再構成の新世界 融合世界『インフィニット・エターナル・ギア・ライダー』 作:金宮 来人
最近寒さが増しましたね。
雪が降ったら事故にお気を付けください。
では、本編へどうぞ。
それから俺は、自分のISを解除しようかと悩んでいると、
「そうだな・・、ダインスレイフ。話をするのに見上げるのが面倒だから待機状態にしろ。だが、もしもこいつが行動を起こした時にはまた拘束できるように、ISのスーツ姿で待機してもらえるか?」
『・・あー・・その発言は本気で?』
「む?何か問題があるのか?」
『しかたない・・か。』
そう言って俺はISを解除して専用スーツ姿になる。
「なっ!?」
「うぇっ?!」
その姿は肩や腰などに装甲が付いて体全体を覆っているスーツなのだが、腹部や胸部には被膜のようなもので覆われていて自分の筋肉がはっきりと浮かんでいる状態の物だ。
色は蒼色で所々に赤や青、黄色や緑、金色が使われている。
【マブラヴの零式衛士強化装備の形状】
「・・はぁ。これでいいんですね?」
「お、お前・・ダインスレイフ・・。その恰好は!?」
「俺の専用スーツ、『零式装者強化装備』です。とりあえずは対物ライフル程度までなら耐えれます。衝撃に対して特殊コーティングの装甲と特殊被膜が反応して機能します。極限地での実験もしてあるので、防寒防暑防塵防圧防熱もあり、戦闘用には防刃防弾、対ショック用特殊溶剤が反応します。といっても、使用者は人である限りどうしても何らかの要因で死ぬ可能性はあるので・・どうしました?」
「飛べないだけで、ほとんどISではないか!?」
「そこまでの性能はありません。例えば高所からの落下などなら、どうしても一部だけではなく全体が受けてしまいますので骨折などは避けられません。また、ショックを和らげても内部へ伝わる衝撃があった場合は骨や臓器への負荷があります。場所によっては心臓などへ伝わりショック死と言う事もないとは言えません。さらに、さすがに防寒などと言っても内部の人間の体温を使いますので、完全とは言えません。本人が何らかの要因で体温が下がった場合は低体温で死に至る可能性は十分に考えられます。」
「わかった・・わかったから止まってくれ・・。」
「まぁ、そう言う事で・・あちらのカメラを止めてもらえません?」
俺が指をさした先には女子生徒が手持ちの携帯端末などを構えて、こちらに対してシャッターを切っているのだ。
「小娘ども!!やめんか!!」
『はい!』
【カシャカシャカシャ・・・】
最後にシャッターをほぼ同時に切って辞めた・・。いや、その・・さすがにそこまで興味津々な目で見られると恥ずかしいものがある。羞恥心は完全には捨てていないし、この世界ではそんなに俺自身が目立つこともないと思っていたのだから・・。
「・・はぁ。まぁ、多感な時期には仕方ないか・・。」
そう言いながらも黙った後で、ちらっとこっちを見る。
「・・少々赤くなっていますが?」
「うむ・・!?し、仕方なかろう?男性と関わる状況が少ないのだ・・。」
「はぁ・・。しょうがないですね・・ふん!」
「ひぎゃぁ!?」
ため息をついて首を振りながら、俺は膝を上げて【ソレ】を蹴り、転がったところまで歩いて行って足元に強くスタンプした。
「・・うぅー、いだぁ!?」
「おい、何をしたから嘗め回すように眺めている?しかも、少々膝立ちで俺の腹部の被膜に顔を近づけすぎたんじゃないのか?貴様は痴女か!?」
篠ノ之束が俺の装備を間近くで眺めていたのだ。
角度によっては下手をすると危険な光景に見える。
「いやぁ・・見たことない素材に、なかなか良い体だから・・あだだだだ!?」
「誰が、感想を言えと言った!?」
掴み上げてこめかみをぐりぐりと中指で締め付ける。
「わ、われ・・頭が割れるぅぅうう!?」
「よかったな!脳はもともと二つに分かれているぞ!」
「脳みそじゃなくて頭が!?骨がきしんでるからぁ!?」
「そうか!ならまだ割れてないんだ!もう少し強くしてやろう!」
「ぎゃぁあああ!?へ、へるぷ!?ギブ!ギブゥウ!?」
「ギブか!もっと欲しいと言う事だな?よし分かった!」
「うぎゃぁあああ!?」
俺と篠ノ之束の状態を見てそこにいた全員が引いていた。
