戦闘好きな少女が暗殺教室の一員になるようです。   作:銅英雄

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イトナ編後編。


第6話 気が付いたら審判になっていた件

殺せんせーと血を分けた兄弟という堀部君の衝撃発言に休み時間の話題は持ちきりだ。

 

2人の共通点としてかなりの甘党であること。これはカエデも同じだけど……。

 

次に2人は巨乳が好きで読んでいるグラビア雑誌が全く同じだった。岡島君の巨乳好き皆兄弟発言は女子として発言に困るのでスルーで。

 

すると潮田君とカエデが不破さんに殺せんせーと堀部君の兄弟発言に対しての考察みたいなのを話し合っていたので、興味深いから聞いてみることにした。

 

「きっと2人は同じ国の王子様なのよ!そして戦争で2人は離れ離れになってしまい、兄である殺せんせーが弟のイトナ君に生き延びてほしくてイトナ君を逃がした……。そして殺せんせーは記憶を失ってしまったのよ」

 

「……それで弟だけ人間体の理由は?」

 

「……突然変異?」

 

良くできた物語だったけど、まだまだ展開を作れてないね。答え合わせは放課後まで御預けかな?なら私なりの考察を律と話し合ってみよう。教室を出て律と話し合う。

 

「律は殺せんせーと堀部君が兄弟っていう点について何か思った?」

 

『……私は血を分けたという部分に引っ掛かりました』

 

……やっぱり律も同じ事を思ってたか。

 

『イトナさんと殺せんせーの2人には何かしらの共通点があるようですが……。ラムさんはどう思いますか?』

 

「血を分けたという発言から考えられるのは血=殺せんせーと同じ細胞ということ。つまり堀部君は……」

 

 

~そして~

 

放課後になり殺せんせーと堀部君との決闘が始まる。

 

ルールは机に囲まれたリングから出たら負け、私達生徒に危害を加えたら負け、勿論死んでも負けという大きくわけて3つのルールで戦う。審判として白装束の人と私でやることになった。

 

何故私が審判をしなきゃいけないのかと考えたが私がルールを1つだけ作って良いと殺せんせーに言われたので、私なりに公平な決闘になるように考えた。

 

「それでは……暗殺開始!」

 

 

ザンッ!!

 

 

開始の合図と共に殺せんせーの触手が1本切られた。

 

『触手!?』

 

堀部君の持ってる触手によって……。

 

 

~回想~

 

「つまり堀部君は殺せんせーと同じ触手を持っている」

 

『触手ですか……?』

 

「正確には殺せんせーと同じ触手細胞を持っている……だね」

 

『ですがそれならイトナさんの発言にも合点がいきます』

 

「私としては引っ掛かる部分は別にあるけどね」

 

『別……?』

 

「とはいえこれはまだ仮定の粋を出ないから考えるのはまたの機会にするよ。そろそろ休み時間も終わりそうだし」

 

とりあえず放課後まで待つとしよう。

 

 

~現在~

 

「何処だ……?」

 

殺せんせー……?

 

「何処で手に入れたっ!その触手を!?」

 

「君に言う義理はないね。だが殺せんせー、これで納得しただろう?育ちも両親も違うが、この子と君は兄弟だ」

 

成程、今の会話から察するに殺せんせーの過去にあの白装束が絡んでいるっぽいね。そして異質さの正体が触手であることもわかった。

 

(じゃあカエデは……。カエデも同じものを持ってるってことだよね?カエデの事も含めて色々調べなきゃいけないね)

 

考え事をしていると辺りが光ったので見てみると白装束が殺せんせーに怪光線を浴びせていた。これはルール違反かな?

 

「この圧力光線を至近距離で照射すると君の細胞はダイラント挙動を起こし、一瞬身が硬直する。君の弱点は全て知っているんだよ」

 

「……確かにこの光線は私にとって痛手です。ですがルールを設定しているのは貴方だけではありませんよ」

 

「何を……?」

 

「堀部糸成、反則!警告1回!」

 

私が堀部君の反則を宣言すると辺りがざわめきだした。そして白装束が私の反則発言に抗議する。

 

「……どういうつもりだい?」

 

「堀部君は反則を犯した……。それだけですよ。ちなみに反則警告2回で反則負けですよ」

 

「今の反則内容を聞いても?」

 

「堀部君は自身が殺せんせーよりも上だと示すための決闘なのに堀部君1人で殺せんせーに挑まず保護者に泣き付いていたからね。そもそもルールは一対一の決闘なのに横槍入れたら駄目でしょう。という事で反則です」

 

「屁理屈を……!」

 

あらあら、白装束が心なしか怒ってるように見えるや。

 

 

ガシャンッ!!

 

 

「決闘、終わったみたいですね」

 

「…………」

 

「堀部糸成場外!勝負あり!勝者殺せんせー!!」

 

殺せんせーが堀部君を場外へと追いやったためにこの決闘は殺せんせーの勝ちになった。

 

「先生の勝ちです。ルールに照らせば君は死刑ですよ。もう2度と先生を殺れませんねぇ」ニヤニヤ

 

うわぁ……。煽ってる煽ってる。

 

「勝てない?俺が……弱い……?」

 

堀部君の様子が変だな……。もしかして力が暴走してる?私も昔なった覚えがあるけど、その兆候に類似してる。なら止めないと不味いよね。

 

「うぐっ……!あああああっ!!」

 

 

ドスッ!

 

 

「よっ……と。白装束さん、保護者なら彼の暴走くらいなんとかしなよ」

 

私は堀部君の腹部に1発入れて気絶させた。そして白装束に毒づく。

 

「……確かにこの子はまだ登校出来る精神状態じゃなかったようだ。転校早々なんだけど、暫くの間休学とさせてもらうよ」

 

白装束が堀部君を抱えて去っていくのを殺せんせーが白装束の肩を掴んで止めようとするが、その瞬間触手が溶けた。どうやら着ている白装束に殺せんせーの弱点の素材をふんだんに使用しているみたいだ。

 

 

~そして~

 

「殺せんせー、説明してよ。あの2人との関係を……」

 

クラスメイトがそう言うが、そんな簡単に話せるような内容じゃないだろうね。

 

「実は先生……」

 

ん?話すの?時期尚早だと思うんだけど……。

 

「人工的に作られた生物なんです!!」

 

っ!それってつまり……。

 

『………それで?』

 

「にゅやっ!反応が薄い!」

 

「知りたいのはその先なんだよ殺せんせー。イトナ君の触手を見てなんで怒ったのか、そして殺せんせーがどういう理由で生まれてきたのか……。そして何を思ってE組に来たの?」

 

「残念ですが今それを話したところで無意味です。先に先生が地球を破壊すれば皆さんが何を知ろうが全て塵になりますからねぇ」

 

「……でも逆に私達が地球を救えば真実を知る機会が来るってことでいいんですよね?」

 

「その通りですラムさん!」

 

でも……。そのために私達は……。

 

「……?ラムちゃん、どうしたの?」

 

有希子が私を心配して声をかけてくれた。

 

「……ごめん、ちょっと気分が悪くてね。少し外の空気を吸ってくるよ」

 

私は外に出ていったきり今日教室に戻ることはなく帰路につき、明日にまた登校しては殺せんせーや有希子達に偉く心配された。




次回は球技大会を飛ばして鷹岡までいきます。
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