再構成の新世界 融合世界『インフィニット・エターナル・ギア・ライダー』 作:金宮 来人
最近花粉症が辛い。
鼻の奥が詰まったり匂う気がして蓄膿症かも?
皆さんも気を付けてください。
では、本編をどうぞ。
「これ、お前が作ったのか?」
「おぉ・・コレはすげぇな。オレの所の『クリス』と同等クラスで料理がうまそうだ。」
「「まぁ、それ以上に気になることがあるが・・。」」
織斑とアナザーが声をそろえる。
「だよねぇ。私も気になってた。代表して聞くけど・・」
「・・ねぇ、キッチンミトンにエプロン姿ってどういうことなの?」
「なんだよ?悪いか?」
俺は料理を運んで腰に手を当ててその姿を見下ろす。
いつものローブと帽子姿ではなく、普通に制服の下に着ているカッターシャツの袖をまくった状態なだけだ。その上にエプロンをつけて、手にはオーブンから出したものを置いたままだからキッチンミトンをつけていたが。
それを外しながら、飲み物を用意する。
「束と俺はワインがあるからそれにしておこう。赤のいいのがあるんだ。」
「やっほい!この食事には特に赤がいいかもね!」
「シュペートブルグンダーの【ペーター&ペーター ピノ・ノワール】だ。少し軽めだが、軽いフルーティーな香りでエレガントな感じだ。それでいて口当たりがいい。」
「その名前はドイツかな?しかし、どうして【ピノ・ノワール】はフランス語なのにドイツワイン何だい?」
「そもそも品種の名前が『ピノ・ノワール』だが、ドイツでは名前が違うんだ。シュぺートは遅い、ブルグンダーはブルゴーニュ地方の、という意味になる。まぁ、試してみろ。」
ワイングラスを二つ出してワインのコルクを抜く。
初めは試しのためにグラスに少し少なめに入れる。
「ふんふん・・へぇ・・なんか、軽い?ドイツの物って言うともっと、『どっしり』してるのかと思った。」
「これはかなり飲みやすいからな。下手にワインになれた人には物足りないと言われるかもしれないが、それなりにいいものだと思うぞ。」
「味は・・おぉ、言ってた通りの感じだね。軽めだけどフルーティーでエレガントか。」
「まぁ、俺もそこまでワインは嗜まないからな。軽めの飲みやすい奴にした。」
そうして俺は五個のグラスも増やす。そして、合計七個のグラスにワインを注ぐ。
それを見た全員が驚いた顔をする。
「・・いや、お前らじゃないぞ?」
そう言って指を鳴らすとスコアラーたちが集まる。
「代表してキャロル、コレをもって下がって居ろ。束たちの部屋を準備してもらったりした分の駄賃変わりだ。キッチンにお前たち分に料理は残したからそちらで楽しめ。代わりに後片付けはまかせる。」
「分かった。しかしマスター、それは我々の存在理由だ。マスターの手足となり動くこと。それが我らがここに居る理由だ。」
そう言ってワインを前に掲げる。
赤い液体が揺れる。
「ふむ、・・それならもう少し面白い事を考えた。今度俺の研究を手伝ってもらうからな。」
「ふん、それも承知の上だ。それでは失礼する。料理が冷めてしまうからな。」
そう言って五人が動き出す。
「あぁ、それとミカ!お前は食うのを自重しろよ?」
「あうー・・分かったゾマスター。」
少し肩を落としながらも歩いていく。ガリィはサムズアップして去って行った。
そして、一人どうしていいのか悩んでいる少女がいた。
「はいはい、クロエさんはこっちの束の隣に座りましょうね。」
そう言って俺がまごついて立ったままのクロエを押して椅子に座らせる。
「あ・・、ありがとうございます。」
「まぁ、束の娘なら遠慮はいらん。それに今回は俺の腕前の披露だ。こういう感じになれるように努力しろという目標だからな。しっかり味わって食べると良い。」
肉を切り分けてソースをかけた皿を渡す。ローストビーフからは肉汁とソースのが混ざった状態のたれが皿に広がっておいしそうな匂いを立てる。
「そんじゃ、・・食べろ。」
「「「「いただきます!」」」」
そうして俺以外が一基に料理を食べ始める。
「ダーリンは食べないの?」
「だから、さらっとダーリン呼ぶな。・・俺は、試食でいくらか食べたしな。そもそも、そこまで食べないんだ。ある程度食べたら満足してしまう。面倒だがそれでも、普通の生活をしなければならん。昔はもっと体を酷使できたというのに・・。」
