桂ヒナギク in the 仮面ライダーカブト 作:桂ヒナギク
ヒナギクが自室で勉強をしていると、姉の
「ヒナ、お金貸して」
「いやだ」
「そんなこと言わないで。姉妹でしょ?」
「何に使うの?」
「酒代」
「ダメ。酒が飲みたければ自分で何とかしなさい。それに、前に貸したお金、まだ返してもらってないわよ」
「ごめん。返したいんだけどお金がなくて」
「酒買わなきゃいいのよ。お姉ちゃん、給料全部酒に消えるじゃん。ダメよ、そんなの。今はお父さん達がいるからいいけど、いなくなったらホームレスになるわよ。それでもいいの?」
「いいのいいの。私は酒が飲めればいいの」
「最低な人間ね」
「それほどでもー」
雪路は部屋を出て行った。
ヒナギクは勉強を再開する。
すると、カブトゼクターが外側から窓をつついた。
コンコン、音が鳴る。
「人気者は辛いわね」
ヒナギクはガレージに移動すると、カブトエクステンダーで出掛ける。
その頃、負犬公園では、ZECT本部直轄の精鋭部隊、シャドウがサリスと戦っていた。
その中に、ザビーというスズメバチのライダーはいた。
ザビーはシャドウの隊員達に的確な指示を出し、サリスに脱皮する間を与えることなく全滅させた。
「帰投するぞ」
ザビーが左手首のザビーゼクターを外すと、変身が解けて康太郎の姿が露わになった。
と、そこへヒナギクがやってくる。
「康太郎じゃない。何してるの?」
「俺、ZECTに入ったんだ」
「どうして?」
「マスクドライダーシステムを押さえるためさ。因みにここにいる戦闘員は俺たちの仲間だよ」
「サリスまでZECTに?」
「うん」
「そうなんだ。ワームは倒したの?」
「全滅させた」
「あまり目立つようなことはしないで。我々の計画が台無しになるわよ」
「そうだよね。じゃ、俺戻るね」
康太郎は仲間を連れて歩き去る。
ヒナギクも目的が無くなったため、帰宅しようとした。
「キシャアアアア!」
サリスが一体現れた。
そのサリスは頭部に角が生えていた。これをネイティブワームという。
ヒナギクはカブトゼクターを掴もうとしたが、ゼクターはそれを避けてネイティブの手に納まった。
ネイティブは男性に姿を変えた。
「桂 ヒナギクさんですね」
「そうだけど?」
「敵である貴方に頼むのも変な話ですが、ZECTを潰して下さい。ZECTはサリスだけでなく、僕たちネイティブも滅ぼそうと考えています。僕たちはまだ死にたくはありません。どうか、お願いします」
「言われなくてもZECTは潰すわよ」
「じゃあ何でサリスを倒しているんですか?」
「敵を欺くには味方から」
「なるほど」
「ゼクター返して」
男性はヒナギクにカブトゼクターを返した。
「敵の敵は仲間。行きなさい」
「ありがとうございます」
男性は歩き去った。