エモい幻覚なのに秋津茜編がなかなか難産でした……。
電話で連絡と言うことで、秋津茜がサンラクの大舞台で近くにいないとして、その理由がなかなか出てこず。
私のイメージでは優勝と同時に駆け寄って抱き着くくらいしそうなので……。
何とか書きあがったものなので、違和感等あってもお許しいただけると幸いです。
後二次創作と言うことで。
……それと、ツイッターの話で、小学生のシャンフロキャラは、ほんとずるい……。
母親に山に連れてかれる楽郎、そこで出会う病弱な少女。
ここ繋げるだけでもう短編できるじゃないですか……。
誘導されてんのかって思っちゃいました。ヒロインちから高すぎ……。
そのうち書きたいです。
とある夜。
明日は世界陸上の本番、本当ならもう体を休めていてもおかしくはないけれど、私はテレビにかじりついていた。
『やっぱりあなたは最っ高!!
『るっせぇ! とっととくたばりやがれ
Eスポーツ世界大会。
その決勝に、私の大好きな人が立っているから。
ゲームの種目はGH:C。
相手のアージェンアウルさん……シルヴィアさんの最も得意なゲーム。
「……楽郎さん、頑張ってください……っ!」
私はテレビの前で祈ります。
今回の世界陸上の開催地からは遠すぎるので、私は楽郎さんの活躍を近くで応援することが出来ない。
「本当は近くで応援したかったなぁ……」
と思わずそう呟いてしまう。
楽郎さんが、正体不明の
プロになる前にも何度もその姿でゲームをしていたと聞いたときは、リアルで見たかったと悔やんだ覚えがある。
後でカッツォさんに頼んでその時の映像を貰ってからは、何度も何度もその映像を繰り返し見ていた。
私が見ることが出来なかった、楽郎さんのかっこいい所を目に焼き付ける為に。
「って楽郎さんに直接伝えたら、恥ずかしそうにした後、だったら一緒にやろうって誘ってくれたんだっけ……ふふ、何か懐かしい!」
そんなに昔の事でもないけれど、不思議と懐かしく思えてきた。
その後、私が粘り強く何度も挑んでも、楽郎さんは笑いながら付き合ってくれたっけ。
「最後に私が勝った時には、もう何度も対戦しすぎて、楽郎さんの癖まで覚えちゃったなぁ!」
そこでテレビから実況さんと解説さんの声が聞こえる。
『おぉっと! ここでシルヴィア選手のミーティアスの猛攻!!』
『しかし
解説さんはそう言うけど、普通なら躱しきれるはずのシルヴィアさんの攻撃も、楽郎さんだったらダメージ覚悟で、自分の体を軸にして最小限の動きで後ろに回ろうとすると思う。
例えそれで体力がギリギリになったとしても、楽郎さんはそういう人だもん。
「あ」
『おぉっと!!
『これは痛いですね、このまま押し切られる可能性が……いや、ちょっと待ってください!』
それは今まさに私が思い描いた通りの行動だった。
体力ゲージギリギリ、もしかしたら掠っただけでも負けてしまうようなゲージだけど、それでもそのギリギリな躱し方をしたおかげで、わずかにシルヴィアさんよりも早く動ける。
楽郎さんが――サンラクさんが、ニヤリと笑った気がした。
『
テレビから聞こえる激しい歓声。
決着がついた。
そしてその結末は、私が何より望んでいた結果だった。
『EスポーツGH:C世界大会、優勝は…………パンプキンヘッドッ!
――――ワァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ…………!!
「やったぁ!!」
勝った! 楽郎さんが勝った!
そしてシルヴィアさんとの挨拶も終わって、インタビューが始まるみたい。
『ではインタビューです! おめでとうございます!
『ありがとうございます! あー! やっばかったぁっ!!』
『接戦でしたね……! 見ている我々も手に汗握る激闘でした! まさか最後はシルヴィア選手に
『流石に何年か前と同じ結果にするわけにもいきませんでしたんでね!』
『ああ! あの伝説の……GH:C初だしイベントの時ですね! あの時と大きく違うのは、今はもう正体自体は隠してないと言うところですか!』
『はは……普通にプロゲーマーになるときに顔出ししてたのに、
『ははは……しかし本当に見事な戦い、感動しました!』
『ありがとうございます! 俺としても喜びでいっぱいですね!』
『そうでしょう!
『そっすね……ああちょうどいいや、ちょっと電話かけますね!』
『え!? ちょ、
楽郎さんはそう言ってお面を脱いで、徐に電話を取り出し。
――Pipipipipipipipipi!
「わぁ!!」
え、何!? ……で、でんわ……? ……あ、もしかして!
「も、もしもし!」
『おー紅音か、夜にすまんな!』
「い、いえ! 起きてたので! え、でも! あの! 楽郎さん!」
『はは、その反応を見るに、見ててくれたんだな!』
「み、見てました! と言うか見てます! あ、あのインタビュアーさん困ってますよ!!」
電話をかけてきたのは、予想した通り楽郎さんで。
テレビを見てみるとインタビュアーさんが困った顔をしながら実況して繋いでました。
『いいんだよ、それよりもよっぽど大事なことなんだって』
「だ、大事なことですか……?」
『おう。……いやちょっとまて』
「え?」
そう言った後、電話口から楽郎さんの声が聞こえなくなります。
なのでテレビを見ると、どうやら今から大事なことを言うからテレビに自分を映すように指示してるみたいです。
インタビュアーさんも理解はしていないみたいでしたが、言われた通りにした方がいいと思ったのか、楽郎さんの言う事をしっかり聞いてました。
『よし! いいか、よく聞け、そして画面もちゃんと見てろよ、紅音』
「は、はい……」
準備が整ったようなので、私は思わず正座して聞きます。
大事なことらしいので。
楽郎さんは少し溜めて、とても楽しそうな声で私に言います。
『隠岐紅音! この賞金で指輪買って帰るので俺と結婚してくれー!!』
――――…………ぇ、今……えっ?
