再構成の新世界 融合世界『インフィニット・エターナル・ギア・ライダー』 作:金宮 来人
今回は続けて二話投稿です。
理由は一話が長くなったから切ったので。
では、どうぞ。
それから会議の話をすることになった。
一度、学園長を交えての席を用意するが、俺たちの身元が本当に無いものなのかもう一度確認するということになったらしい。
名前、身体的特徴、血液と口内をぬぐった綿棒を提出した。
その際のデータを見ると少し面白かった。
『織斑一夏 職業・仮面ライダーIS操縦者 通常の青年 容姿はかなり優良 』
『アナザーイチカ 職業・仮面ライダー 元バグスターウィルス〈本人曰くコンピュータウィルスの類らしい〉 目つきが悪く織斑一夏とよく似た容姿であるものの言動などにやや暴力的な面あり』
『イチカ・ダインスレイフ 職業・錬金術師?IS装者【特殊なISでその機能を個人に使用することも可能、部分展開とは別との事】 特徴的な衣装を纏っているがその容姿は織斑一夏と酷似している。 前記二者とも似ていても、言動が落ち着いており代表としての立場としての扱いが一番好ましい。 また、なぞが多く扱いには慎重かつ丁寧な対応が望まれる。』
「かなり内容に偏りがあるのは何故だ?」
「ちょっと!?提出用なんだから勝手に見ないでよ!というか、それは学園長や要人に提出用なんだからしょうがないじゃない。一番協力的なのはあなたなんだし。」
「・・ふむ、それは仕方ないだろう。俺はこういう役目はなれている。」
そう言って書類を楯無に返す。そして、見た内容を二人に伝える。
「あ、俺は付け加えるなら、織斑一夏の欄には元は二十を超えていたことや、結婚歴ありと書いておいてほしいところだな。あと、・・俺は専用機を所持している。」
「オレは元は殺しもやっていたことを書いてもいいぜ?この世界じゃ無罪だが、邪魔するならぶっ飛ばす。ISで来た場合、心を躍らせてくれるならいくらでも楽しんで相手してやるしな。」
そう言って二人は手に物を取り出す。内ポケットから【E】と書かれた白いUSBメモリのようなものを取り出す織斑と、丸い部分が付いた黒いものを取り出すアナザー。
「ふむ・・それを明かすなら俺も・・この首についているチョーカーが俺の専用機、ISと聖遺物【シンフォギア】、ファウストローブ・スペルキャスター、と言われるものを使う俺にしか使えないものだ。提出はしない。危険視されても絶対にな。」
全員がそれぞれの持つ物を収める。俺の場合は普通に指を離しただけだが。
「はぁ・・、どうしようかしら・・力ずくで取り上げると言ったら?」
全員が構えるようにして一気に空気が重くなる。
「この学園どころか、世界を相手にしてやろう。」
「世界を相手か・・。いいじゃないか、心が躍るな。」
「俺の相棒を奪うというなら、誰であろうと王の力の前にひれ伏せる。」
そう言って全員から殺気のようなものがあふれる。
「ちょ!?じょ、冗談よ!?そんな怖い顔しないで!お姉さんだって怖いわよ?」
そう言う楯無に、
「自分で『お姉さん』とか、あまりそう言うのは痛い感じです。」
「そろそろ妹離れしてしっかりとした女として自立するべきだよな。性格的に簪がかわいそうだし。」
「もう少し根性出してもらわないと・・暗部の長なんだし。」
三者三様で冷めた目で見る。
「さらに駄目だしするんじゃないわよ!?泣くわよ!?」
「「「泣けば?」」」
「ひどい!?」
それから学園長と対面する時が来た。
「どうも、私がこの学校の学園長。轡木十蔵です。」
「異世界の人物なら知ってる。よろしく。」
「そうか。よろしく。」
「・・・・こいつらは‥。こほん、私は『イチカ・ダインスレイフ』といいます。異世界でもISを使っていました。ここから言うなら並行世界ですね。そこで作った専用機を持っています。この二人も私とは違う並行世界の出身です。何らかの事故でまきこまれたか、あるいは迷い込んだという形ですね。私は神と自称する上位存在の使いです。並行世界に干渉できるのでおそらくはここへは状況をまとめる役目で送られたのだと思います。この二人も専用機を持っていますがそちらは提出は致しません。取り上げようとするなら抵抗もします。しかし、もし、こちらの安全を約束していただけるならデータ取りくらいには協力いたします。」
そう言うと轡木は腕を組んでこちらを見る。
「俺は戦うくらいならするぜ?エターナルは相棒だから取り上げようとしたら、襲ってきたISのコアは無事に済むと思わないことだ。」
「オレは楽しいなら何でもするぞ。心が躍るならいいねぇ。」
手を上げた織斑と手を鳴らしながらそう言うアナザー。面倒だからお前ら黙って座ってろ。
「・・何かあるときはダインスレイフ君を通してお話いたしますね?」
「それが一番いいでしょうね。」
お互いに何か諦めたような顔でそう言いあった。
「それでは、検査の結果ですが同一人物はこの世界で管理する機関には存在しませんでした。ただ、親戚としての類似した遺伝子は存在しました。」
「織斑千冬氏とそのご親族ですね。」
「その通り。まぁ、織斑一夏さんとアナザーさんだけでしたが。」
「オレは元はウィルスだったけど、俺の世界のクロノスを構成していたのは『織斑一夏』という存在だった。オレはそのクロノスが消える前に織斑一夏だったその因子を植え付けられたからな。クロノスは自身の中の根本にある存在さえ俺に分けたわけだ。笑えないなぁ。ほんと・・心が寒くなる・・。」
