再構成の新世界 融合世界『インフィニット・エターナル・ギア・ライダー』   作:金宮 来人

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融合世界 24 アナザーとの戦い

『こんばんは。今日のニュースです。』

風呂に入り、リビングを通ると二人が難しい顔でテレビを眺めていた。

二人とはエボルトとアナザーだ。

気楽な二人が珍しいものだが、いったい何がと思いテレビを見るとその画像に興味をひかれた。

『正体不明の化け物が現れて暴れている動画がSNSで投稿されました。実際にその場所は破壊され、無残な状況です。幸いに被害者はいませんでしたが、その実態は不明で・・』

そう言っているが、俺はその存在に気が付いた。

「なぁ、あれって・・」

「あぁ。これは面倒なことに成ったなぁ・・。どうするよぉ・・ダインスレイフ?」

そう言って俺を見るエボルト。

「どう見たって、・・『仮面ライダー』の見た目そっくりな『怪物』だ。」

「あれは、『アナザーライダー』という名前だ。平成の仮面ライダーの姿を模しているが、その実は悪意や害をもたらす。ちなみに言うならば、『仮面ライダージオウ』の『敵』だな。」

「アナザー・・ライダー・・。まるでお前みたいだな。」

俺がソファに座るアナザーイチカを見る。

「うるせぇ!オレも気にしているんだ。まぁ、実際には元々がダークライダーの力を集めた『あちらの世界のクロノス』を元に構成されたバグスターだからな。ある意味ではオレもアナザーライダーではある。だが、あれは、主人公の姿を模倣している。そこは違うな。」

「なるほど・・。では、今後も増えるとしてアナザーライダーは何人存在する?」

俺が聞くとエボルトが手を上げた。

「平成初期から言うから覚えておけ。クウガ、アギト、龍騎、ファイズ、ブレイド、響鬼、カブト、電王、キバ、ディケイド、ダブル、オーズ、フォーゼ、ウィザード、ガイム、ドライブ、ゴースト、エグゼイド、ビルド・・最後にジオウ。これが平成ライダーだ。そして、今回のアイツはおそらくビルドのアナザーライダー・・『アナザービルド』だな。」

画面に映っていた姿は、赤と青の見た目だが、禍々しい姿はライダーと思えない。

「今回壊されたのは?」

「どうやら女性物の下着店だな。その前は他の女性物の服飾店だ。」

「・・犯人は変態か?」

そうアナザーが言うが、俺はさっきの動画に映っていたある事が気になる。アナザービルドが執拗に壊している物・・。

「なぁ・・、アレって・・」

その疑問を話すと、

「あぁ・・おそらくは目的はソレだ。」

「そうなると犯人が絞れるな。」

「更識に聞いてみる。・・おい更識、生徒会長権限で情報が欲しい。テレビで出ていた店の事と今日の外出者のリストだ。・・あぁ、至急頼む。」

そして、気になるのはこの学園から近い場所の店で、それを生徒会長に聞いてみると生徒や関係者も行っている店らしい。

「学園の関係者か?」

「なら、ライダーの強さを知り、アナザーだろうと力を欲した可能性はある・・。」

そう言いながら犯人像を推理する。

「・・ところで、アレってどうやってあの姿になるんだ?一度なったらずっとあのままなら目立つよな?」

アナザーがそう疑問を言う。

「ジオウの敵と言っただろう?アレは、アナザーライドウォッチを使って変身することができる。無理矢理変身させられたのでなければ、変身を解除することも可能だ。」

そう話を言われてそれなら帰ってきていない人物から絞ることはできないと考えを改める。

そうしていると今日の外出者リストが携帯に届いた。

俺はそれを見るとある名前に気が付いた。

「・・なぁ、この名前って・・」

「あれ?なんでこいつがここに居るんだ?」

「・・むぅ・・。おそらくは世界の融合のせいかもしれんなぁ。」

とある人物を見て三人でそのデータを開く。

「「「あぁ・・。こいつが犯人だな。」」」

その人物のデータと共に顔写真が出ると同時に声をそろえた。

その写真は胸の上から頭の上までのいたって普通の証明写真。

おそらくは採用試験のための書類からの転用だろうが・・。

そいつを捕まえるとこを決めた。

 

