再構成の新世界 融合世界『インフィニット・エターナル・ギア・ライダー』   作:金宮 来人

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融合世界 23 『変更された未来』

「今日は実習の日だが・・、新たにクラスの生徒として参加することに成ったのが三人いる。調・スウォルツ・月詠、切歌・ウォズ・暁、響・カデンツァナ・立花の三人だ。新たに機体を得て、IS操縦者となった。ただし、コレは『オウマ』の実家の機体で三人はテストパイロットとしてデータ収集もかねての事だ。・・変な気を起こすんじゃないぞ?」

そう、竹刀を担いでジャージ姿で教卓に立つ織斑教諭。

数日前に二日酔いで苦しんでいるところを、介抱・・いや介護した相手と同じとは思えない・・・。

【ジロリ・・】

こうやって考えるだけで睨んでくるんだから、その勘もすごいよね。

「先にデータを見せてもらったが、基本的にはオウマの機体をベースにしているらしい。それから、織斑一夏、アナザーの機体を参考にもしているそうだ。製作者はダインスレイフ。企業との合同企画であり、ある意味第二世代の改修型ともいえる機体だ。」

そう言うと羨ましいなどと小声で『ざわざわ』としていたのが、逆に困惑している空気に変わる。

「あと、コレは企業としてのプロジェクトの一環でIS学園の上層部も協力を受け入れた事だ。文句や不満は受け付けない。彼女たちもそれぞれ過酷な訓練をクリアしたうえでのテストパイロットだ。」

そう言われても嫉妬があるのが人間。

「まぁ、ダインスレイフがかかわった時点でトンでも機体になっているだろう。それを覚悟して扱う彼女たちに同情する。」

「あれ?地味に貶されました?・・へぇ、そんな風に俺を思っていたんですねぇ・・。オボエテオイテクダサイネ?」

「あ・・、す・・すいませんでした。」

「姉さんが謝った・・だと・・!?」

頭を下げて顔を青くした織斑教諭。それに驚愕する織斑マドカ。

ざわざわとするアリーナ。

「まさにカオスだね♪」

「どこから湧いた、束!?」

いつの間にか俺の隣に篠ノ之束がいた。ちなみに酒を飲んでも、肝臓機能を上げる薬を飲んでいたこいつは二日酔いになっていない。薬は俺と束の共同で開発した物だ。

「ふふふぅ~。私も新機体の発表だよ!カモン、クーちゃん!!」

『イエス、束様。』

音声と共に来たのは紅い機体・・。

「その名も・・『紅桜』【ベニザクラ】!!」

紅椿【アカツバキ】じゃないだと!?・・そうか!白式が無いから対になる紅椿も必要が無い・・。あれ?それじゃ、白騎士のISコアは・・?

「ふふ・・、これはマーちゃんの『夜騎士【ナイト・オブ・ナイト】』のサポート機だよ。」

「夜騎士だと!?」

そうか!?織斑一夏がいない代わりにマドカがいるなら、そのコアもマドカに行くのは当然の帰結。今まで気が付いていなかった・・。

「では、私も・・『起動』・・。」

そう言いながら手を前に出すと、待機状態の腕のバングルが起動し、ISが装備されて降り立つ。

「これが私の夜騎士です。」

黒を基調とし各部に金と紫をあしらった関節部の飾りがついている。

「黒は夜、紫は宵、金は星をイメージした機体だよ。基本スペックは私が作って倉持にその後を依頼した機体さ。白騎士の後継機にして騎士ではないイメージをするのに苦労したよ。結果として円卓の騎士をいくつかイメージとした。弓や弩をモチーフとして、各武器をそれなりに使えるとイメージでランスロットをモチーフにしたんだ。」

因みに実際のランスロットは剣が無い時に、枝で敵を追い払っただけで、何でも自分の思うとおりに仕えたわけではない。こいつ、アニメやゲームが元か?