「私は何回も生まれなおしていますからね。錬金術のホムンクルスの製造で元の遺伝子から少しずつズレてきているのかもしれないですね。まぁ、別に問題はないのですが。」
そして、世界への通知をする時が来る。
この世界で起きた異変はさらに大きな波紋を広げることとなる。
一つの波は広がり、ぶつかってさらにほかの波と重なる。
重なった波は大きな津波のように衝撃をもたらすこととなる。
『それではそれぞれの力を見せてもらいましょう。本当に男がISを動かせると言うのならそれくらいは軽いのでしょうね?』
目の前に【ターゲット】として、『量産型IS専用【テストパイロット】』を俺たちの人数分現れた。
ふむ、・・俺たちにその程度か・・。
「なめられているようだな。」
「いいぜ、心が躍るようにこっちも手加減してやるよ。」
二人は手にベルトを持つ。それは二人の通常装備ではない装備。
『シグナルドライバー』『スクラッシュドライバー』
「・・舐めプレイにはこちらも舐めプか・・。俺は通常で行くかな。」
宝石を取り出さずに空間からスペルキャスター銃を取り出す。
織斑は白いバイクをベルトに差し込む。
「さぁ・・イッツショータイム!・・レッツ変身!」
『シグナルバイク!ライダー・・マッハ!』
アナザーは人差し指と親指を銃に見立てて構え、手のひらを手前にしつつ人差し指を上にして逆の手に黄色のボトルを構え、それを差し込む。
「心火を燃やして、ぶっ潰す!!・・変身!」
『ロボットジェリー!・・潰れる!流れる!溢れ出る!!ロボットイングリス!ブラァ!!』
ISと仮面ライダーが組み合わさった装備、『アーマードISライダーシステム』。
もとの名は違うが共通の認識としてそう言う名前を使うことにした。
「俺はライダーではないが、シンフォギアとISの組み合わせのインフィニット・シンフォギア・システム、通称ISGシステムの機体だ。今回は錬金術者式だがな。」
ファウストローブ銃でIS状態なので各部がかなり鎧に近い。それでいて各関節部には銃口が仕込んであるのだからなかなかにいやらしい形だろう。
先ずは織斑が前にでる。相手は通常の兵装の量産機打鉄。
アリーナの中央でお互いに見合う。
「追走、撲滅!いずれも‥マッハァ!!」
ポーズを決めている。正直なんといえばいいのかわからんが・・。
『そ、それでは・・一人目は織斑一夏。初め!』
「イヤッフゥ!!」
そう叫びながらもいきなり走り出してすごい速度で突っ込む。走ってんのにめちゃくちゃ早い。いや、速いと言った方が正しい。
そのまま近くに突っ込んで蹴り上げる。背中に手を回して武器を取り出して構える。
『ゼンリンシューター!』
それで打ちまくる・・って、射撃武器があるなら使えよ!?
しかもそれの前輪部分で殴り、蹴り、相手が武器を構えるとその武器を打って弾く。
少し離れた状態で相手が銃を構えた。それに合わせて織斑は腰のベルトのバイクを入れ替える。打たれるとともに収めて上部のボタンを押した。
『シグナルバイク!シグナルコウカーン!マガール!!』
すると目の前に自動車標識のカーブした一方通行の標識が出る。その通りに銃弾は曲がっていく。何度打っても同じようになる。
相手が怯むと即座にバイクを入れ替えて銃を構えた。
『シグナルバイク!シグナルコウカーン!カクサーン!』
今度は他方に分かれた標識が現れたと思ったら、その標識に一発撃つと銃弾が大量に分散して飛ぶ。大量の銃弾に当たり、SEがかなり削られた。
「さぁ、フィナーレと行くぜ!」
『シグナルバイク!ライダー・・マッハ!』
銃を投げて格納すると、上部のボタンを押して加速する。かなりの速度ををつけて走って飛び上がる。一度バイクを収めたスロットを上げてボタンを押す。
『ヒッサツ、フルスロットル!!マッハ!!』
「イヤッ、ハァアア!!」
足に焔のようなものを纏わせて蹴り、そのまま行き過ぎる。
「ぐ・・きゃあぁあああああああ!?」
紫電が走り、ISが吹っ飛んで壁にぶち当たる。各部から蒸気のようなものが上がる。
『打鉄SEゼロ。勝者、織斑一夏。』
「ふぅ・・。」
ベルトからバイクを抜いて閉める。
『オツカーレ。』
音声がして変身が解けた。
「まぁ・・こんなもんか。」
「おい、手加減はどうした?」
俺がそう言うと織斑は、
「へ?してるじゃん。相棒のエターナル出してないし。出したら・・ここらの汎用機とかのIS全部止まるよ?」
「・・わかった、了解。お前らの手加減はもっと優しくしてやれ。俺が言えることはそれだけだ。」
どうやら手加減の常識も違うようだ。
俺はまだショートしているISに近づいて中の人を助ける。どうやら完全にシステムがいかれてるようでさっきからパニックになっていた。
「ひぃ!?どうして・・うぐ・・痛い・・なんで!?ISは完ぺきなはずじゃ・・。」
「それが完璧なら神はいらないんだ。少し手荒にするから動くなよ?」
打鉄の中央に手を差し込み装着時のハッチを開き、操縦者を引っ張り上げる。
「は、はぇ?・・その・・」
「代表者だ。こちらの一人が手荒なことをした。申し訳ない。しっかりと言い聞かせておく故このまま手当の場所に連れて行って問題はないな?」
「は・・はい・・、ありがとう・・ございますぅ・・。」
「礼はいらん。」
そう言って両手で抱えて医療班のところへ連れて行った。
顔が赤いが、痛みを耐えていたのか?どこかひどい怪我がなければいいのだが・・。