「――――ぁ……け………………けっこん!?」
私の頭が遅れながらも、楽郎さんの言葉をゆっくり理解していく。
え、あ、え、け、けっこんって……!
これ、は、プロポーズ……!?
『おう! 結婚!』
楽郎さんがもう一度その言葉を言ってくれた。
ああ……じわじわと嬉しさがこみ上げてくる。
それと同時に、涙も溢れてくる。
『紅音? おーい』
電話越しの声も、テレビに映る楽郎さんの顔も、とっても嬉しそうで、これは夢じゃないんだって……。
「ぅ…………うぅっ!」
『ん? どうした!? 大丈夫か!?』
「だ、大丈夫です! その! うれしくて、涙が!」
『……そっか、喜んでもらえて嬉しいわ』
「~~っはい!!」
『………………あーそのなんだ、一応、さ』
「…………あ! そうでした! お返事してないですね! えっと! よろしくお願いします!!」
『おう! これからよろしくな!!』
「はい!! ……えへへ……結婚……!」
『はは、どうだ紅音、忘れられないプロポーズだったろ?』
「はい! 絶対忘れるわけありません!!」
「ヨッシャッ!!」
あ、画面の向こうでガッツポーズしてるのが見える。
……ふふ、私楽郎さんの奥さんになるんだ……。
って、ああ! プロポーズの衝撃で大事なこと伝えてない!
「楽郎さん楽郎さん! 世界大会優勝、おめでとうございます!!」
『ん、ああそうだ、それもあったか。ありがとな。お前も明日、がんばれよ』
「はい!! ……あ、後、その!」
『ん?』
「楽郎さん、大好きです!!」
『くくっ、ありがとうな、俺も大好きだ……いや、愛してるよ、紅音』
「~~~~っ!! 私も、あ、あ、愛してます!!」
あ、愛してるって言葉、とっても照れくさい……!
インタビューはまだ続くけど、明日に備えて寝ることにする。
名残惜しいけど、楽郎さんにがんばれって言われたんだもん。
体調は万全にしとかなきゃ。
インタビューの続きは録画で見よう!
~~~~~~~~~~~
『色々手間かけてすみませんでしたね。今のが伝えたい相手への伝えたい言葉ですね!』
『……はっ……すみません、あまりの衝撃で……い、今のは、まさか……
『はい、どうしても伝えたかったんで!』
『おお……! 何と言うサプライズ……!! まさか世界大会の場で公開プロポーズが見られるなんて……!』
『はっはっは……! やっちまいました!』
『し、しかし、隠岐選手もまた、世界陸上を明日に控えた大事な日では……!? 今回の事は彼女に動揺を与えたりはしないでしょうか……!』
『は? ……ああ、わかってないっすねぇ、インタビュアーさん』
『ええ? ……と、いいますと』
『あいつは、紅音はどんな時でもまっすぐ走れる奴なんですよ』
~~~~~~~~~~~
――――ワァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ…………!!
翌日の世界陸上本番、昨日のEスポーツ世界大会と同じくらい鳴り響く歓声の中、私は表彰台に立っていた。
今日の私は今までで一番集中できてた。
普段の私を知っている人は、今の私を見て緊張して口数が減っている、と思うくらい静かだった自覚がある。
それは、今日勝つことだけを考えてきたから。
自分でもびっくりするくらい頭が冷えてた。
――でも、ずっと心は熱かった。
多分、今まで生きてきて一番。
高校最後の大会で一位を取った時よりも。
高校に入って初めての大会で勝てなくて、リベンジを誓った時よりも。
初めて陸上で一位を取った時よりも。
初めて自分の足で走ることが出来るようになった、あの日よりも……私の心は熱くなってた。
でもそれは当たり前だった。
今の私には、心を熱くしてくれる人がいるから。
試合が終わって少し気が抜けていたのか、気が付くとインタビューが始まるみたい。
「それでは隠岐選手へのインタビューを始めます!」
「あ、はい!」
「まずはおめでとうございます! 隠岐選手!!」
「ん……ありがとうございます!!」
「隠岐選手の若さでこの場に立つことでも快挙で」
「あ……やっぱりちょっと待ってください!」
「え、はぁ……いかがなさいましたか?」
「先に一つだけ訂正させてください!」
「え、あ、何でしょう!?」
「私、隠岐選手ではありません」
「へ? そ、それはどういう」
「私は隠岐ではなくて――――陽務です! 私は、陽務紅音です!!」
設定としては、サンラクさんは大学卒業後、プロゲーマーに。このユニバースでは正体は隠してません。
秋津茜は大学在学中ながらも世界陸上に選出されるほどの有望選手……的な。
(陸上まったく詳しくないので、描写は大幅カット)
後、二人は自分たちから言いはしませんが、交際していることを隠してません。(秋津茜がわざわざ隠し立てするとも思わないので……)
次は20話です。
我ながら随分と書いたなと思います。
10話目はすっかり忘れて普通に投稿しましたが、20話はヒロインちゃんの話です!
作者様の幻覚から、3人分考えたプロポーズ話のラストです。
せっかくキリがいいので本編ヒロインを……。
え? 以前の感想欄と言ってることが違う?
ここは感想欄じゃねぇ、投稿欄だ。
ユニバースが違ぇんだよ。