とりあえず書いてはみたものの……カッツォ超難しい!!
本編調べようにもあの魚、ゲーム攻略してるとか外道してるとかの方が登場多くて!!
あれに夏目氏orシルヴィアが惚れるエピソード読みたい……。
今回は途中で視点が変わりますので、ご注意を!!
芋鰹ifルート 千切り芋の鰹和え~外道を添えて~(恵慧)
「はぁぁぁぁ……………………」
公園のベンチで思わず鬱々としたため息をついてしまった。
原因としてはここ数日毎日かかってくるプロゲーマーとしての高み、そして恋のライバルであるシルヴィア・ゴールドバーグからの電話だった。
『今日もケイからおいしいゴハンを作ってもらったわ!』
『昨日の夜もハゲシイ夜だったわ!(ゲーム)』
私の想い人である魚臣慧の住む部屋の隣に越してきた彼女は、どうやら生活力が低いらしく、たびたびケイのお世話になっているらしい。
そんな彼女からの電話は、嫌味や自慢などではなく、単純に自分の嬉しかった話題を世間話として話しているのがわかるため、露骨に嫌うことも出来ない。
「なんか、凄く差をつけられてる気がする……」
そんなことを考えていると、自然とため息が出てしまう。
晴れやかな天気の公園で、俯いて何やっているのかと思うと更に気も落ちる。
そんな私の上から、綺麗な、それでいて力強い声が聞こえてくる。
「もし、そんなため息をついて、如何なさったのです」
どうやら私に話しかけているようなので、顔をあげるとそこには。
「何か悩み事でもあるのですか?」
凛とした佇まいの和服の綺麗な女性が立っていた。
「あ、いえその……」
和服の女性は、スッと私の隣に座り、優しく声をかけてくれた。
「悩み事は誰かに話してすっきりするのも一つの手です。見知らぬ相手ならなおさらよいでしょう」
「……………………実は」
気が付けば私はその女性に思いのたけを漏らしていた。
「……なるほど……」
「ごめんなさい、初対面でこんな面倒なことを言われても困りますよね。でも話を聞いてくれただけ嬉しかったです。それじゃあ――」
「――お待ちなさい」
「え?」
「私には妹がいるのですが、妹も想い人に対して奥手すぎてあなたと似た状態になることがあります。そんなとき私から妹にアドバイスを送ることもあります。妹は意地を張っているのか聞き入れることはありませんが、あなたも少しだけ私の話を聞いてみてはいかがです?」
私の話に口をはさむことなく聞いてくれ、なおかつアドバイスをしてくれようとするこの女性に、私は思わずうなずいた。
「まず、ご自分でもわかっているとは思いますが、あなたは奥手すぎます。もう少し積極性がほしい所ですね。それこそ、あなたがライバル視している海外の女性のように」
「うっ……」
「あなたは恐らく、積極的になればずっとそれを続けなければいけないと思っているのでしょうが、それは違います」
「え?」
「一度です。一度でいいのです。一度積極性を出してしまえば、気にならなくなるものです」
「で、でも……」
「話を聞く限り、あなたとその彼も学生さんではないのでしょう」
「は、はい……」
「であれば、いつ何が起こってもおかしくはないのですよ。それこそ、積極性のある女性と、受け身体質な男性の場合は特に」
「っ!!」
「いいですか。これは恥ずかしい事ではありません。既成事実です。あなたから事実を作る事が大事だと理解なさい」
「きせい、じじつ……」
「待っているだけでは何も変わりません。動いたとしても、その動きが小さければ意味はありません。動くのであれば大きく。相手に自分を意識させる一手を打ちなさい」
「……ありがとうございます……!」
「……あなたの躍進、楽しみにしています」
「あ……あの! せめて、お名前を!」
「私の名は仙。斉賀仙と申します」
「仙さん……ありがとうございました!!」
私のお礼を聞き終えた仙さんは、颯爽と去っていきました。
私は覚悟を決めて、とにかくこれからやろうとしていることの情報が外部に漏れにくく、なおかつケイが素を見せやすい人物にコンタクトをとる。
……正直ちょっと怖いけど、背に腹は……。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ガヤガヤといった喧騒のなか、隣に座る変態が私にこっそり話しかける。
「………………なあペンシルゴン」
「……何かなサンラク君」
「これ何の集まり?」
「……さぁ?」
「さぁって突然呼び出してきたのお前じゃね? しかも例のメンツで。慌ててガスマスク引っ張り出したわ」
「なんでガスマスクはよくわからないけど、私も突然これを開くように頼まれただけなんだよね、夏目ちゃんに」
「……夏目氏に?」
「そう、夏目ちゃんに」
「…………え、なんかやらかす感じ?」
サンラク君が懸念するのもわかる。
今まで派手なアクションを起こせず、どこかの全一ちゃんに後れを取りまくっていた夏目ちゃんが、恐らく好きこのんでコンタクトを取りたくないであろう私たちを集める時点で何かあると思うのは普通だろう。
「んー……全然わかんない、けど……」
「ああ」
「「面白そうだからいいか」」
その後遅れてきたカッツォ君と夏目ちゃんと合流し、よくわからない会が始まったわけだけど。
「……ペンシルゴン、別段何もない、よな」
「まあ、今の所は……」