後から聞いた状況で俺のことを【魔王】と陰で呼ぶ奴がかなりいるそうだ。
閑話休題
それから俺の手によってかなり消耗した篠ノ之束はぴくぴくとひくついていた。
「ふむ、それじゃお前に対しての答え合わせだ。」
俺はチョーカーとギアを見せる。
「俺の物は自分で開発したコアだ。そもそも並行世界から来た俺たちは、お前の作ったコアのナンバーなど持っていない。」
「そうそう、俺のなんか・・」
『ダブルドライバー!』『エターナル!』『ホワイト!』
「こういう存在だからな・・。変身。」
「オレのも見せてやるよ。心が躍る!」
『デュアルガシャット!ザ・ストロンゲストフィスト!ワッツ・ザ・ネクストステージ?』
「さぁ・・ISMAX大変身!」
『ガッチャーン!マザルアップ!悪の拳強さ、闇のパズル連鎖、悪しき闇の王座!パーフェクトノックアーウト!!』
織斑は白い仮面ライダーのIS状態になり、アナザーは黒い仮面ライダーのIS状態となった。織斑の背中には黒いマント、腕には青い炎の模様が見える。
『仮面ライダー、エターナル・ホワイト・・。永遠の白で消えない地獄を楽しみな。』
織斑は親指を立てた状態でひっくり返して地面に向ける。
『オレは仮面ライダー・アナザーパラドクス!自分を滾らせる戦いさえできればいい。心が躍る、楽しいバトルをなぁ!くっはははははぁ!!』
腕についた緑と銀に光る武器を向けながら闇の帝王が笑う。
「・・そう言う事だ。俺たちはお前のISには何もしていない。安心しろ。そして、そこにいるこの世界初の男性パイロットに対しても何らかの思いがあると思うが・・」
「あぁ、クロ君はいいよ?」
『『「「何?」」』』
さっきまでわめいていた篠ノ之束がきょとんとした顔で言った。
その内容に驚愕したのは俺だけじゃなくて、他の全員だった。
振り返ると、そのクロノスは頭をかきながら、苦笑いしている。
「クロ君には昔からあっているからね。束さんの娘を拾った時に追われていたのを庇ってもらったのもあるし、時々ご飯をもらいに行ってたんだ。当然、彼の機体についたも知ってるよ。それに周りのガードしている子の事もね。束さんがプレゼントしたコアを使って独自に開発、進化した機体だからその情報も知ってるよ。」
そう言った後、胸を張ろうとするが地面に転がった状態で縛られているので芋虫が反ったような状態だ。
正直、気持ち悪い。
「そう言う事なら、まぁ、いいんだ。とりあえずは俺達のコアは別物と言う事で理解したならいい。それと、・・俺のコア人格は今現在、普通に生活をしているからな。」
「ふぁっ!?どういう事!?」
「こういう事だ。キャロル!」
そう名前を呼びながら、指を鳴らすとその場に赤い光の錬成陣が現れて、
「なんだマスター?・・おぉ?篠ノ之束?・・そうかこの世界のか。オレがこのマスターのコア人格の『キャロル・マールス・ディーンハイム』だ。」
そう言って小さな少女が大きな魔法使いのような帽子をかぶり、胸を張っている状況なのであまりかっこはついていない。
「・・なんか・・可愛いね。」
「コア人格なんだが、こうして実体化している。まぁ、機体はそもそもシステムで動いているので、この際の人格は本気の状態で使う際のサポートだな。と言う事でまぁ、キャロルや俺達の事については分かっただろう。」
「とりあえずは、君たちは私の感知する外だと言う事は分かった。」
「それならいい。俺の世界の篠ノ之束とはそこそこ仲が良かったんだ。できればここでも仲良くしたいと思う。」
「ふむ・・それはこれからの君たち次第だね・・。と言う事で・・これ解いてくれない?」
「それはダメだ(・×・)。織斑先生と話して、いろいろとしてからじゃないと、俺の知っている束の性格からして逃げるからな。」
「ひぃーん・・ばれてるよぉ・・。やりづらいなぁ・・。」
泣き言をいう縛り上げたままの束とそれでも同情しない俺に対してのことをキャロルが知って、他のスコアラーに『魔王』のあだ名を広めたのは言うまでもない事であった。
並行してシンフォギアの原作に錬金術一夏を送り込んだ作品を執筆中です。
プロットはあるのに先へ進まないもどかしさ・・。
頑張って書こうと思います。
近いうちに投稿できたらいいなぁ。
ではまた次回。