再構成の新世界 融合世界『インフィニット・エターナル・ギア・ライダー』 作:金宮 来人
目の前で、友が・・同志が・・理解者が倒れ、その命を終えた・・。
一瞬で目の前が暗くなり、それが怒りで真っ赤に燃える。
そして、全ての思いを、心を、叫びに変えた。
「うぉおおおお!!」
腰のベルトが黄金に輝く物、【オーマドライバー】へと進化した。
それからあふれたエネルギーで、地面に炎で円形に焦げ跡が付く。黄金に輝く歯車とエネルギーによって画かれたソレは、ジオウの仮面ライダーのマークと同じようで、禍々しく、強烈だった。
そして時計の針のような模様が現れてソレが二つ、長針と短針のようになり左右に分かれ開くと地響きが鳴る。複眼に『ライダー』の文字が燃え上がるように溶岩で描かれ、その文字が浮かび上がる。
「ハァアア!!変・身!」
両サイドを叩くように真ん中へと押すと、時計塔の鐘のような重低音が鳴る。
地面のジオウの模様が黄金に輝く輪に変わり周りをまわる。そして地面から溶岩のようなものが飛び上がり、
【祝福の刻!・・最高!最善!最大!最強王!オーマジオウ!!】
その姿を黄金に変えて身を包み、飛び出した赤く燃える複眼の文字が顔へと移り、黒いフェイスに光る。
『コォオオオオ・・。』
一度、深く息をしたと思いきや、
『ハァアアアア!!』
その気合で辺りの地面はひび割れ、さらに陥没した。
魔王であろうとこの『時』、真の『王』となりすべてをなそうと手を握った。
それを見届けて軽い調子で・・しかし目の奥に怒りを宿し男は言う。
「それならこちらも行くかね・・。」
【オーバー・ザ・レボリューション!】
エボルトリガーを取り出してボタンを押して起動。それをベルト【エボルドライバーにセットした。
【オーバー・ザ・エボリューション!コブラ!ライダーシステム!エボリューション!!】
待機音と共にエネルギーがあふれて衝撃波となり、周りに広がる。ハンドルを握って回すと音楽が流れるとともにさらにエネルギーが広がり、地面にひびが広がっていく。
【Are you ready?】
「・・変身。」
【ブラックホール!ブラックホール!ブラックホール!レボリューション!フッハハハハハハハ!!】
変身完了と共に一瞬姿が消え、その場に仮面ライダーエボル・ブラックホールが変身した姿が現れた瞬間に周りに衝撃波が広がった。瓦礫が舞い上がる中に白と黒の毒蛇が手を組む。
『クハハ・・。これこそ俺って感じだな。ふん!』
そして、手をふるうとそれだけで辺り一面の瓦礫が吹き飛んだ。
「オレも、こいつで行くか・・。」
【ゴットマッキシマムマイティ・X!】
大きく怪しく紫に輝くガシャットを構える。
「ふむ・・グレード・ビリオン。」
ガシャットをゲーマドライバーに差し込み、ハンドルを開く。
【パッカーン!!ふーめーつぅ!!最上級の神の才能!クロトダーン!クロトダーン!】
「変身!!」
ガシャットの上部のボタンを押し込む!
【ゴットマキシマームX!!】
巨大なボディに包まれた【仮面ライダーゲンム】が黒いエナジーをみなぎらせる。
『ブゥハハハハ!オレのレベルは十億だ!』
並ぶのは三人の強者。対するはアナザーディケイドと各世界のラスボス。
【行け!やれ!】
そう指示したアナザーディケイドの周りにいた各ライダーのラスボスたちが走り、三人に迫る。
エボルトは、『仮面ライダーエボル・コブラフォーム』を相手に余裕で戦う。所詮は別の世界から来た存在。完成された強さの仮面ライダーエボル・ブラックホールとは強さの質が違う。
ブラックホールで瞬時に移動しながら相手を殴り、蹴り、最後には踏みつけた。
『うーん・・違うんだよなぁ・・強さの、質がよぉ!!』
【オーバーオーバーザ・レボリューション!レディ・ゴゥ!フィーバーフロー!フハッハッハッハハハハ!フハッハッハハハハハハ!!】
そのまま蹴り上げて、ボタンを押し込みハンドルを回し、回し蹴りをした。
『グワァアア!?』
『ふん・・所詮はこんなもんだなぁ・・。』
ゴッドマキシマムXのアナザーには、『ゲムデウス』が剣を振りかぶるが、それを掴み引っ張りまわして地面に叩きつける。
『ラスボスだろうと・・オレのレベルは十億・・。敵ではない。』
そう言って手を上げる。
『コズミッククロニクル、起動!』
そう言って手を上げるとそこにゲームの画面が浮かび、空から隕石が落ちてゲムデウスに当たる。さらに手をかざすと、太陽光線が集まってビームとなりゲムデウスを打ち抜く。
「ぐわぁあああ!?」
『これで止めだ。ゾンビクロニクル・・自爆!』
沢山のゾンビゲーマーの姿のゲンムが現れてソレが一斉にたかるようにしがみつき・・大爆発をした。ゲムデウスは光の粒子へと変わり分解して消える。
『・・ラスボスだろうが、今の俺は神に近い存在。ゴッド・・なのだから。』
オーマジオウは怒りに燃えながらも自然体に構えていた。
時を司る名前を持つクロノスは、【時の魔王】へ変化した。
その王へと数体のラスボスが走ってくる。
そこへ走ってきた『ン・ダグバ・ゼバ』を軽く睨むと、クウガの紋章を生み出して蹴り爆散。
そこへ、さらに三つの影が飛び込んだ。
一つは、『ゲイツ・ガングニール・リヴァイブ』・・疾槍モードで瞬時にベルトを操作してアーマーのモードを変える。