一応今回の会は、最近成人を迎えた夏目ちゃんのお祝いを兼ねた初お酒会と言うことで、私が招集をかけた……と言うことになったらしい。
夏目ちゃん、そういう名目にしたいのは分かったけど、もっと前に教えてほしいと本気で思った。
まさか全員合流する十分前にメッセージが飛んでくるとは思ってもみなかったよ。
と、そんなわけで夏目ちゃんもお酒を含み、今は飲みつつポテトをつまんでいた。
何かのタイミングを計っているのか、チラチラカッツォ君を見てるのは分かるけど、今の所動きはなさそうなので、とりあえずの話を繋いでいた。
「で、カッツォ君はいつ成人するんだっけ?」
「もうちょい先。とはいえあんまり酒にいいイメージ無いから飲むかどうかはわかんないけど」
「あーシルヴィアちゃん酒癖悪そうだもんねぇ」
「どうしてすぐにあいつが出てくる。いやイメージとして合ってるけど」
「つか飲んでなくても雰囲気で酔うタイプだったじゃん」
? ああそうか、サンラク君はエイトちゃんの番組の打ち上げで一緒してたんだっけ。
「ああ、あのときか……正直その時の記憶があまりない」
「お前アッサリ締め上げられてたしな。酒とか飲んだらカッツォはアッサリお持ち帰りされそうなイメージあるわ」
「よーしサンラク、今日お前便秘な」
「あ、今日はこの後ユニークシナリオの続きをやらなきゃだから……ごめぇんねぇ!? ユニーク自発出来ないマン!!」
「くっ…………」
などといつも通りの煽り合いをしている二人をよそに、チラリと夏目ちゃんを見ると、何やら深呼吸をしていた。
これは……もしや。
「ケ、ケイ!!」
夏目ちゃんが何やら決意を込めたような声でカッツォ君を呼んだんだけど、何するつもり……って、えぇっ!?
夏目ちゃんは勢いのままにカッツォ君の顔に自分の顔を近づけだして……。
え、いまそれいくの?
「ん? 何? メグ……ッ!!?」
「あ」「あ」
夏目ちゃんとカッツォ君の行動で、私と黙って様子を見ていたサンラク君の声が重なる。
――チュッ――
何とタイミングがいいのか悪いのか、カッツォ君が夏目ちゃんの声に反応してそちらを向いたから大変。
口と口とでキスしちゃってるよ。
角度的に見て、多分夏目ちゃんは勇気を振り絞って頬にキスするつもりだったんだろうけど……これは……。
「んんっ!? ~~~~ッ!!」
慌てて離れた夏目ちゃんはカッツォ君から目を背ける。
カッツォ君はフリーズしたまま。
私もさっきまでカッツォ君と話していたサンラク君も絶句。
……え、この空気どうすればいいのさ。
こんなのとっさには対応できないんですけどぉ!
「…………あ、えーっと、わ、わー……酔っちゃったかなぁ……! もー、大胆だなぁ夏目ちゃんは……ね、ねぇサンラク君」
「てめ…………お、おう! ……そ、うだな……」
とりあえずサンラク君に振ってみたものの、サンラク君も当然何も言えない。
使えないなぁ! もう!
と、サンラク君をコケおろしていると、フリーズしたままだったカッツォ君が立ち上がり。
「……カッツォ君?」
「………………ぁ……」
カッツォ君はそのまま顔を真っ赤にしながら口元を押え、走ってどこかに行ってしまった。
「「………………………………」」
「嘘でしょ!? 乙女かっ!! サンラク君とりあえず追って!!」
「お、おう!」
逃げたカッツォ君はサンラクくんに連れ戻してもらうとして、同じく顔を真っ赤にさせ口元に手を置いたままの夏目ちゃんにそっと声をかける。
「な、夏目ちゃん……?」
「…………ああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁやっちゃったぁぁぁ!!」
「うわビックリした!」
夏目ちゃんはそのまま奇声を発しながらその場で悶え苦しんでる。
「みゃぁぁぁぁぇぁぁぁ」
「ちょ、落ち着いて夏目ちゃん」
「わ、私、勇気出して! と、とりあえずほっぺにしようとしただけでぇ!!」
「ああうんそれは見てて分かった」
「で、でも、く、口、口に……!」
「うんうん、あれは事故だったね」
「わわ私明日からどんな顔して……!」
「そうだね、とりあえず一旦落ち着こうか」
この後、少し落ち着いた夏目ちゃんは酔っていたことにしておき、サンラク君に連れ戻されたカッツォ君にそのむねを説明。
そして気まずいだろうから、すぐ解散――――なんてことはせず、飲み放題の時間いっぱいまで、顔が真っ赤のままのカッツォ君と夏目ちゃんと一緒にご飯を食べました。
最初は急展開で対応できなかったけど、よく考えたらとても楽しいので、ご飯は美味しく食べれたよね!
夏目氏が出来る既成事実なんてこれくらいが関の山でしょう……。
ヒロインちゃんは家族ゆえの耐性がついてるから、仙姉さんを突っぱねる事が出来ますが、通常は仙姉さんの押しの強さに負けるのではないかという予想。
なお、走り去ったカッツォをサンラクが連れ戻す際、その場面を多くの人に目撃されております。
つまり、顔を真っ赤にさせていた魚臣慧が、
後は……わかりますね。
とりあえず今の所ネタ切れです。かなり突っ走ってたので。
……いえ、正確には後2つほどネタはありますが、まだ冒頭部分しか考えてないので、まだまだかかりそうです。
それに古戦場まで後一週間切ってる訳ですし……!!
でも感想とか評価とかお気に入り登録とかでやる気出すかもしれませんねェ!!!(露骨な催促)