桂ヒナギク in the 仮面ライダーカブト   作:桂ヒナギク

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第06話

 その日、ヒナギクは廃墟と化した渋谷に訪れていた。

 崩壊した施設の階段を下りて地下へ行く。

「うう……!」

 地下室の一角の扉の中から唸り声が聞こえる。

 ヒナギクは扉を開け、唸り声の下にやってきた。

 唸り声の主は牢屋の中で拘束されており、身動きが取れないでいた。

「久し振りね、ヒナギク」

 拘束されているのはオリジナルのヒナギクだった。

「私をここから出して……」

「それは出来ない相談ね。貴方に出られると、私の居場所が無くなるの」

「ん──っ!」

「安心して。全て終わったら帰してあげるから」

「そんなこと言って、本当は後で私を殺して私になりすます気でしょう?」

「貴方を殺しても何の得にもならないわ」

「覚えてなさい。必ず貴方を懲らしめるんだから」

 オリジナルのヒナギクがヒナギクを睨む。

「人間の貴方に私をどうにかすることなんて無理だと思うけど」

それじゃあね──と、ヒナギクは牢屋を後にした。

 一方、ハヤテはどんぐりでバイトをしていた。

「ハヤテくん、オリーブオイル買ってきてくれる?」

 そう頼むのは店長の加賀 北斗(かが ほくと)だ。

「いつものやつを切らしちゃってね。お願い」

「分かりました。行ってきます」

 ハヤテはどんぐりを出て行く。

 それから暫くして、ヒナギクが入店する。

「あれ? 北斗さんだけ?」

「今、ハヤテくんは買い足しに行ってるわ」

「そうですか。じゃあ後を追ってきます」

 ヒナギクは店を出ると、カブトエクステンダーを走らせ、ハヤテの後を追った。

 一方、ハヤテは食用油の専門店へやってきたが、誰もおらず、中は無惨にも荒れていた。

ゴト──倉庫で物音がする。

 ハヤテは音の正体を確かめるため、倉庫へ行った。

 倉庫では、サリスが一体、人間を殺している最中だった。

「ワーム!?」

 ハヤテの言葉にサリスが気付いて振り返る。

「キシャアアアア!」

 サリスがハヤテに接近する。

「そこまでよ!」

 と、そこへカブトが現れた。

 カブトが銃でサリスを狙い撃つ。

「ヒナギクさん、どうして?」

「心配だからついてきたのよ」

 サリスは赤くなり、脱皮してランピリスワームになる。

「キャストオフ」

 カブトはゼクターホーンを展開し、ライダーフォームへキャストオフ。吹き飛んだ無数のマスクドアーマーの破片が段ボールにぶつかり、中入っていたオリーブオイルの瓶が宙を舞う。

「クロックアップ」

 カブトはサイドバックルを叩く。

 オリーブオイルが落ちるまでの一瞬の出来事。

 クロックアップしたカブトが、クロックアップしたランピリスワームを圧倒し、最後にとどめのライダーキックを浴びせる。

{Clock over}

 爆裂霧散するランピリスワーム。

 カブトは目の前に落下してくるオリーブオイルをキャッチした。

 ゼクターが外れ、変身が解ける。

 ヒナギクはハヤテを連れてどんぐりに戻っていくのだった。

 

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