『ゲイツ・ガングニール・リヴァイブ・剛拳!』
加速をつけたまま、拳で強く殴りつけた相手は『サジタリウス・ゾディアーツ』。
フォーゼの世界のラスボスだ。そのままの勢いで壁にめり込む。
一つはニンジャの姿で鎌を持ち、引っ張りながら引きずり倒す。肩からワイヤーを放ち、ぐるぐる巻きで先は地面に突き刺さり直立で動けないまま地面に固定される。
『ウォズ・イガリマ・ニンジャ』が相手をしたのは、『ユートピア・ドーパント』。
残る『ツクヨミ・シュルシャガナ』はノコギリとヨーヨーで絡めとり、攻撃を繰り返す。
相手はカブトの世界の『グリラス・ワーム』。加速しようが、絡まったエネルギーワイヤーを外せずに攻撃を続けられている。
【なんだと!?ライダーでもない存在に!?】
アナザーディケイドの禍々しい見た目で、【一夏】は驚いた声を上げる。
抑えていた三人はそれぞれの敵をオーマジオウの元へと投げる。
『ユートピア・ドーパント』は拳に込めたエネルギーで殴られ爆死、背後から襲い掛かってきた多くのミラーワールドからあふれたモンスターは、手からエネルギー波を放つだけで消え、逆を向いて走ってきている『グラリス・ワーム』を掴んで『サジタリウス・ゾディアーツ』と合わせて殴り上げると勢いよく弾け飛んだ後、空で爆散した。
【な、なんという力だ・・。ライダーでもない存在に押さえつけられ、さらに一撃であれほどの強者を軽く消し飛ばすとは・・。】
『最後は貴様だ・・『アナザーディケイド』・・。』
【終焉の時・・逢魔時王必殺撃・・】
そう構えたところで、
「それは、彼女たちの力と、受け継いだ心だ。無駄にしてはいけない。ここで倒すべきはアナザーディケイドではないよ。」
そう言って現れたのは白い服にジーパンと言った一般的な服装の男。
「な・・なんで!?」
『【ダインスレイフ】・・貴様生きて・・?』
その男は白衣を着たときのダインスレイフと酷似していた。
「いや、僕は【彼】じゃない。それは、今ここで証明して見せよう。」
そう言って青や水色と言った装飾のある銃を取り出す。
「それじゃ、この世界のお宝見せてもらったからね。奪えるものじゃないのは残念だが、それでも・・素晴らしいよ。心の輝き、命の輝きというのは・・ね。」
銃にカードを差し込む。そして、スライドを押して前に構える。
【カメンライド・・】
「変身。」
銃を構えたその腕を上にあげた。そこからいくつもの線が現れて、変身した仮面ライダーの頭に刺さるように装備された。
【ディ・エンド!】
「お前も‥」
「仮面ライダー・・。」
そして銃を軽く手で叩きながら、
『初めまして。僕は『仮面ライダーディエンド』。『ディケイド』と同じ力を持った世界の渡航者。そして・・』
手を右に掲げると銀のカーテンのようなものが・・そこから一人の男が現れる。
「満足に、」
脚が見える。一歩、
「死に切れんとはな・・。」
また一歩と足音を立てて、
「情けない。」
ロングコートに帽子、そして、『七色の宝石』を持った男が顔を上げる。
「なっ!?」
「そんな・・」
「貴方は・・」
「そんな事ってありデスか!?」
「あぁ・・また・・会えた。」
驚きと喜びの声。
「僕からのプレゼントだよ。そしてあえてこう言わせてもらおうか。お帰り・・と。」
手を上げて帽子を引き上げると、
「死の間際に昇格する域まで引き込まれた。消えたのはこの世界の魂であり、元の世界にはまだスペアがあったと言う事だ。」
手を伸ばしながら顔を上げる。
「まぁ、言うなればこの世界での俺は死んだが、【ここに居る俺】はまだ死んではいないと言う事だ。ある意味で別の人物ではある。」
そう言って手を前に突き出す。そこには見たことのない宝石が付いたリングが付いていた。
世界を渡り、解き明かし、そしてすべてを撃ち砕く。錬金術の結晶。
『賢者の石』のついた腕輪を上げて、
「最終戦闘機構『ガラル・ホルン』起動・・兵装【ラグナロク】!!」
そう言うと空に穴が開きそこから光が降り注ぐ。
ホルンが鳴る音が響き、粒子と共に姿が変わっていく。
ISとも、ライダーとも言えないその姿、シンフォギアとも言えないほどに神々しく強さにあふれた波動が周りに放たれる。
そして、ダインスレイフに装備されてその姿が現れる。
腕に巨大な手甲、胴体に帯、手に銃と巨大なハンマー。腰には剣がある。
「『ドラウプニル』、『メギンギョルズ』、『タスラム』、『トールハンマー』、『レーヴァテイン』。すべてのシステム起動。世界を・・我が手に!!」
北欧神話の装備を手に、神は何度でも甦ると足らしめるように、その力を見せつける。
戦闘用のその姿。それは破滅をもたらす神々の力でもある。
『さぁ、始めようじゃないか。世界を終わらすその戦いを!!』
手を開き、その手を上へと上げる。
『この【神の力】を見せてやる。』
空が陰り暗雲が立ち込め、その真ん中が開く。
光がさすのはただ一人、
『さぁ、【ラグナロク】を始めよう!!』
そしてこの物語の終幕へ駒を進めよう。
『故にここで宣言するべきことは一つ。』
人差し指を上に出し、それを下げる。
『世界を終わらせる・・そのきっかけは・・お前ではない。』
アナザーディケイドを指さしてそう告げる。