俺こと『イチカ・ダインスレイフ』と『クロノス・オウマ・ジオウ』

「・・どうも、初めましてになりますよね?・・『結月ゆかり』先生?」

「ふんふん~♪・・誰?今、実験中なんだけど?」

そう言ってこちらに顔を向けたのは白衣を着た理科の教師、『結月ゆかり』だ。

あぁ、確かにソレが理由で犯行をおかしそうな見た目だ。

「単刀直入に言いましょう。」

「最近出ている怪人・・『アナザービルド』は貴女ですね?」

【パリン・・】と試験管が落ちて割れる音がする。中身は空だ。

「ふ、ふふふっ・・あーぁ、バレちゃったのかぁ・・。私の実験がぁ・・。」

そう言ってゆらりとこちらを向く。

「だったら、もう自重する必要はないよね?」

そう言って立ち上がったその姿は白衣の下に、兎の模様の書かれたパーカー。

その胸は見事に薄かった。

あのアナザービルドが壊しまわっていたのは【グラマラスな体系のマネキン】などがメインで飾ってある店だった。

「要するに僻みと言う事だね?」

「誰もが持っていることを見せつけてくる!そしてこちらを憐れむ!それが!それこそが!!一番ムカつくんだ!」

【ビルドォ・・】

「がぁあああ!!」

アナザーライドウォッチを押して自分に押し付けるとそこから姿が変わり、禍々しい姿に変わる。

「これが、『アナザーライダー』か・・。クロノス、頼む。」

「わかった。これは僕のやるべきことだからね。」

【ジオウ!】

「・・変身。」

ベルトを回転させてジオウに変身するクロノス。

そして、お互いにつかみ合って校舎から飛び出て校舎外のグラウンドで転がる。

それから攻撃しあうが拮抗しているようだ。

「きゃぁああ!?」「化け物!?」「何アレ!?」

悲鳴が聞こえるが俺は、一人の人物を探して校舎内を走る。

そして、見つけた人物は、

「ラウラ・ボーデヴィッヒ!」

「ダインスレイフ!?アレはなんだ!?ビルドの見た目に似ているのだが・・」

「それよりお前の力がいる。こっちに来てくれ。」

「む・・、わかった!」

少し考える顔をしたが走って俺の後を追いかけてきてくれる。

グランドに出るとそこで俺は一つの機械を出す。

「これは【簡易ライドウォッチ発生装置】だ。ブランク状態のウォッチに因子を使い、ソレが反応するとライドウォッチを生み出すことができる。」

「そうか・・だとしたらコレを掴むぞ。」

ブランクウォッチにつないであるハンドルを握る。だが、反応が無い。

「何故だ!?どうして・・」

「クロノスがやはり必要だったか。」

そう俺が言うと、

「変わりはオレならいけるだろう?」

そう言ってアナザーイチカがハンドルを握る。

「はぁああ!!」「いけぇえええ!!」

そう言って力を入れるとウォッチが反応しだした。

【ビルド!!】

「完成した!これなら!!クロノス、受け取れ!!」

出来たビルドライドウォッチを投げると、回して竜頭を押し込み、すぐにベルトの差込口に入れる。

【ビルド!】【アーマータイム!ベストマッチ!ビルド!!】

『勝利の方程式は決まった!』

【そのようなこけおどしでぇ!?】

腕についているドリルで【ガリガリ】と攻撃し、下がったら蹴り、反対の腕で殴る。

【こ、こんなに強いなんて聞いていない!?】

『これで終わらせる!反省してください!』

【ボルテック・タイムブレーク!】

大量の数式やグラフが現れる。

【むぅ・・あれは、あの式で、あちらはあの公式・・】

アナザービルドがそれに見とれているうちに、公式に基づいたグラフがアナザービルドを挟み込み固定する。

【ぁあ!?しまった!?】

『はぁあああ!せいやぁああ!』

【ぐぁあああ!?】

蹴りを食らい、アナザービルドは爆散する。

そして、その後に結月先生が倒れ、アナザーライドウォッチが落ちて割れる。

『決まったな。』

そう言って手をオームの法則にして決めポーズをとる。

「まぁ・・。これで一件落着だね。」

そう言って結月先生を起こすと目を覚ます。

「あれ?私は何故ここに?」

「・・?貴女は結月先生ですよね?」

「へ?あ、はい。理科の科学担当の結月ゆかりです。貴方は・・生徒のダインスレイフさんですよね?何が・・何故グランドに?」

「記憶が‥無い?どうしてここに居るのかもわからないと?」

「え?・・確かに何故ここに居るのかもわかりませんが?いったい何が・・」

その言葉に俺は少し驚愕している。ライドウォッチを使い暴れている時の記憶はない。つまりは、ライドウォッチを渡した相手も覚えていない・・と言う事だ。

「これは厄介な事件かもな。」

そうつぶやいた。

 

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