戦闘好きな少女が暗殺教室の一員になるようです。   作:銅英雄

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第2話 自律した固定砲台

私が座っている席の隣にはもう1人の転校生である自律思考固定砲台さんが設置されている。

 

(もうちょっとコンパクトに出来たら皆と連携を取りやすいかもね)

 

そう思いながら授業に使う教科書とノートを出して殺せんせーの授業風景を眺める。すると隣から機械音がしたので、視線を移すと固定砲台さんが機関銃を側面から展開して殺せんせーに発砲した。

 

(……授業中って殺しに来たらいけないんじゃなかったっけ?それを理解していないの?)

 

殺せんせーは授業中にも関わらず機敏に弾を避け続けてそして授業を続けている。器用だね……。

 

それからも授業の度に固定砲台は発砲を続けて、私達は発砲によって散らばった弾……というかBB弾を掃除するの繰り返しだった。これが卒業まで続くのだろうか……?

 

 

~そして~

 

翌日になり学校に着くと固定砲台さんがガムテープでグルグル巻きにされていた。

 

『……?これでは銃が展開できません』

 

だろうね。

 

話によるとまた授業中に発砲されたら堪ったもんじゃないから縛り付けたらしいけど……。

 

「授業中に発砲した上に掃除をするのは私達だからね。そうなると迷惑になるから縛ったのかも」

 

『……理解しました。確かにクラスメイトの安全や利害を考えていませんでした』

 

「事は失敗から学ぶ事が多い。固定砲台さんもこれからは色々と学べば良いよ」

 

『はい、そうさせて頂きます。ラムさん、ありがとうございます』

 

固定砲台さんが理解したようで一安心。あっ、ちなみにガムテープは外しておいたよ。その際に寺坂という男子が文句を言っていたけど、損害賠償の額を言いそれを出せるのかと聞いたら悔しそうに押し黙った。

 

 

~そして~

 

更に翌日。教室の扉を開くと……。

 

『おはようございます、ラムさん!』

 

「お、おはよう……」

 

物凄い感情豊かになっていた。とんでもない変化である。そりゃ誰だって戸惑うよ。

 

どうやら殺せんせーが固定砲台さんさんを改良したそうで残金が5円になってしまったそうだ。今度何か御菓子でも買ってきてあげようかな……?

 

そんな固定砲台さんは瞬く間に人気者となって、律という呼び名も得た。私はというと……。

 

『ラムさん、将棋やりましょう!』

 

律に誘われて将棋をやる流れになった。

 

(将棋か……。一応師匠からルールを教わったけど、やるのは初めてなんだよね)

 

「いいよ。私で良ければやろうか」

 

『はいっ!』

 

良い笑顔。まぁなるようになるか。

 

 

~そして~

 

よし、これでなんとか詰められそうだ。こういった知的遊戯は暗殺の戦略を立てるのにも役立ちそうかも。

 

「王手」パチッ

 

『……参りました』

 

「すげぇ……。律に勝っちゃったよ」

 

「ラムさん凄い!」

 

「いやいや、結構ギリギリだったよ」

 

一歩のミスすら許されなかったから初心者には厳しかったよ……。

 

(この光景、律を作った開発者の人達はどう思うんだろう……。今さっき私とやった将棋だって向こうからしたら必要のない機能だからね。向こうにバレたらまた元の固定砲台に戻るのかな?)

 

なんて事を思いつつ私はクラスメイト達に囲まれている律を見ていた。

 

 

~そして~

 

次の日になると律は初期状態に戻っていた。どうやら昨日の夜に開発者の人達が来て暗殺に必要のない部分は取り除かれたらしい。更に寺坂君がやっていたようなガムテープのグルグル巻きも次からは損害賠償を取られるそうだ。

 

『……それでは攻撃準備に入ります』

 

そう言って律の側面が開き中から銃……ではなく花束が出てきた。

 

『花を作る約束をしていました』

 

開発者にとっては必要のない改良だったとしても、律にとっては必要な改良だと律本体が思ったようで開発者に反抗してバックアップを隠しておいたらしい。

 

そんな感じで律は改めてE組の生徒になったのだった。

 

『ラムさん、将棋をしましょう!次は勝ちますよ!!』

 

私はこの日から毎日の様に律から将棋を申し込まれ、その度に返り討ちにしてあげた。




短いですがここまで。次回はオリジナル回にするかロヴロ回にするか考え中……。
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