桂ヒナギク in the 仮面ライダーカブト   作:桂ヒナギク

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第05話

 ヒナギクが自室で勉強をしていると、姉の桂 雪路(かつら ゆきじ)が部屋に入ってきた。

「ヒナ、お金貸して」

「いやだ」

「そんなこと言わないで。姉妹でしょ?」

「何に使うの?」

「酒代」

「ダメ。酒が飲みたければ自分で何とかしなさい。それに、前に貸したお金、まだ返してもらってないわよ」

「ごめん。返したいんだけどお金がなくて」

「酒買わなきゃいいのよ。お姉ちゃん、給料全部酒に消えるじゃん。ダメよ、そんなの。今はお父さん達がいるからいいけど、いなくなったらホームレスになるわよ。それでもいいの?」

「いいのいいの。私は酒が飲めればいいの」

「最低な人間ね」

「それほどでもー」

 雪路は部屋を出て行った。

 ヒナギクは勉強を再開する。

 すると、カブトゼクターが外側から窓をつついた。

 コンコン、音が鳴る。

「人気者は辛いわね」

 ヒナギクはガレージに移動すると、カブトエクステンダーで出掛ける。

 その頃、負犬公園では、ZECT本部直轄の精鋭部隊、シャドウがサリスと戦っていた。

 その中に、ザビーというスズメバチのライダーはいた。

 ザビーはシャドウの隊員達に的確な指示を出し、サリスに脱皮する間を与えることなく全滅させた。

「帰投するぞ」

 ザビーが左手首のザビーゼクターを外すと、変身が解けて康太郎の姿が露わになった。

 と、そこへヒナギクがやってくる。

「康太郎じゃない。何してるの?」

「俺、ZECTに入ったんだ」

「どうして?」

「マスクドライダーシステムを押さえるためさ。因みにここにいる戦闘員は俺たちの仲間だよ」

「サリスまでZECTに?」

「うん」

「そうなんだ。ワームは倒したの?」

「全滅させた」

「あまり目立つようなことはしないで。我々の計画が台無しになるわよ」

「そうだよね。じゃ、俺戻るね」

 康太郎は仲間を連れて歩き去る。

 ヒナギクも目的が無くなったため、帰宅しようとした。

「キシャアアアア!」

 サリスが一体現れた。

 そのサリスは頭部に角が生えていた。これをネイティブワームという。

 ヒナギクはカブトゼクターを掴もうとしたが、ゼクターはそれを避けてネイティブの手に納まった。

 ネイティブは男性に姿を変えた。

「桂 ヒナギクさんですね」

「そうだけど?」

「敵である貴方に頼むのも変な話ですが、ZECTを潰して下さい。ZECTはサリスだけでなく、僕たちネイティブも滅ぼそうと考えています。僕たちはまだ死にたくはありません。どうか、お願いします」

「言われなくてもZECTは潰すわよ」

「じゃあ何でサリスを倒しているんですか?」

「敵を欺くには味方から」

「なるほど」

「ゼクター返して」

 男性はヒナギクにカブトゼクターを返した。

「敵の敵は仲間。行きなさい」

「ありがとうございます」

 男性は歩き去った。

 

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