再構成の新世界 融合世界『インフィニット・エターナル・ギア・ライダー』 作:金宮 来人
◆【ミラーワールド内】
「それで、この状況をどうするの?」
そう聞くと、もう一人の僕は手に丸っこいものを持つ。
「これはライドウォッチと言われる物だ。本当なら龍騎のベルトを渡したいところだけど、君には君の運命がある。だから・・」
そう言って白い部分が真ん中に付いたものを取り出して僕の腰に当てる。
するとベルトが出て装着された。
「君の運命を・・君に渡す。これは始まりを告げる物だ。」
そう言われて受け取ると何も書いてなかったそれは、光り、形を変えて絵が現れた。
『【ジオウ】』
白いそのライドウォッチと呼ばれる物は音声を鳴らす。
「そうか・・。君は新たなる王となる。時の王・・ジオウだ。」
「よくわからないけど・・なんか、やるしかないって感じだから、・・やってみる。」
ウォッチを回し、竜頭の場所を押し込む。
『ジオウ!』
ベルトに横から差し込みベルトの上部を押すとロックが外れて少し傾く。
「行くよ・・、変身!」
片手ではじくように回すと元の位置にベルトは戻り、自分の姿が変わる。
『ライダータイム!・・仮面ライダージオウ!』
姿が変わり、変身した自分は力がみなぎる。
「よくわからないが・・強くなった気がする。」
「おめでとう。過去と未来を統べる時の王、仮面ライダージオウの生誕の時だ。」
そう言って手に剣を取り出して渡してくれる。
「その力なら、ミラーモンスターを倒せる。もしも何かあれば戻ってきてくれ。」
「うん、行ってくる!」
そう言って走り、橋に寄ってきたモンスターを切って切って、斬りまくる。
『タイムチャージ!5・4・3・2・1・ゼロタイム!ギリギリ切り!』
「うおおおお!」
切りまくった後、強そうな相手が数匹残っていた。
ベルトのライドウォッチをはめ込み、トリガーを押す。
『フィニッシュタイム!ジオウ!ギリギリスラッシュ!』
「せいやぁあああ!!」
横に大きく切ると伸びたエネルギーの刀身で橋の手前にいたモンスターを一掃していた。
ベルトにウォッチを戻して剣を掴んで回すように動かすと今度は銃になった。
橋の反対にも居たモンスターへ、走りながら打つ。
『タイムチャージ!5・4・3・2・1・ゼロタイム!スレスレ撃ち!』
束博士へ近づいていた何体かのモンスターを倒す。
博士から離れた相手のみになったから、強いのを打ち込む。
銃に先ほどと同じようにウォッチをはめ込む。
『フィニッシュタイム!ジオウ!スレスレシューティング!!』
チャージするようにして撃ったソレは爆発を起こした。
「いやぁ、いきなり使いこなしてるね。」
「助かったよぉ・・。」
二人がそう言って来るが、僕はその煙の先を見ていた。
「まだだ・・。強いのが残っている。」
そう言って見た先には武器を構える黒い仮面ライダーも居る。
『アドベント』
カードを取り出して腕の何かに入れると空から黒い龍の形をしたモンスターが下りてくる。
「アレは『仮面ライダー・リュウガ』・・アナザーライダーじゃなくてダークライダーだから強いだろうけど倒せない事は無いはず。・・だが生憎と龍騎のライダーウォッチはもって無いからね・・。」
そう言って黒と銀と金のライドウォッチを取り出す。
「・・『僕は君』で『君は僕』。それはわかっているね?」
「あぁ。それはわかる。鏡の中の自分。鏡に映る自分は自分、つまり『僕は君』。」
頷いてそのウォッチを手渡される。
「君は僕。僕は君。一緒ならどこまでも強くなれる。君は一人じゃない。僕は君と一つになる。それでこそ『僕は僕』だから。」
そう言ってもう一人の僕は手を伸ばす。僕に向けて手のひらを押し出すように。
その手を見て、一度頷き、同じように鏡合わせに手を伸ばした。
すると僕たちは光り、そして・・一つになった。
「・・ありがとう。どういたしまして。・・不思議な感覚だね。・・でも、なんか行ける感じがする。」
そうしてライドウォッチを持つ。竜頭が大きく、普通にはつけれない。だが、もう一人の僕のおかげで知識はある。
『ジオウ!!』