「いやいや、それが普通なんだからね?え?昔は人間じゃなかったの?」
「あぁ、織斑は普通の人間だが、俺とアナザーは特殊だ。俺は一度死んで自称神に拾われたんだ。そして転生してから、いろいろと体を造り替えて、さらにホムンクルス体に記憶を転写させたりしていた。それで俺のゆかりの人物が死ぬまで暮らして、最後にはオートスコアラーと共に俺を一度拾った神のもとに呼ばれた。そして、他の世界に行ったりもしたからな。並行世界や、まったくの異世界にも行った。そして、そっちが終わったら今度はこの世界に送り込まれたわけだ。まったく、人使いが荒い。アナザーはどうだったっけ?」
俺は少し鼻息を荒くして話しながら、グラスの中のワインを回す。
「オレは元々、織斑一夏という人物が自分の体をいじって、『クロノス・クロニクル』として生活していた世界にいた。」
「え?『クロニクル』って?」
「アドバンスド『強化生命体』って言う遺伝子を組み込んで、目に特殊なナノマシンを入れる手術をしたそうだ。その後、コンピュータウィルスの変異した存在の『バグスターウィルス』という物に感染した。そしてその際に感染した元のバグスターという存在が・・このオレ、アナザーイチカと名乗っていたウィルスだ。」
そう言った後で笑うが、手に持つフォークに肉が刺さっており全く格好がついていない。
「そう言えば、その体は普通の未成年なんだよな?飲酒はやばくないか?」
「ふむ・・そうか?ならば・・キャロル、少しこっちにこい。」
「なんだ?こちらも旨いものを食っているところなんだが・・。」
そう言って不機嫌そうなキャロルに手を差し出す。
「『ダウルダブラ』を出せ。」
「はぁ?・・まぁ、とりあえずは出すが・・。」
そう言って手に竪琴の聖遺物を取り出して俺に渡す。それを一気に全部の弦を鳴らすと、俺はファウストローブを纏い、体が成長した状態になった。
「・・ふむ、こんなものか?十ほど年を足したぐらいというところだな。」
そう言って俺は25歳ぐらいの成人男性の状態になっていた。
「はぁ!?」「ちょっと待て!?」「ダーリン、成長しても素敵過ぎない!?」
「わざわざそのようなことをしてまでお酒が飲みたいのですね・・。」
四人がそれぞれの反応をしているが、キャロルはジト目で俺を見る。
「酒を飲むために、わざわざそんなことをしたというのか?さすがに呆れるぞ?」
「いや、成人男性の方が臓器が大きくなり、肝機能もよくなるだろうからな。」
「いやいや・・、そもそもマスターならば酔わなくなるように調節できるだろう。肝臓辺りで分解してアルコールから全部影響ない分までの分解だってできるはずだが?」
「あぁ、できるが・・雰囲気というか・・ムードが出ないだろ?」
「・・勝手にしてればいいさ。それでは残りを食べてくる。」
そう言ってキャロルは呆れた顔のまま戻っていった。
「さて、飲むか。・・と、さすがに一瓶空いてしまったか。・・なら次はドイツビール・・と見せかけてエールだ。こいつも風味がよくておいしいぞ?」
「おぉ!いいね!それは焼いた肉に合わせよう!」
そう言って缶のプルトップを開ける。『プシュッ・・』と音がしてそれを新しく用意したビールグラスに注ぐ。
軽い金色と白い泡がグラスの横から見える。
気泡が上がりその動きだけでも面白く感じてきてしまうのがおいしい酒の楽しみだ。
「そんじゃ、もう一度・・乾杯!」
「かんぱーい!!んっぐ、・・ぷっはあー!いいねこれ!軽くても、味がしっかりして、後口がさわやかで・・あと、なんかフルーツのような感じがする。」
「うまいエールはそう言う香りがするんだよ。あぁ、旨いな。」
そう言って料理をつまみつつ飲んでいく。
そして、皆で料理を食べて解散した。
その後俺はラボに行ってあるものを作った。
それは『ホムンクルス製造装置』。
「・・さて、成功するかね?」
一応は大丈夫だろうが、チフォージュ・シャトーがない状態ではどうなるのか、実験をすることにした。
因みに私はおいしいエールは好きです。
フルーティーな香りがいい。ヴァイツェンもいい。
逆に黒系は少し苦手です。
すっきりした系が飲みやすい。
あと、ワイン・ブランデー類は苦手です。
梅酒、日本酒、時たまラムやウィスキーを嗜む程度です。
遺伝的にアルコールに弱いので量は飲めないのですがね・・。