シャンフロ内での描写を書きたかった感じです。
でも中々難しい……。
今日は久しぶりに紅音と――秋津茜とシャンフロ内で会う事になっていた。
「なんつーか、最近はゲーム内よりリアルで会う方が増えてたしな……」
ただのクソゲーである便秘で出会い、このシャンフロで再会したことで俺たちの縁がつながったわけだが、今考えると何とも感慨深い。
「はっ……思えばカッツォの奴と顔を合わせるキッカケになったのも便秘だった……まさか便秘は出会いの場として優れている……?」
まあそんなわけないのだが。
そうこう色々と考えているわけだが、この間エムルは一切ツッコんでこない。
というかたまに顔を見ては、やれやれみたいな態度をとられる。
……まさかリアルで俺と秋津茜が付き合ってることが関係してるのか?
これは惚気にうんざりみたいな態度なのか、エムル。
俺お前にそんな事話してないが?
「サンラクサン、いい加減うっとうしいですわ。待ち遠しいのはわかりまひゅ」
すべて言い切る前にエムルの頬をもみしだく。
「お、ま、え、はぁ……何を言ってるんだぁ?」
「むひゅ、やめるですわ! だってサンラクひゃん、さっきからソワソワしっぱなしでひゅわ。秋津茜サンが待ち遠しいとしか」
「おま、どうやってそういう情報を」
「見ればわかりましゅわ!」
そうエムルをムニムニしていると、噂をすれば何とやら、遠くから声が聞こえた。
「あ! いました! 今そっちに行きます!!」
とりあえずエムルを離しておく。
そのまま秋津茜が駆け寄ってくるのを待つ。
俺からも寄って行ってもいいんだけど、満面の笑みで駆け寄ってくれる秋津茜を見て、待っている方が喜びそうだと思いおとなしく待っていることにする。
というかなんか子犬みたいだな……幻覚か、尻尾が見えるわ。
「……ははっ」
「……やっぱり待ち遠しかったんですわ……」
エムル後でまたさっきと同様の刑に処す。
「お待たせしました! らくろ」
「ちょ、そっちは」
「あ!! ご、ごめんなさい……! その、今はこっちで慣れちゃったのでつい……えへへ」
「あー……いや、いいけどな?」
「サンラクサン照れてるですわ!」
「エムル!」
「あはは、よし! サンラクさん! 今日はよろしくお願いしますね!」
「おう、なんかこっちで会うのは久しぶりだな」
「ですね! 今日楽しみ過ぎて学校から急いで帰ってきちゃいました!」
「そっか」
目を輝かせて言う秋津茜に、自然と頭を撫でてしまった。
「ぁ……ふふっ!」
秋津茜はくすぐったそうに身をよじらせるが、そのまま嬉しそうに撫でられている。
少しの間そのまま撫でていたが、下から声が。
「……こんなサンラクサン初めて見ましたわ」
エムル……。
「あ!」
エムルの声に秋津茜も照れくさそうに少し離れる。
それと自分の後ろを確認しだした。
「ん……? おっと……そっちは」
俺はそっと、秋津茜の足元に目を向ける。
「ぬ、下々の挨拶が済んだか。では行くぞ。我を待たせたことを詫びるがよい」
たいそう偉そうな口で、ちょこちょこと歩いているデフォルメされた感じの竜、黒竜ノワルリンド――ノワリンだ。
「む、なにやら不快な呼び名をされた気がするぞ……ぬぬ、貴様覚えがあるぞ! 我に刃向った虫……確か名は……エンラク!」
「サンラクです。なんなの? 俺ってお前らにはそんなに落語家に見えんの?」
「ふん! 貴様の名などどうでもよい! しかし覚えておるぞ! 貴様この我にスカタンなどとほざいていたな!」
「だったらなんだよ?」
「あ、あの! 喧嘩は、喧嘩はダメですよ! ね!?」
「だが秋津茜! 貴様はあの時、後でと言っていたはずだ! ならば今決着をつけても良いだろう!!」
「ほーう? やろうってか? ノワリン?」