 

とりあえずでは、俺の知っている機体が並ぶこととなった。

かなり予想とは変化しているようだがな。

目の前の『夜騎士』、『紅桜』。

それから、各国の代表候補生が持っている機体。

オルコットの『ブルー・ティアーズ』、鳳の『甲龍』、ボーデヴィッヒの『シュバルツェア・レーゲン』、あとはクラスの違う更識妹の『打鉄弐式』と更識姉の『ミステリアス・レイディ』までは知っているし普通だったが・・シャルロットデュノアの機体が微妙に変化している。

これはおそらくクロノスの会社との研究結果だろう。

「ボクの機体はコレだよ。・・『Typhon【ティフォン】』。この国で言う台風の事だね。」

そう言って出した機体は各パーツが鋭く、軽量型に造っているように見える。

オレンジカラーの機体は元のイメージ通りだが、それ以上に見た目がかなりラファールと違うのが印象に残る。

「この機体は元のラファールから改良した新型第三世代量産機『トルナード』の派生だよ。ラファールの強みは状況に応じての換装。その使いやすさだね。それを元に、オウマとの共同開発研究でデュノア社は新型の換装パーツを開発できた。ライダーシステムの応用だね。ソレを取り付けることができる機体の開発で出来たのが『トルナード』現行量産体制で開発ラインが稼働中だよ。そして、ボク個人用に開発したのがこの機体『ティフォン』という訳だね。」

そう説明を受けて各国代表は驚いて居るようだ・・。まぁ、俺は別に驚きもしないな。クロノスがかかわっている以上、何らかの異常はあると思っていた。・・なんてな。

「ふ、フランスが第三世代機の量産に成功しているのは知りませんでしたわ・・。」

「ドイツは結局『シュバルツェア』シリーズが合っているらしく、他の案はコンセプトから外されたな。」

「中国は色々と迷走してる気がするのよね。名前然り・・。」

俺が作る機体は前の世界でもかなり穿った性能だから、参考にはならない。

「因みに大きく強みになったのは『パッケージ』の換装だね。『クアッド・ファランクス』とかのパッケージを使う際にかなり大掛かりになるのがネックだったけど、『トルナード』からはソレも容易になったよ。簡単に言えばそれ様に作ったパッケージを上からかぶせればいいように作ったからね。それによって新たなパッケージも開発されたよ。そして、この『ティフォン』も高速戦闘パッケージ、防御特化パッケージ、高威力射撃パッケージ、レーダー機能向上の長距離偵察パッケージ、が装備できる。これは『トルナード』と共有のパッケージも使えるし、専用装備も使えるんだ。そして、単一機能は別にある。これは秘密だけどね。」

そう言われて各国の代表候補生や留学生はかなり悔しそうだ。日本人はそこまで悔しそうにないのは平和ボケか、または打鉄の後継機が簡単にできると勝手に思い込んでいるか・・どちらかもしれんな。

まぁ、俺には関係ない。

更識の奮闘ぶりもそして、元のオタク気質もどうなるのか見物だがな。

 

因みにその後は基本動作を全員で行った。

その際の動きが細かく動けるのはライダー組だが、ISの能力として群を抜いていたのはやはりデュノアだった。

それから、機体の扱いがうまいのはボーデヴィッヒで、あとはあまり変わりない感じだった。

オルコットは射撃しか上手くないし、鳳は単純思考の動き。

織斑マドカの『夜騎士』は機体の機能で射撃武器が外付けで肩にハンガーが付いている。これは状況で付け替えれるようにしてあり、すぐに持ち替えて使えるようだ。高速切替『ラピッド・スイッチ』ができればいいが、それができない場合に使うようにしてあるらしい。

 

『紅桜』は性能は見せずに帰ったが、コレは第四世代機なので並べる必要はない。

正確に言うと夜騎士も第四世代機の一部を使っているらしいが、そこは隠してデチューンしてあるらしいので、言わないことにしている。束との秘密だ。

 

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