いていると、またも見覚えある人影が。

 

 

「あ……っ」

 

「おっと」

 

 

 まさかのまさか、玲さんが前を歩いていたのだ。

 

 

「え!? あ、え!? ああえあ、こ、こんにちは!」

「あ、うん、こんにちは」

 

 なんという偶然か、意図せぬオフ会にみたいになってない?

 

 

「楽郎、誰? 知り合い?」

 

「ら……っ!! らくろ……っ!? ……………………」

 

「ん? あー……」

 

 あからさまな知り合いですみたいな対応したもんだから、ルスト(と、口には出してないがモルドも)が少しだけ興味を見せたわけだが、よく考えると玲さんオフ会は遠慮したい派だったじゃん。

 

 どう説明したもんか……。

 

 何か玲さんも玲さんでちょっとフリーズ入ったみたいだし。

 

 何とか説明を考えていると、先に玲さんがフリーズから復帰した。

 

 

「ら、楽郎君! こんなところで奇遇ですね! えと、こちらの方は、楽郎君のお、おおお友達でございますでしょうか!?」

 

 ものすごいスピードで隣にやってきた玲さんが、顔を赤くしながら聞いてくる。

 どうも少々バグの残った復帰だった。

 出会ってからさして表情のぶれないルストが少したじろいでるくらいだ。

 

 というか玲さん、ルストの姿はモニター越しで一度見てるはずだし、何だったらアバターもほぼこのままなんだから、気付いてもいいはずなんだけど……。

 

 しかもこちらの方って見てるのはルストのみ。モルドには認識バグもかかっているらしい。

 

 ……そして距離感覚もバグっているのか、その……とても近い。

 

 

「えっと……まず、玲さん……ちょっとだけ、落ち着いてもらえる?」

「え? ………………………………あ、ル、ルストさん?」

 

「あっ」

「えっ」

 

 なんということでしょう。ちょっと落ち着かせるだけのつもりが、玲さん落ち着いたらすぐにルストのことを把握してそのまま名前言ってしまいました。

 

「………………その感じに玲って名前……もしかして、サイガ‐0?」

「あっ!! そ、その、ええと……………………はい……」

 

 流石の玲さんもすぐに諦めた。

 

「えっ……えぇ!?」

 

 そして、終始置いてかれっぱなしのモルドも驚いてた。

 