「サンラクさんも悪乗りしないで下さい! その、ノワルリンドさん、あの時は後にしましょうって言ったんですけど……その……」
「ぬ? ……ふむ」
今さっきまでいきり立っていたノワルリンドが、秋津茜の言葉を受けて少し落ち着き、なにやら俺と秋津茜を交互に見比べている。
その見比べも済んだのか、ノワルリンドは大きく息を吐いて。
「そういう事か……なるほど。……ふん、その虫は気に食わんが、秋津茜……貴様には恩がある。見逃してやろう」
「あ、ありがとうございます!」
京ティメットの言うとおり秋津茜にデレデレだな。
「ふん! ならばさっさと済ませてくるがいい!」
「え?」
「は?」
「そこの岩陰であれば他所からも見える事はない。不本意ではあるが、見張りは我が行おう。だが覚えておくがいい、我がこうして見張りまで行うのは今回限りだ。手早くいたしてこい」
「え、えと、ノワルリンドさん、なにを……」
「……………………」
主に
エムルも海底でド下ネタぶっこんでたし、こういう事も言ってくることあんのか……。
「む? 貴様らは
頭の中でノワリンに同意して激しく盛り上がるディプスロ。
黙ってろ脳内ディプスロ。
秋津茜には完全に想定外の一言だったようで、固まってしまってる。
「こ……こ、こう、び……って、その……」
「何を戸惑っている。番であればそれは当然であろう」
追い打ちをかけてくるノワルリンドに、とりあえず口を挟もうとしたが、それよりも早く秋津茜が早口で答える。
「あ、あの! その私達にはまだ早いといいますか、あ、でも嫌とかそういう事ではなくて、えと、その、サンラクさんが、したいなら、私も……じゃなくて、やっぱり恥ずかしいですし、えと、そういうのはお外ではなく、ちゃんとしたお布団の上とかで」
「秋津茜ステイステイ! 多分言わなくてもいいことまで口走ってるから!」
「ッ!? ぁ! ――――~~~~~~ッ!!」
途中から俺の存在忘れてたのか、俺に気づいた後両手で顔を覆ってしゃがみ込む秋津茜。
ええい脳内ディプスロうるせぇ!!
とりあえず脳内ディプスロをリュカオーンに食わせておく。
……げ、食われそうになってんのに恍惚の表情をした脳内ディプスロにリュカオーンすら嫌がりだした。
「秋津茜……その、あれだ、結構早口だから半分くらい聞き取れなかったから。おいこらノワリン、余計なこと言ってねぇでさっさと行くぞ。時間は有限なんだよ、あぁん?」
「む……我の施し無下にするとは。まあいい、では行くぞ秋津茜」
「うぅ…………聞かれた…………恥ずかしい…………」
「何をしている急ぐぞ!」
「…………はいぃ……」
思ったより秋津茜のダメージが大きいな……。
「……よし! 秋津茜、どうせだから走っていくぞ!」
「……え……?」
「困ったら走る、だろ?」
「あ…………はい!」
俺はエムルを頭に載せ、走り出す。
AGIは多分秋津茜の方が上だろうが、とりあえず先行しておけば何とかなるだろう。
と、上に載ったエムルが、そっと俺に囁くように聞いてくる。
「……サンラクサンは、本当はしたかったですわ?」
「エムル!?」
女の子がそんなはしたないこと言ってはいけません!!
ちなみにこの後久しぶりにユザーパードラゴンに挑んだ。
前に戦った時より俺たちが成長してるからと挑んでみたわけだが、やっぱりあいつ面倒くさいな。
オチを君にしてみたかったんだ……許して欲しい。
ノワリンが意外とむずくて、シークルゥ入れてあげれなかったです。ごめんね。
追記すると、シークルゥ君名前間違えてシールクゥって書いてほんとごめんね!
後、今回サブに徹してもらったエムルは書くの楽しいかったです。
次は誰を書くか未定です!
……誰を書いて欲しいとかあります……か……?