竜頭を回してサイドに動いた一番前の部分。それぞれ端を左右に引っ張ると二つのウォッチに分かれる。
それを左右からベルトに差し込む。待機音がしてベルトを回転させる。
「行くよ・・変身!」
『ライダータイム!・・仮面ライダー!ライダー!・・ジオウ・ジオウ!ジオウⅡ!!』
変身した姿は先ほどと違い、さらに強い力を感じた。
そして、念じるとどこからか小さな剣が現れた。
『サイキョーギレード!』
その剣を持ち、ジカンギレードを構えて両手に剣を持って走る。
「うぉおおおおお!!」
黒い龍は飛んで、黒いライダーも走ってこちらに向かってくる。
『ソードベント』
黒いライダーの手に剣が現れてぶつかるときに剣が打ち合う。
横から竜が攻撃してこようとするがそれをもう一振りの剣で切り払う。
「何で、篠ノ之束博士を狙う!?」
「・・無論、そこに居るからだ。」
そう言って黒いライダーは剣をふるう。大きく振ったから隙を見て剣をふるうと、
『ガードベント』
シールドを召喚してそれに防がれる。
くそ・・やりにくい・・。
どうすれば・・。
そう考えると頭に思い浮かぶ未来の光景。
「そうか・・!?・・これなら!」
そう言って剣を振るそれに合わせて剣を振ってきた相手に、
「かかったな!?それは見えている!」
そう叫んでサイキョーギレードを外して隠し持っていた反対の手で切り裂く。
『ぐぁ!?』
もう一度未来視をして、後ろからくる龍に剣を変えた銃で撃つ。
『GUgaaaa!?』
そして、少し後ろに下がり、相手をまとめて攻撃できる体制にする。
ジカンギレードのフェイスを剣に戻したジカンギレードに装備し、サイキョーギレードも合体させる。
そして、構えて力を込める。
「行くぞ!ハァアアアア!」
『フィニッシュターイム!・・ライダー!ギリギリスラッシュ!』
その攻撃でドラゴンとリュウガを一偏に切り裂く。
『グアァアアア!?』
『GAoooo!?』
敵が吹き飛び、爆発した。
そして、足元にライドウォッチが転がってくる。
拾い上げるとそれは『リュウガ』ではなく、赤い『龍騎』のウォッチだった。
「リュウガも・・龍騎を映した鏡の中の逆存在・・か。」
それを収めて変身を解く。
「クロ君・・なんだよね?」
そう言われて自分の中のもう一人の記憶が一緒にある。
「そうだね。僕はクロノス。彼も僕。正確には彼は鏡の中の僕だけど・・一緒になった今は結局は僕なんだ。」
そう言って手を伸ばす。
「よろしく束さん。」
すると少し悩んで、にっこり笑い手を握り返してくれる。
「こちらこそ。クロ君。」
◆
「こうして僕たちはあの世界で生き延びることができて、変身することができるようになった。仮面ライダーになれるから出ることができたのであって、初めからそうだったわけじゃないんだよ。」
「そう言う事だったのか‥。なるほど、納得できた。」
顎に手を置いて真剣に話を聞いていた俺はその話からライダーになったからISにも乗れるようになったと言う事に気が付く。つまり、そこに何らかの因子が結びついていたと言う事だ。
「おそらくだが、もともと織斑一夏の因子ではなく、ライダーになる因子があったんだろう。それからライダーになる因子を受けたことからさらに因果を呼び、織斑一夏の因子を呼ぶこととなる。並行世界では織斑一夏の因子を持つ者が仮面ライダーになっていたからな。それからさらに、似たものを呼びよせる因果へとつながる。それによって俺達がこの世界へと来ることとなったというわけだ。」
そこまで言うとすべてが並びつながる。
「・・うん?」
そこで気が付くのは終わり方・・この世界の脱出方法だ。
「それじゃ、【ジオウ】の終わりがこの世界の終焉を迎える方法か?・・そのために時間が進みだして、アナザーライダーが出現したのか。」
一人で納得するとクロノスが肩を叩く。
「つまりは僕に死ねと言うのかい?」
「いや、そうじゃない。怖い顔をするんじゃない。」
そして俺はまた先を話す。
「これは、あくまで仮定だが、【仮面ライダージオウ】の物語が関係している。その終わり方が関係してくるという話なんだ。」