 

 ~~~~~~~~

 

 

 改めて自己紹介も終わり、玲さんもちょうど駅に向かうとのことで一緒に行くことになった。

 

「そうだ、玲さんはこっちに何の用だったの?」

「あ、はい。姉からお使いを頼まれまして……楽郎君は……?」

 

「この町でエナドリ配布イベントがあるとのことで」

「それ、昨日ネフホロのランカーが言ってた」

「ああ! そういえば!! この町だったんだ……」

 

 どうやらネフホロ内にも暴徒は存在しているようだ。

 

「えっと……佐備さんと鹿尾野君は、このあたりに住んでいるんですか……?」

 

「そう。この近く……後、玲。夏蓮でいい」

「ちょっ、夏蓮!? 先輩なんだから敬語で話さないと!」

 

「自己紹介の時に話し方は変えなくてもいいと玲も言った。それに楽郎は呼び捨てで玲だけさん付けは妙」

 

「いや、楽郎さんは別枠だよ!」

 

「おうコラどういう意味だ」

 聞きずてならねぇぞ。

 

「あ! すすすみません、つい」

「ったく……」

「あの……私も気にしてませんので、お好きに呼んでください」

 

「あ……はい、その、すみませんうちの夏蓮が……」

「葉うるさい。本人がいいって言ってるんだからいい」

 

 玲さんの言葉を受けてドヤ顔でモルドに接するルスト。

 通常はモルドが正しいとは思うが……。

 

「つか葉、お前さっき買い物の話してなかった?」

 

「あ、そうだったお肉! じゃあ夏蓮」

「わかった」

 

 

「………………え、何が」

 

「? ……ああ、えっと今のは、僕はこの後荷物を置いたら買い物に行ってくるって意味で」

「私は先にネフホロにインしてるって返した」

 

「マジでか」

 

 ゲーム内での会話でも思ってたが、やっぱこいつら老夫婦ばりの息の合い方だな……。

 

「す、すごいですね……なんといいますか、わかりあってる感じが……」

 

 

「あはは……まあずっと一緒でしたからね」

「家も隣だし」

 

 はー……昔ながらの漫画みたいな関係性だなこいつら。

 

 

 

「とりあえず今日は楽郎がインしてくるまで整備して待ってるから。インしたらすぐに挑戦状送ってきて。返事ははいかYES」

 

「夏蓮…………」

 

「……こいつリアルでもいつもこんな感じなんだな」

「まあ、はい……」

 

 俺とモルドがそんな話をしていても気にもせずに、そのままのテンションで玲さんに普及しだすルスト。

 ええいこのネフホロ激推し女め。

 

「ええと……その、ネフィリム・ホロウは一度やってみたことはあるんですが、操作がうまくいかず……」

 

「大丈夫、操作性は慣れも当然出てくる。それにもし難しくても、なんとネフホロ2ではその操作性も改善されている。ネフホロは是非やるべき」

 

「えっと……」

「おい夏蓮、玲さんにまでゴリ押しすんじゃねーよ」

 

 

「今ならもちろん楽郎――サンラクが操作の指導をしてくれる」

 

 

「や、やります!」

 

 

「れ、玲さん……?」

 急展開。なにゆえ……。

 

 

「……はっ……!? あ、ああああの、えっと、その深い意味はなくてですね! ただ一人で始めたときより見知った方が教えてくれるほうが効率よく操作を習得できるのではないかとおお思いまして! 元々、その……きょ、興味があって始めたわけですし! あ、後その! そういえば前にもそんな話してましたし!! はい!!」

 

「あ、はい」

 ま、まあ……確かに興味がないゲームはやらないか……。

 

 それに、そういえば登校中そんなことも話したっけな。

 

 

「あー……確かにネフホロの話はしてたっけ。あの後色々あったからなぁ」

「確かにそうですね……えと……」

「いや、そういう事なら。俺の方は問題ないよ。まああいつらよりうまく指導できるかはわからないけどね」

「あ……ありがとうございます! その、よろしくお願いします……」

「うん、よろしく」

 

 

 

 

 

 

「夏蓮…………」

「誰も損しない名案。いいキッカケにもなる……多分、ネフホロを始めたのも楽郎がやってたからだと思うし」

「そ、そうなの……?」

「ん。名前呼んだだけでも威圧してくるくらいわかりやすいから、多分そう」

「威圧って……」

「葉にはなかったの? 最初出会ったとき、楽郎の名前呼んだだけで、冷や汗かきそうなくらいのプレッシャー」

「ええ……」

 

 

 なにやら聞こえないがルストとモルドが話しているのが見える。

 

「おいコラそこ二人、なにコソコソ話してるんだよ。特に夏蓮、お前何の話も通さずに指導役に指名しやがって」

「そうすれば布教も出来て、楽郎も頻繁にネフホロに顔を出す。名案」

 

「お前な……」

「嫌なの?」

「嫌、ではない。つか元々そんな話もしてたしな? でも布教するネタとして使われるのもな――」

「嫌じゃないなら問題ない」

 

 こいつ……。

 やっぱりルストは外道より(こちら側)だわ……。

 

 

 

 

 

 と、このあたりは見たことあるな……。

 最初は道に迷っていたが、流石に駅が近づいてきたのはわかる場所まで来た。

 

「じゃ、駅そろそろ近いから私たちはもう行く」

「おう」

「あ……はい。ではまた」

 

 玲さんがそういうと、ルストは心底不思議そうな顔をする。

 

「また、というかこの後ネフホロで」

「えっ!?」

「え、指導って今日からなの?」

「当たり前」

 

 激推しがつよい。

 

「夏蓮………あの、気にしないでください。ほんと、タイミング会う時でいいので」

「葉、うるさい」

「いった!」

 

 モルドが理不尽に肩パンを受けてた。

 マジで仲いいなあいつら……。

 

 そのまま駅につき、奴らも普通に帰るかと思えば、ルストがふと振り返り。

 

 

「そうだ楽郎、ちゃんとエスコートしながら教えてあげて」

 

 

 最後にそう言い残し、帰っていった。

 

 ……いやなんでだよ。

 だがまあ、甘く見るなよ。それは既に経験済みだ。

 

 

「エスコートか……玲さん、俺に全てを任せてくださいね」

 

 

「んぐゅっ……っ! ら、らくろ、楽郎君!?」

 

 

「ふふ、またあの時のようにお手を拝借して、教えてあげますよ。お嬢さん?」

 

 

「……っ!! あ、ま、またあのときのあれをっ…………も、もう!!」

 

 

「はは、ごめんごめん」

 

 

 などと、軽くじゃれあいつつ、俺と玲さんもそのまま一緒に帰る。

 駅の中で、一応聞いてみる。

 

「で、どうするネフホロ」

 

「……じゃあ、その……帰ったら少しだけ……」

 

「わかった。じゃ、また後でね」

 

「は、はい!!」

 

 

 

 

 

 

 

 ~~~~~~~~

 

 

 

 おまけ。

 

 帰り道。

「もー、夏蓮……前から言ってるけど、ごり押ししたらダメだよ?」

「いい。あれは意外とまんざらでもない」

「えー? そう?」

 

「ふぅ……葉は人を見る目がない……」

 

「人間よりロボットにしか興味がないと言わんばかりの夏蓮にそんなことを言われるなんて……」

「ん……それより、葉。買い物が終わったらすぐ帰ってくるように。サンラクからの挑戦状がある」

 

「はいはい。まあ、でも……これで楽郎さんもまた頻繁に来てくれそうだし、斎賀さんも操作に慣れたら、また楽しく遊べそうだね」

 

「今だって十分楽しい。…………でもまあ、それは確かに……そう」

 

「ふふ……それは何よりだよ。夏蓮が楽しそうで僕は嬉しい!」

「何、急に…………変な葉」

 

「ふふふっ…………いたっ、何で叩いたの!?」

 

「したり顔で笑ってたのがムカついた。……それより今日のご飯は何」

「さあね? 今叩いたから秘密ですぅ。……あいた、いたっ、ちょ、連続で肩パンはやめてよぅ!」

 

 




もいっちょおまけ。

 帰りの電車内。
「しっかし、あいつらホントに仲良さそうだったね、玲さん」
「そ、そう……ですね……羨ましいです」

「? 羨ましい?」
「あっ! えぁ、ちが、あの!」

「ああ。仲が良いから、ゲームでのコンビネーションが、みたいな事?」
「そでしゅっ!!」
「そっか……でも、確かにあいつらのコンビネーションはシャンフロでも役立ってるみたいだしな……うーん、さすが玲さん。目の付け所が違う……」

「……えっ、あ、あの……」

「……うん。確かに俺は基本ソロでやってたし、そろそろそういうのを磨くのもアリかもしれないな……よし! ネフホロを二人で練習して、あいつらに負けないくらいのコンビネーションを身につけてみよう!」
「え、あ、ひゃ、ひゃい!!」


~~~~~~~~

こんな感じになりました!※追記 本編読み直してたら、ちゃんとネフホロの操作教わる的な話は本編でしてましたので、少々変更してます。

最後に改めて、シャングリラ・フロンティア~クソゲーハンター、神ゲーに挑まんとす~、連載3周年おめでとうございます!!!